木をふんだんに使った家はおしゃれで居心地が良く、木の家を建てるなら内装にもこだわりたいという人は多いでしょう。
木の家の内装と一言でいっても、テイストや木の使用方法によって雰囲気は異なります。
木を使った内装作りのポイントを押さえると、理想的な空間に仕上がるでしょう。
今回は木の家の内装アイデアやポイント、注意点についてご紹介します。
「木の家を建てたいけれど、どのような内装にしたらよいの?」と悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 木の家の内装をおしゃれにするコツ
- 木の質感を活かす内装作りのポイント
- テイスト別木の家の内装作りのコツ
Contents
木の家の内装をおしゃれにする7つのコツ
憧れの木の家に住みたいと考える人の中には「内装をおしゃれにしたい」と思う人は多いのではないでしょうか。
ただし、理想のイメージはあっても「具体的にどのような内装にしたらよいのか」と悩む人もいるでしょう。
木の家は私達日本人には馴染みのある家ですが、テイストや気の使い方によって内装は大きく異なります。
ここからは、木の家の内装をおしゃれにするコツをご紹介します。
1.天井の梁を見せる
木の家の内装は天井の梁を見せることで、アクセントが加わりおしゃれ度がアップします。
梁や柱は天井裏や壁に隠されるのが一般的ですが、敢えてむき出しにすることで木の良さをダイナミックに感じられるでしょう。
木のフローリングや腰壁と組み合わせて、梁を見せると木の存在感を楽しめる内装に仕上がります。
2.天然素材にこだわる
木の家の内装は、天然素材にこだわるとデザイン性が高くなります。
天然素材の漆喰や珪藻土、畳は木材と相性が良いため組み合わせると、温かみのある内装に仕上がります。
天然素材は人や環境にも優しい素材のため、内装に取り入れると快適な暮らしができるでしょう。
3.テイストを統一させる
木の家をおしゃれに演出するには、テイストを統一させることも大切です。
テイストには、和風デザインを取り入れた「和モダン」や柔らかなイメージの「ナチュラルテイスト」
欧米のイメージを取り入れた「カントリーテイスト」などがあります。
自分の理想のテイストが決まったら、豊富なサンプルの中から木の素材や色味、木目などを選ぶと良いでしょう。
4.インテリアにこだわる
木の家の内装をおしゃれにするには、インテリアにもこだわると良いでしょう。
インテリアを選ぶ際は、自分の家はどのようなテイストにしたいのかを決めて木材に合わせたカラーや素材を選ぶのがおすすめです。
内装に使うカラーは多くても3色以内に抑えると、バランスの良い空間に仕上がります。
5.木の腰壁を設置する
木の腰壁を内装に取り入れるのも、おしゃれに仕上げるコツです。
腰壁は木材を人の腰くらいまでに貼られた壁であり、木の存在感を楽しめる内装になるでしょう。
腰壁はフローリングとのバランスを考えて、木の部分が多くなり過ぎないように設置すると、圧迫感が減ります。
6.無垢のフローリングにする
おしゃれな木の家にするには、無垢のフローリングを設置するのもおすすめです。
無垢材の床は、合板などのフローリングと比べると高級感があり、足元から木の質感を楽しめます。
無垢のフローリングは長い間使うと経年変化しますが、使うほどに味のある木の良さを味わえるのも魅力です。
床は大きな面積を占めるため、木の素材や節、木目などこだわりを持って選ぶと理想の内装に仕上がります。
7.天井を板張りにする
木の家の天井を、板張りにするのも良いでしょう。
天井は空間の大部分を占めるため、無垢材などを利用した板張りにすると最大限に木を感じられるでしょう。
たとえば、広いリビングの天井を板張りにすると温かみのある木の雰囲気を感じられ、家族の憩いの場になります。
また、寝室に木の天井を設置するのもおすすめで、木の癒し効果でリラックスでき、安心して眠れるでしょう。
木の質感を活かす内装作りのポイント
おしゃれな内装にするには、木の良さを最大限に活かすことが大切です。
木の質感を活かすには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。
1.見える範囲にどのくらい木を使うかを考える
木の質感を活かすには、見える範囲にどのくらいの木を使うかという「木視率」を考えることがポイントです。
木の風合いが良いからと、内装に多用し過ぎると木の面積が多すぎて落ち着かないと感じるケースも。
木の質感を心地よく感じるには、木視率を45%ほどにするとバランスが良いと言われます。
木材を使う際は色味や質感の統一を意識すると、圧迫感が減るでしょう。
2.木の節の使い方を考える
木の節の使い方を考えると、木の良さを活かした内装に仕上がります。
木の節とは製材する際の枝の部分になり、節があるほど自然を感じられ少ないほどスッキリした印象になるでしょう。
木の節が多いと敬遠されることもありますが、節の数や場所によって内装の雰囲気が異なります。
