「寒い季節になるとお風呂やトイレでヒートショックが起きやすいって聞くけど、具体的にどう対策すればいいの?」
「家族の安全を守るためにできることを知りたい!」
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に大きな負担がかかる現象です。特に高齢者や持病を抱える方がいる家庭では、命に関わるリスクもあるため、対策が重要です。
この記事では、今すぐ実践できるヒートショック対策を5つに厳選してご紹介します。また、ヒートショックが起こりやすい条件についても詳しく解説。
この記事を最後まで読めば、寒い季節を安心して過ごすための具体的な方法が分かります。家族の健康を守るために、ぜひチェックしてください!
この記事でわかること
- ヒートショック対策
- ヒートショックが起こりやすい環境
- ヒートショックに関するよくある質問
ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度変化が引き金となり、血圧が大きく変動して心臓や血管に負担をかける現象です。
過去には、約1万4000人の方が被害に遭っているというデータもあります。
例えば、暖かい部屋から寒い浴室やトイレに移動する際などに発生しやすく、高齢者や高血圧、心疾患を抱える人は特に注意が必要です。
めまいや動悸、失神などの症状が現れることがあり、最悪の場合は心筋梗塞や脳卒中に繋がる危険性もあります。
冬場の入浴時やトイレの使用中に多発していることから、適切な予防対策が不可欠です。
この現象は一見身近な状況で発生するため、予防には環境の整備と十分な注意が求められます。
参考:COLUMN 住環境における高齢者の事故について|消費者庁
ヒートショックが起こりやすい条件

ヒートショックが起こりやすい条件として、以下を理解しておきましょう。
急激な温度差がある環境
急激な温度差は血圧を大きく変化させ、ヒートショックを引き起こします。
特に冬場の冷えた浴室や脱衣所と、暖かいリビングの温度差が大きい場合に注意が必要です。
また、屋外と室内を頻繁に行き来する場合も、心臓や血管への負担が増大します。
高齢者や循環器系疾患を抱える方は、急激な温度差がある環境に身を置くことでリスクが高まります。
冷暖房が効かない場所で長時間過ごすことも、体温調節が難しくなる要因となります。
断熱性が低い住宅
断熱性が低い住宅は、室内の温度が安定せず、ヒートショックの危険を高めます。
古い住宅や断熱改修が行われていない家では、壁や窓から冷気が侵入しやすくなるので注意が必要です。
暖房を使用しても熱が外に逃げやすく、結果として温度差を防ぎにくい環境が生まれます。
こうした住宅では特に冬場に家全体が冷えるため、体への負担が増すことが懸念されます。
断熱性を改善する工事や寒冷対策が行われていない場合、居住者は長時間冷気にさらされやすくなるでしょう。
暖房設備が不十分
暖房設備が不十分な環境では、家全体を均一に暖めることが難しく、ヒートショックのリスクが高まります。
石油ストーブやこたつだけでは、家全体の温度を安定させることは困難です。
また、高齢世帯では電気代の節約を理由に、暖房の使用を控えるケースもあります。
暖房設備のメンテナンス不足によって暖房効率が低下している場合も、リスクを増大させる一因となるでしょう。
今すぐやるべきヒートショック対策5選

