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【i-works×LOHAS】伊礼智の建築・ちいさくてもゆたかに暮らす家づくり

誰もが心地よいと思える家を目指す建築家伊礼智氏。

「ちいさくてもゆたかに暮らす家」を手の届く価格で提供しています。

空間工房LOHASでは、伊礼氏の家づくりに共感し、i-works projectに取り組みます。

伊礼氏の考える、「ちいさくてもゆたかに暮らす」とは、どのような住まいなのか、その魅力について詳しく解説します。

目次

i-works projectとは?

I-works project

i-works projectは、伊礼氏が考える誰もが心地よいと思える家づくりで、ちいさくても豊かに暮らすことのできる、資産価値の高い住まいを提供しています。

目指しているのは、プレタポルテな家づくり。「プレタポルテ」は、アパレル用語で「質の高い既製服」という意味で、注文住宅のように誰かのためだけのフルオーダーではなく、フルオーダーのような上質さのある建築を標準化することを目指しています。

建築家伊礼智の設計

I-works project

伊礼氏は、自身の設計にさまざまなこだわりと信念を持っています。

そんな伊礼氏の設計のこだわりを3つご紹介します。

小さな家

伊礼氏の設計の大きな特徴のひとつに「小さな家」があります。

沖縄の小さな家で生まれ育った伊礼氏の設計は、小さな家でも快適に暮らせる工夫が随所に散りばめられています。

優れた設計の小さな家は、コストパフォーマンスの高さと幸福度のパフォーマンスを両立させる、最大のエコなのです。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

伊礼氏の著書の中にもこのような文があり、小さくても幸福度の高い家づくりをしているということがわかります。

誰もが心地よいと思える住まい

伊礼氏の目指す家づくりは、誰もが心地よいと思える住まいです。

特定の誰かのための「特殊解」ではなく、「一般解」として、心地よく住まうことのできる家。

これまで伊礼智が手がけてきた住宅をブラッシュアップしながら各部位を「標準化」することで、資産価値が高い家を提供します。

引用:i-works project

どんな人が暮らしても快適で心地よいと思える家を標準化して提供することを目指しています。

永く飽きのこない住まい

永く飽きのこない住まいというのも、伊礼氏の設計の特徴。

一生に一度の高額な買い物である住宅を、永く快適に飽きることなく住み続けられるような住まいにすることを目指しています。

家づくりを考えるきっかけは人それぞれですが、住まいは洋服や車のようにおいそれと買い替えができない代物です。20年、30年先を見越して、永く飽きのこない住まいとすることは、住まいの耐久性と同じくらい大切なこと。伊礼智の考える住まいは、いつもシンプルでそれでいて滋味にあふれ、ゆたかな空間をつくりだします。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

20年、30年と住み続けても飽きのこない家こそ、伊礼氏の目指す住宅の理想の形なのです。

小さな家こそ、おおらかに暮らす

空間を効率的に目一杯使っていまいがちな小さな家を、あえておおらかな空間にすることも、伊礼氏の設計のひとつです。

小さな家ではどうしても無駄なく、合理的にまとめようとして、生活の潤いや楽しさが欠落した退屈な設計になりがちです。あえて、小さな家の中に小さな居場所_それもとっておきの心地よさをもった楽しい工夫を施す_を設けることがあります。そのような遊び心を持つことで、小さな家の窮屈さを、思わず頬がゆるむ居場所に帰ることができて、おおらかな気持ちになれるような気がすることでしょう。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

デッドスペースを活用して書斎を作ったり、窓際に小さな作り付けのソファを配置したりと、小さな家にも快適で居心地のいい居場所をつくることが、ゆたかに暮らすことに繋がっているようですね。

建築家伊礼智の設計の考え方

I-works project

伊礼氏の著書から抜粋し、伊礼氏の設計の考え方について読み解いていきます。

『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』の中から、いくつかの設計のレシピを紹介します。

常識的な寸法を疑う

伊礼氏の目指す小さな家を実現するうえで、一般的な寸法を当てはめてしまうとただ狭く、住みづらい家になってしまいます。

そこで大切なのが、常識的な寸法を疑うこと。

設計では平面計画を念入りに検討するように、断面計画も平面以上に精査するのです。断面の精査は小さな家の鉄則です。

自分の体で、この寸法がいけるのか、いけないのかを確認しながら設計を進めるのが、小さな家を上手に設計するコツだと思います。まずは常識を一旦捨てたほうがいいでしょう。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

