静岡県で、自分たちに合った平屋を購入したいというご家庭は多いのではないでしょうか。
ただし、平屋を選択して「住んでみてどうなのだろう?」「建築費が高いのでは?」と疑問に思うこともあるでしょう。
平屋を建てる場合は特徴や価格相場を知り、費用を抑えるコツを押さえることが重要です。
今回の記事では平屋の住み心地や静岡県の費用相場、補助金について解説します。
静岡県で平屋の購入を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 静岡県で住み心地の良い平屋を建てるポイント
- 静岡県で平屋を建てる際の費用相場
- 静岡の平屋で建築価格を抑えるコツ
Contents
静岡県の平屋は実際に住んでみてどうなの?
最近の平屋はデザイン性が格段に向上し、老後の夫婦2人生活や子育て世帯など幅広い世代に人気があります。
「平屋は実際住んでみてどうなの?」と疑問を持っている人は、メリット、デメリットを押さえると特徴を理解できるでしょう。
ここからは、平屋のメリット、デメリットを詳しく解説します。
平屋の5つのメリット
平屋は1階部分のみの居住空間のため、動線がスムーズで家族とのコミュニケーションできるのが大きな魅力。
平屋に住んでみると、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
メリット1:効率の良い生活動線や家事動線を作りやすい
平屋は2階へ続く階段がないため、生活動線や家事動線を作りやすいのがメリットです。
2階に洗濯を干しに行ったり、掃除のために掃除機を持って階段を昇ったりする面倒な移動はありません。
家事は全て1階で行えるため、スムーズでゆとりのある暮らしができます。
キッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水まわりをまとめた間取りにすると、コンパクトで効率の良い生活動線になります。
メリット2:家族の様子が分かりコミュニケーションとりやすい
平屋は全ての生活空間がワンフロアにあるので、家族と顔を合わせる機会が増えます。
2階建て住宅の場合、玄関の近くに階段があると子供が帰宅後に部屋に直行してしまい様子がわからないケースも。
平屋は家族間である程度の距離を保ちながら、お互いの気配を感じられる居心地の良い住まいになります。
メリット3:構造が安定し広いワンフロアや間口を作れる
平屋は2階部分がないため、建物の高さは低くなります。
高さがない平屋は構造的にも安定するため、耐震性があります。
平屋は2階フロアを支える壁や柱を作る必要がないため、間取りを自由に作れるのもメリット。
間仕切りのない広々としたワンフロアのLDKを作るのも可能です。
メリット4:メンテナンス費用を抑えやすい
住宅は、入居後も定期的なメンテナンスが必要になります。
建物の屋根や外壁は点検や修繕が必要な箇所です。
平屋は高さのない住宅なので大掛かりな足場を組む必要がなく、屋根や外壁のメンテナンス費用も抑えやすくなります。
作業時間も削減できるので、スムーズにメンテナンスが終わりやすいのも嬉しいポイントです。
メリット5:階段がなくバリアフリーを実現できる
平屋は階段がなく、フラットなバリアフリー空間を実現できるのもメリットです。
階段があると、小さなお子様や高齢者の転落の危険性があります。
年を重ねると階段の昇り降りが危ないため、2階が使われないご家庭もあります。
今はフラットな生活に必要性を感じなくても、将来のことを考えてバリアフリーにするのも良いでしょう。
平屋の5つのデメリット
平屋はメリットが多い一方で、デメリットもあります。
平屋を建てるための土地の広さが必要なことや、日当たりや風通しが悪くなりがちなことがデメリットです。
ただし、デメリットは早めに施工会社に相談することで対策ができます。
デメリット1:広い土地が必要になる
平屋は1階部分に生活設備や居住空間を設けなければならないため、広い土地が必要になります。
2階建てと同じ延床面積を建てる場合、単純計算で2倍近い広さが必要です。
土地には、敷地に対して住宅を建てて良い広さ(建ぺい率)が決まっています。
50坪の土地の建ぺい率が60%の場合、住宅は30坪の家を建てなければなりません。
平屋の土地を探す際は、広さと建ぺい率両方を意識しましょう。
デメリット2:建物の坪単価が高くなる可能性がある
平屋は工事費が高いと言われる基礎と屋根の面積が大きいため、坪単価が高くなります。
広い土地の購入費も高額です。
