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太陽光発電は何年で元が取れるのか|早く元を取る方法設置費用相場も解説

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太陽光発電で「今から自宅に設置をしても元を取れるのか」と心配な人はいるのではないでしょうか。

本当に元が取れるのか半信半疑で悩んでいる方も多いはず。

元が取れるか確認するために、初期費用の見積りや回収のシミュレーションを十分に行っておくことが大切です。

今回の記事では、太陽光発電の設置費用の相場やより早く元を取る方法を分かりやすく解説します。

「太陽光発電は何年で元が取れるのか?」と疑問に思っている場合は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 太陽光発電は何年で元が取れるのか
  • 2024年から太陽光発電を設置して元が取れるのか?
  • 太陽光発電の設置時に確認しておくべきポイント

太陽光発電は何年で元が取れるのか【結論:約7~9年】

太陽光発電を検討している人の中には「何年で元が取れるのか」と疑問に思っている人は少なくないでしょう。

初期費用の相場や寿命を知っておくことで、安心して検討しやすくなります。

ここからは太陽光発電が「何年で元が取れるのか」を、設置費用の相場や太陽光の寿命などを交えて解説します。

太陽光発電の設置費用相場

太陽光発電の設置費用相場は、1kWあたり26.7万円となります。

一般的な住居は3~5kWの出力が必要なので、設置費用総額の相場は80~130万です。

太陽光発電の設置費用は、FIT制度がスタートした2012年からは20万円程安くなっています。

太陽発電は技術開発に伴い機能性が上がり、設置費用は年々下がっていく傾向と言われています。

太陽光発電の寿命は何年?