木の節はバランスを考えて、最適な量を取り入れると良いでしょう。
3.木の色味を統一させる
木の質感を活かすには、木の色味を統一させることもポイントになります。
木材の色合いは、木の種類によって異なります。
<木材の色味の濃淡>
明るい色の木材 | メープル ピーチ パイン ポプラ ホワイトアッシュ |
中間色の木材 | スギ ヒノキ ナラ タモ クリ |
濃い色の木材 | チーク ウォールナット マホガニー ブラックチェリー ケヤキ |
木材は木の色味だけではなく、質感や木目、節によっても雰囲気が変わります。
木材サンプルを参考に、理想のテイストに合わせた木を選びましょう。
4.木の肌触りも意識する
木の質感を活かすには、木の肌触りも意識しましょう。
木材には、柔らかく温かみのある針葉樹や、硬くて冷たく感じる広葉樹などがあります。
木材を選ぶ際は、施工会社と十分に相談しサンプルやモデルハウスを見て念入りに確認すると良いでしょう。
【テイスト別】木の家の内装作りのコツ
木の家と言っても、テイストによって内装の仕上がりは大きく異なります。
ここからは、木の家の内装におすすめのテイストをご紹介します。
1.ナチュラルテイスト
ナチュラルテイストは自然の風合いを活かし、白やアイボリーカラーを使用した柔らかい雰囲気が特徴です。
ナチュラステイストは無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材をふんだんに使い、見た目だけではなく肌触りや香りも重視します。
シンプルでありながらもぬくもりのある空間を作るナチュラルテイストは、小さなお子様がいるご家庭や高齢者の方など幅広い世代に人気があります。
2.カントリーテイスト
カントリーテイストは、欧米の昔ながらのスタイルを取り入れた重厚感のあるテイストです。
無垢材のフローリングや木製のインテリア、家具をコーディネートすると、ダイナミックに木を感じられる空間を作れるでしょう。
カントリーテイストの内装にする場合は、外観にも木材を取り入れるのがおすすめ。
外観と内装デザインにつながりを持たせることで、より洗練された木の家に仕上がります。
3.和モダンテイスト
和モダンテイストはシンプルなイメージの内装に、和風デザインを取り入れたテイストです。
モノトーンカラーでまとめた直線的なデザインに、畳や障子、ふすまなど日本の建築様式を取り入れることでモダンな室内になるでしょう。
和モダンテイストは木材を使った照明など、木のインテリアを取り入れるのがおすすめ。
和モダンテイストの内装はデザイン性の高い空間でありながらも、懐かしさを感じられる雰囲気を演出できるでしょう。
内装に木を取り入れる7つのメリット
木の家は内装にバランスよく木材を使用すると、おしゃれで居心地の良い空間に仕上がります。
ここからは、内装に木を取り入れるメリットをご紹介します。
1.木のぬくもりを感じられる
木の家の内装は、木のぬくもりを感じられることが大きなメリットです。
自然素材の無垢材を内装に取り入れると、木の香りや肌触りが良くリラックスできる空間になるでしょう。
木は木目や節があることから、天然素材ならではの味わい深い表情を楽しめます。
木の内装はぬくもりのある空間になり、帰宅するとほっとひと息つける家になるでしょう。
2.リラックスできる
木の家の内装は、リラックスできるのもメリットです。
たとえば、無垢材のフローリングは肌触りが良く素足で歩きたくなる心地よさがあります。
さわやかな木の香りが室内に漂うことで、リフレッシュ空間を作れるのも魅力です。
木の家は見た目だけではなく、香りや肌触りからも癒やされる空間になるでしょう。
3.断熱性が高い
木の家は断熱性が高く、室内を快適な温度に保てるのもメリットです。
木材は金属や鉄筋コンクリートに比べ、細かな空気層があるため熱を伝えにくい性質を持ちます。
熱が伝わりにくい木の性質から、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるでしょう。
断熱性の高い家は、エアコン使用を最低限に抑えられるため光熱費も削減できます。
4.調湿効果がある
木の家は湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥している時は水分を放出する調湿効果があります。
木の家は室内の湿気を調整することから、蒸し暑さを軽減できます。
室内の湿気を快適に調整できることで、カビやダニの発生リスクを減らせるでしょう。
調湿効果がある木の家は、健康的に暮らせる家になります。
5.吸音性がある
木の家は、吸音性があるのもメリットです。
吸音性とは、雑音や生活音を和らげる効果がある性質のことになります。
音を吸収する木の性質により、プライバシーを守り静かで心地よい空間作りができるでしょう。
6.転倒するリスクを減らせる
木の家は、室内で転倒するリスクを減らせるのもメリットの一つです。
階段から滑ることやフローリングで足を滑らせることによる起こる転倒は、住宅内で起こりやすい事故です。
