長期優良住宅の断熱等級5とは?断熱等級制度やメリットについて解説 – 空間工房LOHAS

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長期優良住宅の省エネ認定基準が厳しくなり、断熱等級5の住宅性能が必要になりました。

長期優良住宅を検討している人の中には「そもそも断熱等級とは?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

断熱等級レベルが高い長期優良住宅は、住宅の快適性が向上するなどのメリットがあります。

今回の記事は、長期優良住宅の断熱等級や断熱性能を上げることで得られるメリットについて解説。

今回の記事を読むことで断熱性能の概要が分かるので、長期優良住宅を検討している場合はぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 長期優良住宅の断熱等級5とは?
  • 長期優良住宅には一定の断熱性能が必要
  • 【長期優良住宅基準】断熱等級5にするためのポイント

長期優良住宅を検討されている方は「断熱等級」という言葉を、よく耳にするのではないでしょうか。

断熱等級とは住宅の断熱性能を示す指標になり、長期優良住宅の認定基準でも欠かせない項目です。

ここからは、断熱等級について詳しく解説します。

断熱等級とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められた、住宅の断熱性能を等級で表した指標です。

断熱等級は1~7の等級に分かれていて、数字が大きければ大きいほど断熱性能が高くなります。

2022年までは断熱等級4が最高レベルでしたが、2022年より断熱等級5~7が新設されよりレベルの高い断熱性能が求められる基準に変更されました。

<断熱等級一覧>

断熱等級 設定年度、基準
断熱等級7 2022年HEAT20 

G1レベル

断熱等級6 2022年HEAT20 

G2レベル

断熱等級5 2022年ZEH基準の断熱等級

長期優良住宅

断熱等級4 1999年次世代省エネ基準

2022年までの最高断熱等級

断熱等級3 1992年新省エネルギー基準

一定レベルの断熱性

断熱等級2 1989年旧省エネルギー基準

冬はかなり寒い住宅

断熱等級1 1988年以前
無断熱

断熱等級6.7で示されたHEAT20とは「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称であり、快適に暮らすための断熱性能基準値のことです。

HEAT20の基準は国で定められた最低基準よりも厳しく設定されているため、断熱等級7は国内最高レベルの断熱性能になります。

2022年4月に従来の最高等級を超える「断熱等級5」が、制定されました。

断熱等級5は「ZEH強化外皮基準に適合する程度のエネルギー削減」が得られる対策を講じた住宅とされています。

2030年以降は、新築住宅すべてに「断熱等級5」が義務付けられることになっています。

断熱等級の基準を表す値として、外皮平均熱貫流率(UA値)と冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)があります。

外皮平均熱貫流率(UA値) 住宅内部から外壁、床、天井、窓などの開口部を通過して外へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値) 住宅に入る日射熱を表した数値

断熱等級の基準は地域によって定められています。

UA値が低いほど断熱性能は高く、寒冷地ほどUA値は低く設定されています。

国土交通省地域区分新旧表によると、日本を8つの地域区分に分けられているので建設予定地がどの地域に当てはまるのか確認してみましょう。

参照:国土交通省地域区分新旧表

<断熱等級5地域ごとに定められた外皮の基準値>

地域区分 1 2 3 4 5 6 7 8
外皮平均熱貫流率(UA値)
基準値
0.40 0.40 0.50 0.60 0.60 0.60 0.60
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値) 3.0 2.8 2.7 6.7

参照:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく 住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」

