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50坪で実現する上下分離型の二世帯住宅とは|間取りや費用相場も解説

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二世帯住宅は、生活面や費用面で多くのメリットがある住宅です。

便利な暮らしができる二世帯住宅ですが「限られた土地でもプライベートは確保できるのか」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。

二世帯住宅は上下分離の間取りにすると、快適な暮らしが実現できます。

今回は、50坪で実現する上下分離型の二世帯住宅の間取り例や費用相場、メリット・デメリットを解説します。

二世帯住宅を建ててストレスを感じないか心配な場合は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 上下分離型の二世帯住宅とは?
  • 50坪で上下分離型の二世帯住宅は建てられる?【間取り例】
  • 二世帯住宅を上下分離型の完全分離にするメリット

上下分離型の二世帯住宅とは?

上下分離型の二世帯住宅とは、二世帯の居住空間を1階と2階に分ける間取りのことです。

親世帯が1階、子世帯が2階に住むケースが多く、お互いの生活リズムやライフスタイルを気にせず過ごせる住宅になります。

世帯ごとに生活スペースや設備をワンフロアに収められるので、生活動線が作りやすく快適な居住空間になるでしょう。

上下分離型の二世帯住宅は、プライベートを確保して気兼ねなく生活したい人におすすめの住宅です。

50坪で上下分離型の二世帯住宅は建てられる?【間取り例】

結論から説明すると、50坪で上下分離型の二世帯住宅は建てられます。

元々土地を所有している場合、限られた土地で二世帯住宅を建てたい人もいるでしょう。

一般的に上下分離型などの「完全分離型」の二世帯住宅は、45坪以上あれば建てられます。

たとえば50坪の上下分離型二世帯住宅の場合、1階を3LDK、2階を3LDKの間取りを確保できるでしょう。

上下分離型の二世帯住宅に外階段を設置すれば、マンションの上下階に住んでいるような住宅になります。

二世帯住宅の間取りのポイントについて、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

二世帯住宅の事例3選!メリット・デメリットから二世帯住宅の間取りのポイントを富士市の工務店が解説

二世帯住宅を上下分離型の完全分離にする5つのメリット

上下分離型の二世帯住宅は、実際に住んでみるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.プライバシーが確保される