トータルで考えると、2階建てよりも平屋の方が建築費用は高くなる傾向にあります。
平屋を建てる際は、価格相場を把握し予算を考えたプランニングをしましょう。
デメリット3:日当たりや風通しが悪くなる可能性がある
平屋は周りに高い建物があることや隣の家が近距離にあると、日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。
部屋数が多い間取りにすると、中心の部分はさらに光や通風を確保するのが難しくなります。
天窓の設置や、中庭を中心にコの字型やL字型の建物にするなど設計上の工夫が必要です。
デメリット4:プライバシーの確保が難しい場合がある
平屋が道路に面している場合、人からの視線が気になりプライバシーが守りにくくなります。
プライバシーを確保するために、敷地の「どこに家を建てるか」を意識するのが大切です。
平屋の間取りを作る際は、敷地周辺の人や車の往来状況を確認した上でプランニングしましょう。
道路側に建物を建てて外から庭が見えないようにすることや、塀やフェンスなどの目隠しをするのもおすすめです。
デメリット5:防犯面で配慮する必要がある
平屋は窓が多いと屋外からの出入口が増えるため、防犯面を考える必要があります。
窓の配置に配慮し、防犯に優れた「防犯窓」を設置するのも良いでしょう。
家の周りに、踏むと音が出る砂利や人感センサー付きライトを設置するのも効果的です。
平屋のメリット、デメリットについて以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
静岡県で住み心地の良い平屋を建てる5つのポイント
家中がフラットにつながる平屋を、快適な空間に仕上げるにはどのようにしたら良いのでしょうか。
ここからは、住み心地の良い平屋を建てるポイントをご紹介します。
ポイント1:開放感のある間取りを意識する
平屋はワンフロアの特徴を活かし、開放的な間取りを意識すると良いでしょう。
部屋の仕切りをなるべく少なくすることや、吹き抜けを設置して高さを確保すると広い空間を作れます。
開放的なLDKを作れば、家族が集まりやすく心地よい住まいになるでしょう。
ポイント2:ロフトを作る
ロフトは平屋で採用される人気の間取りの一つです。
ロフトはデッドスペースを、収納や趣味のスペースなどに上手く活用できるのが魅力です。
勾配天井との相性も良く、ロフトを組み合わせるとおしゃれな空間になります。
ロフトは視覚的にも変化が生まれるため、平屋をおしゃれに演出したい人におすすめです。
ポイント3:中庭を作る
自然光や風通しを良くする中庭を作る間取りもおすすめです。
中庭に面した部屋は、明るく自然を感じられる心地良い空間になります。
中庭はガーデニングやDIYなどの趣味を活かす場所にすると、暮らす楽しみが増えます。
家の中心に中庭があると、外からの視線が届きにくくプライバシーを守れるのも魅力です。
ポイント4:バリアフリー性を持たせる
平屋にバリアフリー性を持たせると、住み心地の良い暮らしができます。
バリアフリー住宅は段差のないフラットな床や手すりを設置することなど、誰もが安心して生活ができます。
老後を見据えて安全に過ごしたい人や、将来的に介護が必要になるかもしれない人は、平屋をバリアフリーにすると良いでしょう。
ポイント5:回遊動線のある間取りを考える
平屋は回遊動線のある間取りを考えると、さらに住みやすくなります。
回遊動線は行き止まりを無くし移動の際は最短ルートを選びやすくなるので、生活動線が格段にアップします。
回遊動線のある間取りは広々とした空間づくりができ、家族でゆったりと過ごせるのも魅力です。
静岡県で平屋を建てる際の費用相場
静岡県で平屋を建てるには、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
平屋の建築費用の相場
一般的に新築平屋の坪単価は40万円~60万円と言われます。
30坪の平屋の場合、建築費用は1200万円~1800万円を予算と考えましょう。
家の設備をグレードアップしたり、大手ハウスメーカーに依頼したりすればさらに坪単価は上がります。
ローコストハウスメーカー、中規模ハウスメーカーや地方工務店、大手ハウスメーカーによっても坪単価に違いがあります。
<平屋坪単価の相場>
施工会社 | 坪単価 | 30坪あたり |
ローコストメーカー | 25~55万円程度 | 750~1,650万円 |
