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深い軒のある家のおしゃれな外観アイデア|軒のあるモダンな注文住宅のメリット・デメリット【静岡県富士宮市の施工事例も交えてご紹介】

軒とは、建物の壁面より外に突出している屋根の一部です。

深い軒がある家は、太陽光を調整するなどのメリットがあり、最近注目されています。

軒天をデザインすれば、モダンな外観に。

この記事では、深い軒のあるおしゃれな外観アイデアやメリット、デメリットをご紹介します。

目次

軒は住宅のどの部分のこと?

そもそも軒とは住宅のどの部分をいうのかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

軒とは家の外壁や窓よりも外側に出ている屋根のことです。

伝統的な日本家屋の知恵である「軒」は、日差しの調整や雨除けなどさまざまな役割があります。

軒は部分によって名称があります。

軒先(のきさき)…軒の先端部分のこと

軒天(のきてん)…軒の裏側部分のこと

軒下(のきした)…軒の下のスペース

軒は日本家屋でもよく見られる部分なのですが、最近は、軒自体を設置していない家も多くなってきました。

建築基準法により、軒は突き出ている部分が外壁や柱の中心線から1mを超える場合、その先から1m後退した部分までが建築面積に含まれてしまいます。

軒により建築面積が制限されることをふまえて、小さな軒や軒のない住宅が増えてきたということです。

軒のない家は、シンプルな形状に。スタイリッシュな外観にしたい人に人気となっています。

深い軒のある家の5つのメリット

軒のある家には多くの利便性があり、とくに深い軒のある家は注目されています。

ここからは、深い軒のある家のメリットを解説していきます。

メリット1:室内に入る日光を調整する

住宅に深い軒があると、室内に入る日光を調整できるのが特徴です。

暑い夏は、建物の外側で直射日光をさえぎり、室内に入る日光を調整します。

そのため、夏に窓から入る日差しが暑いということがなくなります。

一方、たくさん日光を取り入れたい寒い冬は、日本は太陽の高さが低くなるため、軒が深くても自然光が家の中に入るようになるという仕組みです。

軒は、四季のある日本には最適といえます。

自然のエネルギーを利用したパッシブデザインの住宅でも、日光遮蔽の観点から、軒を取り入れた住宅が多いです。

メリット2:家が劣化しにくい

深い軒のある家は、家が劣化しにくいというのもメリットです。

木造住宅は、雨水や風の侵入により劣化しやすくなります。

強い紫外線が当たると、外壁塗装が劣化しやすくなりヒビが発生し、雨水が侵入しやすくなることも。

また、深い軒があれば、玄関のドアや窓、網戸、エアコンの室外機などの設備が汚れにくくなるのも、メリットになります。

深い軒は住宅を守ることや、劣化を防ぐのです。

メリット3:軒下空間を楽しめる

深い軒があると、軒下空間を楽しめるのもポイントです。

雨風を気にせず縁側やウッドデッキで過ごすことができ、洗濯物も干せます。

外の空気を感じながらお子様と遊んだり、家族や友人とバーベキューを楽しんだりとゆったりと過ごす場所になるはずです。

深い軒は、季節のうつろいを感じながら心地よい豊かな時間を過ごす絶好の場所になることでしょう。

メリット4:重厚感のあるモダンな外観になる

屋根面積が広くなる深い軒は、全体的に重厚感のある外観になります。

伝統的な日本家屋にある軒は、和風のモダンテイストを希望される方にもおすすめです。

深い軒があると、建物全体がメリハリのあるモダンな外観になります。

メリット5:外観のおしゃれなアクセントになる

深い軒は、住宅の外観デザインにも影響を与えます。

深い軒の軒天にあえて木や木目調を使用することで外観全体のアクセントに。

軒天の木目と、ドアや、フェンスなどの素材を統一すれば洗練されたイメージになります。

深い軒をデザインに取り入れる際は、シミュレーションをして外観全体のバランスをチェックすると良いです。

軒のある家の2つのデメリット

深い軒のある家にはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。

深い軒のデメリットは、設計の前にあらかじめ施工会社に相談し、準備や対策をしておくことができるので抑えておきましょう。

デメリット1:建築費用が高い

深い軒を設置する分、屋根の面積は広くなり建築の費用が高くなります。