今すぐやるべきヒートショック対策として、以下を紹介します。
浴室や脱衣所の暖房を使用する
浴室や脱衣所の温度差を緩和するためには、専用の暖房設備を設置することがおすすめです。
例えば、浴室暖房機や脱衣所用ヒーターを活用すれば、入浴前に部屋を暖めて快適な環境を整えられます。
また、移動式ヒーターや防水対応製品など、設置が簡単なアイテムも検討すると良いでしょう。
特に高齢者がいる家庭では、これらの設備を優先的に導入することで、ヒートショックのリスクを大幅に減らせます。
お湯の温度を適切に設定する
入浴時のお湯の温度は40℃前後が最適で、熱すぎる温度は血圧の急激な変化を引き起こします。
給湯器で温度を調整できる場合は、設定温度を確認する習慣をつけることが重要です。
また、適切な温度にすることで、体への負担を軽減し、血圧の安定を保ちやすくなります。
この温度管理は、皮膚への刺激を和らげる効果もあり、健康的な入浴習慣の第一歩となるでしょう。
かけ湯で体を慣らす
湯船に浸かる前に、手足から徐々にお湯をかけることで体を慣らすと、血流の急激な変化を防げます。
特に心臓から遠い部分から温めると、負担が少なく安全です。
また、シャワーを使って全身を軽く温めるのも有効な方法です。
冬場にかけ湯を取り入れることで、体が温度差に順応しやすくなり、ヒートショックのリスクを軽減しやすくなります。
断熱性が高い家で暮らす
断熱性の高い住宅は室内の温度を安定させ、ヒートショックの発生を防ぐ重要な要素となります。
例えば、断熱材や二重ガラスの導入により、室内の熱が外に逃げるのを防げます。
また、断熱性を高めることで冷暖房効率が向上し、光熱費削減にもつながるでしょう。
賃貸住宅であっても、窓用断熱シートや断熱カーテンを活用することで、簡単に対策が可能です。
断熱性の高い家に住むメリットは、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
断熱性の高い家に住んでみて後悔するポイントと解決法|メリットや注意点も解説
家のリノベーションを行う
住宅の断熱性能を根本から改善するために、リノベーションを行うことは有効なヒートショック対策です。
例として、断熱材の入れ替えや床暖房の導入は、室内の温度を均一に保つための大規模な改善策といえます。
リフォームによって住宅の性能が向上すれば、冷暖房効率も高まり、家全体の快適性と健康的な生活環境を確保できます。
さらに、国や自治体が提供する補助金制度を活用すれば、費用負担を軽減しつつ効果的なリフォームが可能です。
プロのアドバイスを受けながら計画を進めることで、住環境全体を最適化し、安全で快適な暮らしを実現できるでしょう。
ヒートショック対策に関するよくある質問

ヒートショック対策に関するよくある質問として、以下をピックアップしました。
ヒートショックになりやすい人は?
ヒートショックの発生は、高齢者や心臓病、高血圧、糖尿病などの持病を持つ人に多く見られます。
家庭でのヒートショックによる溺死者数の約9割が65歳以上の高齢者なので、特に注意が必要です
これらの人々は血管の柔軟性が低下しており、急激な温度差に体が適応しにくいことが原因です。
また、寒冷地に住む人や長時間冷えた環境にいる人もリスクが高まります。
特に、入浴中や寒暖差のある場所に長時間いる際に、注意が必要です。
参考:COLUMN 住環境における高齢者の事故について|消費者庁
ヒートショックは若い人でもなる?
ヒートショックは、若い世代でも発生する可能性があります。
体調が悪い時や極端な温度差がある環境では、健康な若い人でもリスクが高まります。
循環器系に問題がある場合や、体が冷え切った状態で無理に入浴すると、負担がかかることがあります。
生活環境や日常の行動次第では、若い人も予防対策を講じることが重要となるでしょう。
ヒートショックが起きたらどうする?
ヒートショックが発生した場合、まずは温かい場所に移動し、毛布やタオルで体を保温してください。
意識がある場合は横になり安静を保ちながら、体温を徐々に回復させることが大切です。
意識を失っている、または呼吸が弱い場合は、直ちに119番通報を行ってください。
通報時には「ヒートショックの疑いがある」と具体的に伝えることで、スムーズ対応を得られる可能性が高まります。
慌てずに決まった対策を行えば、健康被害のリスクを大幅に抑えることが可能です。
静岡県富士市に断熱等級7の家|施工事例

こちらは断熱等級7を搭載した施工事例です。
各部屋で暖房の効果を高め、なるべく均一な温度で過ごせます。

冬でも結露を極力防ぎ、カビによるアレルギーも防げるため、健康被害対策にもおすすめです。
以下のリンクから施工事例を確認できるので、ぜひ参考にしてみてください。
静岡県富士市│温めた熱を保つ、冷やした室温を保つ、断熱等級7の家
ヒートショック対策ができる家に住みませんか?|まとめ

ヒートショックは、最悪の場合、人の命を奪ってしまいます。
特に高齢者などは注意すべき事故で、年間でも多くの被害が報告されています。
ヒートショック対策は、簡易的な対策でも効果を発揮しますが、根本的に断熱性や気密性が低いと防げない場合も想定されるでしょう
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