おしゃれな木の家の平屋を建てたいけれど「価格が高いのではないか?」「間取りはどうしたらいい?」などの疑問が出てきて、なかなか住まいのイメージができないという人もいるでしょう。
木の家の平屋にはメリット・デメリットがあり、両方を把握すると理想の住まいをイメージできます。
また、平屋の木造住宅の価格相場をあらかじめ知ることで、予算を計画的に立てられるでしょう。
今回は木の家の平屋のメリット・デメリットや価格相場、建築費用を抑えるポイントをご紹介します。
木の家の平屋の概要をまず知りたいと考えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 木の家の平屋|7つのメリット
- 木の家の平屋|5つのデメリット
- 木の家の平屋|建築費用を抑える5つのポイント
Contents
木の家の平屋|7つのメリット
「おしゃれな家に住みたい」「生活動線をスムーズにしたい」など快適な住まいを建てたい人に、木の家の平屋はおすすめです。
ここからは、木の家の平屋のメリットをご紹介します。
1.スムーズな生活動線を作れる
木の家の平屋は、スムーズな生活動線を作れます。
ワンフロアにすべての居住空間と生活設備を設けるため、生活動線がシンプルになることが理由です。
たとえば、2階建て住宅の場合は洗濯物を2階のベランダまで干しにいかなければなりません。
洗濯物を持って階段を昇るのは手間がかかり、転倒のリスクも上がります。
木の家の平屋であれば階段の昇り降りは必要なく、部屋と部屋との移動距離も短くなるため効率良く移動できるでしょう。
2.モダンでおしゃれな家に仕上がる
木の家はモダンでおしゃれな家に仕上がるのも、メリットの一つです。
平屋は生活空間が1階部分のみで、壁や柱などにかかる重さが屋根だけになるため、構造上間取りの自由度が高くなります。
間取りの自由度が高いと、間仕切りの少ない開放的なリビングや吹き抜けを作って日当たりの良い明るい空間を実現できるでしょう。
また、木の家は自然素材でしか味わえない温もり感じるデザインを実現できます。
自分好みのテイストに合わせて木材を選定できるので、オリジナリティあふれるこだわりの住宅に仕上がります。
3.バリアフリー対応しやすい
平屋はバリアフリー対応しやすいのも、メリットです。
2階建ては階段があるため、室内全体をバリアフリー化するのは難しく高齢者は生活スペースが限られます。
一方でワンフロアのみの平屋は、室内をフラットに設計できます。
車いす移動や足腰の弱い方でも、負担をかけない快適な生活を送れるでしょう。
小さなお子様がいるご家庭や将来を見据えてバリアフリー対応にしたい人には、木の家の平屋はおすすめです。
4.コンパクトな暮らしができる
木の家の平屋は、コンパクトな暮らしができるのもメリットになります。
モノを減らしてコンパクトな生活をする「ミニマリスト」の生活を送りたい人におすすめです。
また、平屋は生活動線も作りやすく、効率の良い生活が実現します。
生活効率を強く意識したい、なるべく物を減らしたい方にこそ木の家の平屋が向いています。
5.家族と程よい距離感で生活できる
平屋は、家族と程よい距離感で生活できるのもメリットです。
廊下を必要以上に作らず間仕切りを無くすと、開放的な空間になり家族が顔を合わせやすくなります。
年頃のお子様がいると帰宅してそのまま部屋に入ってしまうなど、なかなかコミュニケーションが取れないというご家庭もあるでしょう。
平屋は2階建てと違いワンフロアに子供部屋も設置するため、顔を合わせてコミュニケーションが取りやすくなります。
平屋であれば家族の気配を感じやすく、安心して生活できるでしょう。
6.快適な温度・湿度を保ちやすい
木の家の平屋は、快適な温度湿度を保ちやすくなります。
木材の特徴として断熱性と、優れた調湿効果があるからです。
木は湿度の高い時は湿気を吸収し、乾燥した時は水分を排出する性質があります。
木の家は一年中温度や湿度を一定に保ちやすく、夏は涼しく冬は暖かい快適な家になるでしょう。
普段の暮らしにおけるストレスを大幅に減らせます。
7.リラックス空間を作れる
木の家の平屋は、リラックス空間を作れるのもメリットです。
さわやかな木の香りはリフレッシュできる効果があり、自然の中で暮らしているように感じられるでしょう。
木の温もりや肌触りの良さは、ストレス解消やリラックス効果にもつながります。
木の家の特徴ついて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家の平屋|5つのデメリット
木の家の平屋には多くのメリットがありますが、デメリットもいくつかあります。
ただし、デメリットは施工会社に相談するなど早めに対策すると、解消できるでしょう。
ここからは、木の家の平屋のデメリットをご紹介します。
1.広い土地が必要になる
木の家の平屋のデメリットは、広い土地が必要になることです。
1階部分にすべての生活スペースを設ける必要がある平屋は、単純に考えると2階建ての2倍の広さが理想的です。
また、土地には建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が決まっているため、土地の広さと建ぺい率を考えて建築計画を立てなければなりません。
