平屋のマイホームを建てる際に、「外観もおしゃれでかっこよくしたい」と思う方は多いのではないでしょうか。
平屋の外観は、間取りや土地選びなどさまざまなポイントを抑えてプランを立てることで、洗練されたデザインになります。
今回は、平屋の外観デザインをおしゃれにするコツや施工事例もあわせてご紹介します。
Contents
おしゃれでかっこいい平屋の外観とは?
空間を贅沢に設計したワンフロアの平屋は、おしゃれで使い勝手がよく、幅広い世代に人気があります。
最近の平屋は、外観もおしゃれにこだわったものが多く、モダンでシンプルなデザインが主流です。
直線的な形状や、黒、白、グレーのモノトーンカラーが基本のスタイリッシュでかっこいい外観が注目されています。
この記事では、平屋の外観をおしゃれでかっこよく仕上げるポイントをご紹介します。
平屋とは?メリット・デメリット
平屋とは、1階部分に居住空間と住宅設備を兼ね備えた住宅です。
バリアフリー性があり移動しやすいことや、生活動線が便利であるなどメリットがたくさんあります。
一方、周辺環境に左右されやすい点などのデメリットがあり、対策が必要です。
まずは、メリット、デメリットを知ることで、平屋の特徴を抑えましょう。
平屋のメリット
平屋は、間取りの自由が高く、デザイン性に富んだ住宅をプランニングできます。
機能性や利便性もあるので、家族がライフスタイルに合わせて快適に暮らせることが大きなメリットです。
平屋のメリット
・バリアフリー性があるので、小さなお子様や高齢者の方も安心して過ごせる
・ワンフロアにすべての生活環境が整い、家族とのコミュニケーションがとりやすい
・勾配天井や吹き抜けを利用すれば、日当たりの良い開放的な空間をつくれる
・洗濯物は階段を上って干しに行く必要がないため、生活の動線がスムーズ
・地震や台風に強いといわれている
・コンパクトな間取りで無駄のない生活ができる
・断熱や気密性能を上げた省エネ住宅を建てやすい
・間取りなどの自由度が高いので希望の外観をデザインできる
平屋のデメリット
平屋には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
新築住宅で快適に暮らすためにも早め施工会社に相談し対策をすると良いでしょう。
平屋のデメリット
・2階建てに比べ、家族の構成によっては収納スペースの確保が難しい
・すべての居住空間を1階部分につくれるだけの、土地の広さが必要
・土地の場所により周りの建物が高いと、日光が当たりにくい
・風通しが悪くなる可能性がある
・建築費用や土地の価格が高い
・床下浸水の対策をする必要がある
平屋をおしゃれでかっこいい外観にする5つのポイント
平屋の外観をおしゃれに見せるには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
ポイント1:外観デザインのテイストを決める
外観全体をおしゃれにするには、テイストを統一することが重要なポイントです。
多くの色や要素が入ったデザインは、統一感がなく、落ち着かない住宅になってしまいます。
テイストの方向性を決めてしまえば、配色や素材感が自然と決まるはずです。
どのようなテイストを選んだら良いかわからない際は、インターネットで情報を集めるのがおすすめ。
家づくりのウェブサイトや、お役立ちコラムなどには多くの情報が掲載されています。
ハウスメーカーや工務店のホームページの施工実例を参考に検討するのも良いでしょう。
ポイント2:外観をシンプルにする
外観をシンプルにすると、全体のイメージがひきしまり、おしゃれでかっこよくなります。
屋根や家の形状は、凹凸を無くし、直線的なデザインをすると洗練されます。
ただし、直線的な要素が多すぎるのは控えましょう。
外観全体がのっぺりとした印象になります。
直線的なデザインの中に、アクセントカラーを入れたり素材を変えたりと、変化をつけると良いです。
ポイント3:外構にもこだわる
平屋の外観は、建物ばかりに目が行きがちですが外構も重要です。
玄関へのアプローチや門扉、ガレージなど一つひとつの要素が合わさることで外観のイメージが決まります。
シンボルツリーや植栽もバランスを見て取り入れましょう。
建物、外構とトータルで考えることで、おしゃれでかっこいい外観に仕上がります。
ポイント4:素材感を統一する
おしゃれな外観にするには、外壁やフェンス、門扉など外観に使用する素材を統一しましょう。
とくに外壁は、面積の広い部分を占めるので、素材やカラーにこだわりをもつことが大切です。
外壁にはいくつかの種類があり、素材感はもちろんデザイン、耐久性、メンテナンスのしやすさなどさまざまな要素があります。
