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涼しい家にするための方法8選|夏を快適に過ごせる省エネ住宅も解説

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近年、夏の暑さが増しているため新築住宅を「涼しい家」にしたいという人が増えています。

ただし「涼しい家にするにはどのような方法があるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。

夏でも涼しい家を建てるには、家が暑くなる原因を理解し断熱性を高めるなどの工夫が必要です。

今回の記事では涼しい家にするための方法や、一年中快適な室温を保つ省エネ住宅についてご紹介します。

夏でも涼しく過ごせるマイホームを手に入れたい人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 涼しい家にするための方法
  • 夏場に家が暑くなる理由
  • 涼しい家の施工事例

涼しい家にするための方法【8選】

夏場でもなるべくエアコンに頼らずに、快適に過ごしたい人は多いのではないでしょうか。

適切な対策を取ることで、エアコン使用を最小限に抑えて夏でも涼しく過ごせます。

ここからは、涼しい家にするための方法をご紹介します。

1.高気密・高断熱にする

住宅を高気密・高断熱にすることで、夏でも涼しく過ごせます。

夏の暑さ対策は熱い外気を室内に伝わらせないことと、室内の冷えた空気を外に逃がさない工夫が必要です。

住宅の気密性と断熱性をアップすると、外気の影響を受けにくくなるため家の中が暑くなりません。

住宅の気密性・断熱性を上げるためには、下記の方法がおすすめです。

  • 熱の入りやすい窓を断熱窓に変更
  • 天井・壁・床に断熱材の設置
  • 断熱性能の高い屋根の取り付け

高気密高断熱の家について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

2.日射遮蔽をする

住宅の日射遮蔽すると、夏でも涼しく過ごせるでしょう。

日射遮蔽とは、住宅に入る日光を遮り家の中が暑くなりにくくすることです。

日射を遮るには、下記の方法が有効です。

  • 日射遮蔽ができる屋根材や外壁材を設置
  • グリーンカーテンやすだれを設置
  • カバードポーチや深い軒を設置

3.湿度調整と換気を行う

住宅の湿度調整と換気をすると、涼しい家になるでしょう。

室内の湿度が高いと、体感温度が上がりカビやダニ発生の原因になります。

住宅の中で衛生的な環境を整えるための適切な湿度は、40~70%と言われています。

定期的に窓を開けて換気することで、湿度調整が可能になるでしょう。

換気する場合は、窓を二か所開けて風の通り道を作ると効果的になります。

換気の適切な回数は1~2時間おきに、5~10分程度が良いでしょう。

4.熱交換気システムを導入する

熱交換気システムを住宅に導入すると、室内の熱気を外に逃がせるため涼しい環境が作れます。

熱交換システムは屋外に排出する室内の空気から熱を回収し、その熱を利用して屋外から新鮮な外気を室内に取り込みます。

熱交換システムの中でも第一種熱交換気システムは、機械排気をするため効率的に換気ができるのでおすすめです。

夏でも涼しい住環境を整えたい方は、熱交換機システムの導入を検討しましょう。

換気システムについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

5.風通しの良い窓の配置にする

風通しの良い窓の配置は、涼しい家に重要なポイントです。

適切な窓配置にすると、風の通り道が作れるため熱気や湿気を外に排出できます。

窓は、風の通り道が作れるように対角線上に2つの窓を設置すると良いでしょう。

熱い空気は上昇するという性質を利用して、風上側の窓を低い位置に設置し風下側の窓を高い位置に設けるのも効果的です。

熱い空気を効率的に外に逃がすように、窓の配置を工夫しましょう。

6.深い軒を設置する

住宅に深い軒を設置すると、日射遮蔽ができるため涼しい家になります。

深い軒を設置すると、夏は直射日光が家に入りにくくなるため家の中が暑くなりません。

一方、冬は太陽の位置が低くなるため、深い軒があっても日光が入りやすくなります。

深い軒は直射日光を上手く調整できるため、部屋を涼しくすることが可能です。

