二世帯住宅の新築を計画していると「嫁の立場だとストレスがたまるのではないか」と不安になる人は多いのではないでしょうか。
現在は二世帯で良好な関係を築いていても、住んでみると生活リズムやライフスタイルの違いによりパートナーのストレスがたまる可能性があります。
今回は、二世帯住宅に住むパートナーのストレスの原因や対処法をご紹介します。
二世帯住宅を建てる際にパートナーの不安を解消したい場合は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 二世帯住宅で嫁がストレスを感じる原因
- 二世帯住宅で嫁がストレスを感じないための対処法
- 二世帯住宅で嫁のストレスを減らす間取りアイデア
Contents
二世帯住宅で嫁がストレスを感じる6つの原因
二世帯住宅では親世帯・子世帯が一緒に暮らすため、世代による価値観や考え方によってパートナーがストレスを感じることがあります。
二世帯住宅で、パートナーがストレスを感じると考えられる原因をご紹介します。
1.子育てに関係したストレス
二世帯住宅では子育てに関係したことで、パートナーがストレスを感じることがあります。
親世帯・子世帯は子育ての方針や考え方に違いがあり、価値観の違う人からの意見はストレスになりかねません。
たとえば、子供の食事やおもちゃの与え方、進学についてなど、親世帯がアドバイスをしたつもりが口出しのように感じてトラブルになることもあるでしょう。
2.生活リズムの違いによるストレス
生活リズムの違いによっても、パートナーがストレスに感じることがあります。
親世帯と子世帯は食事や洗濯、掃除、就寝時間などの生活リズムが異なる場合があります。
子世帯は仕事や子供の世話が忙しく朝はゆっくりと寝ていたいのに、親世帯が早起きで生活音が聞こえるとストレスに感じるでしょう。
一方、親世帯は朝型の生活をしているため、夜に子世帯の声や音が聞こえると落ち着いて眠れないケースがあります。
二世帯の生活リズムの違いにより、十分な睡眠がとれないと体調にも影響が出る可能性があります。
3.プライバシーの確保ができないストレス
二世帯住宅ではプライバシーの確保ができないことで、パートナーがストレスに感じることがあります。
たとえば、親世帯が子世帯の居住空間に勝手に入り込むことで、自分の空間を侵害されるような感覚になる人もいるでしょう。
パートナーが外出する際に親世帯から「どこに行くのか」「何時に帰るのか」などたずねられると、制限されている感じがしてストレスになるケースが想定されます。
パートナーにとって親世帯が義両親である場合は、気を遣うことも多くトラブルに発展するかもしれません。
4.お金についてのストレス
お金についてのストレスを感じる場合があります。
子世帯は夫婦共働きで家を留守にすることが多いのに、滞在時間が長い親世帯と光熱費を折半されると不公平に思うことがあるでしょう。
光熱費やメンテナンス費などのランニングコストは、家を建てる前に二世帯で話し合っておくことが必要になります。
5.家事の分担によるストレス
家事の分担により、パートナーがストレスを感じることがあります。
親世帯・子世帯では料理、部屋の掃除、洗濯など、家事のやり方や考え方が異なります。
親世帯がパートナーの家事に指摘をしたり意見を押しつけたりすると、ストレスが増すでしょう。
とくに二世帯で家事を分担する場合は、パートナーが負担になりやすくトラブルに発展することもあります。
6.介護の問題によるストレス
介護の問題によるストレスも、二世帯住宅で暮らす際にパートナーが感じやすいストレスです。
将来、親世帯が高齢になった際は、介護の必要性が高まります。
パートナーが家にいる場合は、主に介護をする立場になりやすいのでストレスを感じやすいでしょう。
二世帯住宅で嫁がストレスを感じないための6つの対処法
二世帯住宅では、パートナーがストレスに感じやすい原因があります。
二世帯住宅を計画する際に、対処することでパートナーのストレスを解消できるでしょう。
ここからは、二世帯住宅で嫁がストレスを感じないための対処法をご紹介します。
1.二世帯の生活リズムについて話し合う
二世帯住宅で暮らす際は親世帯・子世帯の生活リズムについて、話し合うことが大切です。
間取りを決める際は、生活リズムやライフスタイルを共有しておくとお互いを尊重した暮らしが実現できます。
親世帯が早起きをしても、子世帯が寝ている時間帯は生活音が気にならないように配慮することも必要です。
二世帯住宅を建てる前にお互いの意見を話し合うことで、風通しの良い関係を築けるでしょう。
2.相手の気持ちに配慮する
