先日銀座のSONYビルの最初で最後と言える大展示会、It`s a Sony展に行ってきました。
私の大学卒業して最初の会社です。
仕事への姿勢、考え方はSONY時代に学びました。
学生時代は勉強よりも演劇の舞台空間づくりにはまっていたりで、社会人としてちゃんとやっていけるのかはなはだ不安でした。
自由な気風があふれるSONYだったから、何とかサラリーマンが出来ていたのだなと思います。
今でも大好きな会社です。
SONYが戦後設立された時の設立趣旨書の最初の一文。
「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設 」
本当にこのような自由闊達な気風があふれていました。
50年前に作られたSONYの銀座ショールーム。
エレベーターで上に上がって、スキップフロアーを回遊しながら展示品を見て下に降りてこられる、花びら構造。
とても斬新な建築です。
とても残念なのですが、SONYビルが建て替えられることになりました。
今のSONYびるでの最後の、そして恐らくこれだけの規模での開催は初めてでしょう、
It`s a Sony展。
1946年の設立から、時代ごとのメインの商品が展示されていて、夢のような一時でした。
今は殆ど見かけませんが、以前のSONYの広告は新しい暮し方の提案にあふれていました。
このTVCMは、ウオークマン(知らない人も多いですかね?)が発売された頃、欧米で流されたもの。
カップルがウオークマンを付けながら冬のストリートでダンスをしています。
「ウオークマンで、街がコンサートホールに」的なキャッチコピー。
新しいライフスタイル提案のある素晴らしい内容でした。
残念ながら計画が中止になってしまいましたが、aiboというロボットの開発がされていました。
90年台の中頃にこれくらいのものが出来ていて、これが続いていたら、どうなっていたのかと思わずにはいられません。
オーディオと言えば応接間にどんとあるようなサイズだったのが、小型のパーソナルコンポの分野を作ったPixy。
My First Sony。
20年以上前とは思えないクオリティーです。
SONYの人時代を培った歴代のWALKMAN。
懐かしいな~。
これも新しいライフスタイル提案ですね。
知らない人も多いかもしれません。
WALKMANが日本で大ブームとなるきっかけを作ったTVCMです。
猿がWALKMANで音楽を聞いている。
強烈なインパクトがあったのを覚えています。
SONYのブラウン管TV時代の銘器。
TRINITRONのモニター。
今でもかっこいいと思います。
89年に発売されてこれも大ブームとなった、8mmビデオ。
パスポートサイズのTR-55。
当時は随分と、私の担当していた国で8mmでの体験会や広告を作ってました。
楽しかったです。
こういう外に持ち出せるラジカセというカテゴリーも作っていたんですね。
自由闊達に、
情熱を持って、
新しい価値を作り出していく。
人のやらないことをやる。
日本のものづくりの良い時代を体感できました。
今は建築という違う分野での仕事ですが、私の中ではものづくりの考え方や仕事の仕方はSONY時代からつながっているつもりです。
尊敬してやまないSONYの創業者の盛田昭夫さんと同じ誕生日なのを大変光栄に思います。
あらためて、偉大な先輩方の偉業に触れさせてもらい、
とてもとても沢山の、ものづくりへのエネルギーを頂きました。
富士市富士宮市で住むほどに健康になる注文住宅・木の家をつくる工務店
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