冬になると結露がしやすく、窓や壁にカビが発生していたという経験のある人は多いのではないでしょうか。
結露によるカビが発生すると、家の劣化や健康被害のリスクがあります。
結露によってできるカビは、原因を把握して適切な対策をとれば防ぐことが可能です。
今回は結露によるカビを防ぐ対策や掃除方法、結露の予防方法をご紹介。
この記事を全部読むと、冬に発生する結露やカビを予防でき快適な生活が送れるでしょう。
結露によるカビ対策について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 結露によるカビが発生する原因とは
- 結露によるカビを防ぐための7つの対策
- 結露によるカビを防ぐためにはリフォームもおすすめ
Contents
結露によるカビが発生する原因とは
寒い冬の日の朝、窓ガラスに結露が発生した経験のある人は多いでしょう。
結露を放置するとカビが生えやすくなり、家の劣化につながる可能性があります。
まずは、結露によるカビの原因を見ていきましょう。
結露が発生する原因
結露は部屋の空気中に含まれる水蒸気が、外気で冷やされた窓などに触れることで水滴に変わり発生します。
冬場に起こる結露は「表面結露」と言われ、窓ガラスの表面に発生することが多いでしょう。
室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れることで、空気中に含まれていた水蒸気が水滴に変わり発生します。
冬は暖房により室内の温度が高くなるため、外気の影響を受けやすい窓の表面温度が低くなると結露が発生しやすくなります。
結露が発生する原因について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
カビが発生する原因
結露を放置すると、窓枠や壁、サッシ、カーテンにカビが発生することがあります。
カビは「栄養分」「酸素」「適度な温度」「水分」の要素が揃うと発生します。
結露により窓に水分が付着したままの状態は、高湿度を好むカビが発生しやすい環境です。
カビを放置すると胞子が室内に飛び散る可能性があり、カーテンや壁紙にもカビが繁殖することがあります。
結露によるカビを防ぐための7つの対策
寒い冬に結露ができ、カビが発生するのには原因があります。
結露によるカビを防ぐには、どのような対策が必要なのでしょうか。
1.定期的に窓を掃除する
結露によるカビは、定期的に窓を掃除することが対策になります。
カビは窓についた汚れが栄養源となるため、掃除をしていない窓はカビが繁殖しやすい状態になります。
定期的に窓の掃除をし、サッシをきれいにしておくことが大切です。
2.室内の除湿をする
結露によるカビ対策として、室内の除湿をすることも重要です。
冬になると、乾燥対策に加湿器を設置する人は多いでしょう。
加湿器を使用すると体感温度は高くなりますが、空気中の水分量は増え結露しやすくなります。
結露が発生している場合は室内の湿度が高い状態であり、除湿機で湿度を下げると良いでしょう。
3.こまめな換気をする
結露によるカビを防ぐには、こまめな換気が必要になります。
換気することで室内外の温度差を小さくし、結露が発生しにくい環境を作れます。
室内の湿った空気を外に排出し、きれいな空気を取り込むことで部屋全体の湿度を下げられるでしょう。
適切な換気をするためには、新築時に『第一種換気システム』を導入するのがおすすめです。
機械で換気を管理できるので、常に新鮮な空気を室内に取り込め快適な住まいになるでしょう。
4.部屋の温度を高くし過ぎない
部屋の温度を高くし過ぎないことも、結露によるカビ対策になります。
冬場は暖房により部屋の温度が上がり、室外との温度差が大きくなるでしょう。
室内外の温度差が大きいと、結露が発生しやすくなります。
エアコンや暖房の温度調整を行い、室内の温度が上がり過ぎないようにしましょう。
5.水蒸気の原因となるものを置かない
結露によるカビは、水蒸気の原因となるものを置かないことも大切です。
たとえば、観葉植物は大気中に水蒸気を放出するため、部屋の湿度が高くなります。
水が入った水槽も水蒸気が発生するため、加湿器のような役割を果たします。
観葉植物や水槽は、湿気がこもらないよう、空気の入れ替えがしやすい場所に置きましょう。
6.サーキュレーターを使用する
サーキュレーターを設置すると、結露によるカビ対策ができます。
サーキュレーターを使うと室内の空気を循環でき、結露の原因となる湿気がこもりにくくなるからです。
部屋の空気の流れを良くすると、暖房効率も上がり節電もできるでしょう。
7.結露防止スプレーを使う
結露を防ぐには、結露防止スプレーもおすすめです。
窓ガラスなどに結露スプレーを噴霧し、乾拭きをするだけで結露が予防できます。
結露防止スプレーは、ホームセンターなどで購入できます。
一度使用すると2週間ほど効果があると言われるので、手軽な結露対策になるでしょう。
結露の防止について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
結露防止の対策10選|結露ができやすい家の特徴やリフォームについて解説
結露によるカビが発生した際のお掃除方法
結露対策してもカビが発生してしまう場合は、お掃除をすることで増殖を抑えられます。
ここからは、結露によるカビが発生した際のお掃除方法をご紹介します。
窓にカビが発生した場合のお掃除方法
窓にカビが発生した場合は、初期段階であれば中性洗剤を水で薄めたもので拭き取りましょう。
ただし、ゴムの部分などのカビが取れない際は、専用のカビ取り剤で掃除します。
カビの掃除ができたら、発生した部分にアルコールを吹き付けるとカビが生えるのを抑えられます。
カーテンにカビが発生した場合のお掃除方法
カーテンにカビが発生したら、カーテンを洗濯することをおすすめします。
漂白剤を使用しぬるま湯で洗濯するのが、効果的です。
カーテンを干して乾燥させたら、アルコールを吹き付けるとカビ予防になります。
漂白剤はカーテンによっては生地を傷める可能性があるため、素材が適合しているかを十分に確認してから使用しましょう。
壁に発生した場合のお掃除方法
壁にカビが発生した場合は、初期段階であれば中性洗剤を水で薄めて拭き取るのがおすすめ。
壁紙は拭き取り過ぎると傷めてしまうため、あまり力を入れずに掃除しましょう。
掃除をしてもなかなか取れないカビは、雨漏りや壁内部が結露している可能性があります。
壁のカビがひどい場合は、施工会社や専門の業者に調査してもらうことも必要になります。
結露によるカビを放置するとどうなる?
