「新築の家には理想のキッチンが欲しい」
「注文住宅でキッチンをどんなレイアウトにするか迷っている」
「使い勝手の良い、収納に困らない、後悔しないキッチンの間取りを知りたい」
今回は、そんなお悩みを持つ方へ向けた記事です。
こんにちは、空間工房LOHASです。
「キッチン」は毎日使う場所。住まいづくりの中でも、特に気持ちが入る場所ではないでしょうか。
使い勝手はもちろん、おしゃれで機能的で、毎日キッチンに立つのが楽しみになるような場所であってほしいですよね。
でも、大事な場所だからこそ「後悔だけはしたくない!」という思いが強くなって、具体的にどんなキッチンにすれば良いのかわからなくなってしまいやすいのも事実。
この記事では、以下のことがわかります。
- 新築のキッチンで後悔しやすいポイント
- キッチンの素材選び
- 自分たち家族に合ったキッチンの形
- 新築のキッチンで外せない9つのポイント
- あると便利な5つのオプション
- 注文住宅で理想のキッチンを実現する3つのコツ
- 新築のキッチン3つの注意点
実際に空間工房LOHASで建てた家の写真と一緒に解説しますので、ぜひお楽しみください!
Contents
新築のキッチンで後悔しやすい3つのポイント
まずは、新築住宅のキッチンで失敗しやすいポイントを3つご紹介します。
【収納】想像よりも狭かった・少なかった
まずは、キッチンの収納です。
現在使っているキッチンを元に考えたはずなのに、いざ新築でキッチンを使ってみると「収納が…」という後悔はよくあるようです。
キッチンには大きな物から小さな物まで、さまざまな物が必要。
無理なく、すっきり収納できるように、少し大きめ・多めを検討すると良さそうです。
【予算】削りすぎた・かけすぎた
家づくりにはたくさんのお金がかかりますよね。
その中で「キッチン」にかける予算配分を決めるのは難しいものです。
予算を削りすぎると「あの機能をつけておけばよかった」などの後悔、予算をかけすぎると「意外と使わない機能だったな」と後悔。
予算は、高性能の機能やおしゃれなレイアウトに憧れる気持ちと、実用性とのバランスを考えて決めると良いかもしれません。
【キッチンの種類】自分に合った種類ではなかった
キッチンにはいくつかの種類があります。
見た目が素敵なものや、実用的だろうと思えるものを選びたいですよね。
しかし、重要なのは「自分に合ったキッチン、自分たち家族が使いやすいキッチン」。
まずは、自分たちが思い描くキッチン以外の種類も知っておきましょう。
キッチンの種類
キッチンには、主に2つの種類があります。
- 対面式
- 非対面式
「対面式」とは、キッチンがダイニングやリビングなどの、室内に向いているキッチンです。
家族とコミュニケーションを取ったり、子どもの様子を見たりしながら作業ができる、という点が大きなメリットです。
一方、「非対面式」とは、キッチンが壁に面している壁付のキッチンです。
室内が背後となるため、油はねや水はねが室内に向く心配がありません。
キッチンの形の種類
一言に「キッチン」といっても、その種類はさまざまです。
注文住宅で採用されるキッチンの形の種類は、主に4つあります。
【I型】一般的な一面のキッチン
I(アイ)型のキッチンとは、一般的な一面のキッチンです。
I型キッチンが使えるキッチンの種類は2通りあります。
- 壁付け(非対面)キッチン
- 対面キッチン
I型キッチンの特徴は、作業が左右の移動のみで行われることです。
縦の動きがないため、省スペースで設置できます。
【L型】省スペースでも広く使えるキッチン
L型のキッチンとは、文字通り「L」の形のキッチンです。
シンクと作業台・コンロやオーブンなど、目的に合わせて面を変えます。
L型キッチンが使えるキッチンも2種類です。
- 壁付け(非対面)キッチン
- 対面キッチン
L型キッチンは、キッチンがコーナーになっています。
そのため、キッチンの広さや設計によっては、I型よりも少ない動きで調理できる点が特徴です。
【Ⅱ型】振り返るだけで別の作業に移れるキッチン
Ⅱ型キッチンとは、I型キッチンが平行に2本設置されたキッチンです。
洗い物や作業台サイドと、コンロなどの加熱サイドに分けることができます。
Ⅱ型キッチンは、対面式キッチン・非対面式キッチンの両方を兼ね備えているため、必要に応じて室内を向くことも壁側を向くこともできます。
