子育てが終わり夫婦二人だけの生活になると、家が広すぎると感じることもあります。
これからは、夫婦だけの時間を充実させたいと思う方も多いでしょう。
将来を見越して生活動線を効率化し、階段のない平屋を選ぶ人も増えています。
今回の記事では、空間工房LOHASからシニア世代におすすめしたい「20坪平屋」の建築事例を交えながら紹介します。
平屋の選び方や注意点についても詳しく説明しますので、参考にしてください。
この記事でわかること
- 老後に20坪台の平屋を建てる3つのメリット
- 20坪台の平屋間取りを作る際のポイント
- 老後におすすめの間取り
Contents
老後も過ごせる20坪台の平屋事例
空間工房LOHASで、実際に建てた延床面積20坪台の平屋住宅をご紹介します。
【26坪】エアコン1台で一年中平屋のゼロエネルギーハウス
シンプルながらおしゃれな外観、家の中は天然カラーで統一されて広々と見えます。
床と畳を組み合わせたアクセントは、老後だけでなく小さな子どもの遊び場にもなりそうですね。ロールスクリーンで仕切れる部屋もあり、人数に合わせて便利に使える家です。
【29坪】 自然エネルギーを活用した太陽光発電平屋住宅
ランドリールームの目隠しの格子が良いアクセントになったおしゃれな外観です。
9帖の子ども部屋や、3帖ある玄関など、スペースに余裕を持って生活できる仕組みです。パントリーや広いランドリールームもあり、老後の家事も余裕を持って取り組めそうですね。
【29坪】開放的な吹き抜けが魅力の自然に囲まれた平屋
シックな平屋が周りの緑に映えて、高級感が感じられる外観です。
特徴は木目のきれいな高級感のあるウッドデッキ。夫婦でお茶やお酒を飲んだり、ゆっくりくつろいだりと二人の時間を楽しめます。十分な収納スペースもあるため、室内をすっきりと片付けやすいという点もうれしいポイントです。
第二の人生は平屋にみえる1.5階建て
今まで住んでいた家に比べると「20坪台では狭い」と感じることもあります。その場合は、ロフトや中二階で1.5階を作っても良いかもしれません。
2階建てにすると老後が心配ですよね。こちらでは、夫婦二人の生活は1階で完結し、独立した子供が帰省した時や、お孫さんを連れて帰ってきた時に泊まれるように、2階に客間を設置してあります。
老後に20坪台の平屋を建てる3つのメリット
ここでは、老後に建てる平屋の3つのメリットについて紹介します。
- ワンフロアで生活しやすい
- 土地探しがしやすい
- メンテナンスがしやすい
ワンフロアで生活しやすい
平屋の大きな魅力の一つは、全ての生活空間が一つのフロアにまとまっていることです。日々の生活が平面的に完結し、上下の移動が一切不要になります。特に老後は、階段の昇り降りが身体に負担をかけることがありますが、平屋ではその心配がありません。
また、コンパクトな設計の平屋では、家事をする際に必要な移動距離も大幅に短縮されます。例えば、掃除や料理、洗濯など日常の家事活動で部屋を行き来することがぐっと減るため、時間と労力を節約することが可能です。
土地探しがしやすい
20坪の平屋は土地探しにおいても大きなメリットがあります。
都市部から郊外にかけて、この広さの土地を見つけるのは比較的簡単です。小さな敷地でも充分な生活空間を提供できるため、選択肢が多様化します。
また、手頃な広さは土地コストの削減にも役立ち、理想的な立地を見つけやすくなるため、希望する平屋を建てられます。
メンテナンスがしやすい
平屋のメンテナンスは、二階建ての家と比較して手間が少なく済みます。
二階建てでは屋根や外壁のメンテナンスのために足場を組む必要がありますが、平屋ではその必要がほとんどありません。多くの場合、ハシゴだけで屋根のメンテナンスが可能で、これにより作業の速度と安全性が向上します。
また、足場を組む費用が不要なため、メンテナンスコストも大幅に削減できるのもメリットです。
20坪台の平屋間取りを作る際のポイント5選
20坪台の平屋間取りを作る際は、以下のポイントに注意が必要です。
- シンプルな間取り
- 段差のないフラットな床
- 生活のしやすい動線
- 開放感のある高い天井
- プライベート空間の確保
- 高い断熱性能と長期優良住宅の認定
シンプルな間取り
高齢になると、室内でも「上る、下がる、曲がる、開ける、閉める」といった動作が負担になります。コンパクトな家を有効に使おうとすると、複雑な間取りになりやすいですが、老後の住まいとしてはおすすめできません。
間取りを考える際は余計な廊下やホールを設けず、コンパクトにまとめるのがいいでしょう。筋力や認知能力が徐々に低下していくため、手足の動きが思うようにはいかず、ちょっとしたことが面倒に感じるようになります。シンプルな間取りは掃除や家事の手間も軽減してくれるのでおすすめです。
段差のないフラットな床
平屋を建てる際のポイントとして、階段がなく全ての生活空間がフラットな一階に配置することが、重要なポイントです。
