シューズクロークは、家の玄関まわりにある大きな収納です。
多くの靴やアウトドア用品、自転車、ベビーカーなどライフスタイルに合わせてさまざまな物を収納できるのが魅力になります。
この記事では、シューズクロークの種類や間取りアイデアやメリット・デメリットを施工事例も合わせてご紹介します。
シューズクロークとは？シューズボックスとの違い
シューズクロークとは、靴やブーツはもちろんベビーカーやコート類、アウトドア用品などさまざまな物が置ける収納のことです。
玄関まわりに設けられていて、土間で出入りできる部分があり、外で使うグッズも気持ちよく片付けられます。
一方シューズボックス（下駄箱）は、靴を収納するのに特化しています。
仕切りがついているので、靴をたくさん所持している人にはおすすめですが、その他の物を収納しにくいというのが特徴です。
シューズクロークとシューズボックスを組み合わせて設置することも可能ですが、シューズクロークひとつに収納をまとめてしまう方がすっきりまとまります。
この記事では、今、人気のシューズクロークのある家づくりについてさまざまなアイデアをご紹介します。
シューズクロークには種類がある
注文住宅のシューズクロークと一言でいっても、その形状によって種類が異なります。
主な形状は、「ウォークインクローク」「ウォークスルー」です。ここからは、それぞれのタイプの特徴やポイントをご紹介していきます。
ウォークインクローク
ウォークインクロークは、出入り口が一か所にあり、三面の壁に棚を設置した収納になります。
イメージとしては、玄関の横に物置があるような収納です。
三面の壁に棚を自由に設置できるので、靴だけではなく、ベビーカーやアウトドアグッズなどが置きやすいつくりになっています。
出入り口はオープンタイプにも、扉を設けることもできます。
扉をつければ、来客の目に入らず、他の部屋へのにおい移りがなくなるのでおすすめです。
ウォークスルークローク
ウォークスルークロークは、出入り口が二か所になり、通り抜けができます。
玄関から、シューズクロークを通って、室内に入ることができるのが良い点です。
収納棚を設けられるのが、2面の壁なのでウォークインクロークより収納力が落ちます。
靴を脱いで、靴、コート、傘などをシューズクロークに置いて、家にあがるという一連の動作がスムーズになるのがメリットです。
ウォークスルーにも扉はつけられますが、生活の動線は少し不便になります。
シューズクロークの上手な5つの活用方法
シューズクロークは、どのような活用法があるのでしょうか。
さまざまな施工事例から活用法のアイデアを集めました。
活用方法1：便利に靴を収納する
シューズクロークは、その名の通り便利に靴を収納できます。
家族が毎日使用する靴は、玄関に置きっぱなしよりも、スムーズにシューズクロークに片付けておくことで玄関がすっきりします。
大容量の収納であれば、夏はサンダル、冬はブーツ、フォーマルに使う靴、スポーツに使うシューズなど用途やデザインによって分けて整頓できるのも魅力です。
活用方法2：ベビーカーや三輪車を収納
小さなお子様がいるご家庭では、ベビーカーの置き場所に困る人もいるのではないでしょうか。
ベビーカーはかさばるので、玄関に置けば邪魔になり、室内に置いておくのも衛生的に心配になるでしょう。
シューズクロークなら、ベビーカーや三輪車、子供の外遊びグッズを邪魔にならない場所に保管できます。
外に出かける際に、簡単に取り出せるのも便利です。
活用方法3：アウトドアグッズを収納
キャンプ用に使うアウトドアグッズは、収納に悩むアイテムのひとつです。
テント、タープ、テーブルやチェア、コンテナなど大きな物が多く、保管できるクローゼットがないとなかなか片付きません。
キャンプグッズは、重いアイテムが多いので、2階にあるクローゼットに片付けるのは非常に面倒です。
シューズクローゼットに、さまざまな物を収納できれば、車への荷物の積み込みもスムーズ。