【コの字型】複数での調理も可能なペニンシュラ型
コの字型キッチンとは、文字通り「コ」の形をしたキッチンです。
ベニンシュラキッチンとも呼ばれています。
コの字型キッチンの特徴は、複数人での作業がしやすい点。
親子での調理や、友人を招いての調理などに便利です。
【アイランド型】おしゃれで開放的なオープンキッチン
アイランド型とは、アイランド(島)のように、壁面に接していないキッチンのことです。
オープンキッチン・セミオープンキッチン、とも呼ばれています。
友人たちと一緒に調理をしたり、キッチンを洗練されたおしゃれな空間にしたりできる点が人気です。
一方で、水はねや油はねが室内に及ぶことや、ダイニングやリビングダイニングのスペースに余裕がないと圧迫感を感じやすい、というデメリットもあります。
また、キッチン上部に収納を設けられないため、キッチン収納を別に設ける必要もありそうです。
キッチンの素材の種類
ステンレスの印象が強いキッチンですが、注文住宅ではさまざまな素材を使ったキッチンが実現します。
キッチンには、どのような素材があるのかを確認しておきましょう。
ステンレス:手入れがしやすく衛生的
まずは、もっともポピュラーな「ステンレス」です。
- 手入れがしやすく衛生的
- コストを抑えられる
- 傷が付きやすい
ステンレスのキッチンは掃除がしやすい点が大きなメリット。
一方で傷が付きやすいというデメリットもあります。
人工大理石:デザイン性が高くおしゃれ
高級感のあるキッチンにしたい、という人には「人工大理石のキッチン」がおすすめです。
- デザイン性が高くおしゃれ
- 高級感がある
- 色移りすることがあるため注意が必要
人工大理石の色移りとは、食材や調味料の色が、人工大理石に移ってしまうことです。
他にも、熱い鍋などによる変色や、傷や汚れが目立ちやすい、というデメリットもあります。
セラミック:衝撃に強く丈夫
セラミックは、とても硬い素材です。
衝撃や熱に強く、安心して使える点がメリットでしょう。
- 熱や衝撃に強い
- コストがかかる
ただし、コストがかかる点がデメリットです。
予算に見合うか、セラミックにすることによって、他の予算が削られ過ぎないか、などについてはよく検討した方が良いでしょう。
木製:経年劣化が楽しめる
木製のキッチンは、年月の経過とともに経年劣化を楽しめます。
お手入れ方法は、他の素材と同じように拭き上げるだけ。日々手入れをしておけば、きれいに劣化していきますよ。
- お手入れが楽
- 経年劣化を楽しめる
- 色や柄が染み込むことがある
木製のキッチンは、熱や衝撃によって傷が入ることがあります。
また、熱した状態の鍋や皿は色移りをすることも。鍋敷きなどを上手く活用すると安心ですね。
タイル:デザインの自由度が高い
タイルのキッチンは、色や質感で豊富なデザインを実現できます。
- デザイン性が高い
- 目地が黒ずみやすい
ただし、浴室のタイルなどと同様に、目地が黒ずみやすい点がデメリットです。
日頃からこまめに目地の掃除をした方が良さそうですね。
後悔しない新築キッチンに欠かせない9つのポイント
キッチンで後悔しないためには、キッチン自体だけでなく、キッチンを取り巻く環境への配慮が欠かせません。
使いやすさ、動線、収納、の3つの視点から欠かせないポイントを確認しておきましょう。
【使いやすいさ】ポイントは幅・奥行・高さ
使いやすいキッチンにするためには以下のポイントを押さえることが大切です。
- シンク:大き目がおすすめ(ファミリーなら幅70cm・奥行50cm以上)
- 調理スペース:60~90cmを目安にする
- ワークトップ(作業台)の高さ:身長÷2+5cmが目安
- コンロ:ガスとIHどちらも使えるものが便利
シンクや調理スペースは広いに越したことはありませんが、あまりスペースを取りすぎると、他のスペースが圧迫されるので、その点は注意が必要です。
【動線】間口・通路・ダイニングテーブル
次は、家事に欠かせない「動線」です。
- キッチンの間口:65cm以上がおすすめ
- 通路幅:120cm以上あれば人がすれ違える
- ダイニングテーブル:キッチンカウンターからダイニングテーブルへの動線は便利
キッチンから大きな鍋や皿を持って出るとき、たくさんの食器を大きなトレーに載せてキッチンへ運び入れるとき、のことを考えておきましょう。
