昨日に続き、健康・省エネを考えるセミナーの内容を紹介します。
最初に、健康・省エネ住宅を推進する国民会議について説明します。
理事長を務める上原裕之さんがとても情熱あふれる方です。
写真の後ろに立たれている方です。司会進行をしています。
元々は新築病といわれた、シックハウス症候群をなんとかしたいと、行政、学識経験者に働きかけて、
2003年の建築基準法改正(室内化学物質規制)に貢献されたそうです。
ご自身のご家族を守ろうという体験から、なんとかしなきゃと、縦割りの行政や組織の枠をつないで、連携させれパワーをお持ちの人です。
その活動が、今は高性能住宅による家族の健康推進を目的とする「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」につながって来たそうです。
お話の冒頭でありました、日本の家の断熱性能は先進国の中で極めて低い性能、「低断熱住宅」であるという、内容に衝撃を受けました。
しかも日本の住宅の90%位がそうだというからびっくりです。
上原理事長自身の体験のお話も印象的でした。
新築で家を建てたのに、お子さんのアトピーや、夏に家で厚いので頭をカキすぎて頭皮が傷んだりという状況になってしまったそうです。
どうして、新しい家なのに、こうなってしまうのか?
ある時、大学の先生に相談したところ、それは家の断熱性のが不十分だからということに驚いたそうです。
家の断熱性能を高くしていけばお子さんの症状はおさまると。
それで、補助金の助けもあって家を断熱改修したところ、アトピーも夏の頭皮の痛みも無くなり、又風邪もひかなくなったそうです。
家の断熱性能が低いと。冬であれば、呼吸器系に負担がかかる。
夜寝ている時に、布団の中は温かい。でも顔は出ているので、断熱性能の不十分な家だと、吸っている息が
冷たく、それが呼吸器系を傷つけるので、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると。
家が暖かければ呼吸器系に負担もなくなるので、風邪をひきづらくなる。
外にでている時は当然寒いですが、体を休めたい寝ている時にも、部屋が寒いと体が休まらない。
同じように、夏も断熱性能が低いと厚いので、家の中でも汗をかくので痒くなってかいたりして、皮膚を痛める。これが、断熱性能がいいと汗をかかなくなるので、症状が無くなる。
凄く説得力がある説明でした。
今回のセミナーで、各先生達がおっしゃっていたなかで、印象的だったのが、
●日本人は室温についての意識がとても低いということです。
日本の家は夏を旨とする。という吉田兼好の言葉にもあるように、風通し良く。
冬は服をきたりで我慢すれば。
暖かさはストーブやエアコンで調整するものだと思っているので、まさか家が関係するとは皆思っていない。
気がつけば、日本の家は世界の中で「低断熱住宅」になり、エアコンを付けている居間と脱衣室で温度差が 大きくヒートショックがある家が多くなってしまいました。
これも驚きでしたが、ヒートショックということがあるのも日本だけだとか。
欧米では、家の室温を一定以上に保つのが義務化されているそうです。
そして、家全体を対象とするので、家の中での温度差、ヒートショックがおこることは無いと。
気がつけば交通事故の4倍、お風呂で人が無くなってしまう現状。
これを何とかしようと、産・官・学を連携させて日本の家を温かい家にしていこうということで活動しています。
とても、励まされる内容でした。
そして、この内容を地域の推進役として、ひろめていきたいと思います。
各先生の発表の内容は又次回にさせてもらいますね。
いいものxつなぐ
モクリエのワークショップ
と題して、LOHASの事務所の1階の体感ショールームmokurie(モクリエ)にて、
定期的に価値観のあう作家さんに来てもらって、ワークショップをやっています。
次回のワークショップは11月13日(日)。
沼津で木工をやられている「さんろく工作社」さんの齋藤さんに来てもらいます。
何と、数百年、数千年のいにしえから、土の中で眠る「神代木」を削り、磨き上げ、
「木のたまご」をつくるというとても意味のある内容です。