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再生可能エネルギーと自然エネルギーの違いを静岡の工務店がわかりやすく解説

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エネルギーといえば、石油や石炭といった限りある資源の化石エネルギーと原子力がメインでした。しかし福島原子力発電事故のあとは、特に再生可能エネルギーなどの重要性が見直されています。一方で自然エネルギーという言葉もあり、再生可能エネルギーとの違いがわかりづらくなっています。

この記事では、再生可能エネルギーと自然エネルギーの違いにはじまって、再生可能エネルギーの種類、再生可能エネルギーのメリットやデメリット、さらに現状と課題も解説します。

再生可能エネルギーと自然エネルギーの違い

再生可能エネルギーも自然エネルギーも、地球資源として自然界に存在する自然現象から得られるエネルギーを利用するという点で共通しています。

ただし細かく分類すると、自然エネルギーではないが再生可能エネルギーにカテゴリーされる発電方法もあります。

つまり、自然エネルギーとは、再生可能エネルギーに含まれていると言えます。再生可能エネルギーのうち、自然現象を利用するものを「自然エネルギー」と呼んでいるともいえます。現在、一般的にはほぼ同義語として使われることが多くなっています。

再生可能エネルギーと自然エネルギーについて、詳しく見ていきましょう。

再生可能エネルギーとは

再生可能エネルギーは、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱、その他の自然界に存在する熱などの自然界で起こる現象から得られるエネルギーです。

永続的に再生可能な、枯渇しないエネルギー資源のことをいいます。

再生可能エネルギーには、自然現象を利用しない「バイオマスエネルギー」など、自然現象ではなく、別の資源を使って生み出されるものもあります。

自然エネルギーとは

自然エネルギーは、太陽光、水流、地熱、風力、潮流といった自然現象を利用して得られるエネルギーです。

再生可能エネルギーとして広く普及している太陽光発電も自然エネルギーに含まれています。

自然エネルギーは再生可能エネルギーに含まれるため、永続的に再生可能な、枯渇しないエネルギー資源であることが共通しています。

再生可能エネルギーの種類

再生可能エネルギーの種類は大きく5つあります。細かく分類するとさらにいくつかありますが、代表的な発電方法を解説します。

太陽光発電

太陽光発電は、太陽の光エネルギーを太陽電池によって電気に変換する発電方法で、ソーラー発電とも呼ばれています。シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用しています。

住宅などの建物の屋根に設置されるほか、直接地面に設置する野建てソーラーもあります。

太陽光発電は、燃料不要でCO2を排出しない再生可能エネルギーのひとつです。太陽光発電で生み出した電力は、蓄電池に貯めたり売電することで活用が可能です。永久的な資源で環境リスクが少ないエネルギーとして導入が増えていますが、太陽光の強さや日照時間によって発電量が左右されます。

風力発電

風力発電とは、風の力を利用して風車を回転させ、モーターの力を電気エネルギーに変換する発電方法です。

風車のタイプや羽の形状などでいくつかの種類がありますが、風が安定して吹いている場所に設置するのが理想的です。

設置場所は陸上と洋上がありますが、日本では内陸部よりも海岸線に多くの風力発電が置かれています。

風があれば夜でも発電できますが、風の強さや吹く時間によって発電量が左右されます。

水力発電

水力発電とは、水が高い所から低い所に落ちる(落水や流水)力を利用して水車やタービンを回し、その動力により電気エネルギーを生み出す発電方法です。

河川流水をそのまま利用する水路式や河川流水をダムや調整池で調整して発電する貯水・調整池式のほか、揚水式などのタイプがあります。

他の再生可能エネルギーと比べ比較的自然条件によらず安定して発電ができますが、水量または渇水による不安定やリスクはあります。

地熱発電

地熱発電とは、地下から取り出した高温のマグマエネルギーや水蒸気を利用して蒸気の力でタービンを回し発電する方式です。火山帯に位置する日本では効果的として注目されています。地熱発電は、地球内部にある自然エネルギーを活用して電気を生み出すため、発電時にほとんどCO₂を排出しません。

また季節や天候に左右されずに年間を通して安定したエネルギーとして供給が見込めます。ただし発電に適した立地を見つける調査期間が長く、建設を含めトータルコストが高くなります。

バイオマス発電

バイオマス発電とは、木材や生ごみなどのバイオマス(生物資源)を原料として燃焼する際の熱を利用して発電を行う方法です。原料は家畜の排泄物や廃油、農作物の残渣、汚水など様々です。

バイオマスエネルギーは、原料となる植物などの循環再生によって持続的に生み出し続けることができるため、再生可能エネルギーの1つとして注目されています。

しかし木材系の燃料が多く、森林破壊の原因になっているとの指摘もあります。

再生可能エネルギーのメリット

地球の自然現象から得られるエネルギーを利用する発電方法が再生可能エネルギーですが、いくつかあるメリットから代表的な2ポイントを解説します。

温暖化対策

石油や石炭といった化石燃料を燃やすと、CO2をはじめとする温室効果ガスが排出されるため、地球温暖化の進行が懸念されています。

再生可能エネルギーは、発電時にCO2をはじめとする温室効果ガスの排出量が少ないため、地球温暖化の対策として効果的といわれています。

また再生可能エネルギーは、太陽や水、生物などの自然由来のエネルギーを利用していますので、資源に限りのある化石燃料とは異なり、一度利用してから短期間で再生が可能であり、資源が枯渇せず繰り返し利用できるエネルギーです。

エネルギー自給率アップ

日本のエネルギー資源の多くは、海外から輸入が必要な石油や石炭といった化石燃料に依存しています。つまり現状は採掘量や価格変動の影響をダイレクトに受けることになります。

再生可能エネルギーの導入が進み、エネルギー構成の割合を増やすことで、日本のエネルギー自給率を高めることができます。 

日本は特に風力、水力、地熱といった自然資源が豊かな気候や地形を持つ国です。このメリットを生かしてエネルギー自給率のアップを目指しています。

再生可能エネルギーのデメリット

再生可能エネルギーにはメリットがある一方、いくつかのデメリットもあります。代表的なデメリットのうち2つを解説します。

安定供給問題

再生可能エネルギーは自然の力を資源としているため、天候により発電量が左右されます。特に太陽光発電や風力発電は天候の影響が大きく、曇りや雨が続いたり、風が吹かないといった状況に左右され、発電量が変動しますので、電力の安定供給が難しくなります。

発電コスト

再生可能エネルギーは、石油や石炭といった化石燃料を1施設で発電する発電所を作りにくく、結果的に発電効率が低くなります。

設備の導入に時間とコストがかかる面も含め、低コスト化に向けた取り組みが期待されています。

再生可能エネルギーの現状と課題

デメリットでも解説した通り、再生可能エネルギーは自然由来の資源を利用するため、天候に左右されてしまいます。その上、再生可能エネルギーは大量にためておくことが難しいので、安定的な発電量を維持することができません。

火力発電や原子力発電といった他の発電源とバランスを取り、再生可能エネルギーを安定して利用するために、さらなる技術の進化が重要です。

まとめ

再生可能エネルギーと自然エネルギーの違いについて、さらに自然エネルギーを含む再生可能エネルギーの種類や特徴などを解説してきました。

再生可能エネルギーの現状にはメリットとデメリットがありますが、技術の進化で安定させることがポイントです。

再生可能エネルギーは今後も普及していくエネルギーです。ぜひ理解を深めていきましょう。

著者情報

寺﨑幸治 

空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。

 

空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

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