冬場に暖房をつけていても、足元から体が冷えて部屋が暖かくならないと悩んでいる人はいるのではないでしょうか。
寒いからと言って、暖房の設定温度を上げると、電気代の負担が心配になることもあるでしょう。
冬になかなか部屋が暖かくならないのは、窓や壁、天井から冷気が室内に伝わるからです。
適切な部屋の寒さ対策をすることで、冬でも快適に暮らせます。
今回は、部屋で暖かく過ごすための冬の寒さ対策や、電気代を節約するコツをご紹介。
冬に暖かい部屋で快適に過ごしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 【冬の部屋の寒さ対策】簡単に部屋を暖める方法
- 【冬の部屋の寒さ対策】新築やリフォームの際にできる方法
- 電気代を節約して冬の部屋を暖かくする方法
Contents
冬に部屋が寒い理由
冬に部屋が寒い理由は、窓や壁から冷たい外気が部屋に入り込み室内の暖かい空気が外に逃げるからです。
住宅の気密性・断熱性が不十分な場合、窓や床から隙間風が入りより寒く感じられるでしょう。
また、冷たい空気は下に暖かい空気は上に集まる性質により、足元や床下が冷えるコールドドラフト現象が起こるのも部屋が寒い理由の1つです。
冬に部屋が寒い時は、適切な対策をして室内の温度を快適にする必要があります。
【冬の部屋の寒さ対策】簡単に部屋を暖める6つの方法
冬場に部屋の寒さ対策をするには、厚手のカーテンや断熱シートの設置など手軽にできる方法があります。
簡単に部屋の寒さ対策ができる方法を、詳しく見ていきましょう。
1.厚手のカーテンを設置する
冬場の部屋の寒さ対策には、厚手のカーテンを設置するのがおすすめです。
厚手のカーテンを取り付けると、薄手のカーテンよりも外からの冷気の遮断が可能です。
カーテンを取り付ける際は、カーテンの裾の長さを少し床に垂れるように調整すると、下からの冷気の流入を防げるでしょう。
2.窓のサッシに隙間テープを貼る
部屋の寒さ対策に、窓に隙間テープを貼るのも良いでしょう。
窓ガラスやサッシに隙間が空いていると、外からの冷気が流入しやすくなります。
暖房で暖められた空気も、隙間があると外に逃げてしまうでしょう。
隙間テープを窓やサッシに貼ると、部屋の寒さが和らぎます。
隙間テープはホームセンターなどで比較的安く購入できるため、手軽にできる冬の寒さ対策としておすすめです。
3.窓や壁に断熱シートを設置する
窓や壁に断熱シートを設置すると、部屋の寒さ対策に効果的です。
断熱シートは外からの冷気の入り込みを抑え、室内の暖かい空気を外に逃がさない効果を得られます。
窓や壁に断熱シートを貼ることで、暖房効率も上がるでしょう。
4.サーキュレーターを使用する
簡単にできる部屋の寒さ対策として、サーキュレーターもおすすめです。
サーキュレーターは下に溜まった冷気を循環させ、室内の温度差を少なくする効果があります。
サーキュレーターにより部屋の温度が一定になるので、足元から冷えることがなくなるでしょう。
サーキュレーターはエアコンと併用すると、さらに効果的です。
エアコンの暖かい空気を循環させられるので、暖房効率が良くなります。
5.床にラグやアルミシートを敷く
床にラグやアルミシートを敷くのも、部屋の寒さ対策に良いでしょう。
厚手の起毛タイプのラグは、多くの空気を含めるため床からの冷気を遮断できます。
