新築住宅がリゾートホテルのように旅行気分を味わえる家だったら素敵だと思いませんか。
高級感のあるデザインで注文住宅を建築するのにはコツがあります。
この記事では、ホテルライクな家を実現するコツや建築実例についてもご紹介します。
Contents
泊まるように暮らすホテルのような家とは？
ホテルのような家とは、自宅にいながらもホテルで宿泊しているような非日常の気分を味わえる暮らしができる住まいのこと。
高級感のあるラグジュアリーな空間は、おしゃれでリフレッシュできる家になるはずです。
でもホテル風な家に仕上げるのはなかなか難しいのでは？と考える人も多いのではないでしょうか。
この記事ではホテルのようなセンスの良い家を、実現させるポイントや注意点、施工事例をご紹介します。
ホテルライクな家を実現させるポイント【内装】
ホテルライクな家とは、ホテルを思わせるような贅沢でおしゃれな住まいのことです。
ホテルのような内装は、ポイントさえ抑えれば実現できます。
ここからは、ホテルライクな家を実現させる内装のポイントをご紹介します。
ひとつのテイストを決める
ホテルライクな内装にするもっとも大切なポイントは、統一感を持たせることです。
そのためには、デザインにひとつのテイストを決めることが大切です。
シンプルモダンテイストにするのか、ラグジュアリーなロココ調テイストにするのか、落ち着いた雰囲気の和モダンテイストにするのかなど決めておきましょう。
テイストは、自分のお気に入りのホテルのイメージに合わせるのも良いですよ。
壁紙や、天井、フローリングだけではなく、家具やインテリアも統一感を持たせましょう。
カーテンやソファの素材にもこだわるとより贅沢な空間に仕上がります。
希望のテイストに合わせて、バランスよくチョイスしていきましょう。
生活感を排除する
ホテルは非日常を楽しむ場所です。
そのため、ホテルに生活感はありません。
生活感がないということも、おしゃれでラグジュアリーに見せているポイントになるのです。
ホテルライクな家を目指すなら、まずは生活感を排除しましょう。
たとえば、洗濯物や食品などのアイテムは見せないように片づけます。
造作家具やグローゼットで、生活を感じられるアイテムは収納するように工夫しましょう。
収納は、中のものが見えないように、扉があるものを選んでください。
洗濯物を室内に干すのであれば、洗濯室をつくり、リビングなどから見えない工夫をするのがおすすめです。
素材にこだわる
新築住宅の天井、壁、床など広い面積の内装は、素材にこだわることで、ホテルのような空間がつくれます。
漆喰や無垢の木、大理石の素材は高級感があり、家全体が贅沢な空間に。
インテリアや照明器具、ファブリックなども、コットンや天然素材などの素材にこだわるのが良いでしょう。
テイストに合わせて統一感を持たせるようにしてください。
照明を工夫する
ホテルライクな家に仕上げるには、照明を工夫するのも大切です。
ホテルは、とくに間接照明で雰囲気を演出することが多いです。
デザイン性の高い照明や、スポットライト、ペンダントライトなどをバランスよく設置することで、スタイリッシュな空間に仕上がります。
ダウンライトも取り入れると、ホテルのような雰囲気に。
天井に埋め込むため、圧迫感がなく部屋全体がすっきりとしたイメージになります。
電球の色は、電球色や温白色など暖色系を選ぶのがおすすめ。
あたたかなやわらかい光が部屋全体を包み込み、リラックスできる室内になります。
内装はカラーにも統一感をもたせる
ホテルライクな注文住宅は、カラーにも統一感を持たせるようにします。
基本色とアクセントカラーを組み合わせて2～3色にしましょう。
色を多用してしまうとバランスの悪い雰囲気になってしまいます。
色数は少なく、できるだけシンプルにすることで洗練されたホテルライクな内装に仕上がります。
アートスペースを設ける
都心にあるようなホテルのように、アートスペースを設けるものおすすめです。
玄関や、リビングに続く廊下の壁に、アートや花を飾ったり、オブジェを飾ったりすることでホテルらしい演出ができます。
玄関から入る人の目線が、アートに向くことで、奥行きのある広い空間に見えることも期待できます。
水回りにこだわる
トイレや洗面台、浴室、キッチンなどの水回りをおしゃれにこだわることで、ホテルのような贅沢な家になります。
白を基調としたシンプルで清潔感のある水回りもおすすめです。
高価にはなりますが、床に大理石を使用すれば、高級感がありホテルライクな空間に。
水回りも、カラーや素材はできるだけ統一し、スタイリッシュに仕上げると良いです。
また、キッチン周りは食材が置いてあると生活感が出てしまいます。
パントリーなどの大容量収納をつくることで、片付いた清潔なキッチンになるはずです。
水回りは、物をしまう場所の確保も忘れないようにしましょう。
ホテルライクな家を実現させるポイント【外観】
ホテルのような家を実現するには、外観にもこだわりを持たせると良いでしょう。
ホテルライクな家の外観をつくるのにもポイントがいくつかあります。
シンプルな形状を選ぶ
ホテルの外観はシンプルな形状が多いです。
注文住宅もシンプルな形状の外観にするのがおすすめ。
シンプルな形状の外観は、モダンな雰囲気になります。
また、凹凸のない分施工の手間が削減できるのも魅力。
材料費や施工費を抑えられるので、その分外壁や外構の素材やテクスチャーにこだわることができます。
シンプルな外観は見た目よりもコストパフォーマンスにすぐれています。
