ご自身の山の木を使った長期優良住宅先導モデル、上棟

2010年3月27日

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寺崎幸治

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寺崎幸治

富士宮の街中に長期優良住宅先導モデルの家が上棟しました。
こちらのお宅は、ご先祖様から大事に受け継いできた山の木を構造材の大部分に使っています。
富士森林組合の方や富士ひのき加工協同組合の方々に何度も山に脚を運んでもらいながら、
準備をしました。
山のほうにしても、通常の仕事の何倍も手間ひまのかかる仕事だったと思います。
普段は必要な間伐の量を伐ればいい。
しかし、今回はどの木がどこに使えそうかということまで想定しながら、準備して伐ってまらいました。
計画当初は、太い梁材がほとんど取れない予定でした。
森林組合さんが頑張ってもらって、何度も計画を練り直し、結果ごく一部以外の構造材は全てご自身の山の木でそろえることが出来ました。
まさに山の衆の頑張りに感謝です。
付け加えると、ご自身の山の木をしずおか優良木材の規格で製材・乾燥しているので、品質も安定しています。
山の衆の頑張りを受け継いで今度は、現場での大工が頑張る番となりました。
不安定な天候の中、3日間の予定が雨で2日間での建て方作業と厳しい工期となってしまいました。
が、大工衆の頑張りで、2日間で見事に建て方が終わりました。

幹線道路から一歩入った所に立地します。
手前の旧家の瓦屋根の新宅の屋根のラインがとても良くマッチしています。
植栽と合わせて、近辺の雰囲気ある街並みの一角を形成していってくれそうです。
やはり日本の街並みは、屋根のラインのポイントが高いと思いました。
富士宮の街中で、50坪と大きくて、予定より1日短い工期で、と心配しましたが、無事、立派に立ち上がって
くれて、一安心です。
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