フローリングは家のなかでも目に付きやすい部分で、その素材や質感によって印象が大きく変わってきます。自分の好みやライフスタイルに合わせて最適なフローリングを選びましょう。
「でも何を基準に選んだら良いの?」と疑問に思っている方も多いのでは?
そこで今回は、フローリングの種類や素材別の特徴、選び方のポイントなどを解説。フローリング選びに迷っているという方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
Contents
フローリングにはどのような種類がある?
まずは、フローリングの種類について見ていきましょう。
フローリングには、複合フローリングと無垢フローリングという、大きく2つの種類があります。
それぞれの特徴を紹介します。
無垢フローリング
無垢フローリングとは、天然木100%のフローリングのことです。
天然木の丸太をそのまま加工することで、自然の木のぬくもりや質感、香りを感じることができます。
複合フローリング
複合フローリングとは、合板や集成材の上に薄い天然木や化粧シートなどを張り合わせたフローリングのこと。無垢フローリングよりリーズナブルなので、標準的な床材として広く使われています。
無垢フローリングの種類や特徴
天然木を使用している無垢フローリングは、空気が乾燥しているときには湿気を吐き出し、逆に湿度が高いときには湿気を吸収する、生きている木と同様の調湿効果があります。
使用する木材によって特徴も少しずつ変わってきます。ここでは、代表的な4つの木材について紹介します。
- ヒノキ
- チーク
- 桜
- ナラ
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ヒノキ
ヒノキのフローリングは、さらっとした質感でやわらかい足ざわりが特徴。天然木ならではのぬくもりと木の香りを感じられ、リラックスできます。
ヒノキ風呂などにも使われるほど水分や湿気に強いのも大きな特徴。さらに強度もあり、耐久性も高いのでフローリングに適した木材です。
チーク
油分の多いチークのフローリングは、なめらかな質感が大きな特徴です。加工性と耐久性に優れており、フローリング材として高い人気を誇っています。
チークの持つ天然の油分が、ときが経つにつれてフローリングの表面を少しづつ独特の飴色に変化させていきます。この美しい経年変化が、チークの人気の秘密かもしれません。
桜
無垢フローリングの桜は、お花見に人気のソメイヨシノなどの一般的な桜ではなく、主に山桜などの種類が使われます。表面がなめらかな質感で加工性が高く、フローリングに使われることが多い木材です。
色味はベージュからほんのりピンクがかったものまで。清潔感のある淡い色味が魅力で、お部屋全体を明るくやわらかい印象にしてくれます。
ナラ
硬く傷のつきにくいナラのフローリングは、土足でも使用できるほどで、店舗などで使われることもある木材です。
美しい木目が特徴で、高級感のある印象になります。
耐久性も高く、乾燥による反りなどが出にくいのも大きな特徴です。
複合フローリングの特徴
複合フローリングは、表面のみに天然木を使用しているので、無垢フローリングに比べて金額が安いのが特徴です。
湿度や気温の影響を受けにくく、反りや割れが起きにくいので、多くの住宅で採用されています。
耐久性やお手入れのしやすさなども選ばれている理由です。
無垢フローリングのメリット・デメリット
次に、無垢フローリングのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
無垢フローリングには主に3つのメリットがあります。
- 調湿効果で冬は暖かく夏は涼しい
- 天然木ならではの質感とあたたかみがある
- 経年変化が楽しめる
無垢フローリングには調湿効果があり、冬はあたたかく夏はサラッと涼しい空間を保ってくれます。
天然木ならではのやわらかくあたたかい質感を味わえるのも魅力です。
天然木で作られる無垢フローリングには、同じものはひとつとしてなく、さらに時が経つごとに味わいが増す経年変化を楽しめるのもメリット。愛着もわいてくるのではないでしょうか。
メリットの多い無垢フローリングですが、いくつかのデメリットも。
- 表面に傷がつきやすい
- 黒ずみや日焼けが起きやすい
- 建築コストが高い
天然木を使用しているので、表面に傷が付きやすいのが大きなデメリット。水や直射日光に弱いものも多く、黒ずみや日焼けなどを起こす可能性もあります。
また、複合フローリングに比べて施工に手間がかかるので、建築コストが上がってしまいます。
複合フローリングのメリット・デメリット
複合フローリングのメリットはこちらです。
- 機能性に特化した商品が多い
- お手入れが簡単
- 経年劣化が起こりにくい
複合フローリングには、「衝撃に強く傷やヘコみが起こりにくい」「滑りにくい」などのような機能性に特化した商品も。用途やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
さらに、表面を加工しているのでお手入れがしやすいのも嬉しいポイント。表面の加工によって経年劣化が起こりにくく、日焼けもしにくいので、「家具を動かしたらそこだけフローリングの色が濃い」などのようなトラブルを防ぐことができます。
