大学時代、勉強はそこそこに、演劇に熱中していました。
当時は小劇場ブームで、知らない方も多いと思いますが
野田秀樹さんとか鴻上尚史さんなどが出てきて活躍していた時代です。
私は最初は俳優をやっていましたが、早々と役者の才能は無いことが分かり、
舞台監督になりました。
当時芝居の台本にあった空間を作りあげようと、照明から舞台装置から予算が無い中でずいぶんと工夫をした覚えがあります。
アンジェイ・ワイダ監督の灰とダイヤモンドというポーランドの映画を元にした芝居をした時は。
その芝居の話にあった空間を舞台に作ろうと、灰色の壁が必要だと思い、新聞をひたすら煮詰めて紙粘土で大きな壁を造ったりしました。
一時は真面目に舞台美術家を仕事にできないかと真面目に、考えていた時期もあります。
東京で平日は飯場に泊まり込みで建築現場のアルバイトをしながら、週末になると
稼いだお金でひたすら演劇を観に行きまくっていたことが懐かしい思い出です。
演劇の公演の直前は何日もほとんど睡眠をとらずに芝居小屋に缶詰状態で、
公演が終わった後は2日位時間を忘れて爆睡したり。
今でも皆で一つの物を創り上げていく喜びは忘れられません。
就職に際しても、舞台美術化にはなれなかったけど、モノ作り・空間作りに自ら取り組める仕事。
これが今でも変わらない私の中での大事なことです。
当時は下北沢によく通いました。
静岡ではなかなか小劇場の演劇を観る機会がないのですが、
たまに無性に観たくなります。
先日出張で東京泊の時にたまたま時間があったので、久しぶりに下北沢で演劇を観ることができました。
あひるなんちゃら という劇団
始めてみた劇団です。
これがすごく良かった。
独特のゆるやかな空気感の芝居作りをしているところ。
ヒロインの女性が犬を飼いたいというただそれだけのエピソードが
ずれや言葉のあや等でほのほのとした笑いのある非日常の世界になっていました。
この劇団は掘り出し物。
これからきっと有名になっていくだろう、又なってほしいと思いました。
家作りも
家族の日常を輝かせる舞台作りだと思っています。
そこで繰り広げられる家族の暮らしのひとこまひとこまが特別になるように。
演劇時代の思いを仕事でも活かせていける喜びを実感します。
家作りが上手くいって、住まわれているお宅を訪問した際に、
家族の暮らしがとても輝いて見えることがあります。
それが何よりの楽しみです。
富士市富士宮市で住むほどに健康になる注文住宅・木の家をつくる工務店
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