それぞれの特徴を知ることで、マイホームに合った外壁材を見つけられるはずです。
外壁材の種類を見ていきましょう。
窯業系サイディング
セメント質と繊維質などの原料を板状に形成した素材です。
コスト、機能性にすぐれ日本国内でも多くのシェアがあります。
塗装などのリフォームをしやすいというのも人気のポイントです。
サイディングはなんといっても、カラーや質感など種類が豊富なのが良い点。
さまざまな種類から、素材を選べます。
金属系サイディング
金属の板をパネル状にしたものが金属サイディングです。
アルミ亜鉛合金めっき鋼板である「ガルバリウム鋼板」の人気が高いです。
ガルバリウム鋼板は、耐久性にすぐれていて、外壁に設置しやすいというメリットがあります。
見た目は、無機質でシャープなイメージになるので、かっこいいデザインにしたい人におすすめです。
木質系サイディング
木質系サイディングは、天然木を加工したサイディングです。
リアルな木目の質感を出したいデザインに最適です。
他の外壁素材よりは耐久性の低いのがデメリット。費用が高めなのも注意点です。
タイル
外壁材のタイルは、他の素材では出せない独特の高級感があります。
耐久性があり、メンテナンスの頻度の少ないのが魅力です。
タイル素材の価格が高く、工事のコストが高いのが注意点になります。
モルタル
モルタルは、セメントと砂を混ぜたものに水を加えて練り混ぜた材料のことです。
つなぎ目がなく、きれいな壁面になります。
手作業になるので、独特のあたたかみと高級感のある外壁に仕上がるのが特徴です。
ポイント5:シンプルなカラー配色
外観をおしゃれにデザインする際は、カラー配色はシンプルにしましょう。
外壁や門扉、フェンスやウッドデッキなどのカラーに統一感をもたせると外観はすっきりとしたイメージになります。
外壁のカラーパターンは多くあり、平屋は外壁の面積が狭いのでカラーを多用するとバランスが悪くなることも。
外観に使う色は少なくとも3色以内を意識しましょう。
凹凸があまりなく、シンプルな形状の外観であれば、2色を組み合わせてデザインすると良いです。
外観デザインテイストの種類
平屋の外観のデザインをする前に決めておきたいのが、テイストです。
テイストが決まれば、それに合わせたカラーや素材を選び、統一感のある新築の住宅にデザインできます。
ここからは、おしゃれでかっこいいデザインの基本となるテイストの特徴について解説していきます。
シンプルモダン
シンプルモダンテイストは、色は白、黒、グレーなどのモノトーンを中心としたカラー配色になります。
直線的なフォルムと無機質な質感のすっきりしたテイストが特徴です。
スタイリッシュでかっこいいイメージが好きという人におすすめ。
ただし、あまりにもシンプルにこだわりすぎると、空間全体のしまりがなくなってしまいます。
配色の中に一色だけ違ったカラーを入れたり、変わった質感のインテリアを入れたりとアクセントを加えるのも良いです。
和モダン
和モダンテイストは、日本の「和」の雰囲気とスタイリッシュなモダンが組み合わさったテイストです。
モノトーンの外壁と木目調のアクセントを、組み合わせる外観は人気があります。
和風でありながらも、ちょっとしたアクセントを入れることで、メリハリのあるおしゃれでかっこいいデザインが完成します。
ナチュラルモダン
自然素材や木材を使って温かみをもたせたナチュラルテイストと、スタイリッシュなモダンテイストを掛け合わせたのが「ナチュラルモダンテイスト」です。
ナチュラルとモダンを程よく混ぜることで、やわらかで洗練されたイメージが完成します。
白やベージュを基本として、木材をアクセントにした外観にするとおしゃれになります。
平屋の外観をモダンにする3つのアイデア
平屋の外観はモダンテイストの人気が高く、おしゃれでかっこいい雰囲気にしたい人におすすめです。
ここからは、外観をモダンにする3つのアイデアをご紹介します。
アイデア1:屋根の形状と勾配にこだわる
平屋の印象は、面積の大きい屋根の形状で大きく変わります。
屋根の位置は2階建てに比べ高さがないので、人の視線に近くよく見えるというのも印象づける理由です。
とくに、勾配は、家のシルエットに影響を与えます。
シンプルでスタイリッシュな家の形状にするには、どのような屋根にしたらよいのか、間取りも考えながら工務店のスタッフに相談してみましょう。
モダンな平屋の屋根をつくりたい人には片流れ屋根と陸屋根がおすすめです。
片流れ屋根
1枚の屋根を、片側だけに傾斜をつけて設ける屋根のこと。勾配によって家のシルエットの印象を左右します。勾配は雨水が流れやすくなるのも良い点。平屋の外観をシャープでシンプルなイメージに演出します。
陸屋根