機能的な複合フローリングですが、いくつかデメリットもあります。
- 無垢材に比べて足触りが劣る
- ものによっては安っぽく見えてしまう
- 深く傷が入ってしまうと見た目に問題が
天然木のみを使用している無垢フローリングに比べるとどうしても足触りが劣ってしまいます。木のあたたかみややわらかな質感は無垢フローリングだからこそ実現できるものなのです。
日常的な衝撃には強い複合フローリングですが、万が一深い傷が入ってしまうと、中の合板や集成材が見えてしまう可能性も。表面に特殊加工をしているものだと、床板ごと交換になってしまう場合もあります。
フローリング以外にも!その他の床材の種類と特徴
家の床材には、フローリング以外にも選択肢があります。
ここでは代表的な3つの床材について紹介します。
- クッションフロア
- フロアタイル
- 畳
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
クッションフロア
クッションフロアとは、塩化ビニル樹脂で作られた床材のこと。柔らかくクッション性に優れているので、小さいお子さんや高齢者のいるご家庭でも安心です。
防水性が高くお手入れも簡単なので、キッチンや洗面所などの水回りに使われることが多いです。
クッションフロアは、色や柄などのデザインのバリエーションが豊富なのも大きな魅力。タイル調のものから大理石調、木目調のものまで、お気に入りのデザインを見つける事ができます。
クッションフロアの上に重い家具などを置いていると、ヘコみの痕が残ってしまう可能性があるので、注意が必要です。
フロアタイル
フロアタイルは、セラミック製やポリ塩化ビニル製の床材です。
セラミック製のものは、天然石やガラスなどの素材から作られます。ポリ塩化ビニル製のものは、合成樹脂でできています。
フロアタイルは適度な硬さがあり、傷がつきにくいのが大きなメリット。さらに、防水性・防汚性にも優れているので、キッチンやトイレなどの水回りや玄関にも向いています。
ただ、クッション性がほとんどないので、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭に取り入れる場合は、玄関のみに使用するなどの工夫をしましょう。
畳
日本人には馴染みの深い畳。天然のい草の香りは心を落ち着かせ、リラックス効果も期待できます。
近年では、正方形のものやカラー畳など、さまざまなデザインのものがあり、モダンでおしゃれな空間を演出してくれるアイテムとして人気が高まっています。
肌触りが良く、遮音性やクッション性に優れた畳は、小さなお子さんの遊び場や客間、寝室などに最適です。
掃除やメンテナンスが大変なのが最大のデメリット。さらにダニが繁殖しやすいのも畳の難点と言えます。
床材を選ぶ時のポイント
さまざまな床材を紹介してきましたが、「実際どこに注意して選んだら良いの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、住まいの床材を選ぶ時のポイントを見ていきましょう。
- 実現したい部屋のイメージに合わせて選ぶ
- 部屋の用途に合ったものを選ぶ
床材は、部屋のなかで大きな割合を占めます。どんな床材を選ぶかで、空間の印象が大きく変わってしまいます。
まずは、自分がどんな雰囲気の空間を作りたいかを明確にして、それに合うデザインのものを選びましょう。
床材を選ぶ時には、デザインだけで決めてしまうと後悔してしまうことも。部屋の用途に合った床材を選ぶことがとても重要です。
例えば、キッチンの場合水や油が跳ねて床に落ちることも。食材を床に落としてしまうこともあるかもしれませんね。防汚性や耐水性の高い床材を選べば、掃除やメンテナンスが楽になります。
寝室であれば、リラックスできるよう足触りや静音性が重要です。さらに室内を快適な湿度に保ってくれる調湿性のあるものにすれば、より一層快眠に導いてくれるでしょう。
このように、その部屋の用途に合わせた床材選びで、長く快適に住み続けられる家にすることができます。
空間工房LOHASのモデルルーム「モクリエ」
ここからは、さまざまなフローリングの種類を体感してもらうための工夫が施されたモデルルーム「モクリエ」を紹介します。
玄関を開けるとまず目に入るのは大きな薪ストーブ。
LDKには天然木を使用したインテリアを多く配置しています。
床材には、素材の違いを感じてもらうため「ヒノキ」「チーク」「桜」「ナラ」の4種類のフローリング。
それぞれの良さを実感できます。
まとめ
フローリングには、無垢フローリングと複合フローリングの2種類があり、それぞれに良さがあります。
また、クッションフロアやフロアタイル、畳など、フローリング以外の選択肢も。
どれを選ぶかは、それぞれの家族構成やライフスタイルによって変わってきます。
それぞれのメリットやデメリットを知り、最適な床材を選びましょう。
空間工房LOHASは床材だけでなく、お客様に合わせた最適な住まいをご提案いたします。
新しくなったモデルルーム「モクリエ」にぜひお気軽にお越しください。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
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