7.全館空調にする

住宅を全館空調にすると、効率的に家を冷やせます。

全館空調を設置すると、家全体を快適な温度に保てるのがメリットです。

全館空調システムは初期費用がかかりますが、エアコンよりも寿命が長いため長期的に考えるとお得になります。

全館空調について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

8.漆喰・珪藻土を利用する

漆喰や珪藻土を住宅に設置すると、湿度の調整ができるため家の中が涼しくなります。

漆喰・珪藻土は一般的な壁クロスと違って、湿気を吸収する性質があります。

雨が続く時期は、効率的な湿気対策ができるでしょう。

消臭・脱臭効果などもあるので、取り入れるとより快適に暮らせます。

夏場に家が暑くなる3つの理由

夏場は家の中に熱がこもり、エアコンを使ってもなかなか涼しくならないという経験のある人は多いでしょう。

どうして、夏場は家の中が暑くなるのでしょうか。 

1.屋根や壁から熱が室内に入り込む

夏の室内は屋根や壁、窓、床などあらゆる場所から熱が入り込むため、暑さの原因となります。

一度室内に入り込んだ熱はこもりやすくなり、対策をしない限りは家がなかなか涼しくなりません。

とくに南向きや西向きの住宅は窓から熱を取り込みやすいため、夜になっても暑く感じることがあるでしょう。

2.熱がこもっている

家の中に熱がこもっていると、室温が高くなるでしょう。

屋根や壁から入り込んだ熱は、密閉された空間でこもりやすくなります。

家電製品や電球からも熱が発生するため、日が暮れても家の中が暑いままというケースもあります。

3.湿度が高い

湿度が高いことも、家の中が暑くなる原因になります。

日本の夏は高温多湿であるため、部屋を閉め切った状態にすると熱気と湿度がこもり蒸し風呂のようになります。

湿度が高い部屋は体感温度が上がり、熱中症リスクが上がるため注意しましょう。

サーキュレーターやエアコンの除湿機能を積極的に使うのがおすすめです。

日本の夏の平均気温は年々上昇している

地球温暖化は世界規模で問題視されていますが、日本の夏も例外ではありません。

気象庁のデータによると、2023年の夏 (6〜8月)日本の平均気温は、基準値(1991~2020年の30年平均値)から比べると1.76℃上昇しています。

出典:気象庁ホームページ

1.76℃の気温上昇は、地球環境だけではなく健康にも影響を与えると言われています。

静岡県富士市の最高気温推移は、どのように推移しているのでしょうか。

<静岡県富士市の最高気温推移>

年度最高気温
2014年33.5℃
2015年34.8℃
2016年36.2℃
2017年35.1℃
2018年34.9℃
2019年34.8℃
2020年35.8℃
2021年36.0℃
2022年34.5℃
2023年36.6℃

参照:気象庁過去の気象データ検索

静岡県富士市の最高気温も例外ではなく、年々上昇傾向にあります。

屋外だけではなく家の中でも、適切な暑さ対策することで健康被害を減らせるでしょう。

猛暑日は室内の熱中症リスクが上がる

近年は、室内で熱中症になる人が増えています。

総務省発行の令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況によると、熱中症による救急搬送の発生場所で最も多いのは「住居内」で39.9%を占めています。

室内熱中症が起こる原因は、下記の内容です。

  • 室温や湿度の高さ
  • 風通しの悪さ
  • 体温調節が難しい幼いお子様の場合
  • 体調を崩しやすい高齢者
  • 長時間の作業により水分補充できない場合

室内でも水分や塩分補給、休息を取るなどして熱中症リスクを下げましょう。

参照:総務省熱中症による救急搬送の状況

涼しい家にするために|1年中快適に暮らせる省エネ住宅もおすすめ

新築を建てる際に涼しい家にしたい方は、省エネ住宅を検討するのも良いでしょう。

省エネ住宅は断熱性や気密性に厳しい基準が設けられているため、暑い夏でも外気の影響を受けにくくなります。

省エネ住宅にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や基準が異なります。

ZEH住宅

ZEH(ゼッチ)住宅は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、国で定められた省エネ住宅の評価基準です。

