無垢の家は自然の温もりや調節効果があるといったメリットが多く、幅広い世代に人気の住まいです。
ただし、住んでみて「傷や汚れが目立ちやすい」「メンテナンスが大変」などの理由から、やめておけば良かったと後悔する意見があります。
無垢の家のデメリットを把握して、適切に対策すれば理想の家が実現します。
今回は、無垢の家を選ぶ前に知っておくべきデメリットやその対策方法、メリットをご紹介。
無垢の家を建てて後悔したくないと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 無垢の家の5つのデメリット
- 失敗しない無垢の家を建てるためのデメリット対策方法
- 無垢の家の7つのメリット
Contents
無垢の家の5つのデメリット

無垢の家は自然の温もりや調湿作用などのメリットがありますが、デメリットもあります。
無垢の家には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
1.無垢材が反ることがある
無垢の家は、無垢材が反ることがあります。
木材の乾燥不足が原因であることが多く、反りが進行すると木の割れや床の音が鳴ることにつながるケースも。
無垢材の種類によっても反りやすさが異なり、スギやヒノキなどの針葉樹は反りやすく、オークやチークなどの広葉樹は反りにくくなります。
無垢材は施工会社で含水率を調べ、特性を良く知った上で施工しなければなりません。
2.床に直接置く暖房器具が使えない
無垢の家は、床に直接置く暖房器具が使えないのもデメリットです。
冬場に室内で暖かく過ごすために、こたつやカーペットなどの暖房器具を床に置くご家庭も多いでしょう。
熱に弱い無垢材には、ホットカーペットやこたつは不向きです。
冬場は乾燥も進むため、変形を起こす可能性があります。
寒い季節に室内で快適に過ごすためには、家の断熱性・気密性を高める設計をしましょう。
3.建築費用が高い
無垢の家は、建築費用が高いこともデメリットです。
無垢の家の価格相場は、坪単価で65万~70万円程度になります。
一般的な家で使用される集成材に比べ、無垢材はコストが高くなります。
また、無垢材を使用して施工するには専門技術や知識が必要です。
施工には職人の手間と時間がかかるため、工事費用も高くなるでしょう。
4.シミや水に弱い
無垢の家は、水や汚れに弱いこともデメリットの一つ。
無垢材に水をこぼして、そのまま放置するとシミになります。
無垢材に水や飲み物をこぼしてしまった場合は、乾いた布や固く絞った布ですぐに拭き取らなければなりません。
ただし、水拭きを頻繁に行うと反りやシミの原因になることもあります。
水拭きで汚れを拭き取る際は、十分に乾燥させることも重要です。
5.メンテナンスが必要
無垢の家はメンテナンスが必要になるため、それを手間と考える人にはデメリットになるでしょう。
無垢材の劣化を防ぐには、半年~1年に1度はワックスによる再塗装をするのが一般的です。
メンテナンスをすることにより、無垢材の風合いが増して家が長持ちします。
再塗装するワックスは木材に合ったものを選定しなければならず、その分費用もかかります。
木の家を建てるデメリットについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家を建てる8つのデメリット|メリットや後悔しないためのポイントも解説
失敗しない無垢の家を建てるためのデメリット対策方法

無垢の家にはデメリットがありますが、建てて失敗しない住まいにするには対策方法があります。
ここからは、失敗しない無垢の家を建てるためのデメリット対策方法をご紹介します。
1.無垢材は傷つきやすいことを理解しておく
無垢の家をプランニングする際は、無垢材は傷つきやすいことを理解しておきましょう。
自然素材をそのまま使った無垢の家は、集成材に比べて繊細な素材です。
傷や汚れがつきやすく、それを気にし過ぎてしまうと落ち着いて生活できません。
無垢材の傷や汚れも経年劣化の味わいの一つと考え、楽しむ気持ちで暮らしましょう。
2.経年劣化を楽しむものだと考える
無垢の家は、自然素材の経年劣化を楽しむものだと考えましょう。
無垢材は年月が経つにつれてツヤや色の濃さが変化し、味わい深くなります。
傷や凹みは、風合いの一つでもあります。
新築時は白木の香りや色を、年を重ねるごとに色味やツヤが増していく様子を楽しめるでしょう。
3.無垢の家の実績が豊富な施工会社に依頼する
無垢の家を建てるには、実績豊富な施工会社に依頼することも大切です。
無垢の家を快適にするには、専門的知識や職人の技術が必要になります。
職人の経験と技術により、無垢の家の仕上がりや耐久性に違いが生まれます。
実績豊富な施工会社であれば、こだわりのデザインやライフスタイルに合わせた木材の選定や設計・施工方法を提案してくれるでしょう。
木の家を建てて後悔しないポイントについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家を建てて後悔しないために|失敗しないポイントや住んでみて分かるメリットも解説
空間工房LOHASは、無垢の家の施工実績が豊富です。
無垢の家について詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
無垢の家の7つのメリット

