大切な家で長く住み続けるためには、建てて終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。その重要性についてきちんと理解している人は意外と少ないものです。
そこで今回は、住宅のメンテナンスをすることの重要性やメンテナンスが必要な時期の目安、住宅メンテナンスにかかる費用の相場などを詳しく解説します。
Contents
住宅メンテナンスが重要な理由
住宅メンテナンスが重要な理由を紹介します。
- 定期的なメンテナンスで家の寿命を伸ばす
- 不具合を放っておくと大掛かりなリフォームが必要になる
- 売却時の価格にも影響する
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
定期的なメンテナンスで家の寿命を伸ばす
せっかくこだわって素敵な家を建てても、定期的なメンテナンスを怠っていると、家の寿命はどんどん短くなってしまいます。
住宅は、常に屋外で雨や風、直射日光にさらされているため、建てられた瞬間から少しずつ確実に劣化をしていきます。
日本の木造住宅の寿命は約30年ほどと言われていますが、メンテナンスをしない場合にはこれよりも短くなってしまう可能性も。逆に、定期的に適切なメンテナンスを行うことで家の寿命は30年よりも伸ばすことができます。
不具合を放っておくと大掛かりなリフォームが必要になる
住宅の劣化や不具合を放っておくことで、結果的に大掛かりなリフォームが必要になってしまい高額なリフォーム費用を支払わなければならない可能性があります。
雨漏りや水漏れなどの不具合や外壁の劣化は、放置をせずこまめにメンテナンスをすることをおすすめします。
売却時の価格にも影響する
住宅は、資産としても価値のあるものです。住宅の資産価値は新築時が最も高く、その後少しずつ下がっていきますが、定期的なメンテナンスをすることによって資産価値が下がるのをゆるやかにすることができます。
メンテナンスをしっかりとしている住宅は、売却時に高値がつきやすくなります。将来的に売却の可能性がある場合には、特に定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
メンテナンスが特に必要な設備
住宅の中で、特にメンテナンスが必要な箇所があります。それが以下の4箇所です。
- 外壁
- 屋根
- 水回り
- 床や壁
なぜ特にメンテナンスが必要なのか、どのようなメンテナンスが必要かなど、それぞれ見ていきましょう。
外壁
外壁は、屋外で常に雨や風、直射日光にさらされています。表面の見た目に変化が現れていない場合でも、外壁の内側の建材が劣化している可能性も考えられます。
長い間雨風にさらされ続けると、外壁の内側に湿気が溜まり、建材が腐食したりカビが発生したりといったことが起き、外壁の機能が低下する原因になります。
外壁を長持ちさせるためには、定期的な塗装をする必要があるのです。
屋根
屋根も外壁と同じように屋外で雨風や直射日光にさらされている箇所です。長い間雨風や直射日光にさらされ続けることで表面の塗装が剥がれ、劣化や欠けなどの不具合が発生します。
屋根の劣化をそのままにしておくと、雨漏りの原因にもなるため、定期的な塗装が必要です。
水回り
キッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水回り設備も定期的なメンテナンスをおこないましょう。水道管や給湯器などの経年による劣化のために水漏れやお湯が出ないなどの不具合が発生する可能性があります。
配管が劣化していないかなどの点検は定期的におこない、必要があれば修理をしてもらいましょう。
床や壁
室内の壁や床も、経年とともに少しずつ傷んでいきます。家族構成や日々のお掃除、手入れなどの状況によっても変化しますが、定期的にメンテナンスをおこない、きれいで安全な状態を保ちましょう。
長期間、メンテナンスをしないで放置した床は、床下が劣化し、抜け落ちるなどの危険性があります。踏むと軋むような床は、早急な対処が必要です。
住宅メンテナンスが必要なタイミングの目安
