17年ぶりに台湾に行ってきました。その２

2010年9月15日

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寺崎幸治

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寺崎幸治

先日久しぶりに台湾に行って来た内容を紹介しました。
今日は、その続き。
台湾で私の一番好きな場所です。
20年位前に台湾の候監督が撮影した「非情城市」という映画があります。
その映画の舞台になったのが、九份という町があります。
100年ほど前に栄えた炭鉱の町で、海をまじかに見下ろす斜面に路地が縦横無尽に広がっています。
日本で言うと尾道のような、又スペインのミハスのような。
何故でしょうか、路地で坂道で海の見えるという町はとても心惹かれるものがあります。
九份は以前好きで何度も訪れた思い出の場所です。
その九份がどうなっているかと期待と不安の半々位の思いで行きました。
往々にして、一時的にメディアで紹介されて有名になった場所は、いつのまにか忘れ去られていってしまう
ことが多いようです。
しかし、九份は違いました。
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に出てくる赤提灯の連なる坂道の商店街。
これは、どうもこの九份をモデルにしているようです。
そのお陰もあって、特に日本人の若い世代の台湾観光での人気スポットになっていました。
台湾の人はとてもよく努力して、日本人に受けるようにお店や商品を工夫しています。
その結果、日本人だけでなく中国等の観光客の人気スポットになって、平日にもかかわらず大変な賑わいでした。
観光地化されても、決していやな感じがしない。
適度の品位を保っているのが良かったです。

今まで訪れた中で一番天気に恵まれた日だったようです。
海と入り組んだ海岸線の稜線と空の青と雲と・・・・・・とてもいい眺めです。

急な斜面に張り付くように建つ建物の数々。

細い路地沿いに幾つものお店が連なります。
3時位に到着してから8時過ぎまでゆっくりと滞在できました。
歩きつかれたら、古民家をセンス良く使った茶芸店（ウーロン茶等のお茶をその場で入れて飲む喫茶店）
にての休息。美味しいお茶と素晴らしい眺めとで言うことありません。
昼の眺めもいいですが、なんといっても素晴らしいのは夜の眺めです。
赤提灯のほのかな明かりに照らされて、町全体に陰影が出て幻想的な雰囲気になっていきます。
そして、海上にはイカ釣り漁船の明かりがぽつぽつと見えて、情緒があります。
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