最近、忙しい日々の中で時間や気持ちにゆとりを持てる「丁寧な暮らし」に心を惹かれる人が増えています。
とくに、子育てや共働きで忙しい世代にとって丁寧な暮らしは、心と時間のゆとりを取り戻す手段と言えるかもしれません。
新築住宅を検討している人の中にも、気持ちに余裕を持って暮らせる住まいに憧れる人は多いでしょう。
今回は丁寧な暮らしを叶える住まいづくりのヒントを、間取りや内装の視点から分かりやすくご紹介します。
理想の暮らしに一歩近づくヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 丁寧な暮らしとは
- 丁寧な暮らしが叶う家の間取りポイント
- 丁寧な暮らしが叶う家の内装ポイント
丁寧な暮らしとは

丁寧な暮らしとは、忙しい毎日の中でも自分や家族にとって大切なものに意識を向けながら暮らすことです。
行動に気持ちを込め物や時間との付き合い方を見直すことで、心が落ち着き暮らしそのものを味わえるようになります。
たとえば、朝日が差し込むダイニングで一杯のコーヒーを丁寧に淹れること。
少し手間のかかる料理を、家族のために作ること。
こうしたささやかな行動の積み重ねが、丁寧な暮らしを作っていきます。
丁寧な暮らしを叶えるには、暮らしの舞台である「住まい」も重要な役割を果たします。
時間を大切に考える
丁寧な暮らしを実現するには、時間を大切に考えることが大切。
慌ただしく過ごす日々の中では、どうしても効率やスピードを重視しがちです。
丁寧な暮らしではむしろ、限られた時間の中で何に時間を使うかを選び取ることを優先します。
家づくりでは家事動線をスムーズな間取りにすることで「移動のムダ」が減ります。
その分、浮いた時間を家族との対話や自分の休息に使えるように。
朝の身支度が整いやすい収納設計や散らかりにくい空間づくりも、結果として時間に余裕を生み出すでしょう。
限られた時間の中でも暮らしを大切にできる住まいの工夫が、日常に心地よさをもたらします。
手間をかけることの意義を理解する
丁寧な暮らしでは、手間をかけることの意義を理解することも必要。
手間がかかること=悪いことと捉えられがちな現代ですが、丁寧な暮らしにおいては手間をかけること自体が豊かさを感じると考えられます。
たとえば、既製品を使わずに手作りをすることや掃除は気になる場所を自分のペースで整えるなど。
手間の中に、自分らしさや暮らしへの愛着が生まれます。
手間をかけることが苦ではなくなったとき、日常の質がぐっと上がり、丁寧な暮らしが自然に身についていくでしょう。
季節の移ろいを楽しむ
丁寧な暮らしには、季節の移ろいを楽しむことが欠かせません。
日々の気温や空の様子、風の匂い、木々の葉の色の変化など小さな季節のサインに気づける感性こそ丁寧な暮らしの魅力です。
季節の変化を感じやすい住まいの工夫も、重要です。
大きな窓から光や風を取り込む設計やウッドデッキの設置など、自然とつながる空間を持つことで暮らしに四季のリズムが宿ります。
春はつくしを摘んで飾り、夏は風鈴を吊るし、秋は落ち葉を拾ってリースに、冬は陽だまりでお茶を飲む。
そんな暮らし方ができる家は、心地よいでしょう。
丁寧な暮らしを始めるためのステップ

丁寧な暮らしをしたいと思っても、何から始めれば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
大切なのはいきなり完璧を目指さず、できることから少しずつ生活を整えていくことです。
ここからは、丁寧な暮らしを始めるための3つのステップをご紹介します。
毎日のルーチンを見直す
日々の丁寧な暮らしをするには、毎日のルーチンを見直すことが大切です。
朝起きてから夜寝るまでの流れの中に、慌ただしさや無駄な動きがないかを意識してみましょう。
毎朝の身支度に時間がかかるなら、服や持ち物の収納を見直すだけでも朝の気持ちに余裕が生まれます。
ルーチンの中に「自分のための時間」を少しでも組み込むと、暮らしの質は大きく変わります。
お気に入りのマグカップでコーヒーを飲む、短い日記をつけるなど、小さな習慣が丁寧な暮らしのリズムを作ってくれるでしょう。
生活空間の整理整頓をする
丁寧な暮らしは、生活空間を整えることと深くつながっています。
家の中に物があふれていたり、どこに何があるか分からなかったりすると無意識のうちにストレスを感じてしまうものです。
丁寧な暮らしを目指すなら、まずは身の回りの収納や家具の配置を見直してみましょう。
必要なものを厳選し使いやすい場所に置くことで、日々の家事や支度がスムーズになります。
見せる収納と隠す収納をバランスよく使い分けると、機能的で美しい空間が生まれます。
整理整頓は「使う→戻す→見直す」の習慣化が、大切です。
心地よい空間を保つことは、丁寧な暮らしへの近道になるでしょう。
心地よく暮らせる家づくりをする
丁寧な暮らしは、家そのものの作り方にも大きく関係しています。
家事動線を整えることで、家事の負担を減らしゆとりある時間を生み出せるでしょう。
採光や通風、素材の手触りなど、五感に心地よい家は気持ちにやさしく寄り添ってくれます。
家の間取りや内装の設計次第で朝の準備がスムーズになったり、家族が自然にリビングに集まったりと暮らし方そのものが変わるでしょう。
家は生活の土台だからこそ、心地よさを大切にした家づくりを考えてみることが大切です。
丁寧な暮らしが叶う家の間取りポイント