特に年を重ねたシニア世代やオールド世代にとって、段差のない暮らしは安心して暮らせる住環境と言えます。さらにバリアフリーな暮らしを実現するために、玄関と室内の間の段差をなくすこと。また、ドアを開き戸から引き戸に変更すること、そしてトイレや浴室に手すりを設置するのがおすすめです。
開放感のある高い天井
平屋の設計では、天井高を上げることでより開放的な空間を作り出すことが一つのポイントです。例えば屋根の勾配に合わせて天井を高く設計することで、視界が拡がり、空間の開放感が増します。視覚的な広がりだけでなく、実際に空間を広く感じさせる効果もあります。
また、デッドスペースを巧みに利用することで、空間の有効活用が実現します。天井を高くすることは平屋特有の構造を活かした間取りのコツとして効果的です。
プライベート空間の確保
平屋住宅は家族間の距離感が近くなることが魅力的なポイントですが、個々のプライベート空間の確保が重要です。家族それぞれが自分の時間を楽しむための独立したスペースをしっかりと取り入れることで、居心地の良い家庭環境を作り出せます。
例えば、リビングだけではなく、小さな書斎スペースを設けることによって、家族が同じ空間にいながらも各自の趣味や勉強に集中できる環境を提供できます。このような間取りは、家族のコミュニケーションを促進しつつ、個々のプライバシーを尊重するバランスを保つことができるのでおすすめです。
高い断熱性能と長期優良住宅の認定
高齢になると体温調節機能が低下し、室温の変化に敏感になるので注意が必要です。適切な室温管理ができる住宅は、熱中症や寒さによる健康リスクを大幅に軽減できます。
また、退職後の生活を年金や貯金に頼ることを考えると、日常的な光熱費の節約が重要になります。高断熱性能の住宅は冷暖房効率が高く、エネルギー消費を低減するため、エアコンなどの電気代を大幅に削減できます。
高い断熱性能と長期優良住宅の認定を得ることで、安全で経済的な住まいを実現しましょう。
以下の記事では冬でも暖かい家を作るためのポイントを記載しているため、合わせて参考にしてみてください。
【平屋・20坪台】老後におすすめの間取り
老後の平屋住まいでは、シンプルで動線のよい間取りが理想的です。20坪台なら過剰なスペースを抑え、手入れが楽な適度な広さが確保できます。夫婦二人なら2LDK、3〜4人家族なら子ども部屋付きの3LDKが人気の間取りです。
夫婦だけなら十分な広さの2LDK
2LDKとはリビングとダイニングキッチンが同じ空間にあり、他に2部屋ある間取りです。子どもがいる場合は、子どもが独立するまでは1部屋を子ども部屋、もう1部屋を夫婦で使うという方法もあります。
部屋数が少ない分、掃除や手入れがしやすいのは大きなメリットです。また、3人家族で住む場合は収納を多く、または大きくするなどして限られたスペースを有効に活用しましょう。
3~4人家族なら3LDKで子ども部屋を確保
3LDKは、リビングとダイニングキッチンの他に3部屋ある間取りです。1部屋を夫婦で使えば残りの2部屋を子ども部屋にできるので、兄弟姉妹がいても問題ありません。
子どもたちが独立した後は、夫婦でそれぞれの個室にしたり、書斎として使ったりと楽しむのも良いでしょう。
シニアに人気な平屋の実例は以下の記事でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
20坪台の平屋の費用相場
20坪台の平屋の建築費用は、以下のような相場となっています。
全国的な相場(坪単価平均):約90万円×20坪=1,800万円
静岡県の相場(坪単価平均):約97万円×20坪=1,940万円
参考:2021年度 フラット35利用者調査・2021年度集計表・注文住宅
ただし、これらの費用はあくまで参考であり、実際の建築費用にはこれ以外にも様々な要因が影響します。
例えば、地盤改良費や設計費、諸経費などが追加で必要になる場合があります。また、地域によっては住宅購入支援の助成金制度が設けられていることもあり、利用することで実際の費用負担を減らすことが可能です。
実際に建築を計画する際には、詳細な見積もりを取得し、総費用を正確に把握することが重要です。
平屋を立てる際の費用については、以下の記事でも解説しているので気になる場合はぜひチェックしてみてください。
【まとめ】平屋20坪の間取りで老後を過ごすならLOHASのパッシブハウス
今回は、老後に快適な20坪の平屋について解説しました。実例なども多数紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
空間工房LOHASは「冬暖かくて夏涼しい、快適な超省エネ住宅」であるパッシブハウスを建てられる認定工務店です。
静岡の自然を利用した快適な家づくりをお約束します。まずは、お気軽にお問い合わせください。
著者情報
望月広巳
営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
静岡県で、省エネ性能の高いパッシブハウスをお考えなら、空間工房LOHASにぜひご相談ください。
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