正圧、負圧は、圧力の専門用語です。
正圧とは、室内の空気の圧力が外の空気より高い状態で負圧は室内の空気の圧力が外の空気より低い状態のこと。
住宅の室内と屋外の圧力をコントロールすることで効率よく換気ができ、快適な暮らしが可能です。
今回は、正圧のメリットや、気圧調整ができる換気システム「第一種全熱交換器」についてご紹介します。
住宅の気圧調整をする「正圧、負圧」って何?

正圧とは、室内の空気の圧力が外の空気より高い状態のこと。
室内の空気が多いため、外の空気は室内に入らず、汚れた空気をシャットダウンできます。
一方、負圧は室内の空気の圧力が外の空気より低い状態のことです。
この正圧、負圧をコントロールすることで、効率よく換気ができます。
「どうやって、気圧を調整するのか」と疑問に思う人もいるでしょう。
今回は、室内の気圧を調整し、換気をすることできれいな空気のお部屋で快適に過ごせる方法をご紹介します。
住宅は24時間換気が必要

家の空気をきれいに保つうえで、必要不可欠なのが換気です。
建築基準法では、すべての建築物に24時間換気システムの設置が義務づけられています。
換気が不十分であると「シックハウス症候群」のリスクが上がり、カビや結露が発生する可能性も。
機械による換気を行い、室内を常にきれいで快適な環境にする必要があります。
換気方式の種類

注文住宅の換気方法には以下の3つの種類があります。
換気扇などの機械の力で行う換気と、フィルターのみなどで自然に換気できるものがあります。
<換気方式の種類>
第1種換気方式…機械で給気し、機械で排気する
第2種換気方式…機械で給気し、自然に排気する
第3種換気方式…自然に給気し、機械で排気する
第一種換気方式全熱交換気システムの概要

熱交換システムとは、屋外に排出する部屋の空気から熱を回収し、その熱を屋外から新鮮な外気を室内に取り込む時(給気)に利用して、室内側の温度を快適な温度にできる換気システムのこと。効率的な換気が可能になります。
第一種換気方式の全熱交換気システムは、室内の空気はもちろん、湿度も保てるので真冬の乾燥を防ぎ、じめじめとした雨の多い季節には湿度を快適に保つことができるのです。
全熱交換気システムには、さらに気圧調整の機能がプラスされた商品があり、有害物質の住宅への侵入を防げます。
換気方法による室内の正圧、負圧のちがい

住宅の換気の種類により、正圧、負圧の方法が異なります。
第1種換気方式…室内は調整により正圧・負圧
第2種換気方式…室内は正圧
第3種換気方式…室内は負圧
第一種換気方式の場合は給気も換気も機械で行うので、換気量を調整して、室内の圧力を変えられます。
空気は、圧力の高い方から低い方へ流れる力を利用して、換気をすることが可能です。
住宅の換気は、給気を強くすれば、室内は正圧、排気を強くすれば室内が負圧になります。
室内の気圧によって何が変わるのか?

戸建住宅は、正圧、負圧の仕組みをうまく利用することで、効率のよい換気ができます。
たとえば、トイレなどのにおいが気になる際は、室内を負圧にすることでトイレ内の空気を排気することが可能です。
外気を室内に取り込みたくないのであれば、外を負圧、室内を正圧にします。
室内を正圧にするメリット
室内を正圧にすることは、室内の空気をきれいにし家族が快適に過ごすメリットが多いです。
さらに、花粉やPM2.5をシャットアウトすることや、虫やゴミを侵入させにくいこともポイント。
また、最近の異常気象による低気圧が原因で、頭痛や血圧障害が発生しているケースがあります。
健康が損なわれるという気圧病は、室内の気圧が影響している場合も。
気圧調整式の第一種全熱交換気システムで、室内を正圧にし、気圧病をやわらげることも可能です。
熱交換気システムを導入した未来の家「スマートハウス」とは?

