二世帯住宅の種類と費用・予算の関係
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完全分離型①(メゾネットタイプ)
1階にそれぞれの世帯の玄関があり、それぞれにLDK,個室、水廻り等の設備が揃っている間取り。
完全に分かれているが、家の中のどこかで各世帯のアクセスはあった方が良いです
<特徴>
LDK・個室・設備などが2セットずつある
2つの家がひとつにつながっているイメージ。
面積は一番大きくなりやすい
<共有部分>
無し
<費用は?>
最も高価(単純に考えて、家2棟分)
<こんな家族におすすめ>
親世帯の暮らしと子世帯の暮らしを完全に分けたい
それぞれ別で生活したいが、近くに住んでいたい
敷地にゆとりがある
資金にゆとりがある(親子などで合算できる等)
完全分離型②(1階、2階で世帯を分ける)
1階にご両親世帯、2階に子世帯のゾーン(逆でもOK)、といった分離のしかた。
<特徴>
階ごとにゾーンを分けているので、階段は2階の世帯分だけ必要となる。こちらも完全に分かれているので、どこかで各世帯をつなぐ部分があった方がよさそうですね。
<共有部分>
無し(階段は2階の世帯専用になる)
<費用は?>
メゾネット型に比べて階段1セット分安価になるが、2階のキッチン廻りの計画次第では、バルコニーが必要になる。
(2階のキッチンでは、ゴミの一次置きスペースを確保するためにベランダをつくったりすることがあります)
結果、メゾネット型とそれほど変わらない。
<こんな家族におすすめ>
親世帯の暮らしと子世帯の暮らしを完全に分けたい
それぞれ別で生活したいが、近くに住んでいたい
敷地にゆとりがある、ゆとりがない・・・どちらもOK
資金にゆとりがある(親子などで合算できる等)
玄関だけ共通型(水廻り設備は別々)
玄関をふたつの世帯分で1ヶ所とし、そこからそれぞれのスペースにアクセスしていく間取り。
<特徴>
玄関だけ共通にすることにより、玄関スペースを広くすることができる。もしくは全体のスペースを節約することができる。
<費用は?>
①②よりは安価になりやすい。
<こんな家族におすすめ>
生活は別々にしたいけど、それぞれの出入りは何となくわかるようにしておきたい。
お子様(お孫様)が自由にそれぞれの世帯に行き来できるようにしたい
広めの玄関にしたい
できるだけ分けたいけど、玄関くらいは共通で良いという方
玄関、水廻り共有型・・・コスト安
ゆるめの二世帯住宅の方がコストが安くなります
もはや、二世帯住宅と呼ぶには少々抵抗があるくらいのゆるい二世帯住宅です。
<特徴>
玄関、設備関係は共通。個室はそれぞれ別
大家族的な間取りになります。
できるだけ共用できるようにしているので、他のタイプに比べて自由度が高い。2スペース分が1スペースになるので、比較的ゆったりした空間をつくりやすい。
プライバシーの確保の方法が課題
→親世帯の個室と子世帯の個室間に配慮(音・距離)
<費用は?>
二世帯住宅??というくらいのゆるい区画になりますので、他のタイプに比べて最もコストを抑えることができます。
<こんな家族におすすめ>
共用部が多くても良い人向け(特にお嫁さん、ご両親)
コスパの良い二世帯住宅を建てるためには?
上記分類タイプ別にみると、世帯間をしっかり区切れば区切るほどコストが上がっていくのがお分かりいただけるかと思います。
「なるべく安価で二世帯住宅を建てたい」そう思っていらっしゃる方も多いと思います。
ではどうすれば良いのでしょうか?
