新築の注文住宅やリフォームで気になるのは外観やデザインですよね。家の形や間取りと同じように、外壁にもこだわりたい!という家庭が多いのではないでしょうか。
今回は、外壁の中でも人気の「サイディング」について解説します。
おしゃれで機能的なサイディングは、注文住宅でも大変人気です。
でも、そもそもサイディングとは?どんな種類やメリットがあるの?など、疑問に思う人もいるでしょう。
家の外観である外壁選びのポイントにしていただきたい素材の特徴やメリット・デメリットについて紹介します。
外壁選びで迷っている方や、サイディング以外の外壁素材にも興味がある方、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
外壁のサイディングとは
そもそも「サイディング」とは何でしょうか?サイディングとは、住宅の外壁素材のひとつです。セメントや金属で作られており、家づくりの段階でサイディングに興味を持つ人は少なくありません。
コスパと機能性のバランスがいい
サイディングの魅力はたくさんありますが、中でもコスパと機能性のバランスが良い点が魅力です。
マイホームづくりやリフォームには何かとお金がかかるもの。
できれば、少しでも安く抑えたいと考えるのは当然ですよね。
そして、大切な家族が暮らす家は安全で機能的でもあってほしいもの。
サイディングであれば、どちらの希望も叶えられそうです。
サイディングの種類
外壁のサイディングはひと種類ではありません。
サイディングと言ってもいくつかの種類があります。
まずは住宅の外壁に使われるサイディングの種類について確認しておきましょう。
窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)系サイディングとは、セメントと繊維を原料にしたサイディングのことです。窯業とは、窯での砂や土の高熱処理を指します。
窯業系サイディングには以下のメリットがあります。
- 施工がしやすい
- コストが低い
- 機能性やデザイン性にすぐれている
一方、窯業系サイディングには、以下のようなデメリットも。
- 経年劣化が少し早い
- 7~8年ごとのメンテナンスが必要
家を建てる段階では、コスト面やデザイン性などのメリットが活かせますが、サイディングの中では経年劣化が比較的早いと言えます。
金属系サイディング
金属系サイディングとは、金属板を加工して作られるサイディングです。
金属系サイディングには、以下のメリットがあります。
- 水や寒さに強い
- ひび割れしにくい
- スタイリッシュな印象
- メンテナンスは10~15年ごとで良い
一方で、錆びに注意しなくてはならないというデメリットも。
サイディング自体の錆びだけではなく、外壁に触れ続けている金属の錆びが移ることもあります。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を使用したサイディング素材です。
樹脂系サイディングには、以下のメリットがあります。
- 軽量で耐久性が高い
- ひび割れしにくい
- 暑さや寒さに強い
- 再塗装の必要がない
- メンテナンスは10~20年ごとで良い
一方で、樹脂系サイディングにはデメリットもあります。
- 火に弱い
- カラーバリエーションが少ない
おしゃれな外壁サイディングを希望する人にとっては、カラーバリエーションが少ないという点が気になるかもしれません。
木質系サイディング
木質系サイディングとは、木を使ったサイディングです。
木質系サイディングには、以下のようなメリットがあります。
- 断熱性に優れている
- 木のぬくもりを感じられる
- ナチュラルでおしゃれな外壁にできる
一方で、木質系サイディングならではのデメリットも。
- 水に弱く腐食や変色がある
- 7~10年でメンテナンスが必要
木は水を吸ってしまうため、どうしても腐食や変色しやすくなります。こまめに手入れをすることで、味のある経年劣化を楽しめそうです。
▼サイディングについては、以下の記事でも詳しく解説しています▼
板張り外壁で外観をおしゃれに!板張り外壁の種類やメリット・デメリット、費用相場を富士市の工務店が解説
サイディング以外の素材
外壁にはサイディング以外の素材も使われます。
以下では、サイディング以外の外壁素材をご紹介。それぞれにメリットやデメリットがあるため、環境や希望するデザインと相性の良いものを選ぶと良いでしょう。
モルタル