二世帯住宅で暮らす際は親世帯・子世帯で相手の気持ちを配慮できると、パートナーがストレスを感じなくなります。
二世帯住宅を設計する前に、パートナーが不満に思っていることや心配ごとを聞いて確かめておくと良いでしょう。
パートナーの不安を解消できる間取りや設計の工夫で、居心地の良い住まいが完成しやすくなります。
3.二世帯で具体的なルールを決めておく
具体的なルールを決めておくと、パートナーのストレスが軽減するでしょう。
たとえば、親世帯が突然子世帯の家に入ってくると、パートナーは自分の時間や空間がないように感じでストレスになります。
プライベートな空間に入る際は、連絡することやインターホンを鳴らすなどのルールを決めておくのがおすすめです。
共有部分の掃除方法や設備の使い方にもルールを決めておくと、意見の食い違いが生まれず安心して暮らせるでしょう。
4.費用の分担を話し合っておく
費用の分担を話し合っておくと、パートナーがストレスを感じにくくなるでしょう。
水道代や電気代など日々にかかる費用を分担にする場合は、お互いが納得できる形にすることが重要です。
費用の分担に納得がいかない場合は、電気や水道メーターを別々に設置するのもおすすめ。
それぞれの世帯で光熱費を自己管理できるため、不満を抑えられるでしょう。
5.介護について話し合う
将来、親世帯の介護が必要になった時は「誰が介護するのか」「どのように介護をするのか」を話し合うのも大切です。
介護は、心や体に大きな負担がかかるため大きなストレスになります。
パートナーは親世帯の介護をするつもりがなかったのに、二世帯住宅に同居することで介護の必要に迫られるケースがあります。
親世帯の介護が必要になった際は、介護施設やヘルパーを検討するなどあらかじめ話し合っておくと良いでしょう。
6.家事の分担を話し合っておく
パートナーがストレスを感じないためには、二世帯の家事の分担を話し合っておくと良いでしょう。
共有部分の掃除や洗濯方法など具体的に家事の分担を決めると、住み始めてから揉めることはありません。
とくに完全共有型の二世帯住宅では、キッチンや洗濯場も共有となるため十分な話し合いが必要になるでしょう。
二世帯で生活リズムが違うのであれば、それぞれの家庭で食事時間をずらすといった工夫を行うことも大切です。
二世帯住宅で嫁のストレスを減らす間取りアイデア
二世帯住宅では、間取りを工夫することで生活リズムや価値観が違ったとしても、お互いが気兼ねなく暮らせます。
ここからは、二世帯住宅でパートナーのストレスを減らす間取りアイデアをご紹介します。
1.上下分離型の間取りにする【1階親世帯・2階子世帯】
上下分離型の間取りは、生活リズムの違いによるストレスを軽減します。
上下分離型とは、1階は親世帯、2階は子世帯が住むというように、フロアによって居住空間を分ける間取りです。
子世帯はプライベートを確保できるので、親世帯に気兼ねなく生活ができます。
ただし、2階で子供が走る音や声が1階に響きやすく、親世帯がストレスになる可能性があります。
上下分離型の間取りにする場合は、二世帯の生活リズムをよく話し合っておくと良いでしょう。
2.親世帯の寝室と子世帯の水回りを離す
親世帯の寝室と子世帯の水回りを離すと、ストレスを感じにくくなります。
浴室のシャワーの音やトイレを流す音、洗濯機の音など水回りに関する生活音は響きやすいと言われます。
親世帯の寝室と子世帯の水回りを離すことで、生活リズムが違っても気をつかう心配がなくなるでしょう。
3.完全分離型の間取りにする
完全分離の間取りにすると、ストレスを感じにくくなります。
完全分離型は生活空間のほとんどを、親世帯と分離する間取りです。
親世帯・子世帯が気をつかわずに、自分のペースで暮らせるのが良い点です。
ただし、完全分離型は建築コストと光熱費がかかりやすいので注意しましょう。
二世帯住宅の間取りついて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
二世帯住宅の事例3選!メリット・デメリットから二世帯住宅の間取りのポイントを富士市の工務店が解説
二世帯住宅の4つのメリット
二世帯住宅ではパートナーにストレスを与えるという口コミがありますが、実際に住んでみると多くのメリットがあります。
二世帯住宅にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1.子育てや介護を二世帯で協力し合える
二世帯住宅では、子育てや介護を協力し合えるのがメリットです。
親世帯も子世帯も、万が一の時はお互いを助け合える協力体制が整います。
