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【i-works×LOHAS】伊礼智の「小さな家」とは?

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建築家伊礼智氏の考える「小さな家」。誰もが心地よいと思える家を目指しています。

手がとどく価格で、「ちいさくてもゆたかに暮らすこと」のできる住まいを提供しています。

 

空間工房LOHASでは、伊礼智氏に共感をし、i-works projectに取り組みます。

今回は、伊礼智氏の著書『伊礼智「小さな家」70のレシピ』をもとに、伊礼智氏の考える「小さな家」とはどのような家か、伊礼智氏の「小さな家」の魅力について詳しく解説します。

 

伊礼智の「小さな家」70のレシピ

2014年5月23日に発行された、伊礼氏の著書『伊礼智「小さな家」70のレシピ』。小さくてもゆたかに暮らせる家作りのヒントが満載の一冊です。

小さな家の居場所づくりのアイデアがたくさん詰まったこの本について読み解いていきましょう。

 

伊礼智の「小さな家」の原点

伊礼氏の「小さな家」の原点はどこにあるのでしょうか?

『伊礼智「小さな家」70のレシピ』のまえがきには次のような文章があります。

沖縄の小さな家で生まれ育ちました。子供の頃過ごした家は延べ床15坪ほど、セメント瓦ではありましたが、伝統的な沖縄の民家風でした。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

 

家族6人、この小さな沖縄の家で増改築を繰り返しながら過ごした幼少期が、伊礼氏の「小さな家」の原点なのです。

 

伊礼智の考える「小さな家」とは?

では、伊礼氏の考える「小さな家」とは、具体的にどのような家のことなのでしょうか。

 

小さいということをネガティブにとらえる必要はない、「クールなウサギ小屋」でかまわないと思うのです。面積を小さめにすることで、余裕ができた予算を、質を上げるということに使うほうが心地よく暮らせるのではないかと思います。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

 

伊礼氏の言う「クールなウサギ小屋」とは、どのような家なのでしょうか。

著書の中にあるレシピから紐解いていきます。

 

小さな家は最大のエコ

 

敷地に目一杯建てない、天井をやたら高くしない、照明をたくさん付けない、開口だらけの明るい家は要らない、平面だけではなく、立体で住まいを考える、暮らしのぜい肉を削ぎ落とす……。それが小さな家で大きく暮らすことであり、小さな家でも豊かに暮らすことに繋がります。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

エコというのはコストだけでなく、幸福度の高いことが大事です。優れた設計の小さな家は、コストパフォーマンスの高さと幸福度のパフォーマンスを両立させる、最大のエコなのです。

 

家は大きければ大きいほど良いとされたバブルの時代。バブルが弾けたことにより不況が続き、さらに環境問題が取り上げられる時代になり、省エネ性能とコストパフォーマンスの高い住宅が求められるようになりました。

 

小さくして質を上げる

 

質を上げるということは、敷地が小さいから、仕方なく小さい家を建てると考えるのではなくて、あえて小さい家に住もうという考え方を表しているように思います。

<中略>

あえて小さく住まうことで、余った予算を体に良い素材に回したり、断熱性能を上げることに使ったり、外構や植栽、良い家具を揃えたりすることに当てるのもいいでしょう。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

 

必要以上の広さを求めるのではなく、限られた予算の中でいかに快適で過ごしやすい家を建てるかが大切だという考え方です。

 

小さな家は決して粗末ではない

 

大きさをコンパクトにして、その代わり坪単価を上げて、丁寧に作り込んでいく住宅を提供していきたいとすみ手に説明すると、若い世代は理解を示してくれるのですが、親世代は、恥ずかしい、貧乏くさい、お金がないので小さい家になったと思われたくないと不満をぶつけてくる方がいらっしゃるとのこと。

<中略>

小さな家が貧乏たらしくて恥ずかしいという価値観から、小さな家に住むことが美徳であり、カッコイイことであるとの価値の転換をもっと浸透させてもいいと考えます。

<中略>

「量より質」は住まいにこそ当てはめるべきではないでしょうか?

