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二世帯住宅のメリット・デメリット|補助金・税制優遇について解説

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二世帯住宅に住んでみると「親世帯・子世帯の関係が悪化するのではないか」と不安に思っている人はいませんか。

二世帯住宅にはデメリットもありますが、補助金や税制優遇を受けられるなど多くのメリットがあります。

二世帯住宅のメリット・デメリットを把握して、ポイントを押さえれば快適な暮らしが実現できるでしょう。

今回は、二世帯住宅のメリットや補助金・税制優遇について解説します。

二世帯住宅を建てて後悔をしないか不安に思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 二世帯住宅のメリット
  • 二世帯住宅の税制優遇
  • 二世帯住宅で申請できる補助金

二世帯住宅の5つのメリット

二世帯住宅は親世帯・子世帯が同じ屋根の下で暮らすため、デメリットがあるイメージを持つ人も多いでしょう。

二世帯住宅はメリットが多く、工夫次第で居心地の良い住まいになります。

二世帯住宅には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1.子育てや介護を協力し合える

二世帯住宅は、子育てや介護を協力し合えるのが大きなメリットです。

子世帯は子供を預けたい時に、同居している親世帯にすぐに預けられます。

親世帯の介護が必要になった際は、近くにいる子世帯の協力を得られるでしょう。

二世帯住宅は、万が一の時にお互いを助け合える協力体制が整います。

2.建築費用を抑えられる

二世帯住宅は、建築費用を抑えられるのもメリットです。

間取りに共有部分が多ければ多いほど、建築費用がかかりません。

キッチンを共有にすれば、2軒分の設備を一つにまとめられるためコストダウンできるでしょう。

二世帯住宅は、それぞれの世帯でローンを組めるのも良い点です。

ローンの返済を親世帯・子世帯で分けることで、資金計画の幅が広がります。

子世帯は親世帯からの援助も受けやすくなり、費用負担を抑えられるでしょう。

3.水道光熱費を抑えられる

二世帯住宅は、水道光熱費を抑えられるのもメリットになります。

二世帯の光熱費のメーターを1軒分にまとめれば、基本料金が安くなるからです。

ただし、二世帯で水道光熱費を分担する形になるため、負担の割合により不満が出る場合があります。

水道光熱費を二世帯で分担する場合は、よく話し合っておくと良いでしょう。

 4.税金が優遇される

二世帯住宅は税金が優遇されるため、費用面でメリットになります。

二世帯住宅は固定資産税や住宅ローン、不動産所得税、相続税の優遇措置を受けられます。

ただし、税金の優遇措置を受ける場合は対象となる条件があるため、事前に施工会社に確認すると良いでしょう。

5.補助金を利用できる

二世帯住宅は、補助金制度を利用できるのも良い点です。

国だけではなく地方自治体独自の補助金を利用できる場合があり「どのような補助金を利用できるのか」を施工会社に確認するのがおすすめです。

補助金によって申請期限や対象要件が異なるため、早めに準備しておくと良いでしょう。

二世帯住宅の税制優遇

二世帯住宅を建てると税制優遇が受けられるので、大幅なコストダウンが実現できます。

ここからは、二世帯住宅の税制優遇を詳しく見ていきましょう。

1.固定資産税の軽減措置

二世帯住宅は、固定資産税の軽減措置を受けられます。

一戸建て住宅は、家屋が建つ土地の200㎡までが「小規模住宅用地」として扱われます。

二世帯住宅で二戸分とみなされる場合は、400㎡までが「小規模住宅用地」です。

二世帯住宅は「小規模住宅用地」として扱われる土地面積の基準が広いため、固定資産税の軽減措置の対象に合いやすくなるでしょう。

小規模住宅用地は土地にかかる固定資産税の課税標準額が6分の1、都市計画税の課税標準額が3分の1に軽減されます。

ただし、二世帯住宅は二戸の住宅として「区分登記」していることが条件となります。

参照:総務省「税負担措置関係」

2.住宅ローン減税

二世帯住宅は、住宅ローン減税を受けられます。

住宅ローン減税とは、住宅ローンを借り入れて、住宅の新築取得または増改築等をした場合、年末のローン残高の0.7%を所得税から最大13年間控除される制度です。

ただし、住宅ローン減税を受けるには対象要件があります。

2024年1月以降より住宅ローン減税を受けるには、住宅が省エネ基準に適合している必要があります。

省エネ性能の種類によって、住宅ローン控除の借入限度額が異なるので確認しましょう。

省エネ住宅の種類借入限度額
認定長期優良住宅 認定低炭素住宅4,500万円
ZEH水準省エネ住宅3,500万円
省エネ基準適合住宅3,000万円
省エネ基準に適合しない 「その他の住宅」0円

