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全館空調の家づくりは後悔する?メリット・デメリットや対策も|富士市の注文住宅パッシブハウス認定工務店が解説

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「全館空調とは?」

「全館空調の家はデメリットが多くて後悔するって聞いたけど本当?」

「全館空調って電気代が高いんでしょ?」

「全館空調はどんな家に導入すれば省エネになるの?」

今回は、そんな疑問を持つ方へ向けた記事です。

こんにちは、空間工房LOHASです。

今回は「全館空調」についてのお話です。

この記事では以下の疑問が解決します。

  • 全館空調の意味と特徴
  • 全館空調のメリットやデメリット
  • デメリットの解決方法

実際に空間工房LOHASで建てた家の写真とまじえながら、ポイントをわかりやすくお伝えします。

人の快適な住まいに必要なシステム「全館空調」。

ぜひお気軽にご覧下さい。

全館空調とは?

全館空調とは「1台の空調システムで住まい全体を温めたり冷やしたりできる人気の空調システムのひとつ」です。

全館空調でない家は、各部屋にエアコンを取り付けたり、それぞれの部屋で温度を設定したり、ストーブや電気カーペットを併用して季節に備えますよね。

全館空調は小屋裏(屋根裏や天井裏)に、ひとつのシステムを設置するだけ。

小屋裏に設置された全館空調システムは、ダクトを使って各間取りへ暖気や冷気を運びます。

そのため、家全体が同じ温度になり、浴室や廊下でも寒暖差を感じません。

「全館空調」5つのメリット

全館空調を提案するハウスメーカーや会社は多く、実際に採用しているお宅は少なくありません。

それは、全館空調が持つメリットに大きな魅力があるからです。

部屋ごとにエアコンを設置しないため、間取りの自由度が高い

まずは「間取りやインテリアの自由度が高い」というメリットです。

全館空調は、部屋ごとへのエアコン設置が不要。

そのため「間取り的にエアコンを付けにくい場所」があっても問題ありません。

どの部屋も同じ温度、調整が難しい玄関や廊下、トイレや洗面も同じ。

「ここは日当たりが悪い場所だから…」などの配慮が要らないのです。

寒暖差によって起こるヒートショックを防ぐ

出典:Passive House Japan

次に「ヒートショックを防ぐ」というメリットです。

ヒートショックとは、急激な温度変化による健康リスクのひとつです。

寒暖差により血圧が急激に変化し、心臓疾患や血管疾患を引き起こし、死に至ることも少なくありません。

実際に日本では、交通事故による死亡者数の3~4倍がヒートショックで亡くなっています。

高齢者に多いと思われているヒートショックは、小さな子どもや健康な大人でも。

全館空調で家中を同じ温度にしておけば、ヒートショックの危険性は激減するのです。

換気と空気清浄が同時にできる

全館空調には「換気と室内の空気清浄を同時に行える」というメリットもあります。

取り込んだ外気は、ホコリや花粉を取り除いた状態で各部屋へのダクトに流れ込みます。

そのため、各部屋に空気清浄機を置く必要がありません。

全館空調自体のフィルターを変える手間やコストはかかりますが、各部屋の空気清浄機のフィルター交換に比べると、手間もコストも抑えられそうです。

スタイリッシュな壁内ダクト

全館空調はに「壁内にダクトを通すことで見た目がスタイリッシュ」というメリットもあります。

個別のエアコンは、近年薄型になりつつも、やはりまだ大きな突起が目立ちますよね。

しかも、ベランダには大きな室外機を置かなければなりません。

全館空調の「見た目には何もなく、でも温度は保たれている」というメリットは美観面でもうれしいもの。

すっきりとした空間を、自分たちに必要なものだけで埋め尽くしたい!という家庭には大変おすすめです。

子ども高齢者、ペットが部屋を行き来しやすい

最後は「家の中ならどこでも安全に行き来ができる」というメリットです。

先のヒートショックの件もありますが、子どもや大切なペットも温度差にとても敏感。

急な温度変化で体調を崩すことは珍しくありませんよね。

全館空調であれば、高齢者も赤ちゃんも、犬や猫もみんなが安心して部屋の行き来ができる温度の管理が可能です。

「全館空調はデメリットが多く後悔する」と言われている理由

ここからは「全館空調の特徴」について解説します。

ネットなどで「全館空調は後悔する」などと書かれた記事や口コミを読んで、全館空調やメーカーに良いイメージを持っていない人も多いかもしれません。

  • 設備の初期費用が高い
  • 常に運転しているので電気代の請求が心配
  • 故障時は家全体が冷える(暑くなる)
  • 乾燥が気になる
  • 臭いやカビが気になる