ラグの下にアルミシートを敷くと、保温もでき足元が暖かくなります。
室内の底冷え予防をしたい人は、ラグやアルミシートがおすすめです。
6.加湿器を使用する
加湿器を使用すると、冬の部屋の寒さ対策に効果があります。
部屋の湿度を高くすると、体感温度が上がるため部屋が暖かく感じられるからです。
寒い時期に加湿器を利用することで、乾燥対策にもなるでしょう。
ただし、加湿器により部屋の湿度が上がり過ぎると結露が起こる可能性もあるため、注意が必要です。
【冬の部屋の寒さ対策】新築やリフォームの際にできる5つの方法
新築やリフォームの際に、部屋の寒さ対策をすると冬場でも快適な住まいになります。
ここからは、新築やリフォームの際にできる部屋の寒さ対策をご紹介します。
1.間仕切り戸を設置する
住宅に間仕切り戸を設置すると、部屋の寒さ対策ができるでしょう。
間仕切り戸とは扉を使い、目的に合わせて部屋を区切る戸のことです。
室内に間仕切り戸があることで、冷気の流入を防げるでしょう。
間仕切り戸は、仕切りとして使われるアコーディオンカーテンや、パーテーションよりも効果的な寒さ対策ができます。
2.高性能窓を設置する
住宅に高性能窓を設置するのも、冬の部屋の寒さ対策におすすめです。
窓は、家の中でもっとも外気の影響を受けやすいと言われます。
複層ガラスは2枚以上のガラスを使うことで、内部に空気層を作り冷気を室内に入れにくい構造になっているため、家の断熱性が上がります。
窓の室内側に窓サッシを設置する「内窓」を設置するのも良いでしょう。
内窓は、外側と内側の窓の間に空間を作るため部屋を暖かく保てます。
3.断熱材を設置する
住宅に断熱材を設置することも、部屋の寒さ対策になります。
壁や屋根、床に断熱材を設置すると、家の気密性・断熱性が上がり暖房効率が良くなります。
高気密・高断熱の住宅にすると、エアコン使用を最低限に抑えても、冬は暖かい室温になるでしょう。
ただし、新築やリフォームで断熱性を上げる工事は、専門的な技術力が必要になるため、実績のある施工会社に依頼することをおすすめします。
4.樹脂素材のサッシを設置する
窓のサッシを樹脂素材にすると、部屋の寒さ対策に有効です。
アルミサッシは熱伝導率が高いため、外の冷たい空気の影響を受けやすくなります。
一方、樹脂サッシは熱伝導率が低いため、部屋に寒さを伝えにくい性質があります。
樹脂サッシを部屋に設置すると、結露対策や防音にも効果的です。
5.床暖房を設置する
部屋に床暖房を設置すると、部屋の中が暖まりやすくなります。
下に冷たい空気が溜まる「コールドドラフト現象」により、寒い時期に部屋は底冷えするようになるので注意が必要です。
床暖房を設置すれば足元から暖かくなるため、部屋全体が暖かくなり暖房効率も上がるでしょう。
冬でも暖かい家づくりのポイントについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
冬でも暖かい家づくりのポイント|高断熱や高気密性能で快適な注文住宅を実現した施工事例の紹介も
冬に部屋の寒さ対策をしないとどうなる?
冬の部屋の寒さ対策にはさまざまな方法があり、快適な住居にするために有効な手段となります。
部屋の寒さ対策をしないと、どのようなことが起こるのでしょうか?