レンガやタイルなど高級感のある素材を
レンガやタイルなど高級感のある素材を使用すると、ホテルライクな外観に仕上がります。
すべての素材にレンガやタイルを使用すると、金額が高くなるのが注意点です。
人の目につきやすい場所や、部分によって使用することで価格を抑えられます。
高級感のある素材を取り入れたい時はアクセントとして使用するのがおすすめです。
外構や植栽にもこだわる
外構や植栽にもこだわることで、ホテルライクな外観が完成します。
自然を感じられ、リラックスできるはずです。
外構は、外壁やサッシ、玄関に合わせて一体感があるとおしゃれに見えます。
シンボルツリーを植えたり、大き目の陶器の鉢で植栽をしたりと、ホテルをイメージしたガーデニングをすると良いでしょう。
住宅と、外構、植栽とトータルでホテルライクな外観をつくりあげましょう。
ホテルライクな家を実現させるポイント【空間】
ホテルライクな家をつくるのには、内装、外観だけではなく、空間にもポイントがあります。
天井を高く見せる
贅沢な空間のホテルの部屋は、天井が高いことが多いです。
注文住宅も天井を高めにすると、縦の空間が広がり開放的でホテルライクな部屋に。
ただし、ホテルのように高い天井は、熱効率が低下する可能性もあるので、あまりに高すぎるのは禁物になります。
断熱材などで高断熱、高気密にする工夫が必要です。
周辺環境も考慮して、適切な天井の高さにするようにしてください。
リビングなどのくつろぎスペースに、吹き抜けを取りつけると、明るい空間が広がり快適に過ごせますよ。
バルコニーやテラス中庭などのくつろぎスペースをつくる
バルコニーやテラス中庭など、室内から続く場所にくつろぎスペースを設けると、まるでリゾートにあるホテルのような空間になります。
くつろぎスペースに繋がる床をフラットにすることで、室内の奥行きが広く見え、開放的に。
広々としたバルコニーやテラス中庭は、趣味の空間やアウトドア空間としても利用できます。
景色を取り込んだ空間に
景色を取り込んだ家にすることで、リゾートホテルのような空間になります。
見える景色を最大限に活かせる大きな窓を設置して、景色も部屋の一部にしましょう。
景色がアートのように感じられ、贅沢な室内になるはずです。
ホテルライクな住宅の注意点
ホテルライクな家を実現するのには、さまざまなポイントがあることがわかりました。
一方で、注意点もあります。事前に知っておけば、プランニングの段階で対処できます。
注意点のひとつとして、ホテルのような住宅は費用がかかります。
高級感のある素材や設備、性能、インテリアや家具。
テイストを統一した家は想像以上に費用が高くなります。
予算をしっかりと決め、施工会社によく相談しましょう。
また、ホテルライクな家にこだわりすぎてしまうと、実際に住んだ時に、使い勝手が悪くなることも。
家族と毎日過ごす家なので、生活動線や居心地についてもよくシミュレーションをしておきましょう。
ホテルのテイストを決めて完璧にコーディネートしてしまうと、ライフスタイルに合わせてリフォームや模様替えをしにくいのも注意点です。
家の設計の段階で、ライフスタイルの変化を想定した間取りづくりをしておくと安心です。
実績のある工務店に依頼すれば、自分自身の気づかない問題点にも対処できる可能性があります。
不明な点は気軽に相談できるようにしておきましょう。
大きな吹き抜け空間のホテルライクな施工事例
大きな吹き抜け空間と素材にこだわったラグジュアリーな家を実現された施工実例です。
家の中心には幅3.6ｍもある大きな窓が設置され、景色も取り込んだ開放的な空間が広がります。
1階と2階がつながる場所には開放的な吹き抜けを設置。
吹き抜けには松の太鼓梁と和紙の照明、鉄骨の階段がありひとつひとつが素材にもこだわった造りをしています。
富士ひのきの床板と漆喰の塗り壁も相性抜群で、自然素材のぬくもりにつつまれた贅沢な空間に仕上がっています。
デザイン力を重視したプランニングを｜まとめ
コロナ禍の影響で、リモートワークが増え自宅で過ごす時間が増えています。
そんな中で、デザイン力を重視した、ホテルのような家は人気が高まっています。
ホテルライクというと、ハードルが高いイメージですが内装や外観、空間づくりを工夫するだけで、ラグジュアリーな住まいになります。
住み心地も考えながら、プランニングするようにしましょう。
ホテルライクな家を建てるには実績のある会社や工務店を探し、依頼することが大切です。
土地の特徴や希望に合わせた適切な木材や工法、アフターのサービスや保証も提案できるからです。
よりよい住まいを実現させるには、情報集めが重要。
インターネット検索で、ハウスメーカーや施工会社のサイトのページや施工事例、写真や口コミ、関連のお役立ちコラムを見てみましょう。
無料の資料やカタログ請求で詳細の確認をしたり、自宅のエリアのモデルハウスや展示の見学イベントに行ってみたりするのもおすすめ。
情報を集めることで、サポート体制が整った信頼できる施工店舗を見つけられるはずです。
不明な点は、電話やメールなどで気軽に問合せしましょう。
ぜひこの記事を参考にホテルのような素敵な住宅を実現させていただけたらうれしいです。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→大きな吹き抜け空間もOMソーラーで包み込む暖かさ
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