中規模ハウスメーカー 地方工務店 | 40~60万円程度 | 1200~1,800万円 |
大手ハウスメーカー | 60~150万円程度 | 1800~4,500万円 |
注文住宅の相場を土地あり、土地なしに分けて見ていきましょう。
2022年住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、平屋を含む注文住宅と土地付きの注文住宅の全国平均が分かります。
<注文住宅と土地付き注文住宅の全国平均>
土地なし注文住宅 | 3,717万円 |
土地付き注文住宅 | 4,694万円 |
参照:2022年住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」
平屋の間取り別建築費用相場
平屋は、間取りによっても建築費用に違いがあります。
平屋は、坪数が大きくなればなるほど坪単価は上がりやすくなります。
家族構成やライフスタイルに合わせて、最適な間取りをプランニングしましょう。
<平屋の間取り別平均坪単価>
家族構成 | 間取り | 坪数 | 坪単価 |
1~2人 | 1LDK | 16~20坪 | 40~60万円 |
2~3人 | 2LDK | 20~25坪 | 40~60万円 |
3~4人 | 3LDK | 25~30坪 | 50~70万円 |
4~5人 | 4LDK | 30~35坪 | 50~70万円 |
平屋の構造別価格相場
平屋は木造、鉄骨、鉄筋コンクリートなどの構造によっても坪単価は変わります。
<平屋の構造別坪単価>
構造 | 坪単価 | 30坪あたり |
木造 | 40~60万円程度 | 1,200~1,800万円 |
鉄骨造 | 60~70万円程度 | 1,800~2,100万円 |
鉄筋コンクリート造 | 70~150万円程度 | 2,100~4,500万円 |
木造住宅が比較的安い価格で平屋を建てられます。
ただし、耐震性や断熱性、気密性を上げて住宅の機能性をアップするとさらに建築費用は高くなります。
静岡県の土地価格の相場
静岡県で平屋の土地を購入する場合、自分の住みたいエリアの土地価格を調べることをおすすめします。
国土交通省の「地下・不動産鑑定」を見ると、自分の住みたいエリアの土地価格の基準や傾向が分かります。
静岡の平屋で建築価格を抑える3つのコツ
平屋はデザインや間取りなどいくつかのコツを抑えると、建築費用を安く抑えられます。
ここからは、平屋の価格を抑えるためのコツをご紹介します。
1.シンプルなデザインにする
平屋のデザインをなるべくシンプルにすると、建築費用を抑えられます。
たとえば、外観や室内の形状に凹凸が多いと必要な材料が多くなり、工事費用がかかります。
平屋の外観や内装をできるだけシンプルにすると、材料費や工事費のコストダウンが可能です。
四角形や長方形などのシンプルなシルエットは、スタイリッシュで家全体のデザインも洗練されます。
2.効率の良い間取りにする
平屋は効率の良い間取りにすると、建築費用を抑えられます。
壁の仕切りを減らし廊下スペースを作らない間取りは、壁やドアなどの建具を減らせるのでコストダウンできます。
できるだけ仕切りを作らない間取りは部屋の移動もスムーズになるため、効率の良い生活動線になるのも魅力です。
3.材料や設備のグレードを落とす
内装の材料や住宅設備のグレードを落とすのも、建築価格を抑えるコツです。
システムキッチンや洗面台、ユニットバスを選ぶ際は必要最低限の機能を持つコストパフォーマンスの良い設備を選ぶと良いでしょう。
住宅設備や材料は高級なものに目がいきがちですが、標準仕様でも十分な機能が整っている場合があります。
内装や外装の材料もコストに意識を持つことで、節約できます。
平屋の追加オプションや設備は、自分の家に本当に必要かどうか十分に確認してプランニングしましょう。
新築平屋を建てる価格相場や費用を抑えるポイントを、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
静岡県で平屋の費用負担を減らす3つの方法
静岡県で平屋の費用負担を減らすには、いくつかの方法があります。
建築費用の負担を削減できる補助金などについて、解説します。
1.補助金を活用する
静岡県で平屋の新築を建てる際は、補助金を活用できる場合があります。
補助金は申請期間があり、申請書類を用意する必要があります。
早めに施工会社に相談し、準備を進めましょう。
子育てエコホーム支援事業
静岡県の平屋の新築に「子育てエコホーム支援事業」が利用できます。
