私たちが長い間過ごす場所が住宅です。家族が安心して健康に過ごせる、そんな快適な暮らしを実現するためにこだわりたいものではないでしょうか。
そこで注目されているのが「健康住宅」です。健康住宅は「人」「住宅」「環境」に優しいといわれています。
今回の記事では、3方良しの高性能住宅として話題の「健康住宅」についてご紹介します。
この記事でわかること
・健康住宅とは何か?についてわかります。
・健康住宅のメリットについてわかります。
・健康住宅を実現する方法がわかります。
健康住宅とは?
健康住宅とは、いったいどのような住宅のことをいうのでしょうか。
ここからは「人」「住宅」「環境」のそれぞれの観点から、健康住宅について詳しく解説していきます。
人に優しい
食事や睡眠、そして家族の団らんなど、住宅は安心して過ごせる場所でありたいものです。住宅は、私たち自身が快適に過ごせる空間といえるのではないでしょうか。
従来の日本の住宅は風通しが良いという特徴がありました。しかし、高気密化や高断熱化が進んだことで、シックハウス症候群という健康被害を引き起こすようになりました。
シックハウス症候群の原因は、住宅の建材等から化学物質が発生すること、湿度が高くなることでカビが繁殖しやすくなることなどがあげられます。そこで健康住宅では、シックハウス対策が施された安全な建材を使用したり、換気システムを活用したりしています。
建材だけではなく塗料や接着剤なども安全なものを使用し、シックハウス対策を行っているのです。健康住宅は、人の健康に配慮した住宅といえます。
シックハウスはカビやダニの繁殖が原因の一つと言われています。カビによる健康被害について詳しく知りたい方は以下のコラムが参考になります。
住宅に優しい
快適な住宅であっても長く住んでいると、どうしても軽微なメンテナンスが必要になる場合もあります。
たとえば、湿度が高まることで結露が発生しカビが繁殖しやすくなります。そのため、カビを除去する場合は、メンテナンス費用がかかってしまうのです。
一方、健康住宅は断熱性や気密性が高いため、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるように室内の温度を適温に保つことができるのが特徴です。
断熱性が高まることで結露が少なくなり、カビの繁殖を防げるようになります。メンテナンスが不要になると住宅の寿命を縮めることもありません。そのため、住宅にとって優しいといえるのです。
また、メンテナンスにかける費用を抑えられるため、結果として住宅のランニングコストをかけることなく長く住み続けることもできます。
LOHAS(ロハス)では、家が長持ちする「長寿命住宅」を提唱しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
環境に優しい
夏の暑さや冬の寒さを感じることなく、快適に過ごすためには冷暖房設備は欠かせません。ただ、冷暖房を使用するためには多くの電力が必要になります。
日本では「石炭」「天然ガス」を使用した火力発電が全体の70%を占めています。そのため、電気を使えば使うほど電力を供給するための化石燃料を消費し、二酸化炭素が発生することで環境に負荷を与えてしまいます。
しかし、健康住宅は断熱性と気密性の高さに加え換気システムを活用することで、冷暖房が効きやすくなるのです。
冷暖房に使う電力を抑えられるため二酸化炭素の排出を減らすことが可能となり、結果として省エネルギーにつながります。
また、建て替えのための工事がないことで環境に負荷を与えないため、健康住宅は環境に優しいといえます。
健康住宅のメリット
健康住宅のメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。ここからは、健康住宅の3つのメリットについて詳しく解説していきます。
快適に長く住める
健康住宅の特徴の1つが断熱性と気密性の高さです。高い断熱性と気密性によって、夏や冬など季節に関係なく室内を適温に保つことができます。
さらに、健康住宅は換気システムを活用しているため、結露の発生を抑えカビの繁殖を防ぎます。湿度によって住宅の寿命を縮めることがなく、健康住宅は快適に長く住めるのです。
ランニングコストを削減できる
断熱性と気密性の高さによって、季節の影響を受けることなく快適な住空間を実現できます。健康住宅には「夏は涼しく冬は暖かい」という適温を保つ特徴があるからです。
さらに、冷暖房の効率を上げることもでき、省エネルギーの効果もあります。結果的に光熱費を抑えられるため、住宅のランニングコストの削減につながります。