スマートハウスとは、省エネ性能が高く、エネルギー需給が最適化された家のことです。
ITとEVの技術で電気を買わず賢く光熱費を削減し、快適な暮らしを実現できると今、期待されています。
具体的には「HEMS(Home Energy Management System:ホーム エネルギー マネジメント システム)」を導入することで、電気などの使用量を見える化し、効率よく住宅内設備の一括制御が可能。
スマートハウスでは第一種全熱交換気システムを導入した住まいを実現します。
省エネ効果の高いスマートハウスは、健康で快適な暮らしができる一般に向けた未来の家として、ますます注目が集まっていくことでしょう。
空間工房LOHASのスマートハウス「LOHAS SMART」とは

空間工房LOHASでは、コロナ禍で変わった暮らしから、今までの家づくりでは大切な家族は守れないという考え方をコンセプトに、AVとEVで電気を買わない未来の木の家「LOHAS SMART」で家づくりを提案しています。
「LOHAS SMART」の約束のひとつに、健康を第一に考えた理想の温湿度と正圧の空気環境の項目があります。
健康を第一に考えた理想の温湿度と正圧の空気環境
気圧調整式第一種全熱交換気システム「エクリア(AIR CREAR)」を稼働させることで、給気する空気量が多く、排気される空気量が少ない「正圧」の空気環境を実現。
足元から天井まで、全室同じ温度、湿度で暮らせる快適な空間になります。
家じゅうの空気を、2時間に一回入れ替えることで、コロナ禍でも安心です。
高気密、高断熱、省エネルギー性能を確保し、自家消費電力を極限まで抑えています。
→「LOHAS SMART」の詳しい情報はこちらのページより
気圧調整式第一種全熱交換機システム「エクリア」とは

空間工房LOHASのスマートハウス「LOHAS SMART」で提案する、エクリア(AIR CREAR)は気圧調整式の第一種全熱交換気システムです。
大きな虫やゴミを遠心力で弾き飛ばす「サイクロン式給気フード」と、花粉や黄砂、PM2.5などの微細な汚れを約99%除去する「給気清浄フィルター」、家全体を「正圧」にする3種のシステムが搭載されています。
エクリアを導入することで、有害物質を住宅へ侵入させず快適な住まいを実現可能です。
家中の温度、湿度を計測し、住宅内を理想の温湿度に自動で逝去するIAQ(インドア・エア・クオリティ)機能により、住宅をヒートショックのないきれいな空気環境にします。
【施工事例】富士市のパッシブハウス基準で設計した情緒あるデザインの高気密高断熱住宅

分譲地にありながら、情緒あるデザインで庭を楽しむことのできる静岡県富士市にある「パッシブハウス基準」の新築住宅です。
お庭は、デッキを長く伸ばし、庭の周りを富士山のひのきの板塀でゆるやかに囲むようにすることで、周りの視線を気にすることなく、くつろげます。

ローエナジービルディングと呼ばれる省エネ住宅世界基準である「パッシブハウス基準」で設計されています。
冬は、床下エアコンで足元からあたたかく、夏は2階のホールの小型エアコンで涼しく、家の断熱、気密性能が高く、少ないエネルギーで快適な暮らしが実現。
家の断熱、気密性能が高いので、光熱費を抑えつつ、室内の温度差が少なく居心地のよい家が完成しました。
延床面積 100.19㎡(約30.25坪)
性能] 耐震性能:耐震等級3
断熱性能:Ua値(外皮性能):0.28W/㎡・K(省エネ等級6+)、c値(気密性能):0.13㎠/㎡
換気性能:第一種熱交換換気・ 澄家
構造材 富士山のひのき、杉(しずおか優良木材)を構造の大部分に使用
まとめ|気圧を意識して居心地のよい家を

注文住宅の気圧を意識することで、効率よく換気ができます。
気圧調整式第一種全熱交換気システムを導入すれば、温度、湿度、気圧ともに整った快適な家で過ごすことが可能です。
全熱交換気システムを導入する際には、システムの専門的知識が豊富で、実績のある販売店を選び、計画を立てましょう。アフターのサービスや保証がしっかり整っているからです。
この記事を、これからも心地よい家に長く住みたいと希望するお客様に、ぜひ参考にしていただけたらうれしいです。
このテーマについて詳しく聞きたい方はこちら
LOHAS代表寺崎が発信する家づくりで知っていただきたいポイントを詳しく知りたい方はこちら
LOHASのことを詳しく知りたいことはこちら
LOHASのことがわかる動画
空間工房LOHAS代表 寺崎の歩んできた人生ムービー
空間工房LOHASのコンセプトムービー
LOHASが提唱する「気が行き交う家」

「理想の家を建てたはずなのに、住んでみたら何かが違う…」そんな後悔をしないために、大切なことを知っていますか?情報があふれる今、本当に必要なのは「家族を一つにする家」「家族がより良くなる家」をつくる視点。この書籍には、あなたが心から欲する家を実現する方法が書かれています。理想の家づくりの第一歩として、ぜひご覧ください。