屋根の勾配がほとんどない、フラットな形の屋根のことです。凹凸のない形状で、スタイリッシュなイメージになります。屋上に上がれるというメリットもありますが、片流れ屋根と違い雨水がたまりやすいので、メンテナンスが必要です。シンプルモダンテイストなど、平屋をシンプルなテイストが好きな人におすすめの屋根になります。
アイデア2:庭をつくる
平屋は、庭の形状によって、外観のイメージが変わります。
庭の間取りにより、家の形状がモダンなデザインで設計できるからです。
最近は、ウッドデッキを設置して庭を見ながら、バーベキューをするなどアウトドアリビングにするのも人気があります。
平屋の庭やテラスをつくる際は、フェンスなどの目隠しなどでプライバシーを確保し、防犯の工夫をしてください。
アイデア3:窓の形状にこだわる
平屋の外観は、窓の形状や配置する位置を工夫すると全体のイメージが変わってきます。
大きな掃き出し窓やはめ殺しのFIX窓など、窓の形自体がおしゃれだと住宅全体のアクセントに。
窓は、採光や風を取り入れる機能性も確保しつつ、デザイン面も考えて計画すると良いです。
後悔しない平屋の外観に仕上げる3つのコツ
おしゃれでかっこいい平屋の外観にするには、さまざまなポイントがあることがわかりました。
外観は家全体の雰囲気を決める重要な要素です。後悔のないように家づくりを進めましょう。
ここからは、後悔しない平屋の外観に仕上げるコツをご紹介します。
コツ1:実績のある施工会社に依頼する
自分の理想の注文住宅を建てるには、実績のある施工会社に依頼することが非常に大切です。
施工会社に平屋の実績が多ければ、土地の特徴を把握し、建材を調達し、しっかりとした技術で家づくりが可能です。
また、サポートも充実しているのがポイントです。
アフターサービスなどの保証があるかどうかもチェックしましょう。
気になった施工会社があれば、インターネットを活用し電話での問い合わせをしたり、住宅建築予定のエリアのモデルハウスやイベントに行ってみたりするのもおすすめです。
企業のスタッフと直接コミュニケーションをとってみることも重要です。
コツ2:土地選びは慎重に
平屋の建物ばかりに目が行きがちですが、おしゃれな外観を実現するには土地選びも慎重に行いましょう。
土地の環境による、日当たりや景観は外観に大きな影響を与えます。
平屋の外観を引き立てるような土地を選ぶことで、さらに洗練されるはずです。
土地によっては、建築制限があるため、家の形状や大きさが限定されるかもしれません。
土地選びの際は、平屋のプランを考えながら行うと良いでしょう。
土地と家両方をプランニングすることで、より快適な住まいを実現できます。
コツ3:生活感を見せない
おしゃれでかっこいい平屋の外観は生活感を見せないようにしましょう。
たとえば、エアコンの室外機や給湯器、自転車などがむき出しになっていると、生活を感じさせる印象を与えてしまいます。
自転車は屋外の収納に置き、室外機は専用のカバーをすると良いでしょう。
【静岡県富士宮市の施工事例】自然の中の平屋の家
自然の中でアウトドアを楽しみたいというご夫婦が、建てた平屋の施工事例です。
ブラックのガルバリウム鋼板の外壁に、木目のウッドデッキと柱がアクセントになっています。
家の背後に見える富士山と周りの林、家が一体化し、さらにおしゃれなイメージになりました。
雨の時でも、自転車やバイクを置いておける深い軒もポイントです。
シックにまとまったカウンター付のキッチンはたくさんのお客様にも対応できます。
友人を呼んで、ウッドデッキや庭、リビングでバーベキューができる素敵な平屋が完成しました。
[仕様]
グリーン化事業(長寿命)
延床面積:95.02㎡(28.71坪)
UA値:0.41
C値:0.49
屋根:ガルバリウム剛葺き
軒裏:ケイカル塗装板
外壁:ガルバリウム剛板
床:1階アカシアフローリング
玄関ドア:リクシルグランデルII
サッシ:サーモスX
まとめ|平屋の外観は内装と統一感をもたせよう
おしゃれでかっこいい平屋の外観について、ご紹介しました。
外壁や庭、外構のデザインにこだわるだけではなく、玄関から中に入って家の中に入った時の印象もテイストを揃えると、デザイン性に磨きがかかります。
外観と内装のテイストをあわせて、室内とのつながりをもたせることが大切です。
ぜひこの記事を参考におしゃれな平屋をプランニングしていただけたらうれしいです。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→自然の中の平屋の家 in 富士宮
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