結露が発生する
部屋の寒さ対策をしないと、結露が発生する場合があります。
結露は室内の湿気を含んだ暖かい空気が、冷気に接触することで起こります。
窓は外気の影響を受けやすい部分なので、もっとも結露しやすい場所になるでしょう。
住宅の結露を放置しておくと、カビやダニが発生します。
カビやダニが生じることで、家が劣化して寿命が短くなることや、アレルギーなどの健康被害が起こりやすくなるでしょう。
結露ができない住宅を建てるコツについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
結露ができない高気密高断熱住宅を建てる5つの対策を富士市の工務店が解説
健康被害が起こる
冬に部屋が寒いままだと、健康被害が起こるでしょう。
健康被害の中でも、冬の寒い時期に起こるのがヒートショックです。
ヒートショックは急激な温度変化によって、血圧が上下し心臓や血管に疾患が起こります。
とくに脱衣所から浴室に移動する際は、ヒートショックのリスクが高まると言われています。
部屋の寒さ対策をすることで部屋の温度差が一定に保たれ、ヒートショックを予防できるでしょう。
暖房効率が下がり光熱費が上がる
冬に部屋の寒さ対策をしないと、暖房効率が下がり光熱費が高くなります。
窓から冷気が部屋に入り続けていると、エアコンを運転してもなかなか部屋が暖かくなりません。
部屋を暖める目的でエアコンの設定温度を上げて長時間運転すると、その分光熱費が上がります。
電気代を節約して冬の部屋を暖かくする方法
部屋が寒いと、エアコンなどの暖房器具をフル稼働して室温を上げようと考える人は多いでしょう。
ただし、暖房器具を使用すると電気代も上がるため、使用方法を工夫する必要があります。
ここからは、電気代を節約して冬の部屋を暖かくする方法を解説します。
エアコンの設定温度を確認する
冬に電気代を節約して、エアコンを効率良く使うには設定温度を確認すると良いでしょう。
環境省により、冬のエアコンの設定温度は部屋の温度を20℃に調節することが推奨されています。
エアコンの設定温度を必要以上に高くしてしまうと、その分電気代がかかるでしょう。
ただし、設定温度20℃では暖かさが物足りないと感じる人もいます。
エアコンの暖房効率を上げるには、フィルターの掃除をすることやサーキュレーターを併用するのがおすすめです。
住宅の使用していない部屋のドアは閉めて、暖かい空気を部屋の外に逃さない工夫もしましょう。
こたつや電気毛布を併用する
電気代を節約して部屋の中を暖かくするには、こたつや電気毛布を併用するのもおすすめです。
エアコン使用だけで部屋を暖めようとすると、家族が個人的に暖をとることが難しくなります。
省エネ仕様のこたつや電気毛布であれば、電気代を抑えて自分の過ごす空間は暖かく感じるでしょう。
電力会社のプランを見直す
電気代を節約して部屋を暖めたい人は、現在利用している電力会社のプランを見直すのも良いでしょう。
電気の自由化により、最近ではスマホのキャリアなどの電力会社に乗り換える人が増えています。
住宅の電力会社のプランを見直すことで現状の電気使用量を把握でき、節約につながる電気代のプランを検討できるでしょう。
新築住宅を建てる際は高気密・高断熱の家にする
新築住宅を計画している場合は、高気密・高断熱にすると暖房を効率的に使用できます。
高気密・高断熱住宅は、壁の内側や床下に断熱材や気密テープなどを設置した住宅です。
住宅の隙間がしっかりと埋められているので、外気の影響を受けにくい特徴があります。
エアコン使用を最低限にしても、冬場は暖かく過ごせるでしょう。
ただし、高気密・高断熱住宅にするには適切な換気計画も必要になります。
【新築住宅実例】パッシブハウス基準で冬でも暖かい家
こちらは、静岡県富士市にある冬でも暖かい家を実現した空間工房「LOHAS」の施工事例です。
省エネ住宅世界基準の「パッシブハウス基準」で建てられ、高断熱・高気密の家になります。
床下エアコンを設置しているので、冬でも足元から暖かく快適に過ごせます。
パッシブハウス基準の家は気密性・断熱性が高いため、自然エネルギーを利用して暖房ができるのも良い点です。
冬はエアコンの設定温度を20℃にしても、心地よく過ごせます。
高性能なパッシブハウス基準の新築にしたことで、冬でも暖房器具に頼らなくても居心地の良い家になりました。
まとめ|適切な部屋の寒さ対策をして暖かく快適に暮らしましょう
今回は、冬の寒さ対策として部屋で暖かく過ごす方法をご紹介しました。
エアコンや暖房器具で家を暖めたとしても、外からの冷気が部屋に流入すればなかなか室温は上がりません。
部屋の寒さ対策は適切な方法をとることで、冬場でも快適な住まいになるでしょう。
新築を計画している人は、電気代を節約するために高気密・高断熱住宅を検討するのもおすすめです。
冬に寒さを感じにくい住まいにしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
空間工房LOHASは、冬の寒さ対策ができる家の施工実績が豊富です。
冬でも暖かく過ごせる新築住宅について相談したい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
望月広巳
営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→静岡県富士市│パッシブハウス基準で設計した情緒あるデザインの高気密高断熱住宅
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