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スマートハウスで太陽光発電を導入するメリット|デメリットや補助金制度も解説

スマートハウスはIT技術を利用してエネルギーを管理し、快適な暮らしが実現できる住宅です。

太陽光発電はスマートハウスに必要な設備の一つで、自家発電が可能であるため節電ができるのがメリットです。

ただし中には「太陽光発電を導入する際に問題点はないの?」と不安に思う人もいるでしょう。

太陽光発電はメリット・デメリットを把握し、適切にプランニングすれば有効活用できます。

今回はスマートハウスで太陽光発電を導入するメリット・デメリット、注意点や補助金についてもご紹介。

スマートハウスの新築、太陽光発電の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • スマートハウスにおける太陽光発電導入の5つのメリット
  • スマートハウスにおける太陽光発電の3つのデメリット
  • スマートハウスの初期費用を抑えるためには補助金を活用するべき
目次

スマートハウスとは?

スマートハウスはIT技術を用いて、エネルギー使用を見える化し生活の利便性をUPできる家のことです。

3つの設備「太陽光発電」「住宅用蓄電池」「HEMS(Home Energy Management System/ヘムス)」を導入し、エネルギーを効率良く使えます。

スマートハウスと似たような住宅として「スマートホーム」があります。

スマートホームはIoT(Internet of Things)を主軸に、利便性・快適性・安全性など、暮らしやすさを追求した住宅のこと。

一方でスマートハウスは、創エネ・断熱・HEMSを軸に、光熱費削減や環境への優しさを重視した次世代の住宅です。

スマートハウスについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

スマートハウスとは?|建てるメリット・デメリットや補助金も解説

スマートハウスにおける太陽光発電導入の5つのメリット

スマートハウスに必要な設備として、太陽光発電が挙げられます。

太陽光発電には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1.電気代の節約ができる

スマートハウスの太陽光発電は、電気代を節約できるのがメリットです。

太陽光発電で発電した電気は蓄電池に蓄えられ、電力会社から電力を購入せずに有効活用できます。

太陽光発電で発電した電力が余った場合は、FIT制度を使って売電できます。

スマートハウスで太陽光発電を導入すると、電気を効率良く自家消費できるでしょう。

2.停電時に電気を使える

スマートハウスに太陽光発電を導入すると、災害による停電時に電気が使えます。

太陽光発電で発電した電気は昼間に使い、蓄電池に蓄えておけば夜間でも家電や照明に必要な電力を補えます。

停電が長期間に渡っても晴れた日は太陽光発電ができるため、日常と変わらない電力を使えるでしょう。

3.エネルギーを効率的に使える

スマートハウスで太陽光発電を導入すると、エネルギーを効率的に使えます。

電力会社のプランでは、昼間は電気料金が高く夜間は安くなるのが一般的です。

スマートハウスであれば昼間は太陽光発電で発電した電気を使用し、夜間は蓄電池に蓄えた電気を使えます。

4.売電収入を得られる

スマートハウスで太陽光発電を導入すると、売電収入を得られます。

太陽光発電で作られた電気を自家消費した後で、余った電力は電力会社に買い取ってもらえるでしょう。

住宅用(容量10kW未満)の太陽光発電の場合、FIT制度を利用した2025年度の売電価格は1kWhあたり15円です。

FIT制度は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」のこと。

太陽光発電などの再生可能エネルギーから作られた電気を、電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。

FIT制度は通常よりも比較的高い価格で、太陽光発電で発電した電気を売電できる仕組みになります。

参照:資源エネルギー庁「買取価格・期間等」

5.環境に配慮できる

スマートハウスで太陽光発電を導入すると、環境に配慮できます。

太陽光発電は、発電する際に二酸化炭素を排出することはありません。

一方、電力会社の火力発電は燃焼する際に二酸化炭素を排出するため、環境に影響を与えます。

太陽光発電と蓄電池を併用すれば、自家発電・自家消費が効率良くでき電力会社から電気を購入することが少なくなるでしょう。

スマートハウスにおける太陽光発電の3つのデメリット

スマートハウスにおける太陽光発電は、多くのメリットがあります。

ただし、デメリットもあり、あらかじめ把握しておくと早めの対策ができるでしょう。

ここからは、スマートハウスにおける太陽光発電の3つのデメリットを解説します。

1.初期費用が高い

スマートハウスに太陽光発電を導入すると、初期費用が高いのがデメリットです。

太陽光発電設備の本体価格はもちろん、設置費用もかかるため費用がプラスされるからです。

太陽光発電に加えて、蓄電池やHEMSも導入するとなると住宅の価格はさらに高くなるでしょう。

スマートハウスで太陽光発電を導入する場合は、資金計画をしっかり立てる必要があります。

太陽光発電を導入するデメリットの解消法については、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電をやらなきゃよかったと言われる理由一覧!後悔しないための対処法も解説