丁寧な暮らしを実現するには、間取りの工夫も大切です。
生活の動線や空間のつながりがスムーズだと、暮らしのストレスが少なくなるでしょう。
ここからは、丁寧な暮らしを叶えるために意識したい3つの間取りポイントをご紹介します。
1.暮らしのリズムが整う家事動線にする
丁寧な暮らしの第一歩は、暮らしのリズムが整う家事動線にすることです。日々の家事を心地よくこなすには、スムーズな家事動線が欠かせません。
洗濯・料理・掃除といった作業が無駄なくつながる間取りにすると、時間と心に余裕が生まれます。
キッチン→パントリー→ランドリールーム→ファミリークローゼットという流れの間取りにすることで、洗濯が効率的になります。
さらに、回遊動線のある設計を取り入れることで、複数の家事を同時に進めやすくなるでしょう。
家事動線の工夫について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
子育てしやすい住宅のおすすめの間取り|二世帯住宅の施工事例や家事動線を工夫する方についても
2.家族が集まりやすいリビングづくり
丁寧な暮らしには、家族が集まりやすいリビングも重要。
リビングは居心地のよさを感じられる工夫があると、家族それぞれが心地よく過ごせる場所になります。
たとえば、キッチンやダイニングとリビングが緩やかにつながる空間設計にすると、家事をしながらでも家族との会話が自然に生まれるようになります。
天井の高さや窓の配置、やわらかい照明など、空間全体の温もりを感じられる演出もおすすめ。
リビングで家族とゆっくり過ごす時間が増えると、丁寧な暮らしをより豊かにしてくれます。
3.ゆとりのあるフリースペースを設ける
丁寧な暮らしには、ゆとりのあるフリースペースを設けることもおすすめ。
フリースペースは子供が遊んだり、大人が読書や趣味に使ったり、洗濯物を一時的に干す場所にしたりと暮らし方に合わせると心のゆとりが持てるようになります。
リビングの小上がりスペースや2階ホールを活用したワークスペースなど、あえて仕切らずに開放的な空間にすると自由度が広がります。
フリースペースは子育て期や在宅ワークなど、ライフスタイルが変化しやすい世代には心強い存在となるでしょう。
丁寧な暮らしが叶う家の内装ポイント

丁寧な暮らしは、住まいの内装からも大きな影響を受けます。
素材の質感や光の入り方、色合いによって、心地よさが大きく変わるでしょう。
1.無垢材や漆喰など自然素材を利用する
丁寧な暮らしには、無垢材や漆喰など自然素材を利用するのがおすすめ。
自然素材は、素材の温かみや手触りが暮らしに安らぎをもたらします。
無垢材の床や壁は年月とともに味わいが深まり、住むほどに愛着が湧きます。
また、漆喰や珪藻土の壁は調湿効果や消臭効果があり、空気環境を整えてくれることも魅力です。
丁寧な暮らしは、五感で感じる自然素材の心地よさも重要な要素となるでしょう。
自然素材の家について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
自然素材の家とは?メリット・デメリットや失敗しないポイントを解説
2.採光や風通しを確保する窓の配置を意識する
丁寧な暮らしは、採光や風通しを確保する窓の配置を意識することも大切です。
窓の配置を工夫すると、部屋に十分な明るさと風通しが生まれ清潔で爽やかな空間を維持できます。
南向きに大きな窓を設けて朝日をたっぷり取り込むことや、家の対角線上に窓を配置して風が通り抜けやすくするのも良いでしょう。
窓の配置の工夫は季節や時間帯によって異なる自然の恵みを感じられ、暮らしに豊かさを添えるでしょう。
3.落ち着いたカラー配色にする
丁寧な暮らしを支える家の内装は、落ち着いたカラーを取り入れることがポイントです。
アースカラーなどのやさしい色合いは視覚的に心を落ち着け、安定感のある空間を作ります。
たとえば、壁は柔らかなベージュやグレー、床は温かみのある木材、家具やファブリックには白やアイボリーを合わせると洗練された印象になるでしょう。
派手な色を使うのは控えめに、季節の小物や観葉植物で変化を楽しむのもおすすめです。
丁寧な暮らしを継続するためのコツ