【収納】使える空間はすべて使う
キッチンは、大きなものから細々としたものまで、たくさんの物を収納しなければなりません。
- 背面カウンター:カウンター下を収納にすると効率・収納ともにアップ
- 吊戸棚:調味料や調理器具を収納するのに便利
収納は多すぎて困ることはほぼありません。使える空間はすべて使うつもりで、効率の良い収納を確保しましょう。
あると便利!5つのキッチンオプション
注文住宅では「キッチンにどこまでオプションをつけるか」という点が肝です。
安くても不要なものは要りませんし、必要なものは高くてもあった方が良い。
以下では、5つのおすすめキッチンオプションを紹介します。
手をかざすだけ「タッチレス水栓」
水道のノズルに手をかざすだけで水が出る「タッチレス水栓」は、蛇口をひねる必要がありません。
洗い物の最中、手が泡だらけでもタッチレスなら安心。
調理中の油っぽい手で蛇口をひねる必要もありません。
自動的に水がでる「ハンズフリー水栓」
タッチレス水栓とハンズフリー水栓の違いは、水を出す方法です。
ハンズフリー水栓は、ノズル下のセンサーが反応して水を出します。
必要なときだけノズルの真下に手や洗い物を差し出すだけ。衛生的で経済的でもありますね。
新しいものほど高性能「食洗器」
共働きの家庭や、家族が多い家庭で活躍するのが「食洗器(食器洗い機)」です。
さらには、乾燥までしてくれる「食器洗い乾燥機」も人気。
いずれも、キッチンに組み込む「ビルトインタイプ」のほかに、「外付けタイプ」もあります。
食洗器は新しいものほど、高性能で省エネ。ガス代や水道代を考えると、導入を検討してみる価値はありそうですね。
面倒が解消「自動洗浄機能付きレンジフード」
換気扇やレンジフードの掃除が億劫、という人は多いと思います。
いつの間にか溜まってしまったホコリが、油で固まると本当に大変ですよね。
そこでおすすめしたいのが「自動洗浄機付きレンジフード」です。
商品によって、自動の範囲が異なるため、比較検討して選ぶと良いでしょう。
新築で理想のキッチンを実現するポイント
新築のマイホーム、キッチンは理想を追求したい!ですよね。
でも、実際にはどんなことを意識すると理想とするキッチンに近づけるのでしょうか?
一般的に理想とされることが多い「明るくて広々としたきれいなキッチン」は、以下の3点がポイントです。
- 明るさと開放感:壁面の色や窓の配置・照明を工夫する
- 広々とした空間:キッチンカウンター内など多面的な使い方ができる収納
- きれいなキッチン:片付けていないときの状態を想像しておく
「片付けていないときの状態」とは、シンクに食器がたまっていたり、調理後で作業台が汚れていたりする状態です。
目隠しをつけた方が良いのか、腰壁を高めにした方が良いのか、など現実的な対策が浮かびやすくなります。
新築のキッチンで気をつけたい注意点
最後は、新築の家のキッチンを作るときに、気をつけておきたい注意点です。
- ゴミ箱スペースを計算に入れる
- パントリーの奥行は40cm程度でOK
- シンク・コンロ・冷蔵庫、のワークトライアングル(動線)は36~60cm
- コンセントの数と電力のアンペア数
パントリーは「奥行が深い方がたくさん入る」は事実です。
しかし、奥行きが深すぎると、パントリー内を把握しにくくなります。
また、コンセントの数やアンペア数が足りないと、調理や家事に支障が。事前によく考えておきたい点ですね。
【まとめ】新築のキッチンはリアルな使いやすさを
今回の記事では「新築のキッチン」について解説しました。
キッチンは日々の生活では欠かせない、大切な場所の一つです。
理想を追求しつつも、現実的な使いやすさや、リアルなインテリアなどを具体的に考えておくと、後悔することはないと思います。
「こんなキッチンにしたいけどどう思う?」「どうしてもこの形にしたいけれどスペースはどうかな?」など、不安なことはいつでも空間工房LOHASへご相談ください。
著者情報
望月広巳
営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→パッシブハウスin静岡,富士宮市
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