近年、働き方改革や新型コロナ感染症対策の影響もあり、暮らしの価値観も大きく変わってきました。テレワークやワーケーションなどの「場所」にとらわれない働き方も定着し、実際に在宅の仕事を経験した方も多いでしょう。
そんな中、普段は都心部で働き週末は田舎で暮らす「デュアルライフ(二拠点生活)」を始める人が増えているのを、ご存知ですか?本記事では、平屋がデュアルライフに向いている理由や気になる費用のことなどを丁寧に解説します。
Contents
平屋で叶える 理想のデュアルライフ
これまでは、一部の富裕層やリタイア後の生活スタイルだと考えられていた「デュアルライフ(二拠点生活)」。いま、都心部で働く20代・30代の若いビジネスパーソンにも、注目されています。
デュアルライフとは?
「Dual(デュアル)」には「二重の・二つの」という意味があります。
デュアルライフは、文字どおり二つの場所での生活を指し、主に都市部で暮らす人が週末や長期休暇に、海や山など自然が豊かな地域に滞在する暮らし方です。前述のとおり、二拠点生活は富裕層やリタイヤパーソンが「別荘」を購入し、主にバカンスを楽しむ場として機能していました。
近年は、働き方の多様化にともない、ワークスタイルの変化が見られます。そのような中で、週末や休日だけでなく日常的に地方で生活し、必要に応じて都市部へ出勤するデュアルライフも増えてきたのです。
平屋がデュアルライフに向いている理由
「自然豊かな環境で子育てをしたい」「静かな場所でゆっくり休日を過ごしたい」など、デュアルライフをする理由はさまざまです。デュアルライフでは、基本的な生活基盤は都心部にあり、もう一つの暮らしを送る限定的な家になるケースが多くなります。そのため、シンプルな生活を送るコンパクトな住宅が求められるでしょう。
せっかくゆっくり過ごすなら、掃除をはじめとする家事の手間を減らしたいですよね。上階へ行ったり来たりせず、動きやすい家事動線をとれる平屋は、セカンドハウスにぴったりではないでしょうか?
またリタイア後に移住する計画で、デュアルライフを始める人もいます。子どもが自立した後に夫婦二人で過ごす前提の家としても、階段の昇り降りがなくからだへの負担が少ない平屋はおすすめです。
デュアルライフに求めるものは?
20代・30代の若い世代、子育て世代の人にとって、デュアルライフの魅力はどのような点にあるのでしょうか。
趣味を満喫しながら休日を楽しむ
自然の中での趣味がある人は環境が整ったエリアに拠点を持つと、より満喫できるでしょう。
たとえばサーフィンが趣味なら、海辺の町にセカンドハウスがあれば、好きなタイミングで海に行けます。またサーフボードやウエアなどを持ち運ぶ手間がなく、気軽に楽しめるのも嬉しいポイントですよね。
登山やクライミングも同様です。金曜日の夜にセカンドハウスに泊まれば、しっかり睡眠をとってから土曜日の早朝に出発OK。戻った後もしっかり休息を取れるので、月曜日からの仕事への影響も減らせます。
自然豊かな場所で癒されたい
「のんびりと寛ぎたい」というのも、デュアルライフを希望する理由の一つです。
ビルに囲まれた人の多い場所を離れて静かに過ごすだけでも、リフレッシュすることができるでしょう。忙しない日々の中で積み重なるストレスを癒すためにも、自然豊かな場所でゆったり過ごす休日は大切です。
日常的な環境を切り替え、心とからだに新たなエナジーを満たすことで、メリハリある生活を送れます。
伸び伸びとした子育て環境を求めて
子どもに自然と触れ合う経験をさせたいと考える親御さんも、デュアルライフ希望者には多いでしょう。