子供を預けたい時は、同居している親世帯にすぐに預けられるのは大きなメリットです。
二世帯住宅で親世帯が近くにいることは、パートナーにとって安心感につながるでしょう。
2. 建築費用の負担を減らせる
二世帯住宅では、建築費用の負担を減らせるのもメリットです。
共有できる部分が多い場合は、設備などを一つにまとめられるため建築費用が安くなります。
親世帯・子世帯がそれぞれローンを組めるため、資金計画の幅も広がります。
また、親世帯からの援助も受けやすくなり、子世帯の費用負担を抑えられるでしょう。
3.水道費や光熱費を抑えられる
二世帯住宅では水道費や光熱費を抑えられるのも、メリットです。
光熱費のメーターを1件分にまとめれば、基本料金は安くなります。
通信費は、二世帯でまとめると家族割が適用されるケースもあります。
ただし、水道費・光熱費を二世帯で分担する場合、負担の割合によりストレスになることもあるでしょう。
4.別居に比べて相続税の負担が少ない
二世帯住宅では別居に比べて、相続税の負担が少ないのもメリットです。
住宅が小規模宅地等特例に該当する場合は、相続税が減税できるからです。
二世帯住宅の相続は、敷地の330㎡までの部分の相続税額を80%減税できます。
ただし、二世帯住宅を2軒分とする「区分登記」にした場合は、小規模宅地等の特例は適用されません。
二世帯住宅を建てて後悔しないポイント
二世帯住宅では、プランニングの方法を工夫することでパートナーがストレスを感じにくくなります。
ここからは、二世帯住宅を建てて後悔しないポイントをご紹介します。
将来を考えたプランニングをする
二世帯住宅では将来を考えたプランニングをすると、後悔しにくくなるでしょう。
たとえば、親世帯が高齢になった際に、バリアフリー設計にするとパートナーが介護をしやすくなります。
また、親世帯が亡くなった時に、住居部分の使い道に困る場合があります。
長く住んでいくうちに「二世帯でどんな問題が出てくるのか」を想定して、間取りを決めると良いでしょう。
お互いの意見をしっかり伝えあう
お互いの意見をしっかり伝えあうことも大切です。
自分の意見を主張せず譲ってしまった場合、住み始めてからトラブルになる可能性が高くなります。
「キッチンは別々にしたい」「玄関を2つ作りたい」「光熱費は個別で支払いたい」など具体的な内容まで、お互いに伝えあっておくと良いでしょう。
二世帯で暮らしていく中で意見を伝えあうことにより、良い関係を築けます。
実績のある施工会社に依頼する
二世帯住宅を建てて後悔しないためには。実績のある施工会社に依頼するようにしましょう。
経験豊富な施工会社であれば、パートナーがストレスを感じない快適な間取りを提案してくれます。
親世帯・子世帯の話し合いで意見が合わない場合は、プロの担当者と打ち合わせを重ねればより良い解決策が見つかるでしょう。
空間工房LOHASは、二世帯住宅の施工実績が豊富です。
二世帯住宅の新築について相談したい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
【新築住宅実例】気兼ねなく生活できる平屋の二世帯住宅
こちらは、親世帯・子世帯が気兼ねなく暮らせる空間工房「LOHAS」の二世帯住宅です。
富士山の景色を楽しみながら、二世帯がゆったり暮らせる平屋になります。
玄関を2つ設置しているので、お客さんが来てもお互いに気をつかわずにお出迎えができます。
アウトドアが好きなご夫婦は、広い土間のあるリビングに薪ストーブを設置。
ガレージは、キャンプ用品を車に積み込みやすい設計にしています。
趣味を思う存分に楽しめる二世帯住宅にしたことで、居心地の良い空間を実現できました。
まとめ|二世帯住宅では間取りを工夫して嫁のストレスを軽減しましょう
今回は、二世帯住宅に住むパートナーのストレスの原因や対処法ご紹介しました。
二世帯住宅では元々価値観の違う世帯が同居することがあるため、お互いがストレスに感じることもあるでしょう。
ストレスになりやすい原因を把握して間取りの設計をすれば、親世帯・子世帯が気兼ねなく暮らせる住まいになります。
後悔しない二世帯住宅を建てたい方は、ぜひこの記事を参考に検討してみてください。
空間工房LOHASは、二世帯住宅の施工実績が豊富です。
二世帯住宅の間取りについて相談したい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→静岡県富士宮市│平屋の二世帯住宅
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