平屋はワンフロアの生活スペースと、建ぺい率を考慮した広さの土地を見つける必要があります。
広い土地を購入するには費用がかかるのも、把握しておきましょう。
2.建築費用が高くなる
平屋は同じ延床面積の2階建てと比べて、建築費用が高くなります。
建築費用の中でも高いと言われる基礎と屋根の面積を、広く作る必要があるからです。
また、無垢材を使った木の家は施工に手間がかかるため、施工費が高くなる傾向にあります。
木の家の平屋は坪単価が高くなるため、こだわりたい部分に優先順位をつけて予算内に収まるように計画しましょう。
3.プライバシーを確保する必要がある
木の家の平屋は、プライバシーを確保する必要があるのもデメリットです。
平屋はすべての居住空間が1階にあるため、道路に面した場所は通行人からの視線が気になるでしょう。
プライバシーを守るには、人の目線の高さに木を植えることや道路に面した場所には大きな窓を設置しないなどの工夫が必要です。
また、平屋は、外部から居住空間に侵入されやすい心配もあります。
防犯カメラやセンサーライトを設置する、窓を防犯タイプにするといった対策がおすすめです。
4.床下浸水の可能性がある
木の家の平屋は、大雨や河川の氾濫により床下浸水の可能性があります。
床下浸水が起こった場合、2階建てであれば2階に避難できますが平屋は高い場所に避難できません。
また、木の家は湿気に弱いため床下浸水になると建物が劣化します。
木の家の平屋を建てる際は、ハザードマップを確認し床下浸水しない場所かどうか事前に調べましょう。
5.環境によって日当たりや風通しが悪くなる
平屋は、環境によって日当たりや風通しが悪くなることもデメリットです。
近隣の家が近い場合や高い建物が建っている場合は、日当たりや風通しが悪くなります。
平屋の日当たりや風通しを良くするためには、中庭や吹き抜けを設置するのがおすすめです。
中庭に接する部屋に窓を配置すると、日当たりが良くなり部屋が明るくなります。
吹き抜け上部の高い位置に窓を設置すると、高い位置から効率的に採光や換気が実現できるでしょう。
木の家のデメリットについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家の平屋|価格相場
木の家の平屋の坪単価は、一般的に40~60万と言われています。
30坪の平屋を建てる場合は、1,200万円~1,800万円が相場です。
ただし、土地代は別になります。
また、平屋は、居住空間や住宅設備を1階にすべて設ける土地の広さが必要です。
土地を購入する際は建築費用も合わせて、予算内に収まるかを考慮しましょう。
間取り別価格相場
木の家の平屋は、間取りによっても価格相場が異なります。
間取りの広さによる一般的な価格相場は、下記の表の通りになります。
間取り | 価格相場 |
1LDK | 500万円~800万円(10~20坪) |
2LDK | 800万円~1,500万円(20~25坪) |
3LDK | 1,500万円~1,800万円(25~30坪) |
4LDK | 2,000万円~3,000万円(28~35坪) |
5LDK | 3,000万円~(35坪~) |
木の家の平屋の相場は、間取りだけではなく建材や設備のグレードによって大きく異なるので注意が必要です。
新築を検討する際は、いくつかのハウスメーカーや工務店などから見積もりを取って比較すると良いでしょう。
新築平屋の価格について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家の平屋|建築費用を抑える5つのポイント
木の家の平屋は価格相場を理解すると、予算が立てやすくなります。
新築を計画している人の中には、できるだけ建築費用を抑えたいという人もいるでしょう。
ここからは、木の家の平屋の建築費用を抑えるコツをご紹介します。
1.建物の形状をシンプルにする
木の家の平屋は建物の形をシンプルにすると、価格を抑えられます。
建物の形状に凹凸があると、施工の手間がかかるため工事費が上がることが大きな理由です。
木の家の形状を正方形やI形にすると工事がしやすく、余分な材料費もかからないため費用を安く抑えられるでしょう。
2.屋根の形をシンプルにする
木の家の平屋は、屋根の形をシンプルにすると価格を抑えられます。
平屋の屋根は面積が大きいのが特徴であり、工事費用が高くなります。
屋根の勾配を小さくすると、屋根の面積も小さくできるでしょう。
シンプルな屋根として、下記の種類がおすすめです。
片流れ屋根 | 屋根が一方向に傾斜している屋根 シンプルでスタイリッシュ |
陸屋根 | 勾配がなく、水平方向に平になっている屋根 屋上スペースを活用可能 |
3.間仕切りを減らす
木の家の平屋は、間仕切りを減らすとコストダウンできます。
廊下を作らず間仕切りを減らすと、壁と建具は少なく済むため建築費用が抑えられます。
間仕切りの少ない家は、開放的な空間が広がり家族とのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