都会でも、緑豊かな公園が整備されたエリアは増えています。しかし雄大な自然の中で、さまざまなアクティビティをすることは難しいかもしれません。山や海・田畑などの多い地方で自然に触れ、地域の人とのふれあいを通して学びを得る環境は貴重な体験になりますよね。
若い親御さんの中には生まれ育ちが都会で、自然を感じられる里帰りが出来ないケース増えています。デュアルライフのように、子どもたちがのびのびと過ごす環境を作る需要は、これからますます高まるのではないでしょうか。
プレ移住体験の場として
将来的に地方へ移住をしたいと考える人も増えています。田舎暮らしに憧れがあっても、思い切って切り替えるのは勇気がいります。また移住で困ることの中に、慣れない田舎生活を不便に感じる、地域のコミュニティになじめないといった悩みも聞かれます。
本格的に移住する前に、自分たちのライフスタイルに適しているか試してみるとよいでしょう。週末だけ地方で生活をするデュアルライフは、プレ移住体験としておすすめの方法です。
二重生活で気になる費用のこと
デュアルライフで得られるものはたくさんあります。しかし二重生活は費用面での負担が心配で、踏み出せない方もいるでしょう。子育て世代でも共働き世帯が増えて世帯収入も多くなってきましたが、老後のことを考えるとゆとりを持った資金計画は大切です。
では、どれくらいのゆとりがあれば、デュアルライフを実現できるのでしょうか。東京から新幹線で約1時間30分、自然も豊かでデュアルライフにもぴったりな静岡県・富士市を参考にしながら考えてみたいと思います。
賃貸ならWで支払いが必要
賃貸住宅をセカンドハウスにする場合、賃貸料がかかります。都会の生活拠点も賃貸、あるいは持ち家でもローンを支払っている場合は、ダブルで賃貸料の支払いが必要です。
富士市の平均的な月々の賃料は、ワンルームで約4万円~、2LDK・3LDKで約6~7万円と言われています。東京都・豊島区が、ワンルーム約7万円~、2LDK約15万円、3LDK約19万円と比較するとおよそ1/2の金額で借りることができます。賃料が安い点は、地方のメリットといえるでしょう。
家具付き賃貸物件なら、家財にかかる費用を抑えられます。また自分でリノベーションする格安の古民家賃貸物件など、スタイルに合った住宅を探してもよいでしょう。賃料のほかに初期費用として、敷金・礼金が発生するケースもあります。月々の予算以外にも、デュアルライフを始める際には余裕を持って予算を用意してください。
住居以外にかかる費用
旅行とは異なり、中長期的に生活を送る場となるため、家賃以外の費用もプラスして考えなければいけません。
水道・電気・ガスなどの光熱費もかかります。常駐するわけではないので、使用料はそれほど多くないかもしれませんが、それぞれ基本料金が必要となる分割高に感じられるでしょう。
また週末に移動する際には往復の交通費がかかります。東京から新富士駅までは、新幹線・自由席で片道5千円強。往復で1万円を超えると考えると、毎週末訪れるだけで一人当たり4~5万円必要です。セカンドハウスの場所が遠くなるほど、交通費がかかることも考慮してエリアを選ぶようにしましょう。
税金がかかるって本当?
デュアルライフでは「住居」を持つことになるため、住民税などを払う必要があります。別荘の場合も同様ですが、セカンドハウス(住居)として認定されると「固定資産税」「都市計画税」の一部控除を受けられるので、節税ができます。
ただし、住居である以上は「月に1回は訪れなければならない」などの条件が発生します。自治体によって条件がかわるため、事前にしっかりと確認してください。賃貸住宅の場合は、税控除は受けられません。将来的に移住する予定がある方などは、家の購入を検討してもよいかもしれません。
セカンドハウスの購入資金は?