結露によって発生したカビは、手軽な方法で掃除できます。
掃除をせずにカビを放置した場合、どのような問題が起こるのでしょうか。
家の劣化の原因になる
結露によるカビを放置すると、家の劣化の原因になります。
結露ができると天井、壁、床、柱などの木材が湿気を含み、カビが繁殖することで劣化や腐食する可能性があります。
結露により湿った木材は、シロアリが好む傾向にあるのも注意点です。
シロアリが増殖し家の木材を食べると、建材の劣化が進むため家が倒壊するリスクがあります。
健康被害のリスクが上がる
結露によるカビを放置すると、健康被害のリスクが上がります。
カビが発生すると、それをエサとするダニが増えるサイクルが生まれます。
ダニが増殖すると、シックハウス症候群やアトピー、アレルギー性鼻炎などの健康被害が起こるでしょう。
結露によるカビを防ぐためにはリフォームもおすすめ
住宅の結露によるカビを防ぐには、リフォーム工事をするのもおすすめです。
結露対策には、高性能窓の設置や家全体の断熱性を上げるリフォームがあります。
窓のリフォーム
住宅の結露を防ぐ対策として、二重窓の設置やサッシのリフォームがおすすめです。
既存の窓の内側にもう一枚窓を作る「二重窓」にすると、窓の間に空気層ができ冷えた窓と室内の空気が接触することがなく結露が発生しにくくなります。
窓ガラスを「複層ガラス」にすると、より効果的に結露を予防できるでしょう。
サッシを樹脂製に変えると、熱伝導率が小さくなり結露対策ができます。
窓のリフォームは設置数が少なければ工期が短く、日常生活に影響のない手軽なリフォームとなります。
断熱性を上げるリフォーム
結露対策には、壁内に断熱材を設置する「断熱リフォーム」も良いでしょう。
壁内に断熱材を設置すると、家全体の気密性・断熱性が上がります。
高断熱・高気密の住宅は外気の影響を受けにくいため、結露が発生しにくい住宅になります。
断熱材を設置する工事は内壁を外すなどの作業が必要で、部屋の使用ができなくなるので工期に注意しましょう。
空間工房LOHASは、断熱リフォームの施工実績が豊富です。
断熱リフォームについて詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
【リフォーム実例】断熱リフォームにより結露対策をした家
断熱リフォームにより結露対策をした空間工房「LOHAS」の二世帯住宅の施工事例です。
元々は日本家屋で冬場は各階に冷暖房がないと、凍えるように寒い家でした。
断熱リフォームをして室内が外気の影響を受けにくくなり、冬でも暖かく過ごせるようになりました。
親世帯が気兼ねなく使えるダイニングキッチンを1階に設けています。
2階は子世帯が住み、対面キッチンにすることで子供を見守りやすい空間にしました。
二世帯住宅にリフォームした住まいで、親世帯・子世帯が心地よく暮らせる家になりました。
まとめ|結露によるカビ対策をして快適な住まいにしましょう
今回は、結露によるカビの発生を防ぐための対策や結露予防について解説しました。
冬場は室内外の温度差が大きくなるため、結露が発生しやすい環境になります。
カビを放置すると、家の劣化や健康被害のリスクが高まるでしょう。
適切な対策やリフォームにより、結露によるカビができない家にすることは可能です。
家の結露によるカビに悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
空間工房LOHASは、断熱リフォームの施工実績が豊富です。
断熱リフォームについて詳しく知りたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→静岡県富士市│断熱リフォームして二世帯住宅に増築
静岡県で、省エネ性能の高いパッシブハウスをお考えなら、空間工房LOHASにぜひご相談ください。
■直接いらっしゃらなくても、ZOOMでのオンライン家造りも可能です。気軽に家造りの進め方や、移住者支援の補償のこと。
土地選びまでご相談にのっています。→ ご予約はこちら
■ 何かお家のことで質問があれば、お気軽にLINEでご質問ください→ こちら
■ ロハスのYouTubeチャンネル「輝く暮らしの舞台作りCH」では、 家づくりで後悔しないための情報や新築ルームツアーをUPしています→ こちら チャンネル登録よろしくお願いします!
– 富士市富士宮市で住むほどに健康になる注文住宅・木の家をつくる工務店 空間工房LOHAS(ロハス)
静岡県富士市荒田島町8-16
TEL:0545-57-5571
FAX:0545-57-5576
Email:lohas@kobo-lohas.com
HP:https://www.kobo-lohas.jp
家を建ててからかかるお金で、 後から後悔しない為に、最初に知っておいて欲しい事をまとめました。 お読みでない方はこちらからご覧いただけます↓
今までで200棟住宅を建築してきたLOHAS社長の寺﨑が 「良い家造り」のために知っておくと必ず役に立つ話。 こちらから読んでみる↓