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【後悔する前に】結露ができない高気密高断熱住宅を建てる5つの対策を富士市の工務店が解説

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窓にかざす手
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今のお住まいで冬の時期、窓ガラスに大量につく結露にお困りの方も多いと思います。
結露は一般的に断熱性能が高くない賃貸住宅や建売住宅などに多く、近年結露が出ない家を建てるために高気密高断熱住宅が注目されています。

また、日本の住宅施策では高性能住宅を推進しており、最低限の基本性能として近い将来義務化されることも決定しています。

今回の記事では高気密高断熱住宅を建てたいと思っている方に、結露が生じにくい家づくりの失敗しない方法や、健康で長持ちする長寿命住宅を建てるための秘訣をご紹介します。  

この記事を読むとわかること

・どのような仕組みで結露が生じるのかがわかります。

・結露の種類がわかります。

・結露が生じにくい高気密高断熱住宅のつくり方がわかります。

 

【結論】高気密高断熱住宅は結露ができにくい

窓ガラスと置物

しっかりと施工された高気密高断熱住宅は、結露が生じにくいということは正解です。

では、なぜ結露が生じてしまう家があるのでしょうか。

気密性能や断熱性能は設計段階と施工段階で基準を守りながら行う必要があり、完全に業者任せにしてしまうことで発生リスクが高まります。
まずは結露について理解を深めてみましょう。

 

結露によって生じる人的リスク

結露は湿った空気が冷やされて起こる現象です。そして結露によってカビが発生し、ダニの増殖も引き起こされます。
カビやダニは人体にとってアレルギーや病気を発症させる大きな原因となることがあります。

またカビにもいろいろな種類があり、温度や湿度などの環境の違いにより黒カビや白カビなど様々です。
空気中に舞っているカビの胞子を吸い込むことによりアレルギー性鼻炎やアトピー、喘息の発症を引き起こします。

カビの胞子は部屋中を行き来し、家全体の床や壁、天井に付くことで発生源を増やしていきます。たった一箇所の結露でも抑えることが重要となります。

 

結露によって引き起こされる建物リスク

結露で発生したカビは人体だけではなく、建物の寿命にも影響を及ぼします。
表面に見えるカビは適切な対策をすることで発生を抑えることができますが、壁の中などにも発生する内部結露は抑制することが難しく、この内部結露によって建物の耐久性が損なわれてしまいます。
内部結露を放置することで、断熱材の劣化や腐食の原因となり断熱性能が落ちてしまいます。
また、柱や梁などの構造材にも影響し、劣化が進むことで耐震性や構造体力上の問題に進展する可能性もあるのです。

 
ロハスでは家も長持ちする「長寿命住宅」を提唱しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
LOHASの家ってどんな家?  

 

高気密高断熱住宅でも結露が生じた理由

「高気密高断熱住宅を建てたはずなのに、結露がでてきた」

そのような声をときどき見かけることがあります。建築会社に完全に任せきりにしてしまった場合に多いケースです。
設計上の断熱性能がクリアになっているから安心してしまい、施工段階の気密測定を行っていないことが原因で高気密になっていなかった、、など施主自身も絶対抑えておくべきポイントをしっかりと身に付けておくことが重要です。
 

結露により、健康被害がでる可能性も格段に高まります。結露によるカビの発生や原因、対策については以下のコラムで詳しく解説しています。

参考記事:【不健康にならない】高気密高断熱の家でカビが生えない5つの対策を富士市の工務店が解説  

 

原因を知ろう!結露が生じる5つの理由

窓ガラスにでている結露

本当は結露が生じるリスクが少ない高気密高断熱住宅ですが、条件が揃うことで発生することがあります。この条件を全てクリアにすることで結露の発生しにくい住宅にすることができますので、しっかりと学んでいきましょう。

 

理由①:断熱性能が低い

まず断熱性能が低いことが大きな原因の一つとなります。

室内と屋外の温度差によって、空気中に含まれる水分が表面化して結露となり「断熱性能が低い=温度差がある」という関係性になります。
一般的な複層ガラス(ペアガラス)サッシではなく単板ガラス(シングルガラス)サッシは熱の損失が大きいため結露が発生しやすくなります。

 

理由②:気密性能が低い

気密性能が低いことで、内部結露と呼ばれる壁の中の結露が発生する原因となります。

室内と屋外で温度差が生じると、窓ガラスなどの表面だけでなく、壁の中でも結露が生じることがあります。
室内側で気密性能をあげることや断熱材自体に気密性能があるものなどを選び、壁体内に湿気が侵入しないようにすることが不可欠です。

 

理由③:湿気が多い

湿気が多い条件をなくすことは、生活をする上で難しい問題です。
浴室や洗面室、キッチンなど水回りはどうしても水蒸気が発生する場所ではあるので、
水回りの壁を吸湿機能のあるクロスや珪藻土などを使い、余計な湿気を壁内に入れないように対策することをおすすめします。
 

 