静岡県富士市を例に挙げると、地域は6に定められているため断熱等級5はUA値0.6、ηAC値は3.0が基準となります。

長期優良住宅の認定を受けるには、一定の断熱性能が必要であり断熱等級は5が基準となります。

長期優良住宅は断熱性能が高いため、一年中快適に過ごせる室温を保てます。

断熱等級5の基準値は地域によって異なるため、長期優良住宅を検討する際は施工会社に確認しましょう。

長期優良住宅は、2022年10月1日に新しい認定基準が施工されました。

特に省エネ基準の強化は、ハードルの高い基準が適用されることに。

新基準の施工に伴い、長期優良住宅の断熱性能等級は5が必要になります。

長期優良住宅の一次エネルギー消費量についても、ZEH基準に引き上げられました。

新しい基準をクリアするために、長期優良住宅は建築費用が高くなる傾向にあります。

長期優良住宅の断熱性能等級を5にするためには、どのようなポイントを押さえたら良いのでしょうか。

断熱等級5にするためのUA値は、断熱材やサッシの性能で算出されます。

ここからは、住宅を断熱等級5にするためのポイントを解説します。

断熱等級の基準となるUA値は、断熱材の性能によって算出されます。

断熱等級5にするための断熱材の素材や厚さについて決まりはありませんが、国土交通省では省エネ基準を満たすための断熱使用の事例が紹介されています。

断熱等級5、地域6である静岡県富士市の事例を見ていきましょう。

<断熱等級5 地域6の断熱材仕様例>

天井 吹込み用グラスウール18K 270mm
外壁 高性能グラスウール16K105mm
内側:高性能グラスウール24K 42mm
外側:高性能グラスウール24K80mm

住宅の断熱性能を上げるためには、サッシ(窓)も重要な箇所になります。

断熱等級5にするためには、気密性が高く熱伝導率の低い樹脂サッシや2重ガラス、3重ガラスにするなどの対策ができるでしょう。

国土交通省による省エネ基準を満たすための断熱使用の事例から、断熱等級5、地域6である静岡県富士市の事例をご紹介します。

窓(サッシ) アルミ樹脂複合サッシ
Low-E複層ガラス(A10)

参照:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく 住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」

住宅の断熱性能を上げるとどのようなメリットが得られるのでしょうか。

断熱性能等級を上げると、室内と屋内の熱の出入りがしにくいため室温を保てるようになります。

夏は室内の冷気が外に逃げにくく、熱い外気が家に入りにくいため部屋の中でも涼しく過ごせます。

一方、冬は暖かい空気が室内にとどまり、冷たい外気が家に入りにくいため底冷えせずに暖かく過ごせるでしょう。

気温によるストレスが減るため、家族で暮らせるようになります。

住宅の断熱性能が高いと、外気の影響を受けにくいためエアコン使用を最低限に抑えて快適に過ごせます。

夏はエアコンの設定温度を高めにしても涼しく、冬は設定温度を低めにしても暖かく過ごせます。

住宅の断熱性能を高めることで、エアコンを無駄に使うことが減り光熱費を削減できるでしょう。

長期的に見た時に、トータルの光熱費を抑えることにつながります。

住宅の断熱等級を高めて室温を一定にすると、体への負担を軽減できるため健康的に暮らせるでしょう。

家の断熱性能を上げることで、室温を一定の温度に保ちやすくなります。

断熱等級が高いと、ヒートショックや熱中症のリスクなどを減らせるのもメリットです。

家族で快適かつ健康的に暮らしたいのであれば、住宅の断熱等級を高めると良いでしょう。

断熱等級の高い長期優良住宅は、補助金や優遇制度を受けられるのもメリットです。

長期優良住宅に使える補助金は、以下のように二種類あります。

補助金の種類 概要
子育てエコホーム支援事業 子育て世帯・若者夫婦世帯が利用できる補助金 エコホーム支援事業者と契約し、省エネ性能の高い長期優良住宅などの新築購入やリフォーム工事をした場合に補助金を交付長期優良住宅補助金額100万円 ただし、下記の地域は50万円 ・市街化調整区域

・土砂災害警戒区域または浸水想定区域

地域型グリーン化事業 地域のハウスメーカーや工務店が高性能な木造住宅の新築やリフォームをする際に支援補助金 地域の木材関連事業者、建材流通事業者、中小住宅生産者等がグループを作り、住宅生産システムの共通ルールに基づいた工事をする場合に補助金交付

