曳山（ひきやま）祭りの山車の雄姿。

2009年5月8日

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寺崎幸治

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寺崎幸治

昨日に引き続き、越中の小京都、絹織物で栄えた城端（じょうはな）で開催された曳山祭りの紹介です。
6つの町内が300年前から守り継いできた自慢の曳山が開催期間中町を練り歩きます。
特に、ちょうちんの灯りにぼんやりと浮かび上がる夜の曳山の様子はとても幻想的で好きです。
町の人たちによる、長唄の演奏がにあわせて素敵な時間が流れていました。
６つある曳山。
どれも精緻を極めた嗜好が凝らされていて、甲乙付けがたい。
全部紹介したいのですが、そうもいかないので2つ紹介します。
最初は、大工町による曳山。いかにも大工さんらしい技工が感じられる作品でした。

続いて、4番目の曳山。これもとても大きくて装飾も豪華でした。

お披露目を終えた曳山が一台ずつ待機しています。

持たない暮らしの作者でエッセイストの下重暁子さんが、サライでこの祭りを紹介していました。
いわく、「どこか品のある色気のようなものを感じる」というようなことをおっしゃっていたと思います。
確かに祭りでの振舞いから醸し出される、軽やかで優雅な感じが品ということなのかなと思いました。
美味しいお米の産地であり、絹織物の産地でもある。
心も豊かに、文化を育む余裕があるのでしょうか。
金沢に近く、京都からもそう遠くない立地もあるでしょう。
いい余韻を持たせてくれるお祭りでした。
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