今日久しぶりに森に入りました。
骨折での入院生活が終わってまだ間もない時期で、山の斜面は大丈夫かなと多少の不安はありました。
でも、現場の森は比較的近くまで車で行けたので、ふかふかの森の道を気持ちよく歩いて過ごせました。
自分たちの手で山の木を間伐していこうと活動している、きらめ樹活動の一環です。
数年前から始まりましたが、ずいぶんと参加者が増えて来ました。
富士宮から始まったこの森を守る活動も、今では全国に広がって、各地で市民の手による間伐の
活動が行われるようになりました。
そして、ご当地の富士宮でもボーイスカウトの方々との連携が始まり、参加者が一気に増えました。
8月の始めに朝霧高原で開催されるボーイスカウトの全国大会では、2千人以上の人がきらめ樹という手法の間伐を体験するまでになりました。
地道な努力をして来た、NPO森の蘇りの活動が多くの人に認められて来たことを実感できて、とても嬉しく思いました。
さて、きらめ樹という間伐はどのようなものか説明します。
事前に山の植生と木の生育状況、間伐後の植生を考えた間伐計画を現地で行います。
7mx7mの正方形を森でロープを張って仕切ります。
これが約50㎡
この範囲の中に現在どれくらいの量の木が生えているかを調査します。
木の種類と、直径それから算出した断面積を一本ごとに計ります。
そして、50㎡内での木の総断面積を出します。
それが、50以上だと木の密度が多すぎて、成長にとっては不健康な状態になります。
今日は2カ所で計りましたが、どちらも90以上と極めて木の密度が高い状態でした。
それを、間伐をしていって40にするのを目標とします。
そうすれば、50になるまで10年位の時間があるので、次の間伐や伐採までの時間が取れる。
ある程度、数字の上でどの木を伐ってどれを残すかの候補をあげます。
それから、実際の木の配置や状況を見ながら、やっぱりこれは残した方がいいのではないか等を
その都度話し合いながら決めていきます。
それから、間伐を行います。
ここで行うのは、巻き枯らしという手法。
最初に木の根元に軽くのこぎりで切り込みをぐるっと入れます。
そして、竹へらで切り込みから木の皮をめくり出します。
それを、手で引っ張ってはがしていくのです。
作業はとても簡単。
お子さんでもできます。
どれだけ、上まで木の皮を剥けるかと皆が和気あいあいとやっていけます。
こうして皮を剥いた状態で1〜2年置いておくと、自然にこの木は枯れて、
自然に乾燥した材料ができるのです。
このように誰でもできる、そして楽しくできる間伐の手法なので、
全国に広まっていけたのでしょう。
きらめ樹を終えた木と残していく木。
1〜2年できらめ樹をした木が枯れていき枝が落ちます。
そこに日の光が入って来て、残された木が育ちやすくなります。
10年後には今回残した木が随分と太く育っていくことでしょう。
それと、たかだか2〜3時間の間ですが、山の中ですごすととても気持ちよく、リフレッシュできました。
私の奥さんが週末天然酵母のパン屋をやっています。そのPANKICHIのHPができました。
詳しくはこちらを見て下さい。