太陽光発電の寿命は、ソーラーパネルとパワーコンディショナー2つの寿命を考える必要があります。

ソーラーパネルまたはパワーコンディショナーどちらかが寿命を迎えると、太陽光発電システムが使えなくなるので注意が必要です。

ソーラーパネルとパワーコンディショナーそれぞれの寿命を見ていきましょう。

ソーラーパネルの寿命

ソーラーパネルの寿命は長く、20~30年としているメーカーがほとんどです。

ソーラーパネルは、一般的に強化ガラスで作られています。

ソーラーパネルは屋外に設置するので破損や汚れのリスクはありますが、可動部分がないため故障は少ないと言われています。

パワーコンディショナーの寿命

パワーコンディショナーの寿命は、10~15年になります。

パワーコンディショナーは太陽光発電で発電した電力を、住宅で利用できるように交流電力に変換する機器です。

パワーコンディショナーは可動部分がある機器のため、ソーラーパネルより寿命が短くなります。

太陽光発電の寿命について、以下の記事でも解説しているのでぜひチェックしてみてください。

太陽光発電初期費用の平均回収期間

太陽光発電の元が取れるのは、平均約7~9年と言われています。

初期費用を全額ローンで支払う場合の回収期間は、プラス2年程かかります。

太陽光発電は「FIT制度」を使って売電することや効率的な電気の使用により、初期費用を回収するのが一般的です。

ただし、太陽光発電は初期費用の他に、維持費もかかることも把握しておきましょう。

<太陽光発電の維持費>

項目平均回数平均価格
メンテナンス代4年に1回推奨2万円~
ソーラーパネル掃除1年に1~2回5千円~
交換修理費故障の際保証期間中は無料

上記の他に固定資産税やパワーコンディショナーの電気代がかかる点にも、注意が必要です。

太陽光発電の平均的な費用回収のシミュレーション

太陽光発電の費用回収シミュレーションすると、何年で元が取れるかを想定できます。

太陽光発電の費用回収年数は、下記の公式でシミュレーションが可能です。

設置費用 ÷(年間の売電収入+年間の太陽光発電の導入による電気代の削減額)=費用回収年数

下記を例にして、計算してみましょう。

・太陽光発電設置費用 110万円
・年間の売電収入 6万円
・年間の太陽光発電の導入による電気代の削減額5万円

(例) 110万円÷(6万円+5万円)=10年

太陽光発電の費用回収シミュレーションは、システムを導入した年度や住んでいる場所によって価格が変わるので、あくまで参考程度に捉えましょう。

2024年から太陽光発電を設置して元が取れるのか?【結論:可能】

結論は2024年から太陽光発電を始めても、元は取れます。

技術開発により、安価で性能の良い太陽光発電を購入できるのが理由です。

電気料金の高騰やFIT制度の固定買取価格の下落はありますが、電力の自家消費と売電収入により元が取れます。

「今から太陽光発電のある家に住みたい」と感じているのであれば、決して遅くはありません。

太陽光発電|少しでも早く元を取る7つの方法

太陽光発電の初期費用を回収できるのは平均で7~9年と言われますが、少しでも早く元を取りたいという人は多いのではないでしょうか。

太陽光発電の回収期間を短縮する方法があります。

ここからは、太陽光発電で少しでも早く元を取る方法をご紹介します。

1.太陽光発電の初期費用をできるだけ抑える

太陽光発電の設置から早く元を取るには、初期費用をできるだけ抑えられるように製品を選びましょう。

製品の本体価格と設置工事費用は、販売店によって大きく異なります。

見積りは数社から取り寄せて検討することをおすすめします。

ただし、価格が安いだけで太陽光発電の業者を選定するのは危険。

故障や破損した際の修理費がかかると、ますます費用がかかることになるからです。

太陽光発電の販売業者を選ぶ際、工事内容はもちろん、保証などのアフターサービスが充実している信頼性の高い会社にしましょう。

2.売電収入は初期費用に充てる

太陽光発電の売電収入は、元が取れるまで他の用途には使用せずに初期費用やローン返済に充てましょう。

売電収入で太陽光発電の設置費用を賄えれば、家計の負担が減り回収期間を短縮できます。

FIT制度は10年間の固定買取価格で売電できるため、年間の収益を予測しやすくなります。

効率よく売電収入を得るためには、自家消費電力を把握しておくことも重要です。

太陽光発電の初期費用回収にかかる期間は、定期的に計算するようにしましょう。

3.電気の自家消費を効率よく行う

太陽光発電で発電した電力の自家消費を効率よく行うことも大切です。

太陽光発電の電気を自家消費に使用すると、電力会社から電気を購入する料金を抑えられます。

また、FIT制度で売電できる電気は自家消費で余った電力です。

効率よく電力の自家消費を行い、余った電気は売電すれば初期費用の回収年数は短縮できます。

4.家庭用蓄電池を組み合わせる

家庭用蓄電池は、太陽光発電などで発電した電力を蓄えておけるシステムです。

太陽光発電自体には蓄電できるシステムが搭載されていないので、太陽光の出ている昼間にしか電気を消費できません。

家庭用蓄電池を併用し太陽光発電の電力を貯めておくと、夜間や消費電力の高い時間に効率よく電気が使えます。

ただし、家庭用蓄電池自体も高額であるため収支のバランスを考えて導入を検討しましょう。

5.節電を意識して生活する

日頃から節電を意識して生活すると、太陽光発電の初期費用回収を短縮できます。

節約のポイントとしては、テレビのつけっぱなしや冷蔵庫の開閉回数、エアコンの設定温度を推奨温度より高いまたは低く設定するなどがあります。

消費電力の高い家電製品を使用する場合は、短時間でも電気代金の負担が増えます。

小さなことが大きな積み重ねになるので、日々の生活で節電を意識してみましょう。

6.電気料金プランを定期的に見直す

電力会社の電気料金プランを定期的に見直すことも大切です。

電力会社の電気料金プランは消費電力が少ない家庭向けや消費電力が多い家庭向け、昼間家にいる時間が少ない家庭向けなど、ライフスタイルや電気使用量に合わせたプランが選べます。