理由④:空気がこもりやすい

空気がこもりやすい原因は、換気計画がしっかりと実行されていないことにあります。

空気中に水分が多く含まれていることにより、壁や窓ガラスに触れて温度差により結露が生じることがあります。
直接水分を扱わない部屋でも、外部に面している部屋に移動した空気がこもることで、結露が発生することもあるので注意が必要です。
 

 

理由⑤:換気が悪い

換気計画がされていても、家中の空気の流れをつくれていないと意味がありません。

建築基準法では24時間換気が義務付けられていますが、一般的に使われている第3種換気システムでは、ON/OFFのスイッチで制御できてしまうため、冬の寒い時期に止めてしまう方も多くいらっしゃいます。
そのため、換気計画がしっかりと実行されていないために空気がこもり、結露を発生させてしまうことがあります。
 

高気密高断熱を謳う工務店やハウスメーカーは多くありますが、しっかりとした数値基準や施工品質が高性能住宅を実現できます。詳しくは以下のコラムで解説しています。

参考記事:【失敗から学ぶ】寒くない高気密高断熱の家を建てる5つのポイントを富士市の工務店が解説  

 

2種類ある結露

ここまで結露の発生する理由について解説してきましたが、結露にも2種類あることをご存知でしょうか?それぞれの特徴についてみてみましょう。

 

表面結露とは?

一般的に目に見える結露が「表面結露」と呼ばれています。

窓ガラスや壁など断熱性能が低い場所で起こる結露になります。
わかりやすい例では、コップに入った冷えた水をしばらく置いておくとコップの表面に水滴が生じてきますが、それと同じ原理になります。

特に暖かい室内では飽和水蒸気密度(空気中に存在できる水蒸気の量)が大きく、反対に寒い屋外では飽和水蒸気密度が低いため、暖かい空気と冷たい空気が触れる面で、空気中に存在できなくなった水分が結露となってあらわれてくるのです。  

 

内部結露とは?

壁の内部や天井の懐などで発生する、表面に見えない結露のことを「内部結露」と呼びます。

内部結露は外から見えないので、壁内部の断熱材や構造材などの劣化や腐食を進行させるやっかいな結露です。
建物の構造が侵食されることで、耐震性や耐久性が損なわれ、大きな地震で倒壊する危険性も出てきます。

また、結露は冬にしか出てこないと思われている方も多いと思います。
しかし夏にも生じることがあり、暑い屋外の空気が外壁を通して壁内部に流れ、室内がクーラーなどにより冷えている状況化で壁の内部に結露が発生していることがあるのです。
 

 

これでOK!結露が生じない高気密高断熱住宅を建てる5つの対策

注文住宅の外観

結露が発生する原因や、表面結露や内部結露についての違いをお分かりいただけたでしょうか。これからご紹介する5つの対策を行うことで、快適な高気密高断熱住宅を建てることができますので、詳しくみてみましょう。  

 

対策①:気密性能を高める

気密性能が低いことが結露が生じる大きな原因となりますので、気密性能をしっかりと確認することが重要です。

これは施工段階で行う「気密測定」により高気密住宅になっているかどうかを確認することができます。

気密性能はC値という数値であらわされ、数値が低いほど高気密となります。
気密性能に配慮していない一般的な住宅のC値は10程度と言われており、高気密住宅の推奨はC値=1以下を目標としているところが多いです。

そして、ロハスではC値=0.5以下を保証しており、全棟高気密住宅をお約束しています。  

 

対策②:断熱性能を高める

気密性能と同じくらい大切な断熱性能を高めることで、室内と屋外の温度差をなくすことが重要です。
断熱性能については、地域ごとに明確な基準が定められており、設計段階で建物に使用される断熱材や窓、玄関の断熱性能数値を用いることで算出されます。
多くの建築会社が設計で求められる高断熱仕様について謳っているところは多く、実際に自分達の家の設計段階でしっかりと基準より下回る数値が確保されているか確認することが重要です。
 

 

対策③:第一種換気システムにする

気密性能や断熱性能ばかり目が行きがちになりますが、換気計画もしっかりと行う必要があります。
高気密により内外の空気の行き来が抑制され、室内で発生した湿気が行き場をなくしてしまい、結露が発生することにもつながります。

建築基準法では24時間換気システムにより、全ての住宅で計画換気を行うことが義務付けられています。

特に気密性能の高い家では、第1種換気システムによる機械で給排気を行うことが不可欠となります。

また空気の循環だけでなく、内外の温度差をなくすための熱交換器が備わっていることにより、家中温度差のない快適な住環境をつくりだすことができるのです。  
ロハスでは第1種換気システムのマーベクス澄家を推奨しています。

澄家についての詳しい説明については下記リンク先ページも参照してください。

参考リンク:マーベクス|次世代換気システム  

 

対策④:施工中の現場を自分の目で確かめる

実際に高気密高断熱住宅の良し悪しは現場で決まると言っても過言ではありません。
全てを隅々までチェックすることはできませんが、最低限抑えておくべきポイントを以下にご紹介します。

①設計打ち合わせで決めたサッシ、玄関が使われているか?
②計画通りの断熱材が使用されているか?(メーカーや品番など)
③断熱材の施工がしっかりとされているか?(特にコンセント周りや窓の外周部分など、断熱材が行き渡りにくい場所に気密テープや気密カバーなどでしっかりと施工されているか確認します。)
④断熱材や窓が設置され、施工の後半段階で気密測定がされているか?
⑤親切で信頼できる現場監督さんや大工さん、職人さんが工事を行っているか?

