SNSや雑誌などで見かけるおしゃれな家のほとんどに採用されていると言っても過言ではないのがリビング階段。
実際にマイホームを検討されている方の中には、リビング階段を取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
最近人気が高まっているリビング階段の魅力や取り入れる際の注意点などを詳しく解説します。
人気のリビング階段とは
リビング階段とはその名の通り、リビングにある階段のこと。「リビングイン階段」と呼ばれることもあります。
少し前は、玄関ホールや廊下に階段を設置するのが一般的でしたが、近年はおしゃれでインテリアにもなるリビング階段が人気となっています。
リビング階段のメリット
おしゃれで人気のリビング階段ですが、設置することによるメリットがたくさんあります。
- デザイン性が高い
- 吹き抜けと合わせることでリビングに開放感が生まれる
- 家族間のコミュニケーションが増える
- 廊下スペースが必要ない
項目ごとに詳しく見ていきましょう。
デザイン性が高い
リビング階段の魅力は、なんといってもそのデザイン性の高さ。
素材やデザインにこだわることで、階段がおしゃれなインテリアのような存在になります。リビングのテイストに合わせた素材やデザインのリビング階段を設置することで、空間のおしゃれ度がグッとアップします。
特に、骨組みと踏み板のみで構成されたスケルトン階段は高い人気を誇っています。
吹き抜けと合わせることでリビングに開放感が生まれる
リビング階段を設置するためには、最低でも2畳分のスペースを確保する必要があります。つまり、同じ広さのリビングでも、リビング階段があるとその分リビングとして使えるスペースは狭くなってしまうということです。
ただし、リビング階段と相性のいい吹き抜けと合わせることで、空間に開放感を作り出すことができます。
吹き抜けの高い位置に窓を設置すれば暖かい太陽の光を取り込めるので、開放感があり、明るく快適なリビングになるでしょう。
家族間のコミュニケーションが増える
リビング階段は、家族間のコミュニケーションにも良い影響があります。
従来の玄関ホールにある階段で、子ども部屋が2階にある場合は、子どもの外出や帰宅に気づきにくいもの。
階段がリビングにあることで、2階の自室に行くために必ずリビングを通らないといけない動線を作ることができ、自然に子どもの様子を見守れます。
リビングを通る機会が増えることで、自然と会話が生まれ、家族間の良好な関係を築くことができます。
廊下スペースが必要ない
リビング階段を採用すると、廊下のスペースを作る必要がないというのもメリットとして挙げられます。
これまで廊下として必要とされていたスペース分を、リビングやダイニングなどの他の部屋のスペースにできるので、より広々と暮らすことができます。
リビング階段のデメリット
おしゃれで開放的なリビング階段ですが、いくつかのデメリットもあります。
- 音や匂いが上階に伝わりやすい
- 冷暖房効率が悪くなる
- プライバシーの確保が難しい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
音や匂いが上階に伝わりやすい
リビングに開放感を作り出すことができるリビング階段。その反面、1階の音や匂いが上階に伝わりやすいといったデメリットがあります。
音については、壁や床に音を吸収してくれる素材を使用したり、上階の部屋のドアを防音性が高いものにしたりといった対策が必要です。
上階に伝わる匂いで最も気になるのが調理中の匂い。キッチンをできるだけ階段から遠い位置に設置することや、より性能の高い換気扇を設置するなどの対策をおこないましょう。
冷暖房効率が悪くなる
1階と2階の空間が繋がっているリビング階段のあるリビングは、リビング階段のないリビングに比べてどうしても冷暖房効率が悪くなってしまいます。
しかし、最近の住宅は、断熱性や気密性が高く、冬の寒さや夏の暑さが極端に気になるようなことはほとんどなくなりました。
ただ、通常よりも空間が広くなる分冷暖房効率が悪くなるのは事実です。天井に取り付けるシーリングファンなどを活用して、空気が循環する仕組みを作りましょう。