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

大きな家こそが正義だった時代を生きてきた親世代にとって、小さな家は「貧乏くさい」「粗末な家だ」というイメージが根強く残っているのです。でも、小さいからこそ予算内で質の高い住宅を叶えることができるのが、伊礼智氏の考える小さな家の良さではないでしょうか。

 

伊礼智の「小さな家」のプラン

本の中で紹介されている、伊礼氏が作る「小さな家」でも快適な暮らしができるヒントをいくつかご紹介していきます。

 

天井は低めに

 

天井は高いほうが豊かな空間であると世間では思われています。天井が高い空間は気持ちがいいことは確かなのですが、天井が低いのは貧相であり、良くないことだと言われるのは間違いだと思います。

<中略>

同じ床面積なら、天井が低いほうが部屋は広く見えます。低いと圧迫感があると思っている方が多いのですが、多くは慣れの問題です。むしろ低いほうが気持ちのいい場合があるのです。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

 

「天井は高ければ高いほど気持ちがいい家」と思われることが多いですが、実際は天井が低いほうが室内は広く見えるのです。小さな家で快適に過ごすには、ある程度天井が低いほうがいいのかもしれません。

 

外部と繋がる

 

小さな家を広く住まう設計手法の1つが外部を取り込むこと。室内には限りがあるので外部空間のよい景色を積極的に取り入れようとすることが大事だと思います。

<中略>

遠くが見える、抜けているところをねらう、よい景色、緑が望めるところに窓を設けるということは基本中の基本です。

<中略>

この基本手法をきちんと守りきれると、小さな家でもむしろ広がりを感じるのです。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

小さな限られた空間を少しでも広く感じられるように、外部の景色を取り込むことが重要なポイント。開口部をどこに設けるかによって、室内の広さの感じ方が変わってくるのです。

 

小さな家はカワイイ

 

僕の住宅をカワイイと言ってくださる人を見ていると、僕が設計する住宅は把握しやすい、理解しやすい、と見ているようにも感じられます。

<中略>

「普通に見えて、よく見ると、普通ではない」という感想をときどきいただきます。それが何となく、「カワイイという肯定感情」に繋がるのではと考えます。

<中略>

小さな空間の中に大きな価値が詰まった玉手箱のようなものであると思いたいですね。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

日本人は昔から、気持ちを歌に閉じ込めたり坪庭に美しい情景を閉じ込めたりと、小さくすることが文化として受け継がれています。

小さな空間に大きな価値の詰まった玉手箱。素敵な表現ですね。伊礼氏の小さな家には、まさに玉手箱のように素敵な空間が詰まっています。

 

小さな家は「住むチカラ」が大事

経験上、延べ床面積で20坪(ロフトを除く)くらいあれば4人家族でなんとか住めるのではないかと考えてきました。どの家も決してゆったりと暮らしているわけではないでしょう。悪戦苦闘しながらも、楽しくおおらかに暮らしていることを願います。そう思うと、住み手の「住むチカラ」に頭が下がります。

引用:伊礼智「小さな家」70のレシピ

 

小さな家でもたのしく快適に暮らしていけるかどうかは、住み手の「住むチカラ」にかかっているのです。

 

まとめ

伊礼智氏の著書『伊礼智「小さな家」70のレシピ』をもとに、伊礼智氏の考える小さな家について考えました。

あえて小さな家にして、家の質を高めることで豊かな暮らしを実現できる、伊礼氏が設計する家。本の中にはもっとたくさんの小さな家のレシピが紹介されていますので、ぜひ手に取ってみてくださいね。

<伊礼智氏プロフィール>

1959年 沖縄県生まれ
1982年 琉球大学理工学部建設工学科計画研究室卒業
1985年 東京芸術大学美術学部建築科大学院修了
丸谷博男+エーアンドエーにて10年ほど勤務
1996年 伊礼智設計室開設。
2005年から日本大学生産工学部建築工学科居住空間デザインコース非常勤講師。
2006年「東京町家・9坪の家」でエコビルド賞受賞
2007年「東京町家・町角の家」でエコビルド賞受賞
2013年「i-works project」でグッドデザイン賞を受賞。
主な著作:『伊礼智の住宅設計作法』(2009年 編集/新建新聞社・発行/アース工房)/『伊礼智の住宅設計』(2012年 発行/エクスナレッジ)/『伊礼智の「小さな家」70のレシピ』(2014年 発行/エクスナレッジ)「伊礼智の住宅デザイン 〜DVDデジタル図面集」(2017年 発行/エクスナレッジ)

※文中の写真は、すべて伊礼智氏i-works projectHPより

 

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