特に現場の職人さん含め、施工現場の品質チェックを行う現場監督さんが信頼できる人であれば、安心して任せられるでしょう。 建築会社選びの中でどんな現場監督さんがいるのか?どんな職人さんが家づくりを行っているのか?を聞いてみるのもおすすめです。  

 

対策⑤:高気密高断熱住宅が得意な工務店に依頼する

現場だけでなく会社全体の品質が、しっかりとした高気密高断熱住宅を建ててくれることを保証します。
建築会社の家づくりの考えや思想がそこで働く社員一人一人に行き渡っていれば、安心して家づくりをお願いできるでしょう。
決して建築会社のモデルハウスやWEBサイト、広告だけで判断せずに、そこで働いている社員や職人さんの人柄や雰囲気などを実際に感じ、「自分達の想いを叶えてくれそうか?」という判断基準を持つことが大切です。
 

上記の5つの対策をしっかりと行うことで、エアコン1台でも快適な住環境をつくることができます。詳しくは以下のコラムを参考にしてください。

参考記事:エアコン1台で快適な高気密高断熱住宅をつくるには?夏と冬の使い方を富士市の工務店が解説  

 

結露しらずの高気密高断熱の注文住宅事例

空間工房LOHASは「高気密・高断熱・高換気」の3つを軸に、冬暖かく夏も過ごしやすい家づくりをしています。
お年寄りから赤ちゃんまで過ごしやすいLOHASの施工事例の一部をご紹介いたします。

 

太陽光発電する平屋の家in富士市

平屋住宅

その他の写真は施工事例

こちらは富士宮に建つ太陽光発電を起用した平屋のお宅です。外観はグレーのそとん壁で、ランドリールームの前には目隠しの格子があり、外観のアクセントになっています。中に入ると、玄関の土間収納は3帖と広く、子供部屋も9帖で、子供の成長に合わせて二つに仕切れるような柱の位置に。キッチン横のパントリーや、ランドリールームも広々としています。冬でも窓が結露しないように、サッシにもこだわりました。

[仕様]
延床面積:112.62㎡(約29坪)
屋根:ガルバリウム剛板
外壁:ガルバリウム剛板+そとん壁
床:ヨーロピアンオーク
サッシ:サーモスX トリプルガラス
澄家(24時間換気) エコキュート460L  

 

親子二世代で気兼ねなく暮らし愉しくin富士市

植栽のある階段

その他の写真は施工事例

こちらは二世帯住宅です。1階の親御さん世帯はリビングに畳スペース。入り口のドアや欄間は、建て替え前に使っていたものをリフォームして再利用しています。奥の部屋は作業机を置き、パンチングボードを設置。お父様が作業しやすい個室があります。脱衣所やトイレはタイルや壁紙で遊び、明るくしています。 2階のお子さん世帯にもお風呂、キッチン、トイレがあり、優しい色使いでまとめています。2世帯で生活の時間帯が別々になってもお互いに気にならない造りです。2階の上に小屋が8帖あり、お子さんの活動スペースになったり、来客のお泊まりスペースになったりと、愉しさが広がるお宅になりました。

[仕様]
延床面積:144.08㎡(43.58坪)
屋根:ガルバリウム剛板
外壁:ガルバリウム剛板
床:富士ひのきフローリング
澄家(24時間換気)
サッシ:サーモスX ペアガラス  

 

25坪で開放的な自分らしい暮らし

多くの窓を設けた空間

その他の写真は施工事例

こちらは富士宮に建つ2階建です。2階を18帖あるリビングキッチンにして横並びの出窓を作り、仕切りを少なくして開放的な空間にしています。小さなカウンターテーブルや作業台を1階にも2階にも作り、ランドリールームではアイロン台にしたりキッチンの横でも落ち着いた作業台として活躍します。収納も小さめのものを各所配置。コンパクトながら広く使えるところもあり、狭く感じない造りです。

[仕様]
延床面積:82.80㎡(25.05坪)
屋根:ガルバリウム剛板
外壁:ガルバリウム剛板+そとん壁
1F床:富士ひのきフローリング
2F床:アカシアフローリング
エコキュート+澄家(24時間換気)
サッシ:サーモスX ペアガラス  

 

まとめ 

高気密高断熱住宅にすることで結露の悩みを解消することはできます。しかし、結露が生じにくい環境づくりや、住宅の施工品質が伴うことで結露が生じにくい住宅の絶対条件です。気密・断熱・換気の3つの性能をしっかりと自分達で確かめ、後悔のない家づくりをしましょう。

空間工房LOHASでは創業から「高気密・高断熱・高換気」の3つを軸に、北海道でも冬暖かい性能の家づくりを行なっています。

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