プライバシーの確保が難しい
上階に上がるためにリビングを必ず通るリビング階段は、家族間のコミュニケーションが増えるというメリットがある一方で、プライバシーの確保が難しいというデメリットがあります。
プライベート空間であるリビングでくつろいでいるときに、子どもの友達が家に来たら少し気まずいですよね。リビングの散らかりも気になります。
階段をできるだけリビングの端に設置し、リビングでの滞在時間を短くするなどの対策が考えられます。
リビング階段で後悔しないための対策
実際にリビング階段を採用したいけど、後悔したくないという方も少なくありません。
リビング階段で後悔しないための対策をまとめました。
LDKの換気性能を高める
カレーや焼肉など、匂いの強い料理の後は、次の日まで匂いが2階に残っているということも。匂いが2階の部屋に染み付くんじゃないかと心配になる程です。
食事のときは良くても、食後や来客時にまで匂うというのは問題ですよね。
LDKの換気性能を高めることで、できるだけ早く空気を入れ替えるような対策をすることが重要です。
家自体の気密性と断熱性を高める
リビング階段は、冷暖房の効率が悪くなる傾向があります。
気密性とは、家の中の隙間がどれだけあるかという指標で、気密性が高ければ高いほど隙間が少ないということになります。気密性の高い家は、隙間から外の空気が入ってこないので、室内を快適な温度に保ちやすいです。
断熱性とは、外の暑さや冷気を室内に入れないよう、遮断する性能のこと。断熱性も高めることで外気温の影響を受けにくく、室内を快適な温度に保ちやすくなります。
リビング階段を採用したおしゃれな事例を紹介
ここからは、空間工房LOHASで実際にリビング階段を採用されたお客様のおしゃれな事例をご紹介します。
庭を楽しむ情緒ある木の家
静岡県富士市の分譲地でありながら、庭を楽しむことのできるこちらの木の家。
世界基準のパッシブハウス基準で設計された高気密高断熱の家です。
リビングには一際目を引く木製のスケルトン階段。
家全体のテイストに合わせた自然な仕上がりです。
1階と2階の空間が緩やかに繋がっているので、お互いの存在を感じながら生活ができます。
リビングのすぐ横にはウッドデッキ。
庭をのんびり眺めながらくつろげる空間です。
施工事例を詳しくご覧になりたい方はこちら。
共働き家族にちょうどいい家
共働きのご夫婦が使いやすいを追求したこちらの住まい。
忙しくても暮らしやすい工夫が満載の家に仕上がりました。
リビングに入るとまず目に入るのがリビング階段。
周囲に壁があることで、2階に匂いや音が伝わるのを軽減できます。
階段とキッチンは離して匂い対策もバッチリ。
小上がりの畳にはカウンターがついていて食事やお茶を楽しめます。
LDK全体を見渡せるキッチン。
階段も視界に入る設計なので、家族の様子を見守りながら食事の準備ができます。
施工事例の詳細をご覧になりたい方はこちら。
薪ストーブのあるアウトドアスタイルの家
黒の外観と薪ストーブの煙突が印象的なこちらの住まい。
「雑木林の中で暮らす」をイメージした外観に仕上げました。
天然の木材をふんだんに使い、温もりあふれるLDK。
あえてスケルトン階段にはせず、階段下のデッドスペースになりがちなところを収納として有効活用しました。
施工事例を詳しくご覧になりたい方はこちら。
まとめ
近年人気が高まっているリビング階段について詳しく紹介しました。
おしゃれで開放的な空間を演出してくれるリビング階段ですが、匂いや音の問題、プライバシーの問題など、いくつかのデメリットも。
デメリットに対する対策をしっかりとすることで、建ててからの後悔を減らすことができます。
これからリビング階段を検討するという方は、デメリットを把握したうえで計画を建てましょう。
望月広巳
営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→パッシブハウスin静岡,富士宮市
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