補助金の上限額は140万円  

長期優良住宅はさらに、税金の優遇や補助金申請ができるためお得になります。

<長期優良住宅の優遇>

優遇される項目 優遇される概要
所得税(住宅ローン減税)限度額の引き下げ 一般住宅の場合控除対象の借り入れ限度額が4,000万円であるのに対し、長期優良住宅の場合最大4,500万円までの控除枠
固定資産税の減額期間延長 一般住宅の特例で3年間は固定資産税が2分の1に減額されるのに対し
長期優良住宅は5年間2分の1に減額
不動産所得税控除額の増額 一般住宅が1,200万円の控除額であるのに対し
長期優良住宅は最大で1,300万円まで控除
住宅取得等資金贈与の非課税限度額 注文住宅を建築する際に両親などの親族から資金をもらう場合、一般住宅を建築すると500万円までが非課税限度額になるのに対し、長期優良住宅は1000万円までの非課税限度額
登録免除税率の引き下げ 「所有権保存登記」と「所有権移転登記」の二種類の登記手続きの登録免除税率が一般住宅特例よりも軽減

長期優良住宅はさまざまな優遇制度により、費用の負担を抑えられます。

長期優良住宅の優遇制度について以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

長期優良住宅のメリット・デメリット|減税や優遇制度も解説

長期優良住宅で断熱性能を上げると住まいの快適性が上がり補助金、税制優遇などのメリットがあることが分かりました。

ただし、長期優良住宅で断熱等級を上げる際には注意点があります。

長期優良住宅を検討段階で注意点を押さえておくと、スムーズに建築計画を立てられるでしょう。

断熱等級は高ければ高いほどメリットを得られますが、断熱等級を上げるためには断熱材の使用や厚さをグレードアップする必要があり建築費用が高くなります。

長期優良住宅を建てる際は、建築費用の資金計画も十分に検討する必要があるでしょう。

ただし、断熱性が高いと光熱費が抑えられるため、初期費用は高くても長期的に見るとランニングコストを抑えられます。

長期優良住宅は補助金や優遇制度もあるため、長い目でみてお得になると考えて良いでしょう。

断熱性能を高くする場合は、適切な換気計画をする必要があります。

断熱等級の高い家は、気密性も高くなります。

住宅の気密性が極端に高いと、室内に空気がよどみやすくなり湿気によるカビやダニが発生する可能性があるでしょう。

スムーズに換気をするためには換気扇の性能を上げることや、風通しの良い窓の配置ができる設計が重要です。

また、効率的に換気をしたい場合は「熱交換気システム」の導入を検討するのも良いでしょう。

長期優良住宅を建てるには、施工実績のある会社に依頼することが重要です。

長期優良住宅は認定基準をクリアできる設計力や申請やアフターサービス、保証など専門的知識が必要になります。

長期優良住宅で長く安心して暮らすためには、経験豊富で信頼のおける施工会社を選びましょう。

空間工房LOHASは、長期優良住宅の建築実績が豊富な会社です。

長期優良住宅の断熱性についても丁寧にお答えいたします。

以下のリンクから家づくりに関する無料相談が可能なので、ぜひお問い合わせください。

今回は、長期優良住宅の省エネ性能である断熱等級5について解説しました。

長期優良住宅で断熱等級を上げると、快適な生活を送れる、優遇制度を受けられるなど多くのメリットがあります。

ただし、長期優良住宅には建築費が高くなるなどの注意点も。

長期優良住宅を建てる際は、メリットや注意点を十分に把握してプランニングすることが大切です。

長期優良住宅計画している方は、ぜひこの記事を参考に断熱性能を高めることを検討してみてください。

空間工房LOHASは、長期優良住宅の施工実績が豊富なプロです。

長期優良住宅の補助金を検討している場合は、実績のある空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

著者情報

寺﨑幸治 

空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。

空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

静岡県で、省エネ性能の高いパッシブハウスをお考えなら、空間工房LOHASにぜひご相談ください。

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