モルタルとは、砂とセメントと水で作った素材です。
モルタルには、以下のようなメリットがあります。
- 耐火性が高く、火に強い
- メンテナンスを行えば30年以上使用できることがある
- デザインの自由度が高い
一方で、モルタルには以下のデメリットも。
- ひび割れがしやすい
- 汚れがつきやすい
モルタルはメンテナンスを行うか行わないかで、結果が大きく異なる素材です。
5~10年をメンテナンスの目安として、ひび割れや汚れには適切に対応した方が良いでしょう。
タイル
タイルは粘土を主成分とした素材です。
建物でも使われていることが多いため、なじみがあるという人は多いでしょう。
タイルには以下のメリットがあります。
- 耐久性が高い
- 雨の影響を受けにくい
- 汚れにくい
きれいな外観を保ちたい、というお宅には人気のタイルですが、一方でデメリットもあります。
- タイルの目地が深いと劣化が早まる
タイルの目地は浅いほど水分が溜まりにくく、劣化しにくくなります。汚れについても同じで、目地が浅い方が手入れもしやすくおすすめです。
ALC
ALCとは、軽量のコンクリートパネルです。石灰や化学物質で作られています。
ALCは少し特殊な素材で、水に浮かぶほど軽くのが特徴です。
しかし、軽さの理由は表面に空いた無数の穴。そのため、住宅の外壁に使用する場合は防水加工が必要です。ALCが水を含むと劣化が早まるため、防水の仕上げは欠かせません。
ALC自体は10~15年ごとのメンテナンスで良いですが、防水についてのメンテナンス周期は仕上げによります。
今おすすめの外壁材「シュトー」
今回はおしゃれな外壁に使われるサイディングについて解説していますが、どれも一長一短であることは否めません。
そこで最後に、世界で高い評価を受けている外壁素材「シュトー」についてもご紹介したいと思います。
シュトーとはメリットだらけのハイスペック素材
シュトー(Sto)はドイツで生まれた、世界シェアナンバーワンの塗り壁材です。
シュトーにはたくさんのメリットがあります。
- 乾燥による割れ(クラック)が少ない
- ロータス加工で超撥水
- 色柄が豊富でデザイン性が高い
- 通気性が高い家に使える
- 断熱性が高い家にも使える
- メンテナンスがほぼ不要
大きなお金と時間をかけて建てるマイホームは、いつまでもきれいで丈夫であってほしいもの。そのため、頻繁なメンテナンスや劣化が心配でなかなか外壁材を決められない!という家庭は多いかもしれませんね。
でも、シュトーなら、さまざまな不安を一掃してくれます。
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、これから注文住宅を建てる方にはぜひ知っておいていただきたい塗り壁材です。
蓮の葉を使ったロータス加工で汚れにくい
シュトーの大きな特徴のひとつに「ロータス加工」があります。
ロータス加工とは、蓮(ハス)の葉を含んだ塗料による加工です。
自然の蓮の葉には高い撥水性があります。その蓮の葉を塗料に混ぜているため、雨などの水分をしっかりと弾いてくれます。
結果として、ロータス加工された住まいの外壁汚れは、雨と一緒に流れていくため、いつもきれい。一般的な住宅の外壁掃除には費用や労力が必要なことが多いため、シュトーのロータス加工に魅力を感じる人は多いようです。
シュトーならクラックの心配も削減
通常の塗り壁材は、乾燥によってクラックというひび割れが発生します。
このクラックを懸念することで、理想の外観や予定していた費用の見直しを迫られることも。
しかし、シュトーは塗り壁材でもクラックが少ないことで知られています。
外壁にひびが入ったり割れたりする心配をさほどしなくて良いシュトーは、デザイン性を保ちながら住まいの美しさを保ってくれます。
【まとめ】外壁はおしゃれなサイディングやシュトーがおすすめ
今回は、注文住宅の外壁素材について解説しました。
おしゃれなサイディングはもちろん、サイディング以外の素材や施工方法もたくさんありましたね。
特に、最後にご紹介したシュトーはおすすめです。
空間工房LOHASでも、シュトーを使った家づくりができますよ。
まずはモデルハウスへお越しください。
家づくりのこと、一から一緒に考えましょう!
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
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