2.太陽光発電量が天候に左右される

スマートハウスの太陽光発電は、天候によって発電量が左右されます。

雨や曇りなど日射量が少ない日が続くと、十分な電力を確保できないケースがあります。

太陽光発電は見込みよりも発電量が少ない場合があることを理解して、発電量のシミュレーションをすることも大切です。

3.メンテナンスが必要

スマートハウスに太陽光発電を導入すると、メンテナンスが必要です。

ソーラーパネルの定期点検や清掃をすると、太陽光発電の効率を維持し寿命を延ばせます。

また、太陽光発電は、修理交換費用がかかるのも把握しておきましょう。

ソーラーパネルやパワーコンディショナが故障することがあり、修理費や交換代がかかります。

保証期間内であれば無料で修理できるケースが多いですが、保証期間が切れている場合は自己負担になります。

太陽光発電を設置する際は、保証についても十分に確認しておきましょう。

スマートハウスのデメリットについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

スマートハウスにデメリットはある?|メリットや費用相場も解説

スマートハウスの太陽光発電の費用相場

スマートハウスの太陽光発電の相場は、1kWあたり23.6万円です。

家庭用の太陽光発電の平均基本容量は、5~6 kWが一般的になり、太陽光発電の設置費用相場は、118万円~141万円程になります。

最近では太陽光パネルの価格が下がっているとはいえ、スマートハウスは蓄電池やHEMSなどの設置費用も資金計画に組み込まなければなりません。

太陽光発電設置費用相場の割合は、下記の表の内容になります。

内容 概要 設置費用の割合
太陽光パネル 太陽光パネル 60%
パワーコンディショナ 電力を変換する機器 10%
架台 パネルを屋根に固定する台 4%
工事 太陽光発電の設置のための工事費 25%
諸経費 申請料 保険料など 1%

参照:経済産業省「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」

スマートハウスの初期費用を抑えるためには補助金を活用するべき

スマートハウスの初期費用を抑えるためには、補助金を活用するべきです。

スマートハウスは省エネを目指す家のため、国や地方自治体の補助金を利用できる場合があります。

ここからは、国の補助金制度である「子育てグリーン住宅支援事業」と静岡県富士市の「自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金」を見ていきましょう。

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ性能の高い住宅の新築やリフォームをした場合補助金を利用できる制度です。

2025年から新たに「GX志向型住宅」の区分が加わり、注目されています。

GX志向型住宅は初期費用がかかりますが、補助金を利用すれば通常のZEH住宅よりも4倍近い補助額が交付されます。

GX志向型住宅は子育て世帯だけではなく、要件を満たした全世帯が対象です。

子育てグリーン住宅支援事業の補助対象と補助金額は、下記の通りになります。

対象住宅 対象世帯 補助額
GX志向型住宅 すべての世帯 160万円/戸
長期優良住宅 建替前住宅等の除去をする場合 100万円/戸
上記以外の場合 80万円/戸
ZEH水準住宅 建替前住宅等の除去をする場合 60万円/戸
上記以外の場合 40万円/戸

スマートハウスで利用できる補助金について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

【2025年最新版】子育てグリーン住宅支援事業の詳細や注意点を解説

【新区分】GX志向型住宅の条件とは

GX志向型住宅は、子育てグリーン住宅支援事業の新区分として作られた区分になります。

GX志向型住宅には条件があり、下記の3つの条件をすべて満たさなければなりません。

  • 断熱等性能等級6以上(HEAT20 G2レベル)
  • 一次エネルギー消費量の削減率35%以上
  • 再生可能エネルギーによる一次エネルギー消費量の100%以上削減

寒冷地の場合は一次エネルギー消費量の削減率は75%以上でも条件になります。

都市部の狭小地等は、再生可能エネルギー未導入(ZEH Oriented)でも対象となるケースがあります。

GX志向型住宅について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

GX志向型住宅に必要な条件とは?|メリット・デメリットや補助金の最新情報も解説

【富士市】自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金

静岡県富士市でも「自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金」により、太陽光発電を導入する場合に補助金が交付されます。

ただし、補助対象が決められているので、条件に合った住宅を建てる必要があります。

スマートハウスをプランニングする段階で、施工会社に補助金申請について相談しましょう。

自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金の対象要件

自己所有の太陽光発電システムを導入する際に、下記の要件を満たす必要があります。

  • 発電電力の自家消費率30%を達成
  • 固定価格買取制度(FIT)の認定またはFIP制度の認定を取得しない
  • 1年間の毎月の発電・自家消費電力量を報告

補助金申請の要件を満たすために、設計段階から施工会社に相談し発電量等のシミュレーションをしましょう。

自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金の補助金額と申請期間

自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金の補助金額は、導入容量1kwあたり73000円(上限729000円)です。