リラックスできる
健康住宅は化学物質を極力使わず天然の素材を多く使用しているため、化学物質による空気汚染が少ないといった特徴があります。
また、断熱性が高いものや調湿性をもつ天然の素材もあり、ストレスを感じることなく快適にゆったりと過ごせます。天然の素材は、自然のあたたかみや木の香りなどのリラックス効果もあるのです。
さらに、目への刺激が小さいことや音が響かず聞きやすいということもリラックス効果を感じる要素といえます。
健康住宅を静岡で実現するために
健康住宅を静岡で実現するために必要なことは、いったいどのようなことなのか気になるのではないでしょうか。ここからは、健康住宅を実現するために、押さえておきたい3つのポイントについて詳しく解説します。
高気密高断熱
高気密高断熱とは、高気密と高断熱の2つの特徴を持ち、外気に影響されることなく室内の温度を適温に保つことができることです。
静岡県は地域区分6に該当しており、特に富士山周辺の気候は夏は暑く、冬は寒くと温暖の差が大きい地域でもあります。住宅に求められる性能は夏でも冬でも快適で過ごせる環境をつくるための「高気密高断熱」となります。
高気密は気密性が高いことをいいます。夏の熱い外気や冬の寒い外気を室内に入れないようにするためには、気密性が高いことが重要です。
熟練の大工が住宅の工事に携わっていたとしても、壁や窓などに小さな隙間ができてしまうものです。
冷暖房を適切に設定していても、室内の空気が外に逃げてしまうこともあるでしょう。小さな隙間が原因で快適に過ごすことができなくなり、大きなストレスを感じてしまうのではないでしょうか。
気密性を高めるためには、あらかじめ工場で製作された建築部材を現地で組み立てたり、気密テープを使用したりすると隙間を少なくできます。
また、高断熱は断熱性が高いことをいいます。外気の温度が壁や窓から室内に伝わらないようにするため、断熱性の高さも重要となります。暑い夏は涼しく、寒い冬は暖かく過ごしたいものではないでしょうか。
外気の温度に影響を受けないようにするためには、外壁と内壁との間に断熱材を設置することが大切です。断熱材によって住宅の断熱性を高められます。より断熱性を高めるためには、断熱性の高い窓を使うことも有効です。
高気密高断熱の基準とは何かについて、さらに詳しく解説している記事はこちらです。
高換気
換気は、外の空気と室内の空気を入れ替えるために必要です。通常の換気設備は「給気設備」と「排気設備」の2つに分けられます。
給気設備は、外の空気を室内に入れるためのものであるのに対し、排気設備は室内の空気を外に出すためのものです。
一方、高機能換気設備は給気設備と排気設備を1つの機器にしたものです。高機能換気を使用することで冷暖房の効率を上げられるため、結果として光熱費を削減できます。
また、窓を開けずに換気ができたり音を気にせず換気ができたりするのも高機能換気の特徴です。
自然素材
ホルムアルデヒドなどの化学物質を発生させる建材として「合板」「パーティクルボード」などがあります。
しかし、合板やパーティクルボードなどの建材を極力使わず自然素材の建材を使うことで、健康へのリスクを気にすることなく安心安全に過ごすことが可能です。
実は自然素材の明確な定義はありませんが「無垢材」「珪藻土」「漆喰」などが自然素材としてあげられます。
自然素材の特徴は「調湿性」があることで、素材そのものが室内の湿度を調節してくれます。結果として室内の結露を防ぐことにつながり、カビの繁殖を抑えることができるのです。
また、自然素材の壁は接着剤を使用していないため、耐久性を向上させることも期待できます。
LOHAS(ロハス)では、建物の構造材・内装材に「富士山の木」を使用しています。また、内部の壁には天然素材の珪藻土やエコクロスを使用し、人と建物に優しい素材を厳選しています。
参考:国土交通省住宅局|快適で健康的な住宅で暮らすために 改正建築基準法に基づくシックハウス対策
まとめ
今回は「人」「住宅」「環境」に優しい健康住宅についてご紹介しました。1年中、ストレスを抱えることなく快適に過ごせるのが健康住宅です
家族との団らんも、1人でゆったりと過ごすのも、我が家で過ごす時間はすべてかけがえのないものとなるでしょう。
ぜひ、日本を代表する美しい静岡の四季を楽しみながら、健康住宅で快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。
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