結論はズバリ
親世帯・子世帯の共通部分を増やすこと。
当然と言えば当然ですよね。
共有部分を多くできれば同じ合計の面積でもひとつのスペースがかなりゆったりします。または全体のスペースをおさえ気味で計画することができます。
よって、コストを抑えることができます。
「簡単に言うよね」
そう思われている方がいらっしゃるかもしれません。
ただ、さまざまなお施主様の話を伺う限り私が感じることは、
「もう少し家族間でお話しした方がよいかも」
ということ。
どういうことかというと、親世帯となるご両親、子世帯となる息子さんご家族、その中でもお嫁さんの関係です。この中でのキーマンはお嫁さんとご両親の関係性です。
お嫁さんがすべて別々にしたい、という場合が多いのかと思っていたのですが、
親世帯の方が気を遣って、玄関も設備も別々にしましょうね、ということもあります。
お嫁さんよりもご両親の方が気を遣っている といったパターンですね。
「二世帯住宅にしよう」という時点である程度は別の暮らしを予想されていると思います。しかし、同じ敷地内で暮らす家族同士。どれくらい共用できる部分が多くなるかで建築コストは大きく変わります。
小さいお子様がいらっしゃるご家庭であれば、おじいちゃんおばあちゃんがちょっと面倒を見ることもありますよね。そんなとき、全部が別々ではなく一部共有部分があっても良いですよね。
お子様(お孫様)が自由に行き来できる空間づくりも大事です。
コスパの良い二世帯住宅を建てる手順
①まずはそれぞれの世帯で新しい暮らしを考えるとき、もうひと世帯のことも一緒に考えてみましょう。
<ご両親が考える場合>
・普段の買い物は自分たちで行けるけど、大きな買い物のときは息子夫婦に連れて行ってもらいたい
・たまには孫の面倒を見たい(一緒に遊びたい)
・何かあったときにすぐに分かる状態にしていてほしい などなど。
<お子様世帯が考える場合>
・普段は別々の生活でいいけど、忙しい時に子供を預かってほしい
・たまには一緒にご飯を食べたい
・生活の時間帯が違うので、寝室は音の影響が少なくなるようにしたい などなど。
②次に家族間で意見を出し合います。
・どうしても別々にしておきたい部分と理由
・共有しても良い部分
が見えてくるはずです。
これでほぼコスパの良い二世帯住宅の基本ができました。
これを基準にして、間取りなどを計画していきます。
建設会社・設計事務所からのプラン提案が出たとき確認することは、
③建物形状がシンプルになっているか?
ということ。
コスパの良い二世帯住宅ということなので、シンプルな形状はとても大事。
二世帯住宅でなくても当てはまるのですが、建物構造をシンプルにすることはコストダウンにもつながります。
例えば上下階で構造がずれると補強材が多くかかります。それら目に見えにくい部分をいかに減らせるようにプランニングできるかがポイント。
設備配管も同じです。
それぞれの距離が近いほど配管距離も短くなり、コスパは良くなります。
シンプルな形状でありながら、動きのある使いやすい間取り。
けっこう難しいので、こちらはプロに任せましょう!
ここまでがしっかりできていれば、ほぼ終わったようなもの。安心して詳細の打合せに進むことができます。
逆にここまでの計画がしっかりできていないと、予算調整になってしまった場合の優先順位にブレが生じてしまいます。
間取りの大幅変更、なんて事態にもなりかねません。
二世帯住宅は単世帯住宅に比べてコスト増になります。
限りある予算をできるだけ効果的につかいたい。
そんな思いを少しでもかなえるためにまとめさせていただきました。
参考になれば幸いです。
まとめ
・二世帯住宅にはいろいろな分類の仕方がある
・最もコストが掛かるのは「完全分離型(メゾネットタイプ)」
→反対にもっともコストを抑えることができるのは「玄関・水廻り共有型」。ただしもはや二世帯住宅と呼べないレベルかもしれない、が上手な設計次第で活かす方法はある。
・各世帯間の話し合いが大事。
→優先順位を決める
→共有できる部分をどれだけ多く見つけられるか?がポイント
→共有できる部分が多いほど建築コストは安くなります。
・建物形状がシンプルになっているか?→コスト安
・設備は近い距離に配置されているか?→コスト安
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