夫婦や一人暮らしで、老後のことを考えた快適な家を建てたい人に平屋はおすすめです。
2LDKで20坪ほどの広さの平屋であれば、使い勝手が良くスムーズな生活動線を作れます。
ただし、コンパクトな平屋は「どのような間取りにしたら良いか分からない」と悩む人もいるでしょう。
2LDKで20坪の平屋は、間取りのポイントを押さえることで理想の住まいになります。
今回は、20坪の平屋で2LDKの間取りにする場合のプランニングのポイントや注意点をご紹介。
将来を見据えた平屋を建てたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 20坪の2LDKの平屋はどのような間取り？
- 20坪の2LDKの平屋を快適な家にする5つのポイント
- 20坪の2LDKの平屋の5つのメリット
Contents
20坪の2LDKの平屋はどのような間取り？
20坪の平屋の広さは、約40畳の延べ床面積になります。
コンパクトな広さではありますが、1人暮らしや夫婦におすすめの広さです。
2LDKの間取りであれば、LDKにプラスして寝室や書斎といった個室を設けられます。
20坪の平屋は、将来高齢者になった際に非常に適した住まいです。
必要以上にスペースを作らないことで、移動が楽になることや掃除がしやすくなります。
20坪の2LDKの平屋を快適な家にする5つのポイント
20坪の2LDKの平屋を快適な家にするには、ポイントがあります。
間取りを工夫し、収納を充実させることで、より暮らしやすくなります。
1.間仕切りを少なくして開放的にする
20坪の2LDKの平屋は、間仕切りを少なくして開放的にしましょう。
コンパクトな延べ床面積になるため、廊下や建具があるとその分、圧迫感のある空間になります。
間仕切りをできるだけ減らすと、広々として動線もスムーズに。
また、間仕切りが少ないと建具を必要以上に作らなくて良いため、建築費用も安くなります。
2.家の中心にリビングを設置する
20坪の2LDKの平屋は、家の中心にリビングを設置するのもおすすめです。
家族の滞在時間が多いリビングを中心にし、個室や洗面所、浴室、トイレを設置します。
リビングが中心にある間取りは、ワンフロアに居住空間を設ける平屋ならではの配置です。
生活動線がスムーズになり、高齢者になっても移動しやすいでしょう。
3.収納を充実させる
20坪の2LDKの平屋は、収納を充実させることもポイントです。
コンパクトな平屋は居住空間が限られるため、収納スペースの確保が難しくなります。
設計の際に家族分の収納量を洗い出しておき、必要なものをしまえる収納スペースを作りましょう。
キッチンにはパントリー、玄関にはシューズクローゼット、家族の荷物や衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットを設けるのもおすすめです。
4.バリアフリー性を高める
20坪の2LDKの平屋は、バリアフリー性を高めると快適な家になります。
バリアフリー性の高い家は、誰もが安全で快適に暮らせるように設計されています。
段差をなくすことや間口を広くすること、滑りにくい床材を採用すること、手すりを設置するなどさまざまな方法でバリアフリー化できるでしょう。
将来、高齢になり介護が必要になった場合に、バリアフリー化された家であれば便利に生活できるでしょう。
5.吹き抜けを設置する
20坪の2LDKの平屋の圧迫感をなくすためには、吹き抜けを設置するのがおすすめです。
吹き抜けを作ると、縦の空間が広がり開放的な空間になります。
さらに吹き抜けの高い位置に窓を配置すると、採光を確保でき室内が明るくなるでしょう。
平屋の間取りについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
家事動線の良い平屋の間取り｜効率の良い家事動線を実現した施工実例の紹介
20坪の2LDKの平屋の5つのメリット
20坪の2LDKの平屋には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1.ワンフロアで生活の利便性が上がる
20坪の2LDKの平屋は、ワンフロアで生活の利便性が上がるのがメリットです。
平屋はすべての居住スペースや生活設備が1階部分にあるため、スムーズな生活動線が作れます。
2階建ての場合は洗濯物を干しに階段を昇る必要がありますが、平屋であれば横移動のみで完結します。
高齢になり足腰が弱くなった際も、転倒リスクが少なく安心して暮らせるでしょう。
2.耐震性がある
20坪の2LDKの平屋は、耐震性があるのもメリットです。
地震大国日本において、耐震性が優れていることは長く安心して暮らせるポイントになります。
平屋は建物が2階建てに比べ高さがないため、構造的に安定し耐震性を高められます。
風の影響も受けにくいため、台風にも強い家になるでしょう。
3.設計の自由度が高い
20坪の2LDKの平屋は、設計の自由度が高いのもメリットです。
平屋の1階部分が支えるのは屋根のみとなるため、必要以上に柱や壁を作らなくて済むからです。
大きな開口部や間仕切りを減らして、おしゃれで開放的な空間を作れます。
また、間口を広くすることで、バリアフリー化もしやすくなるでしょう。
4.建築費用を安く抑えられる
20坪の2LDKの平屋は、建築費用を抑えられるのも良い点です。
20坪とコンパクトな大きさの建物になるため、建材のコストダウンにつながります。
また、延べ床面積が少ないため工事箇所や期間を削減でき、人件費や工事費がかかりにくくなります。
20坪の広さの平屋は、建物の修繕費やメンテナンス費用も減らせるでしょう。
5.冷暖房効率が上がる
20坪の平屋は、冷暖房効率が上がるのもメリットです。
延べ床面積が少ないため、外壁や窓から外気の影響を受けにくくなるからです。
