サステナブルとは、形容詞で「維持できる」「耐えうる」「持ちこたえられる」という意味です。
最近では、地球環境の持続可能性などといった、環境に配慮するための概念として用いられています。
よく聞く言葉ですが、環境に対する関心は高まっているのでしょうか?
結論からいいますと、国民の環境への関心は高まっています。
また、地球環境に配慮するためには、住宅の役割は、毎日の生活でエネルギー消費をするため、とても重要です。
今回は、サステナブルや環境についてふれながら、省エネ・サステナブルな住宅の重要性や、関心度、必要性について解説します。
サステナブルとは?環境への関心度について、調べてみました
ここでは、サステナブルにまつわる社会の流れや、環境省による発表、地球温暖化が原因とされる気象変動、それに対して、国民の関心度はどのようなものかを紹介したいと思います。
サステナブルにまつわる社会の流れ
サステナブルは、1987年に「環境と開発に関する世界委員会」(WCSD)によって出版された『われら共有の未来(Our Common Future)』で、持続可能な開発を支持する画期的な声明を提示したことに由来するといわれています。
1992 年の「環境と開発に関する地球サミット」での国際的なメディアの報道は、生物多様性の喪失、気候変動などや、グローバルな争点へと変容しました。
その後は、1997年に気象変動枠組条約である京都議定書、2015年のパリ協定では、2020年以降の気候変動問題に関する枠組みが採択されました。
サステナブルとは、「環境」「社会」「経済」といった観点から、長期的に持続可能な社会を実現することを目的としています。
環境省が発表した「気候変動問題をはじめとした地球環境の危機」
2020年に環境省は、この環境問題は、気候変動が生物多様性の損失の原因となるなど個々の環境問題がそれぞれ関連すると同時に、経済・社会活動に大きな影響を与えていると発表しました。
ご存知と思いますが、気候変動の原因の一つとして、CO2が挙げられ、その多くは化石燃料の利用に伴い排出されるものです。
そのため、「脱炭素社会の実現」が、サステナブルな経済社会をつくる、とされています。
この気象変動の問題は、実際に、わたしたちの身近で起こっています。
世界的な気象災害や、日本においても、猛暑や寒暖差が激しい気候、豪雨および猛烈な風を伴った台風による被害は年々強まっているように感じます。
出典:
・〈持続可能な社会〉のための「エコロジー的近代化」
・環境省/令和2年版 環境・循環型社会・生物多様性白書より
・第1部・第1章 気候変動問題をはじめとした地球環境の危機
20代や30代の環境に対する関心度は、どれくらいあるのでしょうか?
内閣府が、同じく2020(令和2)年に、世論調査として発表している「気候変動に関する世論調査」によると、以下の回答が得られています。
今回は、主に20代(18~29歳)や30代(30~39歳)の回答にフォーカスしたいと思います。
・脱炭素社会の認知度/知っていたと答えた割合
18~29歳/45.5%
30~39歳/49.5%
・脱炭素社会の実現に向けた取組意識/取り組みたいと答えた割合
18~29歳/90.4%
30~39歳/90.4%
・日常生活で行っている脱炭素社会の実現に向けた取組(上位3つの項目を抜粋)
1位/軽装や重ね着などにより、冷暖房の設定温度を適切に管理
18~29歳/63.9%
30~39歳/65.9%
2位/こまめな消灯、家電のコンセントを抜くなどによる電気消費量の削減
18~29歳/60.4%
30~39歳/61.2%
3位/冷蔵庫、エアコン、照明器具などの家電製品を購入する際に、省エネルギー効果の高い製品を購入
18~29歳/18.3%
30~39歳/44.7%
補足しますと、脱炭素社会の認知度は、年齢が上がるほど、認知度も上がるという結果でした。
40代では、58.4%を、50代では、70.9%となっています。
また、脱炭素社会の実現に向けた取組意識の3位の設問は、これから自立する20代にとっては、単体で家電製品を購入する機会は限られるのかもしれません。
1位と2位の設問に対する回答と合わせると、省エネへの意識は高めということがいえます。
ちなみに、3位の設問で、40代は58.1%、50代は66%でした。買い替えを連想するかと思います。
サステナブルな住宅とは?
ここでは、サステナブルな住宅とは、どんな住宅かをふれたいと思います。
サステナブルな住宅の定義はある?
サステナブルな住宅に、定義はありません。
しかし、明確に地球環境への配慮や持続可能な社会を目指していることに、間違いありません。
「持続可能性」「環境」「社会」「経済」・・・冒頭で紹介した言葉が思い出されます・・・。
そのため、以下の要素に絞られていきます。
・環境への負荷が少なく、経済的にもやさしいこと
・自然のものを取り入れること
・長く住み続けることができること
それぞれ、どんなことが当てはまるのでしょうか?
環境への負荷が少なく、経済的にもやさしいこと
経済産業省資源エネルギー庁によると、日本の家庭のエネルギー消費において、約30%を占めているのが暖冷房といいます。
この負荷を抑えるとともに、コストも抑えられます。
それは、エネルギー効率の高い設計になります。
高気密・高断熱や節水型の設備といった先進的な設備仕様や、再生可能エネルギーといわれる太陽光発電システムなどになります。
自然のものを取り入れること
地産地消である地元の無垢材、珪藻土など、自然素材を取り入れることは、環境にもやさしいといえます。
合成材料や化学物質をできるだけ使用しないようにしたいところです。
また、自然の通風や採光を、建物に取り入れる設計もおすすめします。
長く住み続けることができること
住宅内の環境に配慮をし、健康を保つためには、室内の換気設備を充実させることが必要です。
また、長く住み続けるためには、ライフスタイルの変化に対応できるように、間仕切りなどの工夫をするとよいでしょう。
周囲の自然環境に配慮した外観は、自然と共存することにもなります。
施工事例:
家に帰れば別世界・薪割りスローライフの家
まとめ/地球環境への配慮が必要な現代。省エネという観点も加え、重要といえるサステナブル住宅
今回は、サステナブルや環境についてふれながら、サステナブルな住宅の重要性や、住宅で叶える環境配慮や省エネについて解説しました。
最後に、まとめますと、
サステナブルとは、「環境」「社会」「経済」といった観点から、長期的に持続可能な社会を実現することを目的としており、
サステナブルな住宅は、以下の要素に絞られます。
・環境への負荷が少なく、経済的にもやさしいこと
・自然のものを取り入れること
・長く住み続けることができること
注文住宅を検討する際の、参考にしてみてください。
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