主にこのような点が「全館空調のデメリット」と言われています。

しかし、これらは「全館空調の対策可能な特徴」です。全館空調の導入をする際に、事前に確認しておきましょう。

デメリットにも解決する方法がある!「全館空調」の特徴と注意点

ここからは、一般的に「全館空調のデメリット」と言われている特徴の、解決方法・考え方についてご紹介します。

便利で素敵だな、と思うものほどデメリットが気になるのは当然のこと。

不安な点は、家づくりの前にすべて解消してしまいましょう。

「初期費用が高い」はランニングコストでも検討を

「全館空調は初期費用が高い」これは事実です。通常の住宅に比べて、約10~20%ほど高くなります。

家づくりは大きなお金がかかる一大事。少しでも安く建てたい!と思いますよね。

確かに、エアコンや空気清浄機は数十年前に比べると安くなりました。中には数千円で購入できるものも。

しかし、家はこれから家族がずっと暮らす大切な場所。

度々の故障や、頻繁なフィルター交換が必要なものでは、かえってお金がかかってしまうかもしれません。

家の装備は、長期的な「ランニングコスト」の角度からも検討してみましょう。

「電気代が心配」は高気密・高断熱で解決

出典:Passive House Japan

全館空調は24時間、365日稼働します。「電気代が高くなりそう」と思うのは自然なことです。

でも、実は電気代は稼働そのものよりも「家のあちこちの隙間から入り込んで来る外気」によって上がります。

電気代を抑えるためには、家自体が「高気密・高断熱」であることが必要です。

高気密・高断熱の家であれば、暖かい(涼しい)空気を逃がさず、最低限の電力で室温を保てます。

「故障が心配」定期メンテナンスで解消

全館空調は、ひとつの家に一つの設置が基本です。そのため、もしも故障をしてしまったら「家全体」に影響が出ます。

工務店に対応してもらえるまで、家が寒い、暑い、では大変です。

しかし、「絶対に壊れないもの」は存在しません。全館空調も同じです。

そのために必要なのは「定期的なメンテナンス」。

一般的な全館空調の点検にかかる費用は、年間1~2万円が相場と言われています。

フィルター交換も年間数千円は必要とも。

しかし、急な故障を回避するための必要経費と考えれば「高すぎる相場ではない」という考え方もあるかもしれません。

「乾燥が気になる」室内干しや全熱交換器で対策

冬場の乾燥が気になる人は多いですよね。乾燥は肌や爪だけでなく、喉も乾かしてしまい風邪などのリスクが高まります。

しっかりとした高気密・高断熱でもあるていどの乾燥はするかもしれません。その場合は加湿が必要です。

たとえば、暖かいリビングに洗濯物を干したり、観葉植物を置くことでも湿度が保てます。

もちろん、加湿器を置くのも方法のひとつです。

また、乾燥の問題を根本から解決したい場合は「全熱交換換気扇」の導入を検討すると良いかもしれません。

「臭いやカビが気になる」きれいなフィルターで解決

「ダクトを取った暖かい・涼しい風が臭うのでは?」「カビも気になる」

せっかく建てたマイホームが、このような理由で快適に過ごせないのは困りますよね。

しかし、先にも触れましたが定期的な手入れやフィルターの交換をすることで、嫌な臭いやカビの心配を軽減できます。

また、全館空調は「つけっぱなし」だからこそ、結露やカビが発生しにくい、という特徴も。

個別のエアコンや空気清浄機でも、フィルターの掃除・交換は必要ですよね。

全館空調の方が、手間やコストを抑えられるかもしれません。

後悔しない全館空調の家は「魔法瓶のような家」パッシブハウス

出典:Passive House Japan

「魔法瓶のような家」って、どんな家だと思いますか?

それは「冬は暖気、夏は冷気を逃がさない家」です。

パッシブハウスは、日本よりもずっと寒いドイツやフランス、イギリスなどでは当たり前に建てられている「超省エネの家」。

毎年、窓や床下から感じる寒さや暑さも、パッシブハウスなら大きく調整できます。

もちろん、2階への吹き抜けや自分の好みのデザインも、規定内であれば問題ありません。

電気代が上昇した2023年ですが、おしゃれで自由に過ごせる家が建てられるのです。

冷房も暖房もリフォームも不要、高気密・高断熱、その上超省エネ、さらにはオーダーメイド住宅…それがパッシブハウスです。

自然の可能性を最大限に利用するパッシブハウスは、建てられる土地や地形が限られています。

まずは、家を建てる土地がパッシブハウスに適しているか確かめてみませんか?

空間工房LOHASは「パッシブハウス認定工務店」です。

まずは、一度お問い合わせください。

【まとめ】全館空調で後悔しないポイントは「知識と対策」

今回は「全館空調」について解説しました。

少しでも家づくりの参考になればうれしいです。

部屋のあちこちにエアコンがない、スタイリッシュな内装にあこがれる人は多いですよね。

何にでもメリットとデメリットがありますが、後悔しないために必要なのは「全館空調に対する知識と対策」です。

「家族みんなが、いつも快適で安全に暮らせる家」、ぜひ検討してみてください。

著者情報

寺﨑幸治

空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。

空間工房LOHASは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

パッシブハウス

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