注文住宅にするか? 建売にするか?
住宅購入を検討されている方にとって、悩みの種だと思います。
「建売住宅に比べて注文住宅の金額がだいぶ高い」
「見た目はほとんど同じなのに何が違うのだろう?」
住宅業界以外にいる方にとって、わかりづらい部分かと思います。
なので、今回のテーマは、「注文住宅のメリット・デメリット」について。
Contents
注文住宅とは
注文住宅とは、注文を受けてからつくり始める住宅のこと。代々住み継ぐ土地に新居を建て替える場合や、新しい土地を求めてそこに新居を建てる場合があります。
反対語として良く用いられるのが「建売住宅」。
建売住宅は先に建物をつくっておき、その建物を見て購入するというもの。
実物を見て、納得したものを購入することができるというメリットがあります。
その他の家の種類については別の記事に詳しく書いていますので、こちらからご覧ください。
https://www.kobo-lohas.jp/post-11988/
注文住宅のメリット その1「自由度が高い」
まずすぐに頭に浮かぶのが「自由設計→自由度が高い」こと。
そこに住む方とお話し・打合せを基に間取りを作成していきます。
自分たちがどんな生活を送りたいか、どんな家に住みたいかをすべてお聞きして設計をします。
自分だけの家、唯一無二の家をつくることも可能です。
コロナ渦の現在、人気上昇中の内容が
「玄関から入ってすぐに手洗い」
の間取りです。
今までもニーズはありましたが、最近は急上昇中ですね!
こんな個別ニーズに対しても柔軟に対応できます。
自由度が高いのが最大の特徴ではあるものの、「何もかも自由」にしてしまうと、時間とコストが膨大にかかりすぎてしまいます。
時間や手間がかかりすぎるということは、最終的にお施主様への金銭的負担になる可能性も大きいです。
そのため、建設会社ではある程度の「標準仕様」を用意しています。
建設業者が付き合いのあるメーカー品は、仕入れコストが安価になりやすいため、同じ定価の商品でもお得です。自由度が高い中でも、建設業者のおすすめ品をまず検討してみると良いでしょう。
注文住宅のメリット その2「建築工事過程を確認することができる。」
すでに建物が出来上がっている「建売住宅」は仕上がっている状態しか確認することができません。一方注文住宅の場合は、注文を受けてからつくり始めるため、すべての工程の確認(目視)をすることが可能です。
しかし実際には、一日中工事現場に居るわけにもませんので、建設会社より「工事監理報告書」を受け取るかたちになります。
ただ、家づくりの過程を見に行くということが、施工業者さん、職人さんにとって程よい刺激になり、工事がはかどるかもしれないです。
職人さんたちは注文住宅や建売の区別なく施工していると思います。でも、人の顔が見えている中で施工することは気持ちの入り方も違いますよね。
「期待されているんだな」という気持ちも伝わりますね。
なので、たまに建設現場へ足を運ぶのはおすすめです。
ただ、作業風景をじっと見つめていると、作業がはかどらなくなってしまうようなシャイな職人さんもまだまだ居ます。(昔はたくさんいました・・・)
作業風景を見るときは、「さりげなく」でお願いしますね(笑)
注文住宅のメリット その3「予算にメリハリを付けることができる」
注文住宅は建売住宅に比べて高価になりがちです。
理由は、住む方の要望などを聞いて設計し、設備品や仕様を決めるからです。
一方、建売住宅はすべてを建設会社の方で決めて施工します。
ですので、建設会社ごとにコストダウンできる設備や仕様で家を仕上げます。
そんなとき、注文住宅では、「予算調整がしやすい」ということがメリットになります。
まず、こだわる部分の優先順位を決めます。
そして、自分でDIYできる部分やすぐに施工しなくても良い部分を当初予算から外して施工するなどの調整をすることにより、同じ予算でもメリハリを付けて使用することが可能です。
注文住宅のメリット その4「欠陥住宅が圧倒的に少ない」
欠陥住宅はあってはならないことです。でも、欠陥住宅の可能性ゼロという建設会社はありません。
建設会社は欠陥住宅にならないように細心の注意を払って工事を進めます。
それではなぜ注文住宅は欠陥住宅が圧倒的に少ないのか?
・建売住宅に比べて、注文住宅の工期は長い傾向にある
・建売住宅に比べて、注文住宅の方が職人さんの手間賃(単価)がよい場合が多い
・建売住宅に比べて、注文住宅はお施主様の顔が見える
建売住宅と注文住宅を比較した場合、上記のような部分に差が出てきます。
注文住宅の方が、手間ひまかけて工事ができるような環境といえそうですね。
注文住宅のデメリット その1「建設コストが高くなる」
高い自由度と引き換えに、建設コストの総額は高くなります。
ひとつずつ決めていくことになりますので、膨大な時間がかかります。
時間がかかるということは、建設コストにそのまま反映されてしまう可能性大です。建設会社のスタッフの人件費もありますので。
注文住宅のデメリット その2「入居までの時間がかかる」
建売住宅は実物を見て、気に入ったら購入・即入居可能ですが、注文住宅はそうはいきません。
建設する敷地の確認からはじまり、お施主様の希望、建設予算など、ひとつひとつ確認して進めていきます。
間取り決めの期間を含めると、入居まで半年以上は軽くかかってしまいます。
さらに、土地購入から検討している方では土地が決まるまでの期間も含まれるので、半年どころか数年スパンで計画されている方もいらっしゃいます。
注文住宅のデメリット その3「仕上がりのイメージが分かりにくい」
この点については、私自身も常に感じている内容です。
実物を見ることができないため、イメージの相違が無いようにかなり意識してお話しするようにしています。
サンプルや似たような写真、スケッチなど利用できるものはどんどん利用して、お施主様と建設業者でのイメージの相違が無くなるように努めているのが現状です。
一点もの、唯一無二のもの をつくるので、実物を見るのはほぼ不可能。
何とかイメージしやすいものを準備して打合せするように心がけています。
最近では、VRで確認する方法も新しい方法として利用され始めましたが、いかんせんコストが高いので、利用している建設会社も少ないのではないでしょうか?
注文住宅でコストを抑えながら家を建てるには?
①まず、新しい家に求める条件をできるだけ書き出してみましょう。
それに優先順位を付け、予算にメリハリを与えます。
②建設会社の安価にできる仕様・設備を利用しましょう。
建設会社では、年間で何十、何百もの家づくりをしています。その中で、必ずおすすめのメーカーや仕様があります。同じ定価・内容でも掛率が安いメーカーや、建設会社としてどうしても譲れない部分を担う仕様などなど、建設会社ごとに特色があります。
それらの話を聞いてみて、自分の家づくりに取り入れることができる部分を検討してみましょう。コスパは良いはずです。
③自分でできる部分は自分でおこなうことも重要
変な話ですが、建設業者にすべてを依頼すると、かなりのお金がかかります。
コストを抑えるためには、思い切って「やらない」「後回しにする」項目を選定するのも大事です。
①で優先順位を付けた中で自分でできることはないか?ちょっと考えてみましょう。
まとめ
最近の新築住宅は、性能が高いものが増えてきました。ゆえに建設コストがどうしても高価になってしまいます。お施主様が住宅にかけられる金額と実際にかかる金額の格差が広がっているように感じてしまうこともあります。
その中で、満足できる家づくりをしていくためには、お施主様と建設業者がざっくばらんに意見を出し合って進めていくしかないというのが結論です。
高い性能で長く住める家
自分の世代だけでなくお子様の世代になっても安心して住むことができる家
それだけはぶれないように注文住宅を計画していただければと思います。
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