階段やフローリングを無垢材にすると、しなやかさがあるため足腰への負担が少なく転倒のリスクを減らせます。
また、無垢のフローリングは、肌触りがよく疲労感を和らげることも可能です。
小さなお子様や高齢者の方がいる場合は、転倒リスクを減らせる木材を取り入れましょう。
7.環境に配慮できる
木の家のメリットは、環境に配慮できることも挙げられます。
住宅に多くの木を使用すると、木を伐採して植えるという森林循環が生まれ森が活性化します。
木材は製材する際にCO2排出量が少ないことで、地球温暖化の問題解決につながるのも良い点。
木の家は住み心地が良いだけではなく、環境に良い影響を与えられるのも魅力的なポイントです。
木の家のメリット・デメリットついて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
木の家の内装を作る際の注意点
木の家の内装は多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
木の家のデメリットを把握すると対策が可能になるため、計画する前に押さえましょう。
1.木は経年劣化する
木の家のデメリットは、木が経年劣化することです。
木材は紫外線が当たり続けると、年月が経つにつれて色味が変わります。
天然素材の床は、へこみやすく傷がつきやすいことも注意点です。
ただし、木の経年劣化は木の家の醍醐味であり、味わい深いと感じられる人ならば長く楽しめる家になるでしょう。
2.入荷する材料に左右される
木の家は入荷する材料に左右され、内装の雰囲気が変わるのもデメリットです。
内装に使う木材が天然木の場合、同じ色味や木目、節の入り方が同じものは存在しません。
理想の木材を実現しようとしても色味や節の入り方が異なり、完成してみるとイメージと違ったと感じるケースがあります。
入荷する木材によっては、希望のイメージにならない場合があることを理解しておきましょう。
3.施工実績の多い会社に建築を依頼する
木の家は、施工実績の多い会社に依頼することが重要です。
天然素材の木材は、気温や湿度により膨張や伸縮を繰り返します。
木の特性を熟知した経験豊富な施工業者に依頼すると、木の質感を活かしながらもデザイン性の高い家に仕上げてくれます。
施工実績の多い施工会社は、木の家を建ててからのアフターサービスや保証についても充実しているでしょう。
静岡県富士市にある空間工房LOHASは、「木の家」の施工実績が豊富です。
おしゃれな木の家を建てたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
【新築施工事例】焼き杉などの古材を利用した木の家
焼き杉などの古材を利用して建てた空間工房「LOHAS」の施工事例です。
元々の家で使っていた古材を最大限利用して、環境にも配慮した家づくりができました。
外壁は潮風の当たる海のそばであっても、長く使える天竜杉の焼杉を使用しています。
リビングとダイニングの壁には杉板の腰壁を設置し、木の存在を感じられるおしゃれな空間に仕上がりました。
フローリングには富士ヒノキを使用し、肌触りとさわやかな木の香りを楽しめます。
内装に木をふんだんに使い、おしゃれでスタイリッシュな住宅が完成しました。
まとめ|内装にこだわったおしゃれな木の家を建てましょう
今回は、木の家の内装をおしゃれにするコツをご紹介しました。
木の家は自然素材の美しさが魅力で、長く住めば住むほど木の家の味わいを楽しめます。
木材にはさまざまな種類がありますが、自分の希望テイストを決めてしまえばおのずと木材の色味や質感が決まるでしょう。
木の家の内装にこだわると、毎日の生活を豊かにできます。
木の家を検討している場合は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
静岡県富士市にある空間工房LOHASは、富士山の木を活用した「木の家」の施工実績が豊富です。
おしゃれな木の家を建てたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。
著者情報
寺﨑幸治
空間工房LOHAS代表。「富士山のエネルギーを紡いだ木を活かし、家族の思い出を畳みこんで、住めば住むほど心身共に 健康になり子の代まで価値ある資産として住み継いで行ける、自然素材の家づくり」を平成17年から続けている。2022年現在建てた住宅は200棟以上。 輸入には頼らず、静岡県富士市にあり、地産地消で森を守りながら次世代まで永く住みつなぐ家を造る。
空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。
また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。
施工事例はこちら→二世帯以上一緒に暮らす、焼杉の家 in 富士市
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