家族の一員として、大切な存在であるペット。
例えば、愛犬とともに快適に暮らすには、どんな家づくりをすればよいのか・・・。
注文住宅をはじめ、新築で住まいを検討する際に、大切な要素といえます。
今回は、家族とペット=愛犬とで暮らすための、注文住宅を検討する際に、どのようなことを注意しておくとよいのかを、解説します。
ペットと共に暮らすという習慣
ペットと共に暮らすことは、ペットを家族の一員と考えている人にとっては、かけがえのない時間といえるでしょう。
しかし、かつては、いぬは、家の中ではなく、自宅の敷地内の外に犬小屋を置き、番犬として飼っていたものです。
いつから、日本で、このような習慣ができたのでしょうか?
いぬの室内飼育
小型犬を室内で飼うような例外は一部にあったものの、家の中はあくまでも人のための空間であり、ペットと一緒に暮らすところではありませんでした。ペットを飼う環境に大きな変化が起きたのは2003年。犬猫の飼育頭数が15歳以下の子どもの数を逆転したことが話題となった年です。この年に初めて、犬の室内飼育(46.2%)が屋外飼育(44.2%)を逆転したのです。室内飼いのニーズの高まりを背景に、2000年代に入ると、大手住宅メーカーがペットと暮らす家づくりの提案を商品として売り出すようになっていきました。
このように、ペットを一員として捉えるようになったのは、約20年ほどといえそうです。
最近では、ペット可の賃貸や分譲マンションもあり、規約を守れば、一緒に過ごせます。
ペットと共に暮らすのに、自由度が高いのは、戸建てで、中でもオーダーメイドといえる注文住宅でしょう。
もっとも理想に近い住まいが、叶えられそうということは、誰もが想像できると思います。
しかし、具体的にどんなことに、配慮すればよいのでしょうか?
ペットと暮らすために、知っておくべき習性とは?
いぬの習性について5つを解説します
いぬの習性として、大きく5つ挙げられます。
飼い主に深い愛着を持つ・ひとりぼっちが嫌い
いぬは、飼い主にとても深い愛着を持つといいます。しつけを正しくして、愛情をもって接することが大切です。
一方で、ひとりぼっちが嫌いです。特に、ひとりでの留守番は、不安を感じようです。
警戒心が強く、ナワバリを守る
いぬは、ナワバリを守るという性質をもっています。また、警戒心がとても強いため、自分のスペースを必要とします。狭くても場所を確保することで、安心感をおぼえます。
壁に寄りかかり寝るのが好きなため、寝床は狭い空間で寄りかかれるような壁があるとリラックスできるようです。
動くものを追いかける・運動が好き
いぬは、本能として、動くものを追いかけます。ボールを転がすと、いぬは、すばやく反応して追いかけるのはそのためです。
このように、運動することが好きです。散歩したり、走り回ることができるような空間や場所が必要なのです。
清潔好き
いぬは、キレイ好きといえます。野生だった頃から、排泄は離れたところで行うといった習性があります。そのため、グルーミングやトイレに気を遣う必要があります。
また、暑いのが苦手です。犬は体温調節が苦手なため。、体の熱を冷ませるようなスぺースがあると喜びます。
感情が豊か
いぬは遠吠えをしますが、いくつもの理由があるようです。たとえば、本能的なものといわれていたり、仲間への合図のためともいいます。
そのため、多くは、コミュニケーションの手段といえそうです。いぬは、とても寂しがりやでありながら、好奇心が強い動物です。家族とのコミュニケーションの時間は大切です。
ペットと暮らすための注意すべき点や、注文住宅において配慮すべき点
いぬの習性を踏まえ、注文住宅を検討する際に、どんなことに注意しておくとよいのでしょうか?