丁寧な暮らしは一朝一夕で完成するものではなく、日々の積み重ねが大切です。
無理なく続けられる工夫や、習慣づくりが必要になります。
ここからは、丁寧な暮らしを継続するためのコツをご紹介します。
1.小さな目標を設定する
丁寧な暮らしを続けるためには、日々実践しやすい小さな目標を設定しましょう。
「毎朝10分だけ掃除をする」「食事の準備を少し丁寧にする」など、無理なく達成できる範囲で取り組みましょう。
小さな目標は達成感を積み重ねられ、モチベーションの維持に役立ちます。
目標が具体的であればあるほど習慣化しやすくなり、生活のリズムに組み込まれていきます。
無理に完璧を求めず自分や家族のペースを尊重しながら、コツコツ続けることがポイントです。
2.家族との時間を大切にする
丁寧な暮らしは、家族との時間を大切にすることも大切です。
忙しさに追われて家族との会話が減ると、心のゆとりが失われがちです。
穏やかな生活を送るためにも、意識的に家族との時間を作りましょう。
たとえば、家族で食事の時間を揃えることや休日に一緒に散歩をする、子供と一緒に家事を楽しむなど小さなコミュニケーションが家族の絆を強めます。
3.気分転換を図る
丁寧な暮らしを継続するには、時にはリフレッシュして気分転換を図ることも重要です。
毎日のルーチンで心が沈みそうなときは、無理せず自分を労わる時間を持ちましょう。
好きな音楽を聴いたり、読書や散歩を楽しんだりと癒しの時間を取り入れると効果的です。
室内に観葉植物を置くなど、環境から気分をリセットするのもおすすめです。
【新築施工事例】パッシブハウス基準で設計した心地よく暮らせる家

静岡県富士市に誕生したこちらの住まいは、空間工房「LOHAS」による心地よく暮らせる家です。
世界基準の「パッシブハウス基準」を採用し、省エネルギー性能を追求したローエナジービルディングとして設計されました。
オーナーの趣味である、バイクを楽しむためのビルトインガレージを設けました。

植栽をして自然を感じられる庭は、富士山のひのきの板塀で緩やかに囲んでいます。
長く伸びるデッキから庭へと続き、周囲の視線を気にせずゆったりと寛げる工夫がなされています。
家族が自然とつながり、丁寧な暮らしを叶える住まいになりました。
まとめ|自分に合った丁寧な暮らしができる環境を整えましょう

丁寧な暮らしは、自分や家族にとって心地よい環境を作ることです。
毎日の習慣や生活動線、住まいの間取りや内装といった環境を見直すことが大切です。
丁寧な暮らしをしたいと願うなら、自分に合った暮らしのペースや価値観を見つめ直しましょう。
住まいは、丁寧な暮らしを支える土台です。
家づくりを通じて心地よい環境を整え、自分らしい豊かな毎日を実現しましょう。
空間工房LOHASは、丁寧に暮らせる家の施工実績が豊富です。
快適で丁寧に暮らせる家について詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
このテーマについて詳しく聞きたい方はこちら
LOHAS代表寺崎が発信する家づくりで知っていただきたいポイントを詳しく知りたい方はこちら
LOHASのことを詳しく知りたいことはこちら
LOHASのことがわかる動画
空間工房LOHAS代表 寺崎の歩んできた人生ムービー
空間工房LOHASのコンセプトムービー
LOHASが提唱する「気が行き交う家」

「理想の家を建てたはずなのに、住んでみたら何かが違う…」そんな後悔をしないために、大切なことを知っていますか?情報があふれる今、本当に必要なのは「家族を一つにする家」「家族がより良くなる家」をつくる視点。この書籍には、あなたが心から欲する家を実現する方法が書かれています。理想の家づくりの第一歩として、ぜひご覧ください。