導入容量は太陽電池またはパワーコンディショナ出力合計値のいずれか小さい値になります。

申請期間は、2024年4月1日から2025年1月末日までです。

申請期間は次年度も更新される可能性があるため、ホームページで最新情報を確認しましょう。

自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金の注意点

補助の対象となる設備は、国費を財源とする補助金等の併用はできません。

補助金の交付申請書(完了報告)は、事業完了から1か月以内または事業が完了した年度の2月末日いずれか早い日までに提出します。

補助金は予算額を超える申請があった場合は、受付を締め切りにすることがあるので注意しましょう。

参照:自己所有による太陽光発電システムの導入に関する補助金

スマートハウスで太陽光発電を導入する際の3つの注意点

明るめの壁

スマートハウスで太陽光発電を導入する際に補助金を有効活用すれば、費用負担は大幅に減ります。

ただし、太陽光発電は導入した後もメンテナンスが必要になるため、適切な資金計画を立てなければなりません。

ここからは、スマートハウスで太陽光発電を導入する際の3つの注意点をご紹介します。

1.家の向きや構造によっては設置できない場合がある

太陽光発電は、家の向きや構造によっては設置できない場合があります。

スマートハウスの屋根に十分な強度がない家は、ソーラーパネルが設置できません。

さらに、住宅の向きによっては十分に太陽光が当たらないこともあり、太陽光発電量が減るでしょう。

スマートハウスで太陽光発電を導入する際は、家の向きや環境を考慮する必要があります。

2.反射光のトラブルに注意する

太陽光発電は、反射光トラブルに注意しましょう。

反射光トラブルとは、ソーラーパネルの設置角度によって反射光が発生し近隣の住居に影響を及ぼすことです。

反射光は季節や時間帯によって発生の仕方が異なり、近隣住民からのクレームが一度でもあるとトラブルになることも。

トラブルを起こさないためには、ソーラーパネルの反射光を事前にシミュレーションして近隣への影響を確認しましょう。

3.実績のある施工会社に依頼する

スマートハウスで太陽光発電を導入する際は、実績のある施工会社に依頼することも大切です。

太陽光発電は導入した後もメンテナンスする必要があり、保険料や修理費などのランニングコストがかかります。

施工実績のある会社であれば、保証やアフターサービスについて最適なプランを提案してくれます。

また、太陽光発電に関する補助金を申請する際も、スムーズに対応してくれるでしょう。

空間工房LOHASは、スマートハウスの施工実績が豊富です。

スマートハウスについて詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

新築住宅を建てるならGX志向型住宅条件を満たすスマート・オフ・グリッド・ハウスがおすすめ

GX志向型住宅条件を満たしているスマートハウスは、空間工房LOHASのスマート・オフ・グリッド・ハウスがおすすめ。

スマート・オフ・グリッド・ハウスは、電気を極力買わずに省エネで快適な住環境を整えられる家のこと。

スマート・オフ・グリッド・ハウスにすれば、安心して暮らせる住環境が整うでしょう。

<スマート・オフ・グリッド・ハウスのメリット>

  • 太陽光発電や大容量の蓄電池を導入することで、停電時でも普段通りの生活が可能
  • 断熱等級5等級でZEH強化外皮基準をクリアした高気密・高断熱の住宅
  • パッシブ設計により夏は遮蔽、冬は日射取得が可能で一年中室温が快適
  • 気圧調整式第一種全熱交換機「エクリア」を導入し、家の中がクリーンな空気
  • AIクラウドHEMS「省エネの達人」を導入し、電気の使用状況、発電量、蓄電量、買電、売電の見える化が可能
  • 混合水栓一体型電解水素水整水器「GRACIA」の水で、安全で健康的な暮らし
  • 地震時の揺れを抑える「制震ダンパーevoltz」を設置して、耐震性を高めた住宅

スマート・オフ・グリッド・ハウスは子育てグリーン住宅支援事業の新区分「GX志向型住宅」の条件を満たす家です。

電気を極力買わずに良い暮らしができる「スマート・オフ・グリッド・ハウス」について、相談したい方は空間工房LOHASにお気軽にお問合せください。

 電気をほぼ買わなくて良い暮らし「スマート・オフ・グリッド・ハウス」

まとめ|太陽光発電のメリット・デメリットを把握して快適なスマートハウスを建てましょう

今回は、スマートハウスで太陽光発電を導入するメリット・デメリットや補助金制度について解説しました。

スマートハウスに太陽光発電を導入するとエネルギー使用の効率化ができるなど、多くのメリットがあります。

ただし、デメリットもあるため十分に把握して、早めに対策することが重要です。

実績豊富な施工会社に依頼して、早めに対策すればデメリットは解消できます。

スマートハウスの太陽光発電導入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

空間工房LOHASは、省エネ住宅の施工実績が豊富です。

スマート・オフ・グリッド・ハウスについて詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

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