上下分離型の二世帯住宅は、親世帯・子世帯のプライバシーが確保されます。

二世帯で生活リズムやライフスタイルが異なることが多く、起床時間や就寝時間、食事の時間帯が違うとお互いにストレスに感じることも。

上下分離型で居住空間をしっかり分ければ、好きな時間に料理をしたり外出したりできるので気兼ねなく生活できるでしょう。

2.光熱費などを分担しやすい

上下分離型の二世帯住宅は、光熱費などを分担しやすいのもメリットです。

完全分離の居住空間を作ることで、メーターを分けて水道、電気、ガスを別請求にできます。

光熱費などのランニングコストは分担すると不満が出るケースがあるため、それぞれが使った分だけ費用を支払える方がトラブルも減るでしょう。

3.ライフスタイルの変化に合わせやすい

上下分離型の二世帯住宅は、ライフスタイルの変化に合わせやすいのもメリットです。

ワンフロアに家族が生活できる空間が整っているので、将来的に親世帯が住まなくなった場合は賃貸に出すことが可能になります。

上下分離型は各階で居住空間が分かれているため、リフォームもしやすいでしょう。

4.二世帯それぞれの希望を実現できる

上下分離型の二世帯住宅は、親世帯・子世帯の希望を実現できるのもメリットです。

二世帯住宅は元々価値観や考え方が異なる二世帯が同じ家に住むため、共用スペースが多いとデザインの好みや使い勝手で揉めることがあります。

上下分離型のように生活スペースが完全に分離されている場合は、それぞれの希望のデザインや間取りにできるのでプランニングの自由度が上がるでしょう。

5.子供を保育園に入れやすい

上下分離型の二世帯住宅は、子供を保育園に入れやすいのもメリットです。

65歳以下の祖父母と完全共有型の二世帯住宅に住んでいると、保育園の入園申し込みで不利になる可能性があります。

上下分離型で完全分離の場合、条件を満たせば、親世帯・子世帯が別居とみなされ保育園に入りやすくなります。

ただし、地方自治体によって保育園の入園条件は異なるため、条件に付いて十分に確認しておくと良いでしょう。

二世帯住宅を上下分離型の完全分離にする3つのデメリット

二世帯住宅の上下分離型はメリットが多くある一方で、デメリットもあります。

デメリットを把握して早めに対策をとることで、解決ができるでしょう。

ここからは、二世帯住宅を上下分離型の完全分離にするデメリットをご紹介します。

1.建築費用が高い

二世帯住宅を上下分離型にした場合、建築費用が高くなる傾向にあります。

上下分離型で完全分離の居住空間にすると、玄関、LDK、キッチン、浴室、トイレなどすべての居住空間・生活設備を二世帯分揃える必要があるからです。

上下分離型の二世帯住宅を建てる場合は、親世帯・子世帯共に資金計画を十分に立てましょう。

2.上階は生活音や足音に注意する必要がある

上下分離型の上階に住む世帯は、生活音や足音に注意する必要があります。

生活空間を分けていたとしても、2階の音が1階に聞こえるケースがあります。

親世帯・子世帯で生活リズムが異なる場合は、親世帯が就寝時間に子世帯が家事をしたりお風呂にはいったりする音が気になって眠れないこともあるでしょう。

ドアを開ける音、子供の足音が響いて気になるケースもあります。

上下分離型は、2階のLDKや水回りと離れた場所に1階の寝室を設けるなど、部屋の配置の工夫をしましょう。

3.二世帯のコミュニケーションがとりにくい

上下分離型の二世帯住宅は、二世帯のコミュニケーションがとりにくいのもデメリットです。

1階と2階で居住空間が分かれているため、玄関が2つある場合はほとんど顔を合わせることがなくなることも。

上下分離型の二世帯住宅は、ウッドデッキや庭など二世帯が交流できる部分を設けると良いでしょう。

50坪で実現する上下分離型の二世帯住宅の費用相場

完全分離型の二世帯住宅の費用相場は、坪単価で70万円~120万円が一般的です。

50坪の上下分離型二世帯住宅は完全分離型の間取りになるので、費用相場は3,500万円~6,000万円程と考えましょう。

二世帯住宅は共有部分が多ければ多いほど、建築コストは抑えられます。

上下分離型で予算に合わない場合は、玄関を共有にするなど共有部分を作ることを考えると良いでしょう。

上下分離型の二世帯住宅の費用を抑える3つのポイント

上下分離型の二世帯住宅は建築費用が高くなる傾向にありますが、ポイントを押さえると費用負担を減らせます。

ここからは、上下分離型の二世帯住宅の費用を抑えるポイントをご紹介します。

1.設備や建材のグレードを落とす

上下分離型の二世帯住宅は、設備や建材のグレードを落とすと費用を抑えられます。

ショールームなどに行くとグレードの高いキッチンや浴室などの設備に目が行きがちですが、標準仕様でも十分な機能が整っています。

コストダウンしたい場合は、機能に優先順位をつけて必要でなければ、グレードを落とすことを考えましょう。

また、外壁や壁クロス、床材などの建材は広範囲に使用することが多いため、グレードを落とすと建築費用を削減できます。

2.シンプルな間取りにする

上下分離型の二世帯住宅はシンプルな間取りにすると、コストダウンが可能です。

たとえば、間仕切りを減らすと、廊下スペースを作る必要がないため壁や建具の費用を削減できます。

ただし、間仕切りを減らし過ぎるとプライベート空間を確保できなくなるため、バランスを考えた間取りを作りましょう。

3.補助金を活用する

二世帯住宅の費用負担を減らすには、補助金が活用できます。

近年、国や地方自治体で省エネ住宅に関係した補助金制度が増えてきました。

対象となる条件を満たせば二世帯住宅で補助金を受けられるので、コストダウンが期待できます。

二世帯住宅で使える補助金の一例として、静岡県富士市の「富士市多世代同居・近居支援報奨金」を見ていきましょう。

富士市多世代同居・近居支援奨励金

多世代で新たに同居または近居するために、住宅取得やリフォーム工事する際に交付される補助金です。

子育て世代の負担軽減と高齢者の安全・安心な暮らしの確保を目的とした制度になります。

※同居とは…一つの家で一緒に生活することです。

近居とは…市内において、同一小学校区または直線距離で1km以内にある住宅に所住することを指します。

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象要件

富士市多世代同居・近居支援報奨金は、下記の1・2のいずれも満たすことが条件です。

1.下記(1)~(2)のいずれかの組み合わせで新たに同居・近居することが要件となります。

(1)「小学生以下の子を養育する者」と「その親」  
(2)「65歳以上の者」と「その子」
※(3)の両者が現在、同居・近居していない場合
 (3)「65歳以上の者」と「その孫」
※(2)の両者が現在、同居・近居していない場合

