健康で快適な室内の環境づくりとは?注文住宅などで、住まいづくりを検討している人は必見! | LOHAS Letter

毎日の暮らしで、もっとも気にすることは、自分やご家族の健康だと思います。
せっかくのマイホームですので、快適で健やかに過ごしたいものです。

では、快適な環境の条件とはどんなものでしょうか?

今回は、健康で快適な室内の環境づくりを検討するのに、ふさわしい住宅について解説します。

日本を取り巻く環境問題と快適な環境の条件とは?

結論からいいますと、健康で快適な室内の環境づくりをするには、高気密・高断熱の省エネ住宅を検討することになります。

省エネ住宅は、「断熱」「日射遮蔽(しゃへい)」「気密」の三つを対策しており、家庭エネルギーの消費を抑える効果もあります。

この流れは、日本のみならず、世界でも注目されており、世界保健機関(WHO)では、「住宅と健康のガイドライン」を発表するほどです。

なぜ、それほどまでに、健康と住宅にフォーカスされているのでしょうか?

気候に異常が?!世界より速いペースで、気温が上昇している日本

環境省や文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁が合同で発表している「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018」によると、日本の年平均気温は、世界より早いペースで、気温が上昇しているとのことです。
長期的には100年あたり1.19℃の割合のようです。

しかし、この数値だけではピンときませんね。

 同時に発表されている

「真夏日・猛暑日の日数が増加」
「強い雨が増加している一方、降水日が減少」
「内陸部では大雪が増加する可能性」 

といった要因をみると、確かに、天候が急に崩れるなど気温の寒暖差が激しく感じることが多くなっている気がします。

快適な環境の条件とは?人が感じる温度や湿度について

このような気候の問題は、毎日の暮らしに影響します。

一般的に、人が快適に感じる温度は、夏場:気温25~28℃/冬場:気温18~22℃と、いわれており、厚生労働省による労働安全衛生法に基づく衛生基準では、オフィスなどの温度・湿度に関して「温度17℃以上28℃以下、相対湿度40%以上70%以下」となっています。

快適な室内環境は、心身ともに健康にしてくれる?!

安定した温度で過ごせれば、快適ということは理解できますが、
実際に、住宅内の室温の変化が、居住者の健康に与える影響とはどんなものなのでしょう。

ここでは、国土交通省による調査報告を、確認していきたいと思います。

国土交通省による健康調査が示した、断熱改修前後での体調の変化とは?

国土交通省では、2014(平成26)年度から「スマートウェルネス住宅等推進事業」を行っています。

その一環としての調査が、断熱改修を予定する住宅に居住する方々の、断熱改修前・断熱改修後の健康調査です。

どのような効果があったのかを、まとめました。

(高血圧症の防止)
・室温が年間通して安定していると、居住者の血圧の季節差が顕著に小さい。
・断熱改修後に、居住者の起床時の最高血圧が有意に低下。 

(循環器疾患の予防に影響)
・就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が有意に多い。 断熱改修後に就寝前居間室温が上昇した住宅では、過活動膀胱症状が有意に緩和。

(ヒートショック・熱中症の防止)
・床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い。
・室温が低い家では、コレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある人が有意に多い。 

(身体活動の活性化)
・断熱改修に伴う室温上昇によって暖房習慣が変化した住宅では、住宅内身体活動時間が有意に増加。

このように、温度差の少ない快適な空間では、血圧や循環器疾患、ヒートショックなど身体に影響することに加え、活動意欲も活発化することがわかります。これ以外でも、建材や家具など化学物質によるシックハウス症候群による、アレルギーや食欲不振などの症状を緩和することもできるでしょう。

国土交通省/断熱改修等による居住者の健康への影響調査

「断熱」に関わる“省エネ住宅”とは?気になるコストにもふれてみます

快適な室内環境を整えるために「断熱」が大切だということは、前述の調査結果でわかりました。

しかし、その「断熱」を反映した新築住宅とは、どんなものなのでしょうか。また、コストにもふれてみたいと思います。

「断熱」「日射遮蔽(しゃへい)」「気密」の三つを対策した省エネ住宅

経済産業省資源エネルギー庁によりますと、「断熱」「日射遮蔽」「気密」の三つを対策した住宅を、省エネルギー住宅と定義しています。

“冬は「部屋の中の暖かい空気が逃げず、部屋内や部屋間の室温がほぼ均一の家」「北側の風呂もトイレも寒くなく、結露もしない家」、夏は「室外からの熱気が入らずに涼しい家」「小型のエアコンでも良く効き、朝・夕は風通しの良い家」が実現できます。つまり、「省エネルギー住宅」=「快適な住宅」であるといえます。”

引用:経済省資源エネルギー庁/省エネ住宅

と記載されており、快適な室内環境が保てて、健康に配慮した家といってもよいでしょう。

また、元々の発想は、家庭のエネルギー消費を抑えることでもあり、日本のエネルギー消費では、暖冷房が約30%も占めていることも、大きな要因です。

気になるコストは?シミュレーションによると・・・

「高気密・高断熱」という、いわゆる“ハイスペック”な住宅になるわけですので、イニシャルコストは高くなることが予想されます。

 しかし、国土交通省や一般社団法人住宅生産団体連合会による調査では、

新築時に省エネ基準に適合させるためにかかる費用例では、約87万円となっています。
リフォームでは、約231万円のようなので、新築で検討した方が断然お得という結果です。

 省エネ住宅と既存の住宅との年間光熱費の比較では、東京都で62,955円でした。
寒冷地である北海道札幌市でのシミュレーションでは、なんと、124,851円という結果です。

国土交通省・(一社)住宅生産団体連合会/なるほど 快適・安心すまい 省エネ住宅

このように、日々の生活をするうえでの、ランニングコストに影響します。また、省エネ住宅は、国からの補助金・助成金付与の対象になります。詳しくは、こちらもご確認ください。

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【後悔しないために】全館空調のメリット・デメリットを知ろう!高気密高断熱住宅に導入するべき理由を徹底解説

 健康と住宅の関わりは、世界でも見直されているほど、注目されています

健康と住宅の関わりについては、世界でも見直されています。

世界保健機関(WHO)では、「住宅と健康のガイドライン」を発表し、住宅と健康の関わりについて、さまざまな勧告をしています。

 世界保健機関(WHO)の「住宅と健康のガイドライン」とは?

この「住宅と健康ガイドライン」では、寒さ対策(冬季室内温度18℃以上)と住宅新築時と改修時の断熱工事、暑さ(室内熱中症)対策、住宅の安全対策、機能障害者対策などの推進が各国に勧告されています。勧告は、以下の通りです。

・住まいの過密対策(強く勧告)
・住まいの寒さと断熱対策/冬季室温18℃以上で、小児や高齢者にはもっと暖かく(強く勧告)及び新築・改修時の断熱(条件付勧告)・住まいの暑さ対策(条件付勧告)・住まいの安全対策(強く勧告)

・住まいの障がい者対策(強く勧告)

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