ただし、間仕切りを過度に少なくすると家族間のプライベートが確保できないため、バランスを考えた間取りにするのがおすすめです。
4.設備のグレードを落とす
木の家の平屋は設備のグレードを落とすと、費用を抑えられます。
キッチンやトイレ、浴室など水回り設備のグレードは優先順位を決めて、標準仕様で対応できるようにしましょう。
木の素材についても、木目や節の入り方でグレードが異なります。
素材のグレードが低ければ、価格も安くなります。
素材選びは家の仕上がりにも影響するため、施工会社と十分に打ち合わせをしグレードを落とすことも検討しましょう。
5.補助金を利用する
木の家の平屋は、補助金を利用すると費用を抑えられるでしょう。
木の家を新築する際は、国や地方自治体の補助金制度を利用できる場合があります。
たとえば、静岡県富士市では「富士地域材使用住宅取得費補助金(富士ヒノキの家)」が活用できます。
富士地域で生産される「富士地域材」の積極的な活用を、促進するための補助金制度です。
1棟あたり30万円の補助を受けられるため、費用の負担を抑えられるでしょう。
ただし、補助金には対象要件が細かく決められていることや木材を算出する必要があり、申請時には細かい確認が必須です。
補助金を申請する場合は申請スケジュールや詳細を事務局に確認し、早めに施工会社に相談しましょう。
静岡県富士市で利用できる補助金・助成金について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家の平屋を建てる際の注意点
木の家の平屋は建築費用を抑えるコツを把握することで、予算に合わせた住宅を建てられます。
ただし、1階に居住空間を設ける平屋には防犯面などの注意点があります。
木の家の平屋の注意点を見ていきましょう。
1.防犯面の配慮をする
平屋に限ることではありませんが、防犯面の配慮をすることが大切です。
平屋は寝室や浴室なども1階にあるため、外部からの侵入を避けるよう十分な対策が必要です。
防犯カメラの設置や防犯窓などを設置して、安全で快適な暮らしを手に入れましょう。
2.木は経年劣化することを理解しておく
木の家の平屋は、木材の性質により経年劣化することを把握しておきましょう。
無垢材は直射日光が当たると脱色する性質を持ち、劣化をしやすくなります。
また、木材は調湿効果があるため、湿度により収縮や膨張することも。
このように木の家は長く住んでいるうちに、木の色が変わったり変形したり隙間ができるといった変化が起こります。
ただし、経年劣化により木材が味わい深くなるのは、木の家を建てる醍醐味でもあります。
木の経年劣化を楽しめる人にとっては、木材の変化はメリットと捉えられるでしょう。
3.実績のある施工会社に依頼する
木の家の平屋は、実績のある施工会社に依頼することも重要なポイントです。
建築経験が豊富な施工会社は良質な木材を見極め、熟練の職人技術で高品質な住宅を建てられます。
平屋の間取り決めに悩んでいる際は、暮らしやすい間取りを提案してくれるでしょう。
実績のある施工会社はアフターサービスやメンテナンス、保証も充実しています。
補助金や助成金も、スムーズに申請手続きができるでしょう。
空間工房LOHASは、「木の家」の施工実績が豊富です。
木の平屋の建築を検討している方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
【新築施工事例】自然素材にこだわった木の家の平屋
静岡県富士市にある自然素材にこだわった、空間工房「LOHAS」の平屋です。
二酸化炭素排出量を抑えて、環境に配慮できる「低炭素住宅」に認定された住宅になります。
長い時間が経っても「アンティークのように味わい深くなるように」と木の特性を活かした、居心地の良い平屋です。
「家を建てるのであれば、満足して暮らせるように」というオーナー様の希望により、木材はもちろんスイッチやコンセントまで統一感を持たせています。
床は幅広の「オーク材」、ウッドデッキは耐久性のある「セラカンバツ」、壁はオーナー様が仕上げ塗装した「ポーターズペイント」など、オーナー様のこだわりが詰まった家に仕上がりました。
まとめ|木の家の平屋を建てる場合は経験豊富な施工会社に依頼 しましょう
今回は、木の家の平屋のメリット・デメリットや建築費用を抑えるポイントをご紹介しました。
木の家の平屋は多くのメリットがあり日本の風土に合っているため、日本家屋として長い間愛されてきました。
現在は建築技術や新しい材料の進化によって、さらに住みやすい木の家を実現できます。
木の家の平屋を建てたい場合は、施工技術の高い経験豊富な会社に依頼することが重要です。
木の家の平屋で長く快適に暮らしたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
空間工房LOHASは「木の家」の施工実績が豊富です。
建築費用や間取りなど気になる方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→認定低炭素住宅の平屋 in 富士市
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