セカンドハウスを購入する場合、どれくらいの予算が必要でしょうか。これは、購入する土地・建物の規模によってかわるため、一概にいくらとはいえません。予算を抑えたい場合、中古住宅も選択肢の一つです。自治体が紹介する「空き家バンク」などを利用してみてください。
しかし中古住宅はリノベーションをしなければならないこともあり、購入資金のほかに修理費やリノベーション費用がかかる可能性も頭に入れておきましょう。セカンドハウスでもローンが組める金融機関もありますが、一般的にはかなりシビアな条件での審査となり、金利も高い傾向です。
自治体の支援制度を活用する
お金ばかりがかかり、デュアルライフの夢が破れてしまいそうになっていませんか?確かに家をもう一つ所有するわけなので、お金はかかります。しかし、自治体で移住に関わる補助金制度があるかもしれません。
たとえば富士市では「テレワーク移住アシスト(富士市先導的テレワーク移住者支援補助金)」として、以下のような補助があります。(記事公開時点)
“東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の被雇用人又は個人事業主が、テレワークの実施をきっかけに富士市へ転入した場合、住宅取得費、住宅賃借費(2か月分)、引越費用、通勤費用(2か月分)の合計を最大50万円補助します。”
出典:https://www.city.fuji.shizuoka.jp/kurashi/c0308/rn2ola0000000f5k.html
細かな条件や期限があるため、住んでみたいと考えている地域の支援制度を確認し、活用してみてはいかがでしょうか。
デュアルライフの始め方
憧れのデュアルライフ。資金面での目途が立ったら実際に物件を探してみましょう。
まずはどのような暮らし方を望んでいるか、どういったエリアがよいかを吟味してください。山の近く、海の近く、適度に町の中、人の少ない田舎など、求める条件はさまざまだと思います。目的に適した環境、地域を選んでください。
日常の住まいと行き来することを考えると、実家をセカンドハウスにするなどの理由をのぞいて、拠点間の移動が2時間以内のエリアがおすすめです。それ以上かかると、移動のストレスや交通費の負担が大きくなりすぎます。
エリアが決まったら、自治体の補助があるかどうかも要チェックです。目的地から住むエリアへのアクセスや、スーパーやドラッグストア、病院などのライフラインを支える施設の場所も調べておきましょう。
準備ができたら、いよいよ家探しです。
賃貸物件を探す
気軽なデュアルライフなら、まずは賃貸物件からスタートすることをおすすめします。ローンの心配もなく、初期費用も少なく抑えられるからです。土地の環境や二重生活のストレス、目的にあった場所かどうかなど、実際に暮らしてチェックしてみるのもよいでしょう。
家具や家電があらかじめ用意されている物件なら、必要な家財を買う費用を抑えられます。ウィークリー・マンスリーマンションなどの短期間賃貸物件などを活用して、さまざまなエリアを見てまわるのもよいかもしれませんね。
空き家バンクなどで中古住宅をリノベーション
自治体が行っている「空き家バンク」を利用して、家探しをする方法もあります。「空き家バンク」は使われなくなった中古住宅を格安で提供するものです。
紹介されている物件の多くは、自由にリノベーション可能な場合が多く、古民家リノベーションに興味がある人におすすめです。庭付き一戸建て住宅なども紹介されているので、家庭菜園を始めたい方にも向いているのではないでしょうか。
すぐに住めない可能性もあるので、工事やDIY期間を含めたスケジュール調整をしてください。DIYが好きな人にとっては、週末移住でDIYを楽しむ二拠点生活も面白いでしょう。室内壁面に漆喰を塗るワークショップを行うなど、人手を集めてリノベーションを動画サイトやSNSで発信する人も見かけます。
田舎暮らしのメリット・デメリットやDIYノウハウ、畑づくりのコツを紹介しているものもあるので、家探しとあわせて、ぜひチェックしてみてください。
土地を見つけて新築住宅を建てる
老後に第二の人生を歩む場所、Uターン・Iターンなど働き方・生き方のターニングポイントとして、将来的な移住を検討している方は、戸建ての新築住宅を建ててもよいでしょう。
ハウスメーカー、地域の工務店など、依頼先はさまざまです。都会暮らしに慣れていると、地方での生活には不便を感じるケースも出てきます。また知らない土地では、災害や急な病気で困るなどの事態も起こりかねません。地域の環境をしっかりと知り、家づくりだけでなく新しい暮らしのサポートをしてくれる会社を探しましょう。
シンプルに楽しむ平屋のデュアルライフ、始めませんか?
近年注目されている「デュアルライフ(二拠点生活)」は、社会情勢の後押しもあり、幅広い世代の憧れとなりました。老後、子育て、自己実現、理由はさまざまですが、自然に触れ、健やかに暮らすのは、多くの方が望むライフスタイルでしょう。
東京からのアクセスもよく、自然豊かな富士市はデュアルライフや移住先としてもよいエリアです。空間工房LOHASは、セカンドハウスにぴったりな、シンプルな暮らしを実現する平屋住宅も得意としています。富士山周辺の車で1時間圏内での家づくりをお考えの方は、空間工房LOHASへご相談ください。富士山麓の景色を楽しむデュアルライフ、始めてみませんか?
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