無垢の家はデメリットばかりではなく、快適に暮らせるメリットが多くあります。
ここからは、無垢の家のメリットをご紹介します。
1.自然素材の風合いが良い
無垢の家は、自然素材の風合いが良い家になります。
木板の色や模様は一つとして同じものはなく、世界で一つだけの住まいになるでしょう。
また、自然素材の肌触りや香りはリラックス効果があります。
安心してゆったりと暮らせる無垢の家は、子育て世帯や高齢者の方などにもおすすめです。
2.調湿効果で快適な室内環境になる
無垢の家は、調湿効果で快適な室内環境になります。
無垢材の調湿効果とは、周囲の湿度に応じて湿気を吸収したり放出したりする性質のこと。
無垢材は空気中の湿度が高い時には水分を取り込み、低い時には湿気を放出します。
これにより、室内は適切な湿度を保てるようになり、心地よい環境になるでしょう。
3.手触り・足触りが良い
無垢の家は、手触りや足触りが良いこともメリットです。
無垢材は、やわらかでさらっとした感触になります。
針葉樹や広葉樹など無垢材の種類によっても、肌に触れた感覚が大きく異なります。
無垢材には適度な弾力があり衝撃を吸収するので、膝を痛めにくいのも良い点。
無垢の家は、お子様や高齢者の方も安心して暮らせるでしょう。
4.木の香りによりリラックスできる
無垢材は木の香りで、リラックスできるのもメリット。
一般的な集成材は化学物質を使用するため独特の香りがするのに対し、無垢材は自然な香りがします。
無垢材の種類によっても、香りは異なるので好みの木材を選定するのもおすすめです。
ヒノキの香りは、日本人にとってなじみ深く落ち着く香り。
ヒバの香りは、森林浴をしているようなリフレッシュできる香りです。
5.ナチュラルな内装デザインになる
無垢の家は、ナチュラルな内装デザインになるのもメリットです。
無垢材は自然素材そのものの色合いになるため、温もりの感じられるさわやかな空間づくりができます。
無垢材をふんだんに使用すると、室内全体がナチュラルな雰囲気になりリラックスできるでしょう。
おしゃれな木の家を建てるポイントについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
おしゃれな木の家を建てる|木のぬくもりを感じる外観や内装のポイント施工事例も紹介
6.天然素材が環境にやさしい
無垢の家は天然素材のため、環境にやさしいのも魅力です。
コンクリートや鋼材や塩化ビニール、樹脂ビニール系内装材などに比べ、木材は製造時に二酸化炭素排出量を削減できます。
木の成長過程では多くの二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するため地球温暖化を抑制できます。
地元の無垢材を利用すれば輸送距離が短くなり、より環境に配慮ができるでしょう。
7.身体にやさしい
無垢の家は、体にやさしいのも大きなメリットです。
一般的な集成材に使われる化学物質は、シックハウス症候群のリスクがあります。
一方、無垢材は天然素材を使用するため、シックハウスのリスクは少なくなります。
ペットを飼っていることや小さなお子様がいるなど、化学物質の影響が心配なご家庭は無垢の家がおすすめです。
無垢の家はこんな人におすすめ

無垢の家はメリット・デメリット両方を理解して、対策することで理想の家が実現できます。
無垢の家が合っている人は、どのような人なのでしょうか。
1.自然素材の家にこだわりを持つ人
自然素材の家にこだわりを持つ人は、無垢の家がおすすめです。
無垢材は木をそのまま使用しているので、健康志向の方やオーガニックが好きな方にも人気が高い建材。
木が持つ本来の味わいやナチュラルな色合い、香りなど自然素材でしか味わえない独特の風合いを楽しめるでしょう。
2.長く快適に暮らしたい人
マイホームで長く快適に暮らしたい人にも、無垢の家はおすすめです。
無垢材は耐久性に優れているため、適切なメンテナンスをしていれば30年~50年程の寿命があります。
品質の良い無垢材であれば100年以上の寿命があると言われ、日本で古くからある神社仏閣にも使用されています。
新築の家で長く住み続けたい人には、無垢の家が適しているでしょう。
3.無垢材の手入れを楽しめる人
無垢の家は、手入れを楽しめる人にもおすすめです。
無垢材は年月を重ねる度に色味が濃くなり、ツヤが増していく様子を楽しめます。
傷やシミがつきやすい素材ではありますが、丁寧に手入れをして家を育むような気持ちで暮らすと愛着がわくでしょう。
無垢材の手入れを負担に感じない人には、無垢の家は合っています。
【新築施工事例】木をふんだんに使ったロッジのような三角屋根の家

こちらは、木をふんだんに使ったロッジのような家を実現した空間工房「LOHAS」の施工事例です。
外壁には自然素材のそとん壁を使用し、屋根は三角屋根にしたことでおしゃれな外観になりました。
LDKのフローリングには富士ヒノキを使用し、家族が自然と集まる空間になっています。

リビングの上には大きな吹き抜けを作り、明るく開放的な室内になりました。
天井には杉板を貼り、ロッジのようなおしゃれなデザインに仕上がっています。
無垢材を多く使うことで、家の中でも森林浴をしているような心地よい空間になりました。
まとめ|無垢の家のデメリットを理解した上でこだわりの住まいを建てましょう

今回は、無垢の家を選ぶ前に知っておくべきデメリットや対策、メリットを解説しました。
無垢の家にはデメリットがありますが、事前に把握して対策すれば解消できます。
メリットも多いため「住んでみて良かった」と感じる人も多いでしょう。
快適な無垢の家を建てるには、実績豊富な施工会社に依頼することも大切です。
無垢の家を建てて長く暮らしたい方は、ぜひこの記事を参考に検討してみてください。
空間工房LOHASは、無垢の家の施工実績が豊富です。
無垢の家について詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いでいける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

施工事例はこちら→静岡県三島市│三角屋根の白い木の家
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