子育て世帯・若者夫婦世帯が省エネ性能の高い新築住宅を購入する場合に、補助金が交付される制度です。
<子育てエコホーム支援事業の補助金額>
住宅の種類 | 補助金額 |
長期優良住宅 | 100万円 ただし、下記の地域は50万円になります。 市街化調整区域 ・土砂災害警戒区域または浸水想定区域 |
ZEH水準住宅 | 80万円 ただし、下記の地域は40万円になります。 市街化調整区域 ・土砂災害警戒区域または浸水想定区域 |
子育てエコホーム支援事業の申請手続きをすることや、交付を受けて工事発注者に補助金を還元するのは工事施工業者になります。
工事施工業者で補助金申請ができるのは、エコホーム支援事業者に登録した企業のみです。
子育てエコホーム支援事業者は、補助金公式サイトで公表されています。
参照:子育てエコホーム支援事業
2.中古住宅のリノベーションを検討する
静岡県の平屋の費用を抑えるには、中古住宅のリノベーションを検討するのも良いでしょう。
平屋は日本家屋の代表的な住宅であり、静岡県にも古民家や中古物件が販売サイトに掲載されている場合があります。
リノベーションにはフルリノベーションと、一部分だけをリノベーションする方法があります。
平屋の中古物件を購入する際は、耐震補強などの住宅の基本性能を向上させなければならないため、フルリノベーションがおすすめです。
ただし、フルリノベーションは費用が高くなり、新築で建てた方が費用は安くなる場合もあります。
リノベーション費用を抑えるには、中古住宅の一部分をリノベーションするのもおすすめです。
平屋の内装のみをリノベーションするだけでも、家の雰囲気は大きく変わります。
3.建売住宅を検討する
静岡県で平屋の費用負担を減らすには、建売住宅を検討するのも良いでしょう。
建売住宅は程度住宅がまとまって販売されている分譲地の場合、材料をまとめ買いできるので安くなる傾向にあります。
建売住宅はすでに規格が決まっている場合が多く、完成している家であれば度重なる打ち合わせの人件費も少なくなるのがメリットです。
建売住宅は工事の手間や時間が省けるため、建築費用を安く抑えられます。
【施工事例】静岡県富士市のシンプルな平屋の家
静岡県富士市にある空間工房「LOHAS」のシンプルな平屋住宅の施工事例です。
北側にある母屋と往来できるように、デッキを設け窓を大きくしました。
母屋までのアプローチには、体が弱くなっても歩きやすいスロープを設けています。
地域の方とコミュニケーションがとりやすいウッドデッキを家の周りに設置しました。
平屋の屋根を寄棟づくりにすることで、北側の母屋にも光が入るように設計しています。
自然光が良く入り、家族が心地よく過ごせる空間になりました。
まとめ|静岡県で平屋の家を建てるなら実績のある施工会社に依頼しましょう!
平屋は2階建てよりも坪単価が高くなる傾向がありますが、効率的な間取りやオプションの見直しで予算を抑えられます。
上手く建築費用を抑えれば、クオリティは確保しながらもコストパフォーマンスの良い平屋を建てられます。
平屋は、実績のある施工会社に依頼しましょう。
平屋の価格や土地、間取りやアフターサービスについてもより良い提案をしてくれます。
今回の記事を参考に、平屋の基本的な仕組みと相場を把握して、プランニングにお役立てください。
空間工房LOHASは、平屋の施工実績が豊富なプロです。
平屋を建てるなら実績のある空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
望月広巳
営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→エアコン一台で冬もポカポカ自然素材のパッシブハウス in 御殿場
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– 富士市富士宮市で住むほどに健康になる注文住宅・木の家をつくる工務店 空間工房LOHAS(ロハス)
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HP:https://www.kobo-lohas.jp
家を建ててからかかるお金で、 後から後悔しない為に、最初に知っておいて欲しい事をまとめました。 お読みでない方はこちらからご覧いただけます↓
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