住宅のメンテナンスの必要性や、必要な箇所について見てきました。続いて、箇所ごとにメンテナンスがいつ頃必要になるかのタイミングの目安を紹介します。
外壁・屋根
外壁や屋根のメンテナンスは、新築から10年ほど経過したら一度おこないましょう。使用する塗料の耐用年数にもよりますが、多くの塗料が10年ほどで耐用年数を迎えます。
パネルとパネルの繋ぎ目部分のシーリングなどの劣化が起き、ひび割れなどが発生している可能性があるのもこの時期です。
新築から20〜35年ほど経つと、木造住宅の法定耐用年数を過ぎ、住宅の資産価値は下がります。このくらいの築年数を過ぎた頃からは、そろそろ塗り替えではなく、外壁の張り替えや屋根の葺き替えなどを検討する時期です。
水回りなどの設備
水回り設備は、新築から5年置きくらいのスパンでメンテナンスをするのが望ましいです。各部品の点検をおこない、必要があれば修理をします。
10年目あたりから徐々に水漏れや給湯器の故障といった不具合が発生し始めます。その場合は、部品や本体の交換を検討しましょう。
床・壁
室内の床や壁は、新築から10年ほど経過すると汚れや変色が目立つようになります。傷や剥がれが発生していることもあり、10年ごとに点検し補修や張り替えをおこなうのが望ましいです。
住宅メンテナンスにかかる価格の目安
定期的なメンテナンスが必要な住宅ですが、そのメンテナンスにどのくらいの費用がかかるのかは、気になるポイントですよね。
各箇所のメンテナンスにかかる価格の目安を見ていきましょう。
外壁塗装
外壁塗装の工事費用は、塗料のグレードなどにより幅がありますが、約50〜100万円ほどが相場です。
築20〜35年ほど経ち、外壁の張り替えをおこなう場合には、300万円近い費用がかかることもあります。
屋根塗装
使用している屋根材の種類や塗料の種類によって費用は大きく異なる屋根塗装。費用の相場は50〜150万円ほどです。
外壁塗装も屋根塗装も、工事をするために足場を組む必要があります。この足場代だけでも50〜70万円ほどの費用がかかるので、外壁と屋根の工事は同時におこなった方がいい場合もあります。
水回りの修理・交換
キッチンの修理は、築年数が浅い5年目には部品交換で済むことも多く、1〜3万円ほどの費用で済むでしょう。築10年を過ぎた頃から、コンロや食洗機などに不具合が起き始めるので、その場合には100万円を超える費用がかかることもあります。
トイレについても、築5年頃は部品交換代のみで1〜5万円程度。10年経って、本体の交換が必要な場合には、10〜15万円ほどの費用がかかります。
洗面所も5年目頃には1〜5万円ほどですが、築10年を超えると配管などからの水漏れなどが原因で30万円ほどの費用がかかることもあります。
浴室は、換気扇などの設備も備わっているので、他の水回りと比べるとメンテナンス費用は高額です。築5〜10年目頃のメンテナンスでは、5〜20万円ほど。築15年を過ぎると、ユニットバスの交換などが必要なケースもあり、その場合は100〜300万円ほどの費用がかかります。
床材や壁材の交換
床材や壁材といった内装材の交換やメンテナンスは、他の箇所に比べて価格は安い傾向です。床が軋んで、床下まで傷んでいる場合などには、高額なリフォーム費用が必要なこともありますが、10年ごとに定期的なメンテナンスをおこなっている場合、費用は1箇所につき1〜3万円ほどで済むことがほとんどです。
まとめ
住宅メンテナンスの重要性や特に必要な箇所、メンテナンスにかかる費用などについて紹介しました。
家は、大切な家族を守るもの。長く快適に安心して住み続けられる家にするためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。
不具合を発見したら放置せず早めの対処をすることで、結果的に修理費用を安く抑えることにも繋がります。
こだわって建てた大切な家で、少しでも長く暮らしていくために、適切なタイミングでメンテナンスをおこないましょう。
望月広巳
営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
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