広めの土間空間のあるシューズクロークであれば、濡れてしまったアウトドア用品を乾かせます。
道具を保管するのであれば、湿気がこもらないように窓や換気扇を設置すると良いでしょう。
活用方法4：ゴミの一次置き場として
家庭ゴミが出せるのは、週に数回のみです。
ゴミの量が多い時には、一時的に保管しておく場所があると便利です。
玄関まわりにあるシューズクロークは、ゴミ出しをしやすい玄関まわりにあり、ゴミの一時置き場としても活用できます。
資源ごみも置いておけるスペースがあるとさらに便利です。
活用方法5：防災用品の収納として
近年の台風被害により、防災意識の高まった人が増えています。
かさばる防災用品をどこに置いておくか悩む人は少なくないはずです。
シューズクロークは、ペットボトルの水や食料品など重い防災用品を保管しやすいのが魅力。
期限切れなどのチェックもしやすく、防災用品の置き場所におすすめです。
シューズクロークを設置するメリット・デメリット
シューズクロークは、使い方のバリエーションが豊富で便利な収納であることがわかりました。
ここからは、シューズクロークのメリット、デメリットを解説していきます。
シューズクロークのメリット
シューズクロークの大きなメリットは、大容量の収納です。
家族分の靴はもちろん、アウトドアグッズ、ベビーカーなど多くの物を収納できます。
室内には入れたくない、外で使うグッズもシューズクロークにしまって置けるのは便利です。
また、シューズクロークが玄関にあることで、生活動線がスムーズになります。
玄関で靴を脱ぎ、シューズクロークに靴を置き、コートをかけるという作業が1つの場所で完結が可能です。
玄関まわりもすっきりし、生活動線がよくなるので日々忙しい人や子育て中の人にもおすすめになります。
シューズクロークのデメリット
シューズクロークのデメリットは、一般的な玄関よりも広いスペースを確保しなければならないことです。
新築住宅の土地が十分確保できない場合、シューズクロークを広い間取りにすることで、玄関、リビングなど他の部屋が狭くなってしまうことも。
暮らしにくいレイアウトにならないように、施工会社に相談しながらプランを立てると安心です。
また、玄関や他の部屋にほこりやにおいが移りやすい可能性も高いです。
シューズクロークには扉を付けたり、消臭剤を置くなどの工夫が必要になります。
小窓や、換気扇を取り付けることで、におい移りや湿気がたまらないように対策も。
シューズクロークを定期的に掃除することで、清潔に保てます。
【静岡県富士市の施工事例】太陽光発電する平屋の家
静岡県富士市で、太陽光発電を設置して快適な住まいを実現された施工事例です。
外観はおしゃれなグレーのそとん壁を使い、モダンに仕上がっています。
玄関には、大容量サイズの3帖のシューズクローゼットを設けています。土間収納となっているので、さまざまな物を便利に収納できます。キッチン横にはパントリー、ランドリールームを設置し、生活動線にもこだわりました。
［仕様］ 延床面積：112.62㎡（約29坪）
屋根：ガルバリウム剛板
外壁：ガルバリウム剛板＋そとん壁
床：ヨーロピアンオーク
サッシ：サーモスX トリプルガラス 澄家（24時間換気） エコキュート460L
まとめ｜ライフスタイルにあわせて用途を変える玄関クローク
今回は、さまざまな用途で使えるシューズクロークの種類や活用方法、メリット、デメリットをご紹介しました。
シューズクロークは、靴や屋外に使う用具、ベビーカーなど散らかりがちな玄関をすっきりさせると同時に、おしゃれにディスプレイできる棚としても活躍します。
玄関は、来客の第一印象になる大切な場所です。
シューズクロークは、工夫次第で、機能性もデザイン性も素敵になります。
ぜひ、この記事を参考に理想のシューズクロークをプランニングしてみましょう。
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