ちいさくてもゆたかに暮らす家にするためには、一旦常識を捨てて寸法を検討することが大切なのですね。

あちこちに居場所を設ける

家のあちこちに居場所を設けることで、ちいさくてもゆたかに暮らすことに繋がると伊礼氏は考えています。

都市部での家づくりでは少なくなりつつある和室ですが、昔はダイニングであり、リビングでもあり、寝室でもありました。時間によって同じスペースがさまざまに使われる、小さな家を大きく暮らすお手本ともいうべき部屋でした。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

畳の持つ、家具でもあり、床でもあるという多義的な昨日から学ぶことは今でも少なくありません。

リビングのあちこちに家族の居場所を作ることが、ちいさくてもゆたかに快適に暮らすヒントなのですね。

開口部近傍に心地よさは宿る

内部の空間に限りがある場合、開口部をうまく活用することで空間を広々と見せることができます。

内部空間は小さくとも、外部空間や法的に床面積に含まれない半戸外空間を楽しむことができれば、豊かに暮らせるのではないでしょうか。

<中略>

僕は、開口部近傍こそ、最もデザインの可能性がある、新しい心地よさを創り出せる場所だと考えています。外部からは光や熱、風や香り、音也コミュニケーション、さまざまな情報がやってきます、どれを取り入れて、どれを拒否するか……、豊かなものは取り入れ、よくないものは拒否する、心地よさを創り出す最前線でもあるのです。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

伊礼氏は、床面積に含まれない外部空間を活用して、ちいさくても心地よく暮らす工夫をしています。

「ちいさくてもゆたかに暮らす」とは

I-works project

伊礼氏の設計思想のひとつが、「ちいさくてもゆたかに暮らす」です。

バブルの時代は、大きな家に住むことがひとつのステータスとなっていました。しかし、それは本当に心地のいい住まいだったのでしょうか。

大きければ大きいほどいい家づくりから、小さな家でいかに快適に豊かに暮らすことができるかを追及する家づくりに変わって行かなければならないのです。

伊礼氏は著書の中で「住まいは小さな心地よい居場所の集合体」という表現を使っています。

小さな心地よい居場所がたくさんあれば、小さな家でも家族で快適にゆたかに暮らすことはできるのです。

まとめ

建築家伊礼智氏のちいさくてもゆたかに暮らす家づくりについて紹介しました。

家は、大きければ大きいほど良いというものではありません。広すぎる家は、それだけ家族と接する機会が減り、関係が希薄になってしまう可能性もあります。

伊礼氏のつくる小さな家なら、家族の距離が近く、快適にゆたかな暮らしを実現できそうですね。

空間工房LOHASでは、i-works projectの静岡エリア代表として、i-worksや伊礼智氏の設計の魅力についての発信をしていきます。

ぜひご期待ください。

<伊礼智氏プロフィール>

1959年 沖縄県生まれ
1982年 琉球大学理工学部建設工学科計画研究室卒業
1985年 東京芸術大学美術学部建築科大学院修了
丸谷博男+エーアンドエーにて10年ほど勤務
1996年 伊礼智設計室開設。
2005年から日本大学生産工学部建築工学科居住空間デザインコース非常勤講師。
2006年「東京町家・9坪の家」でエコビルド賞受賞
2007年「東京町家・町角の家」でエコビルド賞受賞
2013年「i-works project」でグッドデザイン賞を受賞。
主な著作:『伊礼智の住宅設計作法』(2009年 編集/新建新聞社・発行/アース工房)/『伊礼智の住宅設計』(2012年 発行/エクスナレッジ)/『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』(2014年 発行/エクスナレッジ)「伊礼智の住宅デザイン 〜DVDデジタル図面集」(2017年 発行/エクスナレッジ)

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