2.奨励金受領後、多世代同居・近居の状態を10年以上継続する多世帯が対象です。

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象住宅

対象は住宅であり、居住用部分の床面積が50平方メートルを超えていることが条件です。

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象地域

富士市多世代同居・近居支援報奨金の対象地域は、静岡県富士市内全域です。

ただし、災害危険区域、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域、地すべり防止区域、急傾斜地崩壊危険区域を除きます。

リフォーム予定の住まいが対象要件に当てはまるかを確認するには、静岡県富士市内の防災マップを参照ください。

参照:静岡県富士市の防災マップ

富士市多世代同居・近居支援報奨金対象となる経費や補助率

対象となる経費補助率補助額
・住宅の取得に係る経費
・住宅の改修に係る経費
※期間3年間
2024年4月1日~2027年3月31日
1/2上限30万円

富士市多世代同居・近居支援報奨金の注意点

富士市多世代同居・近居支援報奨金の注意点は、新築・改修は施工を開始する前に、建売・中古住宅は住宅の取得に係る契約の締結前に申請することが必要となります。

同居・近居の開始から30日以内または、同居・近居を開始した日の年度の3月末日のいずれか早い日までに事務局に実績報告します。

参照:富士市多世代同居・近居支援報奨金

静岡県富士市の新築補助金について、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

【2024年版】静岡県富士市の新築購入で使える補助金・助成金一覧|申請方法や注意点も解説

【新築住宅実例】居心地の良さを形にした上下分離型の二世帯住宅

こちらは、居心地の良さを形にした空間工房「LOHAS」の上下分離型の二世帯住宅です。

建築好きなご夫婦がさまざまな設計デザインを検討に、自分たちに合った間取りをプランニングしました。

1階は親世帯、2階は子世帯が住みお互い気兼ねなく暮らせる二世帯住宅になっています。

外断熱と内断熱の「ダブル断熱」プラス「床下エアコン」を設置して、省エネルギーで快適な暮らしを実現しました。

冷暖房設備を整えたことで親世帯・子世帯どちらの居住空間も、一年中快適な室温で生活できます。

富士山や桜並木などの土地の特性を有効活用し、景観も美しい二世帯住宅が完成しました。

まとめ|実績豊富な施工会社に相談して快適な上下分離の二世帯住宅を建てましょう

今回は、50坪で実現する上下分離型の二世帯住宅の間取りや費用相場について解説しました。

二世帯住宅は親世帯・子世帯が快適に暮らせるために、間取りの工夫や資金計画を十分に立てる必要があります。

上下分離型の二世帯住宅を建てる際は、実績豊富な施工会社に相談するのがおすすめです。

経験豊富な施工会社であれば、生活リズムやライフスタイルが異なる二世帯の希望を実現し、居心地の良い間取りを提案してくれるでしょう。

気兼ねなく暮らせる上下分離型の二世帯住宅を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

空間工房LOHASは、二世帯住宅の施工実績が豊富です。

二世帯住宅の相談をしたい方は、空間工房LOHASにお気軽にご相談ください。

著者情報

望月広巳

 営業部部長。実際に家を建てる方が「暮らしを愉しむ」ために理想の暮らしをヒアリングしながら、個性やライフスタイルに合わせた設計の提案が得意です。自身でも普段の生活で日本酒やお料理、子育てを愉しむことを通してお客様に合ったプランをご提案できるように努めています。

空間工房LOHASでは静岡・富士山嶺の気候風土を生かし、富士ひのきや天然素材にこだわった高性能で自然環境や住まう人に優しい家創りをしている工務店です。

また、世界基準の省エネ住宅「パッシブハウス」の賛助会員工務店として、静岡県東部で初のパッシブハウス認定住宅も建築しております。

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