最近、平屋の家が脚光を浴びていますね。
住宅の仕事に携わる私としては、平屋は住宅の中でぜいたくな部類のひとつに入ると感じています。
なぜぜいたくなの?
メリット・デメリットは?
坪数はどのくらい?
いろいろな疑問が生じてくるかと思います。
今回は、その疑問にこたえながら平屋の特徴について勉強していきましょう。
Contents
平屋はなぜぜいたくなの?
写真はイメージです
建設業者の私からみると、平屋はけっこうぜいたくなつくりだなあ、と感じてしまいます。
合計20坪の 平屋と2階建てを比較してみます。
①総2階の場合、コスパ良く考えたとして、1階と2階の面積がぞれぞれ10坪、合計20坪 という構成
②平屋の20坪(すべて1階)
となります。
ここでコストが大きく変わる内容は、
基礎工事
屋根工事
階段の有無
です。
単純計算として、
基礎部分の鉄筋コンクリート造の面積が②平屋の場合は2倍になります。
屋根は②平屋の場合は2倍になります。
いっぽう、木造部分はトータル面積が同じなので見積もり上はほぼ同じ金額になります。
階段は平屋では無しになります。
これらを合計すると、階段1セット<基礎工事金額増加分+屋根工事金額増加分
となり、総額がアップすることになります。
反対に、もっともコスパが良い建物形状は「総2階」の建物ですね。
そういう目線で見てみると、平屋はぜいたくなつくり方だなあ、と思ってしまうんです。
平屋を建てるとトータルコストが上がってしまうのになぜ平屋を選ぶのでしょうか?
平屋のメリット①:1階ですべて完結するので便利
平屋の最大のメリットは「1階ですべて完結すること」です。
2階建ての場合、LDKなどのパプリックスペースは1階に、個室は2階に設けることが多いですが(逆転プランで反対の場合もあります)、平屋ではすべて同じ階で済んでしまいます。
平屋のメリット②:高齢者にやさしい
平屋は2階建てに比べてバリアフリー化がしやすい点から、高齢者にやさしいつくりにすることが可能です。
2階にあがる階段がないので、上下の移動を考慮しなくて良く、平面的な移動を考慮すればよくなります。
また、高齢者にやさしい階段を計画しようとすると、一般的な階段よりも少々広いスペースが必要になりますので、その分も経済的です。
平屋のメリット③:家族団らん
ワンフロアで生活するということは、2階建てに比べて家族同士が顔を合わせる回数が多くなりますね。そうなると自然と「コミュニケーションの場」としての要素も増えてきます。
平屋のメリット④:建物構造が安定しやすい
2階建ての2層に比べて平屋の方は1層になるので、構造的な負担が少なくなります。その結果、建物的に安定しやすいということです。
いっぽう2階建ては、上下階の重なり具合によって下階の構造に大きな影響を及ぼします。
木造の計画では上下階が大きくずれて計画される場合も多分にあります。そのときは下階の構造に負担がかかるため、柱の本数を増やしたり、梁桁を大きいものにしたりと調整しているのが現状です。
平屋の場合は、上下階の重なりの検討が不要になるので、比較的検討しやすいです。
平屋のデメリット①:広い敷地が必要
同じ広さの建物をつくる場合、平屋の方がワンフロアの面積が大きくなりますね。その分、広い敷地が必要になります。
2階建てを計画した方が良いような広さの敷地に無理やり平屋を計画したとき、地面の部分がかなり減ってしまいます。そもそも、建ぺい率といって、敷地ごとに建てることができる面積の割合が決まっています。
これをオーバーしないためにも平屋を計画する場合は広い敷地が必要になります。
平屋のデメリット②:コストが割高
冒頭で「平屋はぜいたくなイメージ」とお話ししました。
一般的には、基礎と屋根の金額が2~3割くらいUPします。
基礎はコンクリート打設の時期により少々増額になります。鉄筋の計画によってもコストがUPします。
屋根については屋根の形状にもよりますが、単純に面積が増えますので、その分UPします。また、屋根形状により外壁面積が増加しますので、そこでも少々UPする可能性があります。
それに加えて、上記の「広い敷地」を考慮すると、土地の購入から検討している方は、土地費用の増額も検討しなければなりませんね。
平屋のデメリット③:プライベートが確保しにくい
先ほどメリットの中で「コミュニケーションがとりやすい」とお話ししましたが。これはその裏返しの内容になります。
顔を合わせ、コミュニケーションがとりやすくなる一方、それぞれのプライベート部分が少なくなる傾向にあります。
裏返しの内容ですので、デメリットとは言いにくいですが・・・。
しかし、これらは個室のつくり方・位置など、プランニングでの工夫で解決できそうですね。
平屋のデメリット④:日当たりに注意!
2階建てに比べて平屋はワンフロアの面積が大きくなります。そのため、上手に計画しないとお部屋の日当たりに影響が出てくることもあります。
南面にすべての居室を配置できない、しにくいなど。
先ほどの「広い敷地」が確保されていれば、日当たりは比較的解決しやすい状態になります。
まとめ:平屋が良いのか?2階建てが良いのか?
平屋が良いのか?2階建てが良いのか?
むずかしい話ではありますが、建設資金と広い土地が確保できるなら平屋が良いとおもいます。
デメリットの大半がコストに関わる部分だからです。
それさえクリアできれば、ぜひ平屋ライフおすすめです。
そんなことをいっても、できるだけコストを抑えてコスパの良い家を建てたいのが実情。
2階建ての家が多いのはそういうことも理由にありますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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