使用する建材や、屋根の補強の梁、柱が必要となるのが理由です。

軒をつくることで、工事の手間も増えるので、施工のコストも増えます。

ただし、深い軒をつくることで、自然エネルギーを有効活用できるので光熱費を抑えられるのは良い点。ランニングコストは、かかりにくくなります。

建築コストを抑えるのか、ランニングコストを抑えるのかどちらを取るのかを考えてプランニングすると良いです。

デメリット2:床面積に関係する

軒は、出っ張った部分が1m以上あると床面積に算入されます。

土地の環境によっては、建ペイ率や規定があるため、深い軒の面積も考慮した土地の確保が必要です。

居住面積や周辺環境を考慮した上で、深い軒の設置を検討するようにしましょう。

軒のない家の場合どんなリスクがあるか?

軒のある家は、家の快適性や耐久性に良い影響を与えることがわかりました。

一方、軒のない新築の注文住宅を建てるとどんなリスクがあるのでしょうか。

ここからは、軒のない家の場合どんなリスクがあるのかを解説していきます。

外壁の劣化スピードが上がる

軒のない家は、外壁の劣化スピードが上がるというリスクがあります。

軒がないと、直射日光が外壁全体に当たり、紫外線は塗料や塗膜を劣化させてしまうのです。

外壁の劣化が早まると、雨水が構造体に侵入する可能性も増え、早いタイミングでメンテナンスのリフォームをする必要があります。

軒のない家を建築する際は、紫外線に強い素材の外壁材を使うなどの対策をすると良いでしょう。

雨漏りや窓周りの汚れ

軒のない家は直射日光が当たりやすく、紫外線によって劣化した外壁にヒビが入り、雨風が侵入する可能性があります。

雨水が建物内に侵入すると、雨漏りの原因に。

建物自体の構造体に影響を及ぼすので、耐震性や耐久性にも関わります。

軒がないと、窓やドアなどに雨が当たりやすく汚れにつながるというリスクも。

家の外観をきれいにキープしたいのであれば、軒をつけるのが良いでしょう。

夏の室内が暑くなる

家に軒がないと、暑い夏は直射日光が室内に差し込みます。

強い日差しが室内に当たると、室内は暑くなり、エアコンを使ってもなかなか温度が下がらず不快な思いをしなければなりません。

紫外線が当たると、床や家具の変色などの劣化にもつながります。

そのため、家の中の劣化を防ぐために、遮光カーテンなどをつけるのも方法のひとつです。

深い軒があれば、直射日光は室内に入りにくいので夏は快適に過ごせます。

心地よい暮らしを目指すのであれば、軒を検討しましょう。

【静岡県富士宮市の施工事例】家事動線をまとめて南に大きく開けた家

住宅街にありながらも、ご近所さんを気にせず庭を存分に楽しめる家を実現された施工実例です。

リビング前のウッドデッキには、深い軒がありゆったりと過ごせる縁側のようなスペースが広がります。

来客時、玄関からリビングでくつろぐ様子が見えないように、格子も建てました。

深い軒と格子が外観のアクセントになり、素敵な住まいが完成です。

[仕様]
延床面積:99.36㎡(約30坪)
C値(隙間相当面積)0.26c㎡/㎡
UA値0.44W/㎡K
屋根:ガルバリウム剛板
外壁:ガルバリウム剛板+そとん壁
床:アカシアフローリング
サッシ:断熱サッシサーモスX
澄家(24時間換気)

まとめ|深い軒のある家で快適な暮らしを

今回は、深い軒のある家のメリットやデメリット、注意点についてもご紹介しました。

深い軒は、家の外観のデザインにも大きな影響を与えます。

機能性もあり、快適な暮らしをしたい人にはおすすめです。

でも深い軒をどのようにプランニングしたらよいか悩む人も少なくないでしょう。

まずは、インターネットや書籍などから多くの情報を集めることから始めましょう。

施工会社のホームページには、施工実例やお役立ちコラムなどさまざまな情報が掲載されています。

また、近くのエリアのモデルハウスや見学イベントに行ってみるのも良いでしょう。

実際に、軒を見ることで外観のイメージがわきやすくなります。

無料の資料を請求するのもおすすめ。

不明な点は、工務店に気軽に問合せしてみることも大切です。

この記事を参考に、後悔のない理想の家づくりを実現していただけたらうれしいです。

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LOHASが提唱する「気が行き交う家」

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