住宅ローン減税の申請には、省エネ基準以上を適合している証明書を提出しなければなりません。

専門性の高い証明書になるため、不明な点は施工会社に相談し減税の申請手続きを進めましょう。

参照:国土交通省「住宅ローン減税」

3.不動産所得税の軽減

二世帯住宅は登記の際に区別登記することで、不動産取得税の減税措置を受けられます。

不動産取得税は、基本的に下記の計算式で金額が決まります。

不動産取得税=固定資産税評価額×3%

50㎡以上240㎡以下の床面積の場合は、固定資産税評価額から1,200万円を控除できます。

不動産取得税=(固定資産税評価額-1,200万円)×3%

二世帯住宅で区分登記している場合は、控除額は1,200万円×二戸分となるため最大2,400万円控除になるでしょう。

参照:国土交通省「不動産取得税に係る特例措置」

4.相続税の減税

二世帯住宅が小規模宅地等特例に該当する場合は、相続税が減税できます。

二世帯住宅の相続は、敷地の330㎡までの相続税額を80%減税できます。

相続税の手続きは申請手続きが必要であり対象要件なども細かく決められているため、

不明な点は税理士などの専門家に相談すると良いでしょう。

二世帯住宅で申請できる補助金

二世帯住宅は、対象要件によって補助金を利用できる場合があります。

近年は省エネ住宅に関係した住宅で、補助金を活用できるようになっています。

静岡県富士市で利用できる「富士市多世代同居・近居支援報奨金」を見ていきましょう。

富士市多世代同居・近居支援奨励金

多世代で新たに同居または近居するために住宅取得やリフォーム工事する際に交付される補助金です。

子育て世代の負担軽減と高齢者の安全・安心な暮らしの確保を目的とした制度になります。

※同居とは…一つの家で一緒に生活することです。

近居とは…市内において、同一小学校区または直線距離で1km以内にある住宅に所住することを指します。

富士市多世代同居近居支援報奨金の対象要件

富士市多世代同居・近居支援報奨金は、下記の1・2のいずれも満たすことが条件です。

  • 下記(1)~(2)のの組み合わせで新たに同居・近居することが要件となります。
(1)「小学生以下の子を養育する者」と「その親」  
(2)「65歳以上の者」と「その子」
※(3)の両者が現在、同居・近居していない場合
(3)「65歳以上の者」と「その孫」
※(2)の両者が現在、同居・近居していない場合

奨励金受領後、多世代同居・近居の状態を10年以上継続する多世帯が対象です。

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象住宅

住宅であり、居住用部分の床面積が50平方メートルを超えていることが条件になります。

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象地域

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象地域は、静岡県富士市内全域です。

ただし、災害危険区域、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域、地すべり防止区域、急傾斜地崩壊危険区域を除きます。