家族が増えたり、ライフスタイルが変化したりといった出来事があると、現在使用している電気料金プランに合わなくなることも。

自分たちの生活に合わせた電気料金プランを選んで、効率化を図りましょう。

7.補助金を活用する

太陽光発電の初期費用を少しでも早く元を取りたい人には、補助金を検討してみましょう。

国から支給される太陽光発電システムのみの補助金は2014年に終了していますが、再生エネルギーの発電をサポートする補助金があります。

また、地方自治体でも独自の補助金がもらえる可能性も。

補助金は手続きに手間がかかりますが、交付されると費用の負担が軽減されます。

補助金は予算に達すると受付を締め切ることがあるので、早めに施工会社に相談しましょう。

太陽光発電の設置時に確認しておく5つのポイント

太陽光発電の費用回収をスムーズにするには、設置時に確認しておきたいポイントがあります。

・太陽光発電のシステム販売価格
・メンテナンス費用などの維持費
・電気料金の推移
・再生可能エネルギー促進賦課金の上昇
・太陽光パネルの廃棄料金

それぞれのポイントについて詳細を見ていきましょう

ポイント1:太陽光発電のシステム販売価格

太陽光発電システムの販売価格を適正価格以上で購入すると、費用回収が遅れます。

太陽光発電は、システム価格の相場を把握した上で購入しましょう。

必要最低限のコストのみをかけることで、元を取れる年数が短縮されます。

ポイント2:メンテナンス費用などの維持費

太陽光発電は設置費用だけでなく、設備の管理費などの維持費がかかります。

太陽光発電の回収年数を計算するためにも、ランニングコストを洗い出しておきましょう。

ランニングコストとしては、メンテナンス、ソーラーパネル掃除、交換修理費などが挙げられます。

また、所得税や固定資産税もかかってくるので、維持費はリストアップしておくと良いでしょう。

ポイント3:電気料金の推移

近年、燃料価格の高騰などにより、電気料金の値上げが続いています。

太陽光発電は電力を効率的に使え、売電できるメリットがあり節電したい人にもおすすめです。

太陽光発電を設置する際は、近年の電気料金の推移を確認しておきましょう。

太陽光発電によって「電気料金がどれだけお得になるか」を把握できるからです。

電気料金の推移は、電力会社のホームページに掲載されています。

ポイント4:再生可能エネルギー促進賦課金の上昇

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは再生可能エネルギーの固定買取制度によって電力の買取に要した費用を電気使用量に応じて、支払う料金です。

毎年、経済産業大臣によって定められ、基本的に毎月の電気料金と一緒に支払います。

2024年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金は、1kWあたり3.49円と発表されました。

月に400kW使用する家庭では、月平均836円の負担が増えるとされています。

今後も再生可能エネルギー発電促進賦課金は値上がりする見込みなので、動向を定期的にチェックしましょう。

ポイント5:太陽光パネルの廃棄料金

太陽光発電が寿命を迎えた際は、廃棄する必要があります。

ソーラーパネルには有害物質が含まれている可能性があるため、産業廃棄物として適切に処理しなければなりません。

太陽光パネルを廃棄する際には、専門業者に依頼しましょう。

ソーラーパネルを撤去する費用は、10万円程、運搬・産廃費用は5万円程が相場です。

太陽光発電の廃棄費用は、総計で15万円程となります。

【静岡県三島市の施工事例】太陽光発電する平屋

こちらは、太陽光発電と家庭用蓄電池を導入した平屋の施工事例です。

リビングには開放的な吹き抜けがあり、家族が自然に集まる空間になりました。

天井には杉板を貼り、ロッジのような雰囲気に仕上げています。

2階は間仕切りを最小限にして、家族の成長に合わせて可変性のある間取りにしました。

再生可能エネルギーの太陽光発電で環境に配慮しながらも、住みやすさとデザインにこだわった家に仕上がっています。

まとめ|太陽光発電で元を取るには事前のシミュレーションが大切

太陽光発電の元を取るために「太陽光発電の販売価格」「ランニングコスト」「電気使用量」「売電価格」の4つの要素から、シミュレーションをして回収年数を把握しておきましょう。

とくに太陽光発電の販売価格は販売業者によって大きく異なるため、見積りを見て十分に考える必要があります。

また、少しでも費用の負担を減らすために、申請できる補助金も確認しておきましょう。

太陽光発電の検討をしている場合は、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。

著者情報

寺﨑幸治 

空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。

空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

パッシブハウス

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