5つの習性から、家族や愛犬にとって、嬉しいスペースを想像してみます。
ペットと暮らすために、注意すべき点
飼い主に深い愛着を持つ・ひとりぼっちが嫌い
家族とのコミュニケーションの場がもてる空間づくりと安心感をおぼえる配慮が必要です。
警戒心が強く、ナワバリを守る
プライベート性が高く、狭い空間で守られる、壁に寄りかかれる場所であるとよいでしょう。
動くものを追いかける・運動が好き
よくドッグランといわれる施設やスペースのことを耳にすると思います。できれば、走り回れるスペースがあるとよいでしょう。あるいは、毎日の散歩は欠かないでしょうから、屋外・室内への動線の確保をするとよいです。
清潔好き
愛犬との散歩など、帰宅してすぐにグルーミングできたり、トイレが確保されていると便利でしょう。また、室内でも、愛犬をなでたり、ブラッシングをすると思いますので、空調や換気などに配慮するとよいでしょう。
感情が豊か
嬉しかったり、悲しかったりと、愛犬は吠えたりし、表現します。その声が、響いたりするので、防音に配慮するとよいでしょう。また、家族とのコミュニケーションを取る場とプライベートとを分離する工夫は、家族にとっても、犬にとっても、お互い大切になります。
ペットと暮らすために、注文住宅において配慮すべき点
注文住宅において、いぬの習性に対して、どんなことに配慮するとよいかを、解説します。
リビングでの工夫
・家族とのコミュニケーションが図れる
・一角には、狭くて落ち着けるドッグスペース
リビングは、家族と積極的にコミュニケーションが図れる場として挙げられます。人の気配を感じながらも、休憩したり、愛犬専用のプライベート空間にするために、フローリング材を変えたり、少しだけ段差をつける、腰壁を検討するなどの工夫をするとよいでしょう。
フローリングやクロス、壁材
・滑りにくいフローリング
・よごれや傷に対応できるクロス
フローリングは、コーティングや仕上げ材に配慮したり、消臭や湿度が調整できるように、クロスは材質にこだわるとよいでしょう。
空調・換気・防音
・高気密・高断熱仕様及び24時間換気
・防音対策
外気温と室内との温度差に配慮し、高気密・高断熱仕様及び24時間換気システムを検討しましょう。エアコンに頼らず、快適な室内環境を保つため、ヒートショックなどの影響がありません。また、それとは別で、局所的に換気を強化することを検討しましょう。
防音対策としては、愛犬の鳴き声や歩く音に配慮することです。窓や扉、壁、床への防音材などの防音対策をするとよいでしょう。
ペット用のグルーミングコーナー
・足洗い場や体を洗う場所
・トイレ
散歩や庭などで遊んだあとで、屋外から室内へ入る際に、足や体を洗ったり、トイレを済ますなどの役割をするグルーミングコーナー(皮毛をケアする場所)があるとよいでしょう。愛犬専用の小さな洗面室といった印象です。
走り回れるスペースと落ち着けるスペース
・ドッグラン
・庭
愛犬が自由に走り回れるスペースを設けます。屋上にドッグランをつくる、庭やウッドデッキでもよいでしょう。それぞれには、フェンス、柵など、愛犬が間違えて、外に出たりしないような配慮も必要です。
それ以外で、室内を愛犬目線で考慮する
・小窓
・回遊できる動線づくり
いぬは、外を眺めるのが大好きです。愛犬の目線を意識した高さに、小窓を用意するとよいでしょう。リビング内や廊下や階段など、愛犬が、回遊できるような動線をつくると喜ぶでしょう。
お互いのプライベート空間を設ける
・家族と愛犬とを分離させるための工夫
・ルールづくり
衛生面やキッチンなどの火や電気をつかう場所は、利用者を限定したほうがよい場合があります。また、寝室やその他の居室も同様です。
例えば、柵や段差、フローリングを変えることで素材や色で区別をしたり、しつけによって、家族と愛犬とを分離させるルールを決めるとよいでしょう。
まとめ/ペットの習性を知り、共に快適に暮らすことを意識しましょう!
今回は、注文住宅を検討するにあたり、いぬを例に、ペットと快適に暮らすための注意点や工夫を解説しました。
いぬの習性を理解し、愛犬にとっても、もちろん家族にとっても快適な空間や動線づくりはどんなことか?そのためには、どのような設計で、設備・仕様をチョイスするとよいのか?
このような流れで紹介しました。
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