リフォーム予定の住まいが対象要件に当てはまるかを確認するには、静岡県富士市内の防災マップを参照ください。

参照:静岡県富士市の防災マップ

富士市多世代同居・近居支援報奨金対象となる経費や補助率

対象となる経費補助率補助額実施期間
  ・住宅の取得に係る経費
・住宅の改修に係る経費
1/2上限30万円3年間 2024年4月1日~2027年3月31日

富士市多世代同居・近居支援報奨金の注意点

富士市多世代同居・近居支援報奨金の注意点は、新築・改修は施工を開始する前に、建売・中古住宅は住宅の取得に係る契約の締結前に申請することが必要となります。

同居・近居の開始から30日以内または、同居・近居を開始した日の年度の3月末日のいずれか早い日までに事務局に実績報告することが必要です。

参照:富士市多世代同居・近居支援報奨金

静岡県富士市の新築補助金について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

【2024年版】静岡県富士市の新築購入で使える補助金・助成金一覧|申請方法や注意点も解説

二世帯住宅の3つのデメリット

二世帯住宅は多くのメリットがある一方で、デメリットがあることも把握しておきましょう。

ここからは、二世帯住宅の3つのデメリットをご紹介します。

1.プライバシーを確保しにくい

二世帯住宅は、プライバシーを確保しにくいのがデメリットです。

二世帯住宅で共有空間が多い間取りや親世帯または、子世帯がお互いの居住空間に勝手に入り込むことで、プライバシーを侵害されるように感じるかもしれません。

とくに親世帯が義両親の場合、気を遣うことも多く、トラブルに発展するかもしれません。

二世帯住宅を建てる際はプライバシーを確保できる間取りにすることや、ルールを決めておくとトラブルになりにくいでしょう。

2.生活リズムの違いでストレスに感じる場合がある

二世帯住宅は生活リズムの違いで、ストレスに感じる場合があります。

親世帯と子世帯は仕事や子育ての状況によって、食事や洗濯、掃除、就寝時間などの時間帯が異なります。

子世帯が朝はゆっくりと寝ていたいのに、親世帯が早起きで生活音が聞こえるとストレスに感じることもあるでしょう。

一方、親世帯は夜に子世帯の声や音が聞こえると、落ち着いて眠れないケースがあります。

二世帯の生活リズムの違いは、間取りを完全分離型にするなどの工夫で対処が可能です。

3.相続でトラブルになりやすい

二世帯住宅は親世帯の相続の際に、トラブルになりやすいのもデメリットです。

二世帯住宅を親名義や共有名義としている場合、親世帯が亡くなった際に同居していない兄弟にも住宅を相続する権利があります。

二世帯住宅は親世帯が亡くなった際の相続についても、親族を含めて話し合っておくと良いでしょう。

二世帯住宅のデメリット解消法

二世帯住宅にはデメリットがありますが、建てる前に対策をしておけば快適な住まいを実現できます。

ここからは、二世帯住宅のデメリット解消法をご紹介します。

1.二世帯に合った間取りを選ぶ

二世帯住宅は、それぞれのライフスタイルに合わせた間取りを選ぶと良いでしょう。

二世帯住宅には完全同居型、一部共用型、完全分離型の3種類の間取りがあります。

三種類の間取りについて、見ていきましょう。

1.完全同居型

完全同居型はほとんどの居住空間を、二世帯で共用する間取りになります。

建築コスト、ランニングコストが抑えやすいメリットがありますが、プライベートを確保しにくいデメリットもあります。

生活リズムのずれや共用スペースの使い方について、親世帯・子世帯で話し合っておくと後々トラブルになりにくいでしょう。

完全同居型は、子育てや介護など二世帯で協力体制を作りたい場合におすすめです。

2.一部共用型

一部共用型は居住空間の一部を、二世帯で共用する間取りです。

完全分離型よりも建築コストはかかりにくく、空間にもゆとりが生まれやすくなります。

ただし、二世帯の価値観の違いにより、共用部分の使い方でストレスを抱える場合があります。

プライバシーの確保も難しい間取りのため、共用部分の使用方法はもちろん掃除の仕方など具体的に話し合っておくと良いでしょう。

3.完全分離型

完全分離型は、居住空間を完全に分ける間取りになります。

二世帯の共有スペースはないため、プライバシーを確保しやすく気兼ねなく暮らせるのがメリットです。

完全分離型にするには二世帯分が生活できる土地の広さの確保が必要になります。

土地代や建築費用が高くなるのがデメリットです。

完全分離型はお互いに気を遣わない生活が可能ですが、二世帯でコミュニケーションをどのようにとっていくのかを考えるようにしましょう。

2.二世帯の生活リズムに合わせた間取りにする

二世帯住宅は、生活リズムに合わせた間取り作りも必要です。

たとえば、1階は親世帯、2階は子世帯が住むというように、フロアによって居住空間を分ける上下分離型にするとストレスが軽減されます。

また、浴室のシャワーの音やトイレを流す音、洗濯機の音など水回りに関する生活音は響きやすいと言われます。

親世帯の寝室と子世帯の水回りを離すことで、生活リズムが違っても気を遣う心配がなくなるでしょう。

3.相続について事前に話し合っておく

二世帯住宅は、相続について事前に話し合っておくことも大切です。

たとえば「親世帯が亡くなった後は子世帯が引き継いで住むのか」「売却するのか」を兄弟間で話し合っておくと良いでしょう。

また「親世帯が介護になった場合はどうするのか」についても、事前に話し合うことでトラブルを回避できます。

4.実績豊富な施工会社に依頼する

二世帯住宅は、実績のある施工会社に依頼するようにしましょう。

経験豊富な施工会社であれば、メリットを感じやすい快適な間取りを提案してくれます。

親世帯・子世帯の意見が合わない場合は、経験のある担当者と打ち合わせを重ねることで解決策が見つかるでしょう。

空間工房LOHASは、二世帯住宅の施工実績が豊富です。

二世帯住宅の新築について相談したい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

【新築住宅実例】別荘のように居心地の良い二世帯住宅

こちらは、別荘のように居心地の良い二世帯住宅を実現した空間工房「LOHAS」の施工事例です。

元々の家で使用していた古材を、最大限に利用した魅力的な家が完成しました。

外壁は海のそばでも劣化しにくい「天竜杉の焼杉」を使用しています。

リビング・ダイニングの壁には杉板が貼られ、別荘のような空間が広がります。

床は富士ヒノキを使用して、木の温もりを感じられるように。

外観はもちろん内装の細部にまで木にこだわり、リラックスできる二世帯住宅が完成しました。

まとめ|メリット・デメリットを把握して快適な二世帯住宅を建てましょう

今回は二世帯住宅のメリット・デメリットや補助金・税制優遇について解説しました。

二世帯住宅は親世帯・子世帯で協力体制が整い、補助金や税制優遇によるコストダウンなど多くのメリットがあります。

メリット・デメリットを把握して計画を立てれば、快適な住まいになるでしょう。

二世帯住宅を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

空間工房LOHASは、二世帯住宅の施工実績が豊富です。

二世帯住宅の相談をしたい方は、以下のリンクから空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

著者情報

望月広巳

 営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。

空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

パッシブハウス

施工事例はこちら→静岡県富士市│二世帯以上一緒に暮らす、焼杉の家

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