平屋はエアコンの電源を入れてから適温になるまでの時間も早く、電気の使用を最低限に抑えられます。
平屋を建てるメリットについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
【共働き子育て第1位】静岡市で平屋を建てるメリットとは？富士市の工務店が解説します
20坪の2LDKの平屋の3つのデメリット
20坪の2LDKの平屋には、デメリットもあります。
デメリットを把握することで、施工会社に相談するなど早めの対策ができます。
1.敷地面積を確保する必要がある
20坪の2LDKの平屋は、敷地面積を確保する必要があります。
ワンフロアに生活空間を設ける平屋は、2階建てに比べて広い土地を選ばなければなりません。
また、エリアによって建ぺい率を考えて、家を建てなければなりません。
20坪の2LDKの平屋を探す際は、家の大きさ、建ぺい率、土地の広さを十分に確認しましょう。
2.建築費用が高い傾向がある
20坪の2LDKの平屋は、同じ延べ床面積の2階建てよりも建築費用が高い傾向があります。
コンパクトな間取りのため、建築費用はかかりにくい一面もありますが「基礎工事費」や「屋根工事費」によりコストが上がります。
平屋の建築費用を抑えるには、家の形状をシンプルすることや設備のグレードを見直すなどの方法がおすすめ。
省エネ性を高めた平屋にすれば、国や地方自治体の補助金制度を利用できます。
3.採光や風通しを確保できない場合がある
20坪の2LDKの平屋は、採光や風通しを確保できない場合があります。
周辺に高い建物があることや隣接した家が近いと、風通しや日当たりが悪くなります。
自然光や風の通り道を遮ってしまうと、家の中に湿気がこもりカビが発生することも。
天窓を設置することや窓の配置を考慮するなどの工夫で、日光や風を取り込みやすい平屋にしましょう。
平屋のデメリットについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
20坪の2LDKの平屋の費用相場
20坪の2LDKの平屋の費用相場は、坪単価で40～60万円程です。
20坪の平屋を建てる場合は、1,000万円～1,600万円程が一般的な価格になります。
ただし、材料や設備のグレードによっても金額に違いがあります。
平屋は土地の広さが必要になるため、土地代も高くなることを理解しておきましょう。
平屋を建てる費用について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
20坪の2LDKの平屋を広く見せる3つのアイデア
20坪の2LDKの平屋は、間取りによっては圧迫感があります。
ここからは、コンパクトな平屋を広く見せるアイデアをご紹介します。
1.吹き抜けを設置する
コンパクトな平屋を広く見せるには、吹き抜けを設置するのがおすすめです。
設計の自由度の高い平屋は、天井高さも自由に設計できます。
天井高を十分に確保して、吹き抜けを設置すれば縦方向の視野が広がります。
勾配天井を設置すれば、さらに天井が高く見え開放感が増すでしょう。
2.スキップフロアやロフトを作る
20坪の2LDKの平屋は、スキップフロアやロフトを作るのもおすすめです。
スキップフロアは、ワンフロアに段差をつけたスペースのことです。
一方ロフトは、屋根裏などのデッドスペースを使って設ける空間のこと。
スキップフロアもロフトも間取りにメリハリができ、おしゃれな室内になります。
20坪程のコンパクトな延べ床面積の場合、上手くスペースを確保できるのがポイントです。
スキップフロアやロフトを設置して、開放的でメリハリのある空間を作りましょう。
3.小屋裏収納を設置する
20坪の2LDKの平屋は、小屋裏収納を設置するのもおすすめ。
小屋裏は、天井と屋根の間の空間を利用して設けたスペースになります。
デッドスペースを有効活用でき、収納スペースを増やせるため物を片付けやすくなるでしょう。
小屋裏は、下記の内容を満たせば、延べ床面積に含まれません。
- 床から天井までの高さが1.4メートル以下
- 床面積が直下階の2分の1以下
【新築施工事例】エアコン一台で快適に暮らせる平屋
こちらは、エアコン一台で快適に暮らせる平屋を実現した空間工房「LOHAS」の施工事例です。
気密性・断熱性を高めることで、冷暖房効率が良くエアコン一台で一年中快適に過ごせます。
太陽光発電で電気を発電できるため、電気代の節約にもつながっています。
リビングの一部はロールスクリーンで仕切れるようにし、必要に応じて部屋を増せる工夫をしました。
小屋裏は13畳の広さを設けて、家族分の収納も充実。
家の中は木をふんだんに使い、リラックスできる空間になっています。
省エネ性を高めたことで、家族が快適に暮らせる家になりました。
まとめ｜20坪の2LDKの平屋を建てるなら経験豊富な施工会社に相談しましょう
今回は、20坪2LDKの平屋の間取りポイントや広く見せるアイデアをご紹介しました。
コンパクトな平屋にはメリットが多くあり、ポイントを押さえると快適な住まいになります。
限られたスペースで平屋を建てる場合は、実績のある施工会社に依頼することが大切です。
家族の希望やライフスタイルに合わせた、家づくりを提案してくれるでしょう。
20坪ほどで2LDKの間取りの平屋を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
空間工房LOHASは、平屋の施工実績が豊富です。
20坪の平屋の間取りについて詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→静岡県富士市｜エアコン1台で一年中。平屋のゼロエネルギーハウス
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