ZEH住宅には、高断熱・高気密の外皮基準や省エネ性能をもつ設備を導入しているのが特徴になります。

ZEH住宅の高断熱・高気密性能基準により、夏場でも過ごしやすい住居環境が整います。

エアコン使用を最低限に抑えられるのも、魅力です。

ZEH住宅は補助金や優遇制度も充実しているため、新築を建築する際は検討してみると良いでしょう。

パッシブハウス

パッシブハウスは「究極のエコハウス」と呼ばれ、自然の力を利用してエネルギー使用を極力抑えて快適に暮らせる家です。

ドイツのパッシブハウス研究所が開発した、世界基準の省エネ住宅設計になります。

パッシブハウスには、冷暖房負荷や一次エネルギー消費量、断熱性や気密性などについても厳しい基準が設けられています。

断熱性能が高いことから、外気の影響を受けにくいのがメリットです。

自然の力を使って快適な生活をしたい場合は、パッシブハウスを検討してみましょう。

パッシブハウスについて、詳細を知りたい方は以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

長期優良住宅

長期優良住宅は国や地方自治体が定めた品質基準を満たし、長期に渡り良好な状態で使用できると認定された住宅です。

断熱等級5かつ一次エネルギー等級6の高い省エネ基準となっているため、熱が家の中に入り込みにくい工夫がされています。

長期優良住宅は国の基準をクリアするために建築費用が高くなりますが、補助金や優遇制度が充実しているため長期的に見るとお得な省エネ住宅です。

ただし、長期優良住宅の認定を受けるのには手間や費用がかかるので、アフターサービスが充実した実績のある施工会社に依頼すると良いでしょう。

長期優良住宅について、詳細を知りたい方は以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

低炭素住宅

低炭素住宅とは「都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)」で定められた「低炭素建築物認定制度」の認定を受けた住宅のことです。

低炭素住宅は二酸化炭素を減らすための設備を導入し、環境にも人にも優しい住宅になります。

低炭素住宅はZEH住宅レベルの省エネ性能を備え、太陽光発電の導入や複層ガラス、節水機器、HEMSシステム(ホームエネルギーマネジメントシステム)設置をする必要があります。

断熱性・気密性が高いことから、夏は涼しく冬は暖かい家を実現できるでしょう。

環境に配慮した快適な住宅に住みたい場合は、低炭素住宅がおすすめです。

スマートハウス

スマートハウスはITを導入して冷暖房や照明器具などの設備を制御し、エネルギー消費量を調整できる住宅です。

スマートハウスと呼ばれる家には、太陽光発電や蓄電池、省エネ家電、HEMS(Home Energy Management System)の設備が備わっています。

HEMSにより電気使用の見える化が可能になるため、節電を意識した生活を送れるでしょう。

高性能の換気システムが導入されているため、効率的に熱い空気を外に排出できるのもメリットになります。

スマートハウスについて以下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

【新築施工事例】断熱等級7で涼しい家を実現した事例

断熱等級7で涼しい家を実現した、空間工房「LOHAS」の施工事例です。

こちらは「夏場はできるだけ光熱費を削減して涼しく過ごしたい」というオーナー様の希望を叶えた住宅になります。

最高ランクである断熱等級7の性能があるため、夏でも外気の影響を受けにくく涼しく過ごせます。

太陽光発電と蓄電池を導入したことで、効率よく電気を使えるようになり光熱費が削減できます。

実績が多い当社、空間工房LOHASに設計施工依頼したことで、省エネ機能を取り入れながらもおしゃれで過ごしやすい家が完成しました。

まとめ|実績のある施工会社に依頼して涼しい家を実現しましょう

今回は、涼しい家にするための方法や省エネ住宅について解説しました。

涼しい家にするには、暑さ対策をして住環境を整えることが重要です。

省エネ住宅を建てる場合は、建築実績のある施工会社を選びましょう。

経験豊富な施工会社に依頼すれば、夏の暑さ対策ができるのはもちろんデザイン性や希望に合った最適な住宅プランを立てられます。

新築住宅で涼しい家を建てたいと検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

空間工房LOHASは、高断熱・高気密の省エネ住宅の施工実績が豊富です。

省エネ住宅を検討している方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

著者情報

寺﨑幸治 

空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。

空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

パッシブハウス

施工事例はこちら→温めた熱